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社長の奴隷.01
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雑居ビルの二階に事務所を構えるハピネス社は女性用のアダルトグッズを販売しているネットショップだ。
「しゃ、社長・・・、私・・・、も、もう無理です・・・」
「嫌ならもっと本気で拒んでください」
「・・・はぁっ・・・、こっ・・・、拒んでます・・・」
「じゃあ、やめてもいいんですか、こんなに濡れてるのに」
「・・・っ!」
「そ・・・、そうやって、まるで・・・私が悪いみたいにして・・・、社長はズルいです」
「心外だな・・・、僕はいつも君も合意の上だと理解してたんだけど」
藤巻美緒(ふじまきみお)は今日も真っ昼間からアダルト商品開発の実験台となっていた。
美緒がこんな仕事を続けているのには訳があった。
この会社に入る前に勤めていたIT会社は、いわゆるブラック企業だった。
そしてその会社が不渡りを出し倒産。
社長や幹部は夜逃げした。
残業代の未払い、倒産する直前の三ヶ月分の給料も払われていないままだ。
美緒は高校の時同じ吹奏楽部だった時から片思いをしていた荒垣秀敏に会いたいという理由だけで、親の反対を押し切って田舎から都会へ出てきた。
友達のツテで何とか荒垣先輩には会えたものの、先輩は既に結婚していた。
だから先輩には思いを伝えないまま、田舎に帰ることもできず、何とか見つけたIT会社に入社したものの、一年もしないうちに倒産してしまった。
貯金もほとんどないまま、家賃を滞納して追い出され、途方に暮れながらネットカフェで寝泊まりをし、職を探した。
そんな時見つけたのが今の会社だ。
条件はその時の美緒にはこれ以上ないほど魅力的だった。
住み込みOK、正社員、試用期間なし、すぐ働けますという、願ってもない好条件だった。
ただ、気になったのはそのショップが扱っている商品がやたらとセクシーなものばかりだったことだ。
しかし、美緒に迷っている余裕などなかった。
すぐにアポイントを取ると、ハピネス社の面接を受けた。
美緒はめでたく採用され今に至るというわけだ。
荒垣先輩は今でも良き相談相手として、時々会っている。
当然美緒の会社が倒産したことも知っていて、いつも心配してくれるのだが、詳しいことはとても話すことは出来ない。
「で、今日の感想は?詳しく聞かせてくれるかな」
社長の茂手木寛成(もてぎひろなり)はまだ二十三歳という若さだ。
美緒は今十九歳だが、自分が二十三歳になってもこんな風には絶対になっていないという自信がある。
「か、感想ですよね・・・。あの、文章にしてもいいですか?」
言葉で直接伝えるのは恥ずかしすぎる。
もう何度もこんなことをさせられているのに、未だに慣れることはできない。
「まあ、いいでしょう」
寛成は自分のパソコンに向き直った。
「うちのショップはまだ始めたばかりで自社製品が少ないんだ。お客さんは常に新しいものを求めているからね。藤巻君、今日中にあと三回は試してもらうからそのつもりで」
「ええっー!!」
多い・・・、多すぎます、社長・・・。
私、まだ処女なんですよ・・・。
それなのにこんな行為を先に体験してしまっていいのだろうか・・・。
「しゃ、社長・・・、私・・・、も、もう無理です・・・」
「嫌ならもっと本気で拒んでください」
「・・・はぁっ・・・、こっ・・・、拒んでます・・・」
「じゃあ、やめてもいいんですか、こんなに濡れてるのに」
「・・・っ!」
「そ・・・、そうやって、まるで・・・私が悪いみたいにして・・・、社長はズルいです」
「心外だな・・・、僕はいつも君も合意の上だと理解してたんだけど」
藤巻美緒(ふじまきみお)は今日も真っ昼間からアダルト商品開発の実験台となっていた。
美緒がこんな仕事を続けているのには訳があった。
この会社に入る前に勤めていたIT会社は、いわゆるブラック企業だった。
そしてその会社が不渡りを出し倒産。
社長や幹部は夜逃げした。
残業代の未払い、倒産する直前の三ヶ月分の給料も払われていないままだ。
美緒は高校の時同じ吹奏楽部だった時から片思いをしていた荒垣秀敏に会いたいという理由だけで、親の反対を押し切って田舎から都会へ出てきた。
友達のツテで何とか荒垣先輩には会えたものの、先輩は既に結婚していた。
だから先輩には思いを伝えないまま、田舎に帰ることもできず、何とか見つけたIT会社に入社したものの、一年もしないうちに倒産してしまった。
貯金もほとんどないまま、家賃を滞納して追い出され、途方に暮れながらネットカフェで寝泊まりをし、職を探した。
そんな時見つけたのが今の会社だ。
条件はその時の美緒にはこれ以上ないほど魅力的だった。
住み込みOK、正社員、試用期間なし、すぐ働けますという、願ってもない好条件だった。
ただ、気になったのはそのショップが扱っている商品がやたらとセクシーなものばかりだったことだ。
しかし、美緒に迷っている余裕などなかった。
すぐにアポイントを取ると、ハピネス社の面接を受けた。
美緒はめでたく採用され今に至るというわけだ。
荒垣先輩は今でも良き相談相手として、時々会っている。
当然美緒の会社が倒産したことも知っていて、いつも心配してくれるのだが、詳しいことはとても話すことは出来ない。
「で、今日の感想は?詳しく聞かせてくれるかな」
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「か、感想ですよね・・・。あの、文章にしてもいいですか?」
言葉で直接伝えるのは恥ずかしすぎる。
もう何度もこんなことをさせられているのに、未だに慣れることはできない。
「まあ、いいでしょう」
寛成は自分のパソコンに向き直った。
「うちのショップはまだ始めたばかりで自社製品が少ないんだ。お客さんは常に新しいものを求めているからね。藤巻君、今日中にあと三回は試してもらうからそのつもりで」
「ええっー!!」
多い・・・、多すぎます、社長・・・。
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