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第一章

17 ルゥルゥは前世のペットの名前です

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「あらあらそうならここには王様が二人も揃ってるのね」
「ふたり?」
「ええ。この超絶カッコいい人はこの国の王様よ」
「……うへー、こんなのがにんげんのおうなのかー」
「…………」

 あたしの無言の笑みを見つめる子竜が目を大きくして少したじろいだ。

「せ、せいじょ……?」
「うふふ駄目よ~、陛下をこんなの扱いなんてしたら。ね? 讃えて崇めて祀らないと!」
「いっいやだぞそれは!」

 何かの危険を感じたのかひっと身を竦めて反駁したけど、彼は魔物だし仕方がないか。元よりあたしは同担拒否のきらいがあるからかえって良かった。陛下はあたしの推し。あたしだけの推し~。

「こうなると、セオ様がいるからキング呼びは紛らわしいわよね。この際だし名前を付けてもいい? あなただけの名前を」
「ぼくだけのなまえ?」

 戦慄にも近い様子だったのがぱあっと明るくなる。

「いいぞ、どんなのだ?」
「どんなのがいいの?」
「せいじょにまかせる!」
「え、ホント?」

 あたしチョイスでいいの? 彼はこくこくと乗り気な頷きをした。

「んーならどうしましょうかねえ。あ、その前にあたしの名前はアリエルよ。聖女呼びよりアリエルって呼んでね?」
「へええっ、せいじょはアリエルか。わかったアリエル! アリエル~!」

 妙にはしゃいで懐いてくるのをあやしながら、あたしはちょっと思案する。
 どうせ呼ぶのはバイバイするまでの短い間とは言え責任重大だわ。何がいいかなあ? 見た目に合った可愛いのがいいな。

「んーそれじゃあ、――ルゥルゥはどう?」
「ルゥルゥ?」

 ぶっちゃけると最も可愛がった前世のペットの名がそれだった。
 特に意味はなくて響きが可愛いなって思って付けたのよね。そんなあたしの独断と偏見による提案はさてどうだろう。気に入らなければいっその事ドラゴンのドラちゃんにするか。

「うむ! ルゥルゥだな!」

 実にあっさりと彼は受け入れてくれた。心配して損したあ。

「アリエル、いつまで無駄話をしているんだ。ほら行くぞ」

 律儀に待ってくれた優しいセオ様からスッと手を差し出される。
 これが舞踏会だったらトキメキで胸が一杯よ。今も感激で苦しいくらいだけど。もう手を洗えないかもっっ。

「ででではお言葉に甘えまし――て!?」

 手を握られたかと思えばふわりと抱き上げられた。お姫様抱っこおおおーっ! えっこれは夢? 密着の興奮で意識が飛びそうになったけど現実よね。現実だからこそえっえっ何が起きているのって逆に混乱しているうちに、いつの間にか地下二階の床に足を下ろされて立っていた。呆っ然。
 咄嗟の事にお礼も言えずにいたあたしへと、身を離した彼は怪訝そうな目を向けてくる。

「……? どうしてそんなに驚いているんだ。抱き上げた方が安定して運べたからそうしたんだよ」

 さらりと告げられた主張に何だそっかって納得して、ようやくあたしも言葉が出てきた。

「あ、りがとうございます。助かりました」

 そうよ、これが彼にとっては何ら考えるでもなく素でできちゃう行動なのよね。そんなキャラだもの。他意なくそつなくさらりとこんな男前な行動をしちゃえる辺り、セオドア・ヘンドリックスって男はホント罪作り。





「だいじょうぶかアリエル~!? やはりそいつはいやなやつなのだ!」

 ルゥルゥの声が耳に飛び込んできた。
 彼はセオ様があたしを抱えた際にあたしから引っがされていたみたいで、さすがは竜なのか自分の魔法で上がってきていた。

 背中から小さなドラゴンの翼を生やしている。

 ミニサイズだとコウモリのそれみたいで、魔法使いなローブ姿だしハロウィンの仮装を楽しむ子を見ているようで萌えた~。きっとお坊ちゃまな服装でも同じように様になったと思う。ってかルゥルゥなら何を着せても最高でしょ。

