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第二部
10,カーティスの進路
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今から2年前、カーティスは学園を卒業してから、そのままバラード学園の魔法使いコースの講師を務めることになった。
主に魔法を教えるが、一般コースや騎士コースの学生にも講義をしている。
2年と少し前のことだが、最初、カーティスの進路については何がいいかを悩んでいたのだが、国王から「カーティス・ソーランドをバラード学園へやってはどうか」とお伺いを立ててきた。
いや、これは「どうか」というお伺いというより「よこせ」という命令に違いないが、本気で拒否をしたら拒否ができたのかもしれない。
秀才であり、見目も美しく、公爵家であり、さらに二属性魔法の使い手であるカーティスを雇うことは学園にとっても、国にとっても利益になると見込んだのだろう。その気持ちは私にもわかる。ただあからさま過ぎる。
バラード学園の魔法使いの講師たちは生涯を魔法研究で終える者もいるが、王宮に勤める魔法使いへの道もある。さすがに王宮の魔法使いはコネだけで成り上がれるものではなく、それなりの家格と実力が伴っていなければなれない職である。
マース侯爵家のドナンは騎士団長だが、魔法兵団と呼ばれる魔法使い集団があり、魔法兵団長というポストも存在している。契約者の関係もあって魔法兵団の人数は少ない。
ドナンの娘ファラは騎士コースを卒業してから王宮騎士となったが、彼女も火の魔法は使えるので魔法兵団の方に行く可能性はある。
まあ、ドナンも火の精霊と契約をしているからこの魔法兵団長の道もないわけではなかったが、魔法よりは剣術や体術の方を得意とする事情もあり、騎士団長である。そもそもそういう家だからファラも魔法兵という選択肢はおそらくないのだろう。
王の言葉はともかくとして、カーティス自身からもバラード学園の講師をしたいと言ってきた。
「なぜ? カーティス、お前ならもっと違う仕事もあると思うが?」
公爵家という立場を考えるとそうはいかないけれど、個人的には進路は自由でもいいように思ったが、それにしてもあの腐った学園にカーティスを送り込むというのも正直嫌だった。
少し前に長年腐った学園と関係が根深いとされる学園長が更迭されて新しい学園長に替わったと聞いたが、学園がそれだけで変わるものだろうか。
「あそこで働きたいんです。もっと、魔法を研究していろんな学生に講義してみたいんです。それに、私のような公爵家の人間がいるということは牽制にもなるのではないでしょうか?」
カーティスの説明では、学生の頃にカーティスに水魔法を教えていた講師の影響もあるとのことだった。
それに加えて、他の偉ぶっている講師や貴族の子弟を牽制することにつながるという事情を話した。
つまり、腐った学園の臭いを少しでも抑えていく、自分は公爵家だからその影響力は決して低いわけではないというわけである。
「なぜ? なぜお前がそこまでをやる必要がある?」
「カレン先生からお話を伺いました」
「……そうか」
どのような理由があったかはわからないが、カレン先生はあの話をカーティスにもしたのだ。カレン先生自身ももう別に隠しがっていたようにも見えなかったし、カーティスならきちんと受け止めると判断をしたのだろう。
もしかすると、カレン先生があの学園に通っていたことを訊いたのかもしれないし、カーティスが進路についてカレン先生に相談したのかもしれない。
カーティスがあの話をどのように受け止めたかはわからない。私と同じことを思わないだろう。が、カーティス自身何か思うところはあったのだろう。
それにカーティス自身が学園で受けてきた嫌がらせや何人もの学生を救ったことも無関係ではないだろう。純粋に魔法の研究に腰を入れて挑戦したいという思いもきっとある。
カーティスはまだ若い。そういう道を選んでもまた変わるかもしれない。
何も目的がないまま、ただ私の手伝いをさせるよりは、違う場で磨かれた方がいいか。
「楽しいばかりではないぞ? それも覚悟の上なんだな?」
「はい」
良い返事だ。
今の美声を娘が聞いたら発狂して虎になっただろう。詩でも即興で作って感嘆の声を漏らしただろう。
「それで父上、私のことではないのですが、別の相談があります」
「ん、なんだ?」
今度はカレン先生のことだった。
彼女も学園に勤めるように働きかけるのはどうかと、カーティスが言ってきた。
もしかしたら、カーティスは自分が学園に勤めるついでにカレン先生のことを言うのではなく、カレン先生に学園に行ってほしいから自分も学園に勤めると言い出したのかもしれないなと一瞬ちらっと頭を過ぎったが、まあどうだろう。さすがにそういう進路の決め方はカーティスはしないか。
「わかった、私から先生に話をしてみよう」
「ありがとうございます」
こうして私はカレン先生に話をすることになった。
