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今世編 ※糖度高め、18禁要素濃いめ

念願の夜【前編】

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誓いの言葉を述べ、夫婦の証となる指輪を交換すると漸くふたりが待ち望んだ時間。


「では、違いの口付けを」


クレアが少し屈み、エドワードが薄いヴェールをゆっくりと捲る。

今日、初めて何もない状態で互いを見た。

その瞬間クレアの瞳から涙が頬を伝い落ちたが、表情は喜びに満ち溢れており、対するエドワードも慈愛に満ちた表情で微笑んだ。


「愛してるよ、クレア。必ず幸せにするし大切にする…だからずっと傍にいて」

「愛してるわ、エドワード。私もあなたを支えて幸せにする。大切にするから傍にいてね」


十六年間、何度も何度も繰り返し交わしてきた愛の言葉であるが…やはり違う。

互いの言葉が心の深い場所に入り、じんわりと熱を持って広がっていくような感覚がある。

その温もりを抱いたままクレアが目を閉じると、エドワードがそっと唇を重ねた。

神聖な誓いで見せる口付けは軽く触れ合うだけのものだったが、夫婦となって初めての口付け。

感慨深いものがあった。






式次第は全て滞りなく進み、披露宴を行う王宮へ戻る為に外へ出ると喝采の嵐。

色とりどりの花びらが舞い、馬車に乗り込むふたりを多くの民が祝福し祝いの言葉を投げかけた。

王宮までの道中、隣合って座り合うふたりは小窓から顔を覗かせ手を振り、なるべく多くの人に笑顔を見せる。


「なんだか不思議…」

「なにが?」


見送る人々に手を振り外に視線を向けたまま、ふたりは会話を楽しむ。


「今日からエディのお嫁さんなのよね」

「そうだよ。そして僕はクレアの旦那さん」


ふふっと笑うクレアの気配に、エドワードは腰を抱いていた腕を解き手を繋いだ。


「絶対に離さない。死ぬまで一緒だ」

「えぇ……死ぬ時まで一緒よ」


前世で人生を終えたふたり。

その方法や時期はふたりとも覚えていないが、いずれ同様の最期を迎えるつもりでいる。






✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼






披露宴はまだまだ続いているが、新郎新婦は先に抜け出すのがお約束。

クレアとエドワードも一通りの挨拶とファーストダンスを済ませると早々に抜け出した。

それぞれ私室にある浴室で身を清めてから夫婦の寝室に向かうのだが、クレアは侍女達の手によってピカピカに磨きあげられつるつる。

そして総レースの下着と肌が透ける夜着を身に付けると、その上にガウンを羽織った。


「明日はお声がけ致しません。ごゆっくりお過ごしください」


伯爵家から付いてきてくれた侍女に笑顔で見送られ、頬を染めたままクレアは寝室への扉をそっと開いた。






誰もいない静まり返った寝室。

大きな寝台にゆっくりあがり、何処に座って待つべきかと悩みながら…とりあえず中央にちょこんと座り夫となったエドワードを待つ。


「………緊張する」


“記憶”にある営みはとても幸せなもので、はいつも優しく抱いてくれた。


「……たまに激しかったかしら…」


しかし今世ではまだ処女。

やはり気になるのは破瓜の痛み。

そもそも行為に関しても心温まる“幸福感”は感じることが出来るが、快感などは分からない。


「ドキドキする……」


体が熱いのは湯上りだからか…それとも、この後に待つ営みへの期待からか。


───コンコン


悶々としながら色んな事を考えていると、不意に聞こえてきたノックの音。

相手が誰かなど分かりきっているが、ゆっくりと開かれる扉に鼓動は速まる。


「クレア」


お揃いのガウンを羽織ったエドワードが姿を見せると、その表情はいつもより優しい。


「待たせてごめんね」

「ううん…そんなに待ってないわ」

「本当だ。まだ温かい」


寝台にあがりクレアの向かいに座ると、頬を両手で挟んで微笑み…そっと口付ける。


「優しくする。でも…我慢出来なくなったらごめん。なるべく頑張るから」

「我慢なんてしないで…私も頑張る」


エドワードの言った“我慢”をどこまで理解しているのか疑問は残るが、その言葉に少し安堵しもう一度唇を重ねた。


「可愛いね、これ」

「……リエルと選んだの」

「紫色なのもいい」

「…エディの色だから……」


初夜用の夜着は、姉のように慕う専属侍女のリエルと生地から選びデザインも自分の意見を述べて作ってもらったもの。

エドワードの瞳と同じ紫色のシフォン生地に、極小のアメジストが銀糸の刺繍と共に誂えられており、明らかに観賞用と分かる。


「ちょっと立って見せて」

「………はい…」


のそのそと寝台からおりると、縁に座り直したエドワードの前に立って披露。

スラリと伸びた手足と華奢な体に自分色のベビードール…それだけでもエドワードの男性部分はガウンの中で力強く立ち上がった。


「凄く綺麗だ」


恥ずかしくて思わず自分を抱き締めれば、ただでさえ豊かな胸が寄せられ更なる谷間を作る。


「手が邪魔だよ…ちゃんと見せて」


薄明かりの中、無防備な姿を晒す新妻に今すぐにでも襲いかかりたくなった。

窓から差し込む月明かりがアメジストと銀糸をキラキラと輝かせ、まるで舞い降りてきた女神のような美しさに目眩を起こしそうになるが、初夜特有の初々しさを目に焼き付ける。