「何だ、飛べたのか」

 横のセオ様がさも残念そうにしれっとして言った。ルゥルゥが飛べなかったら置き去りにするつもりだったみたい。まあ飛べるのが普通な黄金竜だからそうなればラッキーくらいにしか思ってはなさげだったけども。魔物への態度が一貫してるなあ。

「おまえ、だいきらいだ」

 ルゥルゥがほっぺを膨らまして今にも彼に飛び掛かりそうに目付きを鋭くする。セオ様も先に上がっていた皆も一時切迫した空気に身構えた。
 あたしは慌てて飛び付くようにしてルゥルゥを抱き寄せる。ほら怒らない怒らない~って頭を撫で撫でしてあげたら落ち着いた。
 その場の皆が奇跡の猛獣の調教師でも見るみたいにポカーンとした。

 こんな風にあたしとルゥルゥが親交を深めているのを見ていた周りの兵士達は、和んだのか最初程の鋭さはもうなかった。全くの無警戒ってわけじゃないけども。

 例外はセオ様。国王としての責任感とか真面目さなのか、魔物に情けは不要、油断大敵と、彼だけは終始厳しい眼差しだった。
 優しくないとは思わない。だってこれが、これこそが、セオドア・ヘンドリックスというキャラクターなんだもの。
 
 プチ聖女失踪事件はセオ様の迅速な行動によって無事に解決。

「陛下、兵士の皆さん、司書長と司書の皆さん及びわたくしの世話役達、皆さんわたくしのために奔走して下さって本当にどうもありがとうこざいました」

 全員が集う地下二階で、あたしは改めて感謝した。もしもずっと誰も助けに来なくてあたしとルゥルゥだけだったらもしかしたら地上に出たい一心でルゥルゥの背に乗って強引に地面をドッカンしていたかもしれない。ルゥルゥには駄目って言ったくせに、切羽詰まったら自分やらかしそうだわーって今更ながらに思った。
 盛り沢山な展開で三日くらいは経ったように感じたせいか、図書館の階段を一段一段上がりながらようやくの地上だあ~って感慨深いものを抱いた。
 ルゥルゥはまたあたしにくっ付いてコアラな親子になっている。

 このままトラブルなしにこの子を自由にしてあげられるといいな。



 正直何時かなって思ってはいたけど、外はまだ夜だった。
 図書館一階の窓の先は暗くてあたしの目には何も見えない。昼間は大層立派な庭園が見えていたっけ。
 ルゥルゥは地上階に着くなりコアラな親子をやめたけど、あたしのすぐ傍を歩きながら広い館内を興味深そうに眺めている。生まれながらに知識はあってもそれは結局あくまで知識だから、実際に目に映るもの全てが新鮮なのかもしれない。正直言えば、人間社会の沢山の景色を見せてあげたいって思う。

 だけど、もうすぐお別れだ。

 まだまだ世間一般では人と魔物は相容れないもの。あたしだってまだまだ魔物の生態は知らない事の方が多い。未だ謎多き種族たる竜族なら尚更に。
 ちらりと前方を歩くセオ様を盗み見た。

 今はルゥルゥに何かを仕掛けてくる様子はないけど、彼は魔物に対しては情け容赦なく剣を振るう男だわ。そういう点は作中のセオ様と変わらないと思う。

 あたしの駄々漏れ思考内容に疑問を感じてか彼は怪訝な目を向けてきた。あ、ヤバヤバ~。彼だって自分がキャラだとか言われても理解に苦しむだろうし、なるべく余計な事は考えないようにしないと。まだ想像とか妄想だと思われている節もあるし。これ以上妙ちくりんな女だとか思われるのはさすがにねえ……。
 とにかく、ルゥルゥはルゥルゥの居るべき場所に行くべきよ、うん。

「ルゥルゥ、こっち」

 会ったばかりなのに別れがどこか残念。そんな沈む気持ちを胸のうちに留めて、あたしはルゥルゥの手を引いて中央通路から逸れて窓際へと歩いた。開閉可能な窓の前で立ち止まると彼の前にしゃがみ込む。

