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御曹司のやんごとなき恋愛事情.68

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 しかし、そんな集中砲火を浴びている優子が平気な訳は当然なくて・・・。

 だんだんと理性で抑えていた欲望が限界に近づいていた。
 
 本当は優子だって、俊介のすべてにむしゃぶりつきたかった・・・。

 しかし、自分の意思で何かを行うことは、すなわち俊介の要求にYESと言ってしまうことになる。

 今は、俊介の要求に無理やり応じているという形で、なんとか均衡を保っているが、それがなくなったら、もう仕事と恋愛の境目がなくなってしまう。



 だから、ずっと我慢していた。

 だけど、今、俊介のそれは、またしても力強く勃ちあがり、先端からはたらたらと蜜をこぼしている。

 しかし、優子の愛撫に夢中になる俊介は、自分のことは、ほったらかしのままだ。

 さっきから、チラチラとそこばかりに目が行ってしまい、優子は強烈な我慢を自分に強いていた。



 触れたらだめだ・・・。

 自分から触れるなんて・・・絶対ダメ・・・。

 だが、ついに理性も限界を迎えたのか、悪魔の囁きが優子の脳裏をかすめた。



 ここは日本ではない。

 そして、宿泊しているホテルも、仕事でとったものではない。

 そうなら、ここを治外法権だと考えたらどうだろう?

 そんな都合のいい考えが浮かんでしまうほど、優子の欲求は強いものになっていた。



「坊ちゃん・・・、ここは治外法権ですよね・・・?」

「えっ?優子・・・何言ってるんだ・・・」

「今日のことは・・・、夢でも見たと思って忘れてくれますか・・・?」

 優子は体を起こすと、呆気に取られている俊介の体を押し倒し、自分の下半身を俊介の顔の上にまたがらせた状態で、俊介の張り詰めたそれを口に咥えた。



「・・・なっ・・・、優子・・・、ああっ・・・、あっ・・・!!」

 優子が・・・自分から・・・!

「私のことは・・・、してくださらないんですか・・・?」



 こんな風に直接的にねだられると、なぜかその行為がぐんと淫猥な香りを増す。

 しかも眼前には惜しげもなくさらけ出された、優子のすべてがあって・・・。

 俊介は優子の尻に手を掛け、しっとりと汗ばんだ肌に指を食い込ませた。

 秘部に吸い付くと、ビクッと腰が跳ねた。



「坊ちゃんの・・・、ここ・・・、大きすぎて・・・口に入り・・・ません・・・」

 懸命に咥えながら、そんなことを訴えないで欲しい。

 咥えられたという事実だけで、もう充分に俊介のことをおかしくしているというのに・・・。



 俊介はお腹の空いた赤ん坊の様に、優子のそこにしゃぶりついていた。

 しかし、優子の方も意を決しての行為だ。

 俊介のそれを大きいと言いながら、その色っぽい唇と舌で懸命に愛撫をしている姿そのものが、卑猥すぎて・・・、俊介の理性を狂わせるのには充分だった。

 優子のこんな姿・・・、何度も想像したことはあった・・・。

 だけど・・・、実際に咥えられ、それをこの目で見るというのは想像を超える刺激となって俊介を襲った。
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