調べてみたら、公募のような形で魔法使いコースと一般コースの講師募集はあった。ペーパー試験と面接で、魔法使いコースの場合は魔法の実技が追加される。
「私が、ですか?」
「ええ、もし先生がよければ、ですが。もちろん、これからもここで生活をしてほしいし、他のみなにも力を貸してほしいのですが」
アリーシャが先生に学ぶべきことはまだあるだろうが、それはこれからも継続はしてほしい。特にカレン先生にはソーランド公爵領の学校の教科書作りにも尽力してもらっていた。
先生はちょっと考えさせてくださいと言った数日後、やってみますという返事をしてくれた。何か覚悟をした、そしてどこかすっきりした目だった。
カーティスともまた話をしたのかもしれない。それについては詳しくは訊かなかった。
私はカーティスとカレン先生のことを一緒に王にお願いをしようと思ったのだが、これにはカレン先生からきつく叱られた。
「結構です! そんなことをしたら、それこそあの人たちと同類になってしまいますから」
「あ、はい」
ごもっともである。
少しだけ怖かった。妻のように怖かった。
田中哲朗からすれば20歳以上離れているが、今のバカラだと数歳差しかない。この人は怒らせたら怖いタイプの人だと思った。
結局、カーティスのことも王が命じて入れ込んだというのではなく、正式に採用の試験なり面接なりを受ける、これを王に申し入れた。
カーティスもそれがいいですと言った。二人とも偉い。
とはいえ、現実には二人がこの私と関係のあることは自明のことだし、政治的な思惑もある。
この頃にはドジャース商会の裏に我が公爵家がいることは周知のことだったし、公爵領の評判も王都に聞こえてきていた。
前のように公爵家の三番目、という評価とは異なる。何よりもじゃじゃ馬カトリーナが隣国のクラウド王子との婚約も果たした。この力は大きい。
つまり、学園は忖度する、この可能性は排除できない。
それに、王だって「わかった」と言いながら実は無理矢理カーティスをねじ込むことだってあるだろうし、やったとしても私にはそれはわからない。
後はなるようになるしかない。
そして、二人は正式に採用されることになった。
カーティスはともかくカレン先生にはまた悪質な嫌がらせをする人間がいるかもしれないので、それについてはもう採用されることになったのだから、カレン先生はソーランド公爵家の叡智であるという触れ込みを密かに行い、手を出したらただではすまさない、というメッセージを送ることにした。
他にも行き帰りにもカーティスと同行したり、何人かの護衛も付けている。これは先生には十分に納得してもらったし、どこか安堵している感じはあった。不安はあったと思う。
このくらいなら助力をしてもよかろう。
この時、もしかしたらゲームの世界ではカーティスが一般コースの講師だったのではないかとちらっと思った。
主に魔法を教えるが、一般コースや騎士コースの学生にも講義をしている。
2年と少し前のことだが、最初、カーティスの進路については何がいいかを悩んでいたのだが、国王から「カーティス・ソーランドをバラード学園へやってはどうか」とお伺いを立ててきた。
いや、これは「どうか」というお伺いというより「よこせ」という命令に違いないが、本気で拒否をしたら拒否ができたのかもしれない。
秀才であり、見目も美しく、公爵家であり、さらに二属性魔法の使い手であるカーティスを雇うことは学園にとっても、国にとっても利益になると見込んだのだろう。その気持ちは私にもわかる。ただあからさま過ぎる。
バラード学園の魔法使いの講師たちは生涯を魔法研究で終える者もいるが、王宮に勤める魔法使いへの道もある。さすがに王宮の魔法使いはコネだけで成り上がれるものではなく、それなりの家格と実力が伴っていなければなれない職である。
マース侯爵家のドナンは騎士団長だが、魔法兵団と呼ばれる魔法使い集団があり、魔法兵団長というポストも存在している。契約者の関係もあって魔法兵団の人数は少ない。
ドナンの娘ファラは騎士コースを卒業してから王宮騎士となったが、彼女も火の魔法は使えるので魔法兵団の方に行く可能性はある。
まあ、ドナンも火の精霊と契約をしているからこの魔法兵団長の道もないわけではなかったが、魔法よりは剣術や体術の方を得意とする事情もあり、騎士団長である。そもそもそういう家だからファラも魔法兵という選択肢はおそらくないのだろう。
王の言葉はともかくとして、カーティス自身からもバラード学園の講師をしたいと言ってきた。
「なぜ? カーティス、お前ならもっと違う仕事もあると思うが?」
公爵家という立場を考えるとそうはいかないけれど、個人的には進路は自由でもいいように思ったが、それにしてもあの腐った学園にカーティスを送り込むというのも正直嫌だった。
少し前に長年腐った学園と関係が根深いとされる学園長が更迭されて新しい学園長に替わったと聞いたが、学園がそれだけで変わるものだろうか。
「あそこで働きたいんです。もっと、魔法を研究していろんな学生に講義してみたいんです。それに、私のような公爵家の人間がいるということは牽制にもなるのではないでしょうか?」
