上 下
6 / 30

6

しおりを挟む
 



シルバさんが帰ってくるまでまだ時間あるし、他になんかやってよーっと。
 
魔法は……初めは魔力感知とかだよね。たしかラノベであったのは、手の先に集中してあったかく感じるのが魔力みたいな事が書いてあった気がする。さっそくやってみまーす。
 …どんどんあったかくなってる気がする。こんな簡単に出来るもんなの?まぁ魔法チートあるしこんなもんなのかな!
 じゃあさっそく魔法を使っていこう!全属性あるわけだけど、なんの属性があるか実は知らない。火とか水とかは多分あるでしょ。あとは時空魔法とかあれば瞬間移動も夢じゃない!まずは、小さなものからやっていこう。詠唱とかないとダメかな。おれ的にはイメージでやりたい。ラノベとかじゃかっこいい詠唱を言ってると、きたー!ってなったけど自分がするってなったら話は別だよね。中ニ病チックなのはお断り。だから最初は、手のひらに火が点くイメージでやってみよう。出来なかったら、詠唱の本を買ってもらうしかない。マッチ棒位の大きさでいいかな。


ぽわぁ


 点いた!!!!初魔法ですよ!!!詠唱必要じゃなくて良かった。イメージで使うの、思ったよりかっこいい。他は、水とかもできるかな。次は丸い水の塊を出すイメージでやろう。


シューウゥゥゥ


 手のひらにどんどん小さな粒が集まってきて水の塊になっていく。これも出来た。アニメとかで魔法使うシーンとかあったけど、生はやべえ。しかも自分が使ってるとかヤバすぎる。落ち着け…よし、大丈夫だ。…結構順調にできてよかった。


 もうすぐシルバさん帰ってくるかな。お願いしたいことまとめておこう。
・ステータスのことについて聞く
・魔法の本が欲しい
・街へ行ってみたい
…3つしかなかったな。ひとつでも叶えばよし!


バタンッ


「ただいま!!ごめんね、遅くなっちゃって夜ご飯つくるね!」

「おかえりなさい!そんなに遅くなってないから大丈夫だよ?」


 ご飯食べてる時に聞こっかな。ステータスについてはしっかり聞いとかないとな!


モグモグ

「あのぉ、お父さんにちょっと聞きたいこととかあるんだけどいい?」

ちなみにシルバさんのことはお父さんと呼んでいます。あとちょっと子供っぽい喋り方です。そこんとこあんまり突っ込まないで。

「なんだい?なんでも聞いてごらん」

「ステータスの事なんだけどね」

「ステータス?ルーナはまだ自分のは見たことないだろう?見たくなったの?」

 もう見たとは言えない…

「うん!」

「そっか…じゃあまた今度でもいい?お父さんちょっと疲れちゃって」

 そうだよな、今日は街まで行ったみたいだし。俺はシルバさんの目を見て頷いた。

「まだあるんだけど…えっとね街に行ってみたい!」

「ダメ」

 えっ早。即答じゃん!

「なんで?」

「まだルーナは5歳だろう。森から出るのも危ないし、街は怖い人が沢山いるんだ。もう少し大きくなってからじゃダメなのかい?」

 治安が悪いってことなのかな。それじゃまだ5歳の俺はさすがに危ないかぁ。

「じゃあ街はもうちょっと大きくなるまで我慢する!ちょっとだけね!ちゃんと我慢する。」

「いい子いい子」

 シルバさんが頭を撫ででくれてる。これがすっごい気持ちいいんだよね。ほわほわしてて眠くなっちゃう。あっ本のこと忘れてた。

「でもね、家にずっといるの暇なんだ。だからまた本買ってきてくれない?魔法の本とか読んでみたいなぁ。」

「うーん…分かった。次に街へ行った時に魔法の本を含めて何冊か買ってきてあげる。だけど1人で魔法を使おうとしちゃダメだよ。危ないからね。」

 多分使っちゃいます。だから今謝っておきます。ごめんなさい。

「うん!分かった!あとごめんなさい。ありがとう!」

 「なんでごめんなさい?ルーナは忙しいな。」

あんまりつっこんでくれなくてよかった。

魔法の本があれば色々分かるこも増えるからな!
今度はいつ街へ行くのかなぁ!











 何日か後に、シルバさんは街へ行ったみたいで大量の本を買ってきてくれた。俺の身長を超す山の本を。こんなに買ってきてくれると思わなかったから「お金とか大丈夫?」って聞いたけど、「気にすることない」って言われたから甘えることにした。
 

魔法の本を読んで、分かったことは属性について。属性は全部で6属性。火、水、風、土の基本4属性。それに加えて稀少属性の光、闇。俺は全属性なわけだから全部使える。チート万歳!時空魔法とかは、光と闇を組み合わせるとかするらしい。組み合わせによって使える魔法も難しくなっていくんだってさ。この前試したんだけど俺の魔法ってほとんど想像でやってるみたいなんだよね。さすがに治癒魔法とかは光魔法の応用で傷もなかったりしたから試せなかった。


 魔法を使えることに興奮してて、ステータスのことについて聞くのをすっかり忘れてることに気付くのはまだまだ先のこと。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】浮気者と婚約破棄をして幼馴染と白い結婚をしたはずなのに溺愛してくる

ユユ
恋愛
私の婚約者と幼馴染の婚約者が浮気をしていた。 私も幼馴染も婚約破棄をして、醜聞付きの売れ残り状態に。 浮気された者同士の婚姻が決まり直ぐに夫婦に。 白い結婚という条件だったのに幼馴染が変わっていく。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ

