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第24章 常なる陰が夢見た未来
第347話 魔王城走馬灯③
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「ダンジェロよ。お前に頼みがある」
「小生に頼みでございますか? 小生にできることなら何なりと、ジョウイン公」
勇者ユメと共に生活するようになった魔王ジョウインはある日、四天王のダンジェロを呼びつけた。
「ユメから聞いた話なのだが、人間界には類まれなる武術があるそうだ。それは素手でありながら、どんな剣よりも優れた技を身に着けられるらしい」
「ほう。人間界の武術については、このダンジェロめにも多少の覚えがございます。ですが、真にその道を極めた者達からすれば、小生の武術など、誠に児戯児戯」
ジョウインから話を聞いたダンジェロは、己の意見と共に答えた。
ユメと共に過ごすようになり、ジョウインにも変化が訪れていた。
これまで"人間を倒すこと"だけを目的に、人間について調べていたジョウイン。
だがユメの話を聞く中で、それ以外の方向で人間というものに興味を持ち始めていた。
そして興味を持ったことについて、腹心であるダンジェロへ要望をするようになった。
「そこでだ、ダンジェロ。お前の方で人間界にある武術の文献を探してきてほしい。これはお前だから頼めることだ」
「承知承知。このダンジェロめにお任せ下され。しばし、小生はこの城を空けることになりますが、お許しを」
そう言ってダンジェロは魔王城を出て、ルクガイア王国領へと出向いた。
ダンジェロの姿は、目元にある赤い隈さえ隠せば人間と変わりない。
だからこそダンジェロはジョウインに頼まれて、ルクガイア王国にある人間界の品々を調達することも多かった。
「驚愕驚愕……! かの【伝説の魔王】の心さえ動かすか、【慈愛の勇者】よ……!」
ダンジェロはそんなジョウインの変化を面白く思っていた。
これまで変わることのなかった、"勇者と魔王の歴史"――
その歴史に大きな変化が訪れようとし、その変化の場面を見れることが、ダンジェロにとって楽しかった。
「人の世において最も武術に長けた文献―― おそらくは、王国の武術師範が記した文献が一番相応しいであろう……な」
ダンジェロはそんな変化を促すために、ジョウインの命に従った。
■
「魔王ジョウイン公。こちらの書物が小生の知る限り、人の世において最も武術に関して優れた書物にございます」
「でかした、ダンジェロ。『チャン老師の武術全集』か……。興味深い。またユメの話を聞きながら、目を通してみるとしよう」
ジョウインはダンジェロに頼んだ品――『チャン老師の武術全集』を受け取った。
ルクガイア王国の武術師範でもあったチャン老師が、若き日より世界中を回って身に着けた武術――
その全てが記された文献を見て、ジョウインは仮面の下でほくそ笑んだ。
「ジョウイン公はユメ様との話がさぞ楽しいようで」
「……そうだな。我もあのような女に会うのは初めてだ。魔王や勇者という立場を考えなければ、実に面白い女だ」
「ハッハッハッ……! 『面白い』――で、ございますか。いや、結構結構。ジョウイン公がお喜びならば、小生は口を挟みますまい」
ジョウイン自身も自らの変化を感じていた。
魔王という責務から離れ、ユメと共に語り明かす日々――
それはジョウインにとって、いつしか代えがたいものへとなっていった。
■
「おい、ユメ。何を育てているのだ?」
「ジョ、ジョウインさん!? え、えっと……これはですね――」
そんな日々が何日も続いた。
いつしかユメは魔王城にとって当たり前の存在となり、魔王城全体の空気も変わり始めていた。
最早ユメが魔王城のどこで何をしていても、咎める者さえいない。
そんなユメは最近魔王城の片隅に畑を作り、ある物を育てていた。
「こ、これは……花ですね!」
「花? なんの花だ?」
「それは……秘密です」
ジョウインに何を育てているのか聞かれても、ユメは口を割らなかった。
「気になるな……」