カーティスの説明では、学生の頃にカーティスに水魔法を教えていた講師の影響もあるとのことだった。
それに加えて、他の偉ぶっている講師や貴族の子弟を牽制することにつながるという事情を話した。
つまり、腐った学園の臭いを少しでも抑えていく、自分は公爵家だからその影響力は決して低いわけではないというわけである。
「なぜ? なぜお前がそこまでをやる必要がある?」
「カレン先生からお話を伺いました」
「……そうか」
どのような理由があったかはわからないが、カレン先生はあの話をカーティスにもしたのだ。カレン先生自身ももう別に隠しがっていたようにも見えなかったし、カーティスならきちんと受け止めると判断をしたのだろう。
もしかすると、カレン先生があの学園に通っていたことを訊いたのかもしれないし、カーティスが進路についてカレン先生に相談したのかもしれない。
カーティスがあの話をどのように受け止めたかはわからない。私と同じことを思わないだろう。が、カーティス自身何か思うところはあったのだろう。
それにカーティス自身が学園で受けてきた嫌がらせや何人もの学生を救ったことも無関係ではないだろう。純粋に魔法の研究に腰を入れて挑戦したいという思いもきっとある。
カーティスはまだ若い。そういう道を選んでもまた変わるかもしれない。
何も目的がないまま、ただ私の手伝いをさせるよりは、違う場で磨かれた方がいいか。
「楽しいばかりではないぞ? それも覚悟の上なんだな?」
「はい」
良い返事だ。
今の美声を娘が聞いたら発狂して虎になっただろう。詩でも即興で作って感嘆の声を漏らしただろう。
「それで父上、私のことではないのですが、別の相談があります」
「ん、なんだ?」
今度はカレン先生のことだった。
彼女も学園に勤めるように働きかけるのはどうかと、カーティスが言ってきた。
もしかしたら、カーティスは自分が学園に勤めるついでにカレン先生のことを言うのではなく、カレン先生に学園に行ってほしいから自分も学園に勤めると言い出したのかもしれないなと一瞬ちらっと頭を過ぎったが、まあどうだろう。さすがにそういう進路の決め方はカーティスはしないか。
「わかった、私から先生に話をしてみよう」
「ありがとうございます」
こうして私はカレン先生に話をすることになった。
調べてみたら、公募のような形で魔法使いコースと一般コースの講師募集はあった。ペーパー試験と面接で、魔法使いコースの場合は魔法の実技が追加される。
「私が、ですか?」
「ええ、もし先生がよければ、ですが。もちろん、これからもここで生活をしてほしいし、他のみなにも力を貸してほしいのですが」
アリーシャが先生に学ぶべきことはまだあるだろうが、それはこれからも継続はしてほしい。特にカレン先生にはソーランド公爵領の学校の教科書作りにも尽力してもらっていた。
先生はちょっと考えさせてくださいと言った数日後、やってみますという返事をしてくれた。何か覚悟をした、そしてどこかすっきりした目だった。
カーティスともまた話をしたのかもしれない。それについては詳しくは訊かなかった。
私はカーティスとカレン先生のことを一緒に王にお願いをしようと思ったのだが、これにはカレン先生からきつく叱られた。
「結構です! そんなことをしたら、それこそあの人たちと同類になってしまいますから」
「あ、はい」
ごもっともである。
少しだけ怖かった。妻のように怖かった。
田中哲朗からすれば20歳以上離れているが、今のバカラだと数歳差しかない。この人は怒らせたら怖いタイプの人だと思った。
結局、カーティスのことも王が命じて入れ込んだというのではなく、正式に採用の試験なり面接なりを受ける、これを王に申し入れた。
カーティスもそれがいいですと言った。二人とも偉い。
とはいえ、現実には二人がこの私と関係のあることは自明のことだし、政治的な思惑もある。
この頃にはドジャース商会の裏に我が公爵家がいることは周知のことだったし、公爵領の評判も王都に聞こえてきていた。
前のように公爵家の三番目、という評価とは異なる。何よりもじゃじゃ馬カトリーナが隣国のクラウド王子との婚約も果たした。この力は大きい。
つまり、学園は忖度する、この可能性は排除できない。
それに、王だって「わかった」と言いながら実は無理矢理カーティスをねじ込むことだってあるだろうし、やったとしても私にはそれはわからない。
後はなるようになるしかない。
そして、二人は正式に採用されることになった。
カーティスはともかくカレン先生にはまた悪質な嫌がらせをする人間がいるかもしれないので、それについてはもう採用されることになったのだから、カレン先生はソーランド公爵家の叡智であるという触れ込みを密かに行い、手を出したらただではすまさない、というメッセージを送ることにした。
他にも行き帰りにもカーティスと同行したり、何人かの護衛も付けている。これは先生には十分に納得してもらったし、どこか安堵している感じはあった。不安はあったと思う。
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