異世界にログインしたらヤンデレ暗殺者に執着された

秋山龍央
BL
主人公・カナトはひょんなことからVR型MMORPG「God's Garden」の先行体験に参加することになる。しかし、そのゲームは実際には本物の異世界で……!? ※MMORPGが実際に異世界だった系ファンタジー ※異世界で出会ったヤンデレでサイコパスな暗殺者攻×異世界だと気づかないままのゲームプレイし続ける受

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

俺の人生をめちゃくちゃにする人外サイコパス美形の魔性に、執着されています

感想が欲しいフルーツ仙人
BL
上位存在×人間。人外サイコパス美形に、知らん間にド級のやばい執着をされ、懐かれ?苦労させられる苦学生のホラーラブコメです。初期は割と双方向塩対応ぎみ→じれじれ→もだもだ→相互尊重両想い&人外からの執着病みぎみです 現代地球によく似た異世界。里親を転々としてきた苦学生のダリオ・ロータスは、怪異を見ることができるが、関わってろくなことがない人生だった。現在彼は、大学生。時給2000リングにつられて、メイド喫茶のような会員制クラブで働いている。体格の良いダリオは自分でも違和感満載だが、一に金、二に金、とにかく金は大事だという思いから、どうなんだ? と思う自分をあっさり亡き者にしているドライな青年だ。彼は、客のカーター氏から『異次元の門』というマジックアイテム(後に判明)をプレゼントされたことで、異次元から『支配者』と呼ばれる恐ろしい存在と邂逅する。『支配者』は夜のように美しい青年テオドール。ダリオを『花』と呼ぶが…… エブリスタ、フジョッシーにも投稿していましたが、削除してこちらの投稿に変更しました。ムーンにも投稿しています。タイトル迷走中です ※合意のない性行為について、随所に否定的な話となっています。 ※大型人外形態の性描写有。攻めが様々な形態になります。 【UI変更のためムーンライトでの更新を停止し、アルファポリスでのみ更新予定です】

悪役令嬢の双子の兄、妹の婿候補に貞操を奪われる

アマネ
BL
 重度のシスコンである主人公、ロジェは、日に日に美しさに磨きがかかる双子の妹の将来を案じ、いてもたってもいられなくなって勝手に妹の結婚相手を探すことにした。    高等部へ進学して半年後、目星をつけていた第二王子のシリルと、友人としていい感じに仲良くなるロジェ。  そろそろ妹とくっつけよう……と画策していた矢先、突然シリルからキスをされ、愛の告白までされてしまう。  甘い雰囲気に流され、シリルと完全に致してしまう直前、思わず逃げ出したロジェ。  シリルとの仲が気まずいまま参加した城の舞踏会では、可愛い可愛い妹が、クラスメイトの女子に“悪役令嬢“呼ばわりされている現場に遭遇する。  何事かと物陰からロジェが見守る中、妹はクラスメイトに嵌められ、大勢の目の前で悪女に仕立てあげられてしまう。  クラスメイトのあまりの手口にこの上ない怒りを覚えると同時に、ロジェは前世の記憶を思い出した。  そして、この世界が、前世でプレイしていた18禁乙女ゲームの世界であることに気付くのだった。 ※R15、R18要素のある話に*を付けています。

二度目の人生は魔王の嫁

七海あとり
BL
「彼以上に美しい人間は見たことがない」 そう誰もが口を揃えるほど、カルミア・ロビンズは美しい青年だった。 そんな優美な彼には誰にも言えない秘密があった。 ーーそれは前世の記憶を持っていることだった。 一度目の人生は、不幸な人生だった。 二度目の人生はせめて人並みに幸せになろうとしたはずなのに、何故か一国の王子に見染められ、監禁されていた。 日々自由になりたいと思っていたそんな彼の前に現れたのは、眉目秀麗な魔族でーー。 ※重複投稿です。

傍若無人な姉の代わりに働かされていた妹、辺境領地に左遷されたと思ったら待っていたのは王子様でした!? ~無自覚天才錬金術師の辺境街づくり~

日之影ソラ
恋愛
【新作連載スタート!!】 https://ncode.syosetu.com/n1741iq/ https://www.alphapolis.co.jp/novel/516811515/430858199 【小説家になろうで先行公開中】 https://ncode.syosetu.com/n0091ip/ 働かずパーティーに参加したり、男と遊んでばかりいる姉の代わりに宮廷で錬金術師として働き続けていた妹のルミナ。両親も、姉も、婚約者すら頼れない。一人で孤独に耐えながら、日夜働いていた彼女に対して、婚約者から突然の婚約破棄と、辺境への転属を告げられる。 地位も婚約者も失ってさぞ悲しむと期待した彼らが見たのは、あっさりと受け入れて荷造りを始めるルミナの姿で……?

魔力ゼロの出来損ない貴族、四大精霊王に溺愛される

日之影ソラ
ファンタジー
魔法使いの名門マスタローグ家の次男として生をうけたアスク。兄のように優れた才能を期待されたアスクには何もなかった。魔法使いとしての才能はおろか、誰もが持って生まれる魔力すらない。加えて感情も欠落していた彼は、両親から拒絶され別宅で一人暮らす。 そんなある日、アスクは一冊の不思議な本を見つけた。本に誘われた世界で四大精霊王と邂逅し、自らの才能と可能性を知る。そして精霊王の契約者となったアスクは感情も取り戻し、これまで自分を馬鹿にしてきた周囲を見返していく。 HOTランキング&ファンタジーランキング1位達成!!

処理中です...