「さあルゥルゥ、ここから外に出られるわよ。もうあなたは自由の身なんだし、夜が明けない今のうちに王都を遠く離れた方がいいと思う。昼間竜姿で飛ぶあなたを見たら街中はパニックになっちゃうもの。ですよね、セオドア陛下?」

 この子の解放に異論はないのを確認する意味合いもあって、陛下に目を向ける。彼の他にも兵士達に司書達、教会組まであたしとルゥルゥを追うようにして窓辺まで付いてきてくれていた。皆純粋にあたしを案じてくれているんだってわかる。あとは万一の不測の事態を。彼らの懸念が拭えないのは理解できるわ。だけど反面じゃルゥルゥが気の毒にもなった。
 あたしだって負傷した人々を見てきてるし魔物の暴虐さを否定はしない。ルゥルゥにだってそういう面はあるんだと思う。まだ見ていないだけで。

 だけど今は暴れたりしないって確信してる。

 この手で触れて感じたこの子はあたしとの約束を破らないってそう断言できる……なーんて、このキュートな少年に母性愛的なハートをがっちり掴まれちゃってるあたしも大概よね。
 んまあ、あたしの恋愛的なハートは余す所なく推しのものだけど、きゃはっ!
 セオ様が僅かに眉を痙攣させた。

 真面目な話に戻ると、特にセオ様のルゥルゥへの眼差しは依然として厳しい。

 これぞ為政者の責任感って言葉が頭に浮かんで、あ~頼れる大人の男~ってこんな時なのにときめいちゃった。
 ルゥルゥだけじゃなく人間組にも戦うのは駄目って言ったけど、よっし地上に出たから応援呼んで戦うでーとか考えてたらどうしよう。
 少し前のあたしの問い掛けにセオ様ってばまだ答えてくれない。
 魔物竜を野放しにはできないって国王として考えを改めたとか? 焦りが膨れ上がる。けどたとえそうでもあたしには責める権利はない。まだ沈黙は横たわっていて、緊張駄々上がりなあたしは思わずルゥルゥを抱き寄せていた。

「お願いします陛下、ルゥルゥが何も知らない兵士達と無意味に戦ったりしないように、今のうちに行かせてあげて下さい」

 あたしの目の中の真剣な懇願の光を彼は見つめるようにする。不安で揺れるけどしっかり見据えて逸らさない。ルゥルゥのためにもあたしの本気を見せつけてやるんだから。
 あたしの本気度を試しているのか、彼は決して上機嫌とは言えない顔付きで猫がするように両目を細めた。あたしは怯まず見つめ返して…………くうう~っ君の瞳に乾杯!
 ああああ締まらないぃ。若干彼の眼差しが白けたのがわかる……っ。

「……万物に慈悲を、と言ったところか。こんな時だけ聖女らしいんだな」

 彼の小さな独り言は聖女とは何たるかを記された聖典の文言に沿ったものだと思う。ズラズラと聖女とは何ぞやーこうあるべきぞやーぞやぞやーって文章が続く中の一節で、確か聖女は万物に慈悲を施す者とか何とかあったっけ。

 でも万物にの万物ってどこ括りなのかいまいちよくわからないんだけどね。

 魔物もそこに含まれるの?

 まあ含まれていなくても、ルゥルゥは別扱いよ。この子だから放っておけなかったの。

「聖女、そなたに一つ言っておく。同情であれ何であれそなたは魔物に触れるべきじゃない。もしも聖女の力が魔物に毒されて失われでもしたらどうするんだ。そなただけの問題じゃ済まないんだぞ」

 陛下ってばとてもピリピリしている。まあ魔物と聖女ってその力の性質上大昔から相性が悪いから、万が一悪影響があったらって思うのは理解できる。聖女の権威を示す治癒仕事にも関わる大問題だもの。

 ――闇落ち聖女。

 何故か一瞬脳裏にその言葉が過ってギクリとした。
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