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勇者追放編
スキルポイント10000!?
しおりを挟むおっ、ようやく着いたぞ。ここが入り口
か……。
中はかなり広い空間になっているらしい。
さあて、どんなモンスターが出てくるのか楽しみだなー………………
さあ、何が出るのか……。
ドキドキしてきたぜ。
「ギィヤャャーーーー!!!!」!?
なんだ今の叫び声は!……まさか! 俺は急いで奥へと向かった。
するとそこには、巨大なドラゴンがいた! これはやばい!
武器もないなら逃げるのは仕方がない。
とりあえず逃げないと! 俺は一目散に逃げ出した!
「ギャオオオォーーーーーー!!!!」
火竜のドラゴンの赤いブレス、
もっぱら蛇のように身をくねらせて移動し、口から火炎を発してきた。
「ぎゃあーーーーーー!!!!」
俺は必死に逃げた。死にたくない一心でひたすら走った。
「はあ、はあ、はあ、はあ、なんとか撒いたか……。」
あいつがここのボスのドラゴンかな。お約束通りならこの近くに宝箱があるはず!
いや、まだ安心はできない。すぐにでもドラゴンが追いかけてくるかもしれないからな。
とにかく慎重に進もう。
俺は周りを警戒しながら進んだ。
しばらく進むと、豪華な装飾をされた宝箱を見つけた。
「おぉ!あったぞ! たぶんこれにレアアイテムが入っているはずだ!」
さぁて、中身は何だろうかね。
【スキル伝説の書:】…………。
よし、これがチート内容なのかな? ずいぶん不親切だが、貰えたからよしとしよう。
でも一応確認はしないといけないよね。なんの伝説なのか分からないしね。
ハズレスキルだったら、また不遇扱いされるからな、それだけは勘弁してほしいのである。
【スキルポイント:10000】
はい。予想通りのスキルですね。やったぁあああ!
適当にスキルカンストしてもまだまだ余る、でももうちょっとスキルポイント欲しかったな、しょうがないから我慢するか。
とりあえず言語能力スキルだけはカンストしておこう。これが無いと異世界渡っていけません。
「まったー! それマイナが先に見つけたんだから横取りしないでよね!」
「えっ?誰?」
突然後ろの方から怒ったような女の子の声が聞こえてきた。
振り向くとそこには、金色の髪をした美少女が立っていた。
ブンブンと手を振り回していて、幼げの残る可愛さである。
どう見ても日本人ではない。外国人だろうか? それにしても綺麗な子だな。
「ねぇ聞いてるの? だからその伝説の書は私がもらうって言ってんのよ! あんたが持ってても意味ないじゃない!」
「ちょっと待ってくれ。いきなり現れてきてそんなこと言われても困るんだけど……」
「うるさいわね! やっと見つけたんだから渡しなさいよ! それとも何かしら? 私なんかに渡す価値すらないと? だったら今すぐその態度を改めさせてやるわ!」
「ちょっ、ま、まってくれ!俺は別にそういうつもりで言ったんじゃなくてただびっくりしたというかなんていうか……」
「問答無用!くらえぇーーー!! ファイアボール!!」
……あっぶねえーーー!!! ギリギリ避けられたか……。危なかったぜ。もう少し反応が遅れていたらーーーー
「チッ! 外したか!
次こそ当ててあげるわ!覚悟しなさい!」
「おい! 落ち着けって! まずはファイアーボール撃つのやめろよ!」
「ふん! 嫌よ! 私はあなたと違って選ばれた人間なのよ!どうせここで死ぬような奴にその伝説の書は渡さない!」
選ばれたとか何言ってんでしょう。もう伝説の書あけちゃったけど、この子に悪いから黙っておこう。
「お前が選ばれてるとか知るかよ! 俺だって好きでこんなところにいる訳じゃ無いんだよ! っていうかそもそも俺はお前みたいなわがまま女にてんで興味ないわ!」
「嘘つけ!男はみんなけだものよ!さっきも私の胸ばっか見てたくせに!この変態!!」
「うぐぅ!そ、それは確かに見ていたかもしれませんけど……。俺は君よりもっと魅力的な女性をたくさん見てきているんですーーー!!」
「誰が魅力ないですって!殺すぞ!このー!」
ギャオオオォーーーーーー!
「「ぎゃあーーーーーー!!」」
先程は暗くてよく見えなかったが、この金髪の女がもってきた松明?によりドラゴンは赤く隆々としていて、
「ギャオオォーーーーーース!!」
「「ぎゃあーーーーーー!!」」
だから早いって、スキルポイント入力する暇もないんだから。
「ギャオオォーーーーーース!!」
「「ぎゃあーーーーーー!!」」
俺たちは逃げ出した。全力で逃けた。死にたくない一心でひたすら走った。
そしてなんとか撒いたようだ。ドラゴンとは恐ろしいものだな。
でもいいさ。スキルポイントを入力してしまえば、ドラゴンは楽勝で倒せるからね。
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