「ま、また花が咲いたらお見せしますから」
ジョウインは気になって仕方なかった。
ユメの行動など最早魔王城において日常風景となっていたが、ジョウインにとってユメの一挙手一投足は目が離せなかった。
【伝説の魔王】と呼ばれる自らに臆することなく、種族の垣根を超えた分け隔てのない優しさを持った、【慈愛の勇者】ユメ――
いつの間にかジョウインの中で、ユメという存在は大きくなっていた。
■
「ダンジェロよ……。最近、ユメが我に隠し事をしているようなのだ……。ハァ……」
「ジョウイン公。そこまで暗くなる必要はないと思いますが?」
そんなユメが自分に黙って何かを育てていることに、ジョウインは悩んでいた。
玉座に座って俯き、仮面の下から溜息がこぼれる。
それを玉座の前で複雑な表情で見るダンジェロ――
「小生が思いますに、おそらくユメ様はジョウイン公を驚かせたいのでしょう」
「我を驚かせるだと? フン、仮にも我は【伝説の魔王】だぞ? 【慈愛の勇者】がここに来ていかように手を打とうが、我に動揺など有り得ない」
「では、ユメ様が『実家に帰らせていただきます』などと申したら、ジョウイン公はいかがなさるおつもりで?」
「そ、それは……。おい! ダンジェロ! そういう時、我はどうすればよいのだ!?」
「意外意外……」
ダンジェロの話を聞いて、激しく動揺するジョウイン。
変化を望んだダンジェロだったが、ジョウインがここまで変わるとは思ってもいなかった。
【伝説の魔王】として魔の者を従えてきたジョウインだったが、ユメの存在が大きくなるにつれてその変化も大きくなっていた。
もうジョウインにとって、ユメのいない生活など考えられなかった。
それほどジョウインにとっ、ユメの存在は大きくなっていた。
「ジョウインさーん!」
「ユ、ユメ!? おい! 今日こそハッキリ言ってもらうぞ! 我に隠れて何を育てて――」
「それなのですが、やっと花が咲いたのですよ!」
そんなジョウインとダンジェロの元にやってきたユメ。
手には白い花を持ち、嬉しそうにやってきた。
「ダンジェロさん。すみませんが、少し席を外してくれませんか?」
「ほう、御意御意。ではユメ様、ジョウイン公とお二人の時間をどうぞお過ごしくださいませ」
ユメに頼まれたダンジェロは玉座の間を後にした。
その時にダンジェロはユメが持っていた花を見て、思った――
『とうとうこの時が来た』――と。
■
「ダンジェロを退かせて、何を考えているのだ、ユメ?」
「それはですね……。ちょっと恥ずかしい話でして……」
ユメは顔を赤らめながら、ジョウインの方をじっと見る。
「ジョウインさん。私が最初にあなたに言った目的について、覚えていますか?」
「"人と魔の共存"だったな。今でもしっかり覚えている。そしてそれは、お前とならば可能だとも考えているぞ。ユメ」
自らが変わり行く中で、ジョウインはユメの考えが本物であることを感じ取っていた。
"人と魔の共存"――
これまでの歴史にはなかったその出来事は、【伝説の魔王】ジョウインと【慈愛の勇者】ユメならば可能であると二人とも考えていた。
ジョウインもユメも、共に過ごした日々の中で種族という壁を越えた仲になっていた。
「ジョウインさん……今日はこの花をあなたに届けようと思ってきました」
「ん? ずっと我に黙って育てていた花か? 一見すると、ただの白い花のようだが……?」
そんなジョウインに対して、ユメは思うことがあった。
その内なる思いを伝えるため、ユメはその白い花を差し出した。
「この花は、"清白蓮華"と言います。御覧の通り、ただの白い花です」
「なんだ。何かとんでもない食人植物でも育てているのかと思ったぞ」
「あなたは私を何だと思っているのですか?」
「魔王城に居座る勇者だ。少なくとも、おかしな女だな。面白い女でもあるが」
ユメとジョウインの間には、いつしか軽口を言い合えるほどの絆が出来上がっていた。
「それと……この清白蓮華には、ある花言葉があります」
「『ハナコトバ』? なんだそれは?」
「その花に込められた意味――とでも言えばいいでしょうかね。そして、この清白蓮華に込められた花言葉は――」