「ここ…引っ張ると解けるの…」


恥ずかしそうに胸元の結び目を指し示すクレア。


「へぇ……解いてもいい?」


コクンと頷くのを確認してから、緩く結ばれている結び目を器用に指先で解いた。

途端にスル…っと肩からはだけ落ちる夜着。

中から現れたのは、ふんわりと膨らむ乳房と大切な恥丘を隠す純白の総レース下着。


「………白の下着…花嫁の色だね」


何色にも染まっていない事を意味しており、初夜では白が好まれている。

目の前に晒される美しい肢体を上から下までじっくりと眺め、細くくびれた腰に手を添えその曲線を確かめるように撫で擦ると、想像していたより細く折れそうで少し心配になった。


「こんなに細くて…激しくするの怖いな……」

「っ……大丈夫…だと思う」


細いのは母親譲りなのかもしれず、特に無理な減量や運動などはしていない。

生まれ持ったものなので、そんな事を気にして遠慮されたくはない…とクレアは思った。

ただ、エドワードの言う“激しさ”が如何程のものか分からず…つい想像してお腹の奥がきゅんっと疼いて太ももを擦り合わせてしまう。


「どうした?」

「…別に……恥ずかしくて…」


明らかに気付いている様子の顔を見て、クレアの体は羞恥で体温が上がる。


「これからもっと恥ずかしい事するのに?」


そう言ってフロント部分に付いているボタンを難なく指先で弾き、抑えられていた乳房がふるんっとあらわになった。

あっ…と戸惑うクレアを無視して、ショーツの両端にある紐の結びも気付けば解かれあっという間に裸をエドワードの眼前に晒す。


「……凄い…想像以上だ……隠さないで」

「あっ……だって…」


つい体を隠すように自分を抱き締めた手を抑えられてしまい、舐めるように視線を這わせられて体の火照りは益々増してしまう。


「素晴らしいよ、クレア」


言うが否や目の前に晒されている乳房の先端を口に含み、舌先でコロコロと転がし始めた。


「あっ……っ…ん……ゃ…エディ……」


羞恥と刺激で隠したくなるが、ガッチリと握られ振りほどく事が出来ない。

弟が母の乳房に吸い付き授乳する様子は見たことがあるが、それは微笑ましく神秘的なもので、こんなにも刺激的なものではなかった…など脳裏に浮かべてしまう。


「やんっ……ぁ……っ……だめっ……」


どんなに懇願しようと離れてくれず、むしろ舌の動きは激しさを増してきた。

イヤなわけじゃないが、つい身を捩って襲い来る快感から逃れようとしてしまい、それを逃すまいと今度は腰に左手が周り拘束が増す。

あいている右手で乳房を揉みしだきながら、左右の乳首を交互に口に含んで舐めたり吸ったり甘噛みしたりを繰り返し、クレアが見悶えている様子にこっそり口角をあげると、腰を抱いている手を形のいい小ぶりな尻に移し撫で回した。

その際、さりげなく割れ目に指を這わしてみれば前方の秘部は既に大量の蜜が溢れている。


「凄い……びしょびしょ…」

「や、だめ……っ…」

「じっくり見たい…おいで」


息も荒くなり腰が砕けそうな状態のクレアを抱き寄せると、優しく抱き締め…そのまま抱き上げ器用に寝台の中央に横たわらせた。

すっかり火照りあがった体を惜しげも無く晒し、その姿にエドワードの象徴はビクビクと動いて早くひとつになりたいと主張している。

そんな自分の正直過ぎる反応に内心で苦笑し、くたりと弛緩しているクレアの足を立たせてから膝を割って足を開かせた。


「……すっごい…とろとろだ……」

「っ……ぁ…あんっ……だめ…ゃ……」


だめだめ言うが、それが言葉通りの意味ではない事をエドワードはきちんと理解している。

無意識に閉じようとする足の間に体を滑り込ませると、蜜が溢れる秘部に指を這わせてぬめりを塗り広げながら、ちょこんと存在している突起を撫でたり摘んだり…たまに弾いたりして反応を楽しんだ。


