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御曹司のやんごとなき恋愛事情.48

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 ああ・・・、坊ちゃん・・・。

 だめです・・・。

 だめなんです・・・。

 もうこういうことは・・・。

 伊波君にも申し訳が立たない・・・。

 自分はこんなにもいやらしい人間だったことを思い知らされ、優子は少なからずショックを受けた。

 しかし、そんな気持ちとは裏腹に、いけないことをしているという背徳感が、より興奮を増してしまう。



 下着の隙間から入りこんだ俊介の指は思うまま、優子の感じる場所をいじくり回した。

 優子から溢れ出した蜜は、下着をどんどん濡らしていく。

 ああっ・・・坊ちゃん・・・。

 感じすぎる私の身体をどうにかしてください。

 こんな淫らなこと・・・いけないに決まってるのに・・・。



 その快感のすべてを声にすることが叶わない今、優子の手は俊介の滾りを扱くことで感情が爆発してしまうのを免れた。

 感じれば感じるほど、優子の手の動きは激しくなった。

 くっ・・・。

 ゆ、優子のやつ・・・。



 俊介は自分から仕掛けたものの、優子がここまでしてくるとは正直考えていなかった。

 そうなれば、その先のことを考えなければならない。

 さすがにブランケットにそのまま放つわけにはいかない。

 しかし、その前に優子のことをイカしてしまいたい。
 
 この状況で優子のことを鳴かせたい。

 俊介の指は優子を絶頂へと追い立てた。



 くちゅくちゅというその音はスカートとブランケットに覆われて周りに聞えることはない。

 しかし、すでにそこははしたないくらいに濡れている。



 ああっ・・・、坊ちゃん・・・。

 ダメっ・・・、こんな大勢の人がいる場所でイクなんて。

 淫らすぎる・・・。

 しかし、そういう状況だからこそ、余計に興奮を覚えてしまう。

 いけないのに・・・、こんなこと・・・、ああっ・・・、でも・・・、もう・・・、我慢できない・・・。

 優子はついに理性を手放した。

「・・・んっ!」

 俊介の指を咥えたまま優子は昇りつめた。

 優子は感じまくっている身体はそのままに、生理的に潤んでしまった瞳で俊介のことを睨みつけた。



「俺のも最後までしてくれよ。じゃないと、トイレにも行けない」

 俊介はそう言うとおしぼりを自身の先端にのせた。

 まったく・・・、準備万端って訳ですか・・・。

 優子はほてった自身の体の熱を放出するように、蜜がひっきりなしに溢れ出している俊介のそこを烈しく扱いた。



 俊介は目を閉じた。

 優子・・・。

 やっぱり俺たちの絆は他の誰にも邪魔できない・・・。

 お前も分かってるだろう?
 
 そんなことを想いながら、優子の手技に身を任せた。



 ああ・・・、いい・・・。

 そこだ・・・俺のいい場所を知っている指・・・。

 ああ・・・そうだ・・・もっと・・・もっと激しく!!

 いつも絶頂へと導いてくれる優子の指遣いだ・・・。

 ああっ、もうっ・・・。
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