ユメは手持った清白蓮華をジョウインに渡しながら、その思いを伝えた――
「ジョウインさん。私と……結婚してください!」
「小生に頼みでございますか? 小生にできることなら何なりと、ジョウイン公」
勇者ユメと共に生活するようになった魔王ジョウインはある日、四天王のダンジェロを呼びつけた。
「ユメから聞いた話なのだが、人間界には類まれなる武術があるそうだ。それは素手でありながら、どんな剣よりも優れた技を身に着けられるらしい」
「ほう。人間界の武術については、このダンジェロめにも多少の覚えがございます。ですが、真にその道を極めた者達からすれば、小生の武術など、誠に児戯児戯」
ジョウインから話を聞いたダンジェロは、己の意見と共に答えた。
ユメと共に過ごすようになり、ジョウインにも変化が訪れていた。
これまで"人間を倒すこと"だけを目的に、人間について調べていたジョウイン。
だがユメの話を聞く中で、それ以外の方向で人間というものに興味を持ち始めていた。
そして興味を持ったことについて、腹心であるダンジェロへ要望をするようになった。
「そこでだ、ダンジェロ。お前の方で人間界にある武術の文献を探してきてほしい。これはお前だから頼めることだ」
「承知承知。このダンジェロめにお任せ下され。しばし、小生はこの城を空けることになりますが、お許しを」
そう言ってダンジェロは魔王城を出て、ルクガイア王国領へと出向いた。
ダンジェロの姿は、目元にある赤い隈さえ隠せば人間と変わりない。
だからこそダンジェロはジョウインに頼まれて、ルクガイア王国にある人間界の品々を調達することも多かった。
「驚愕驚愕……! かの【伝説の魔王】の心さえ動かすか、【慈愛の勇者】よ……!」
ダンジェロはそんなジョウインの変化を面白く思っていた。
これまで変わることのなかった、"勇者と魔王の歴史"――
その歴史に大きな変化が訪れようとし、その変化の場面を見れることが、ダンジェロにとって楽しかった。
「人の世において最も武術に長けた文献―― おそらくは、王国の武術師範が記した文献が一番相応しいであろう……な」
ダンジェロはそんな変化を促すために、ジョウインの命に従った。
■
「魔王ジョウイン公。こちらの書物が小生の知る限り、人の世において最も武術に関して優れた書物にございます」
「でかした、ダンジェロ。『チャン老師の武術全集』か……。興味深い。またユメの話を聞きながら、目を通してみるとしよう」
ジョウインはダンジェロに頼んだ品――『チャン老師の武術全集』を受け取った。
ルクガイア王国の武術師範でもあったチャン老師が、若き日より世界中を回って身に着けた武術――
その全てが記された文献を見て、ジョウインは仮面の下でほくそ笑んだ。
「ジョウイン公はユメ様との話がさぞ楽しいようで」
「……そうだな。我もあのような女に会うのは初めてだ。魔王や勇者という立場を考えなければ、実に面白い女だ」
「ハッハッハッ……! 『面白い』――で、ございますか。いや、結構結構。ジョウイン公がお喜びならば、小生は口を挟みますまい」
ジョウイン自身も自らの変化を感じていた。
魔王という責務から離れ、ユメと共に語り明かす日々――
それはジョウインにとって、いつしか代えがたいものへとなっていった。
■
「おい、ユメ。何を育てているのだ?」
「ジョ、ジョウインさん!? え、えっと……これはですね――」
そんな日々が何日も続いた。
いつしかユメは魔王城にとって当たり前の存在となり、魔王城全体の空気も変わり始めていた。
最早ユメが魔王城のどこで何をしていても、咎める者さえいない。
そんなユメは最近魔王城の片隅に畑を作り、ある物を育てていた。
「こ、これは……花ですね!」
「花? なんの花だ?」
「それは……秘密です」
ジョウインに何を育てているのか聞かれても、ユメは口を割らなかった。
「気になるな……」
「ま、また花が咲いたらお見せしますから」
ジョウインは気になって仕方なかった。
ユメの行動など最早魔王城において日常風景となっていたが、ジョウインにとってユメの一挙手一投足は目が離せなかった。
【伝説の魔王】と呼ばれる自らに臆することなく、種族の垣根を超えた分け隔てのない優しさを持った、【慈愛の勇者】ユメ――
いつの間にかジョウインの中で、ユメという存在は大きくなっていた。
■
「ダンジェロよ……。最近、ユメが我に隠し事をしているようなのだ……。ハァ……」
「ジョウイン公。そこまで暗くなる必要はないと思いますが?」
そんなユメが自分に黙って何かを育てていることに、ジョウインは悩んでいた。
玉座に座って俯き、仮面の下から溜息がこぼれる。
それを玉座の前で複雑な表情で見るダンジェロ――
「小生が思いますに、おそらくユメ様はジョウイン公を驚かせたいのでしょう」
「我を驚かせるだと? フン、仮にも我は【伝説の魔王】だぞ? 【慈愛の勇者】がここに来ていかように手を打とうが、我に動揺など有り得ない」
「では、ユメ様が『実家に帰らせていただきます』などと申したら、ジョウイン公はいかがなさるおつもりで?」
「そ、それは……。おい! ダンジェロ! そういう時、我はどうすればよいのだ!?」
「意外意外……」
ダンジェロの話を聞いて、激しく動揺するジョウイン。
変化を望んだダンジェロだったが、ジョウインがここまで変わるとは思ってもいなかった。
【伝説の魔王】として魔の者を従えてきたジョウインだったが、ユメの存在が大きくなるにつれてその変化も大きくなっていた。
もうジョウインにとって、ユメのいない生活など考えられなかった。
それほどジョウインにとっ、ユメの存在は大きくなっていた。
「ジョウインさーん!」
「ユ、ユメ!? おい! 今日こそハッキリ言ってもらうぞ! 我に隠れて何を育てて――」
「それなのですが、やっと花が咲いたのですよ!」
そんなジョウインとダンジェロの元にやってきたユメ。
手には白い花を持ち、嬉しそうにやってきた。
「ダンジェロさん。すみませんが、少し席を外してくれませんか?」
「ほう、御意御意。ではユメ様、ジョウイン公とお二人の時間をどうぞお過ごしくださいませ」
ユメに頼まれたダンジェロは玉座の間を後にした。
その時にダンジェロはユメが持っていた花を見て、思った――
『とうとうこの時が来た』――と。
■
「ダンジェロを退かせて、何を考えているのだ、ユメ?」
「それはですね……。ちょっと恥ずかしい話でして……」
ユメは顔を赤らめながら、ジョウインの方をじっと見る。
「ジョウインさん。私が最初にあなたに言った目的について、覚えていますか?」
「"人と魔の共存"だったな。今でもしっかり覚えている。そしてそれは、お前とならば可能だとも考えているぞ。ユメ」
自らが変わり行く中で、ジョウインはユメの考えが本物であることを感じ取っていた。
"人と魔の共存"――
これまでの歴史にはなかったその出来事は、【伝説の魔王】ジョウインと【慈愛の勇者】ユメならば可能であると二人とも考えていた。
ジョウインもユメも、共に過ごした日々の中で種族という壁を越えた仲になっていた。
「ジョウインさん……今日はこの花をあなたに届けようと思ってきました」
「ん? ずっと我に黙って育てていた花か? 一見すると、ただの白い花のようだが……?」
そんなジョウインに対して、ユメは思うことがあった。
その内なる思いを伝えるため、ユメはその白い花を差し出した。
「この花は、"清白蓮華"と言います。御覧の通り、ただの白い花です」
「なんだ。何かとんでもない食人植物でも育てているのかと思ったぞ」
「あなたは私を何だと思っているのですか?」
「魔王城に居座る勇者だ。少なくとも、おかしな女だな。面白い女でもあるが」
ユメとジョウインの間には、いつしか軽口を言い合えるほどの絆が出来上がっていた。
「それと……この清白蓮華には、ある花言葉があります」
「『ハナコトバ』? なんだそれは?」
「その花に込められた意味――とでも言えばいいでしょうかね。そして、この清白蓮華に込められた花言葉は――」
ユメは手持った清白蓮華をジョウインに渡しながら、その思いを伝えた――
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