「エディ……っ…ゃ……だめっ……」

「ちゃんと解さないと痛いよ?」


ゆっくりと指を入れて、まだ緊張しているせいで硬さのある中を優しく愛撫して解しながら、エドワード自身も心の準備を始める。


「当たり前だけど狭いな…でも熱くてとろとろしていて…ザラザラして気持ち良さそう……」

「はぅっ……あぁ……ぁ…エディ……っ…」

「それに美味しそう」

「やぁんっ……!!だめ……っ…やぁ……!!」


きゅんきゅんと指を締め付ける反応に堪らなくなり、我慢が出来なくなって秘部に口付けると、溢れ出る蜜を舐めたり啜ったりしながら、合わせて突起も舌先や歯で丁寧に可愛がる。


「エディ…ッ……もぅ……っ………」


一頻り秘部への口淫を終えて顔をあげると、頬を染めて涙を流しているクレアの姿が捉えられ、その様子に下半身が更なる熱をもった。

改めてとろとろの秘部に指を入れれば、初めより格段と柔らかく解れている。


「クレア……ひとつになろう」






✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼






ガウンを脱いで目の前に晒されたエドワードの裸に、クレアは釘付けとなっていた。

幼少期から『クレアを守る為』と言って続けられてきた鍛錬により鍛え上げられ均整の取れた体躯は、男らしい逞しさがあり頼もしさを感じる。


「凄い……綺麗…」


力の入らない体を頑張って起こし、膝立ちをしているエドワードの綺麗に割れた腹筋に指を這わせると、次いで視線は象徴へと向いてしまう。

腹につくほど反り返っているソレは限界なのか、先端からはぷくぷくと液体が溢れている。


「……触ってもいい?」

「いいよ…でも、優しくね」


初めて見る男性器に興味津々のクレアは、指先でちょんっと触るとその硬さに驚いた。


「クレアが好きすぎてこうなってしまうんだ」

「……私だけ?他の人を見てもならない?」

「クレアにだけだよ」

「そっか…嬉しいな……」


ふふっと笑いながら、教本で覚えた通りに優しく握って徐に口へ含んだ。


「ちょっ……クレア…ッ……」


突然の行動に思わず腰を引きそうになるが、ぐっと堪えて温かい口内に留まり、さらに動き出した舌にうっかり吐き出しそうになる。


「クレア……っ…どこでこんな……っ…」


ゆっくりと口淫する新妻を見下ろしそう聞けば、咥えたまま上目遣いとなり微笑まれ、その光景に肉棒の昂りは増す。

教本や従兄から、女性からの口淫は時間をかけて見慣れてからと学んでいたので、まさか初夜でしてくれるとは思わなかった。


『愛する女性が自分のものを咥えている姿は、絶景だぞ。興奮してつい喉奥を突いてしまう時もあるが、それで苦しそうにするのも堪らない』


あけすけな事を言っていた従兄の言葉を思い出して、好奇心から少しだけ突いてみる。


「んっ……っ……」


僅かに眉を寄せて苦しげな声を出したものの、決して口を離そうとはしない様子に、ゆっくりと腰を動かし徐々に奥を攻めていく。

必死に咥える姿をもっとよく見たくなり、汗で張り付いている髪をひとまとめにして見下ろすと、上目遣いで見上げてきたクレアと目が合いうっかり腰を突き入れてしまった。


「んんっ…!!…げほっ……げほっ……」

「ごめんっ…ごめん、クレア…」


苦痛だったのであろう、生理的な涙を流して噎せた事に驚いて抱き締め背中を擦る。

数回コホコホと咳き込んだが、落ち着くとクレアもエドワードの背中に手を回して、大丈夫だと声をかけた。


「ビックリしただけよ、大丈夫。…次はちゃんと最後までやりたいな」

「最後まで……って…」


それは噂に聞く“ごっくん”であろうかと思い浮かべ、期待して股間は熱くなる。

娼婦は商売だから別として、淑女である貴族の妻がする事はあまり無く、夫婦で経験している男性は羨望の眼差しを受けていた。

抱き締めて肌が密着しているから、速まる鼓動はクレアにも伝わってしまう。


「……エディの事は全部知りたいの…えっと…その…ちゃんと出来るか分からないけど…飲んでみたいな…って……」


思います…と尻すぼみになりながら発せられた言葉に理性の糸はプツリと途切れ、抱き合う姿勢からそのまま押し倒して覆い被さった。

そして細い首筋に顔を埋め、今にも暴発しそうになっている昂りを濡れる秘部に擦り付ける。


「クレア……っ……」

「ぁ…っ……あの…いや……だった……?」

「嫌じゃない……そうじゃなくて…っ…むしろお願いしたいと言うか…して欲しい…っ…でもまだダメ…すぐ出ちゃう……それより今は…クレアの中に入りたい…っ」


ぬちゃぬちゃと淫靡な音を立てながら擦り付け、その先端が突起に触れるとクレアはビクリと体を震わせてしまう。


「……入れるよ」

「いいよ……きて…エディ……」


痛いほどに反り返る昂りを握って秘所に宛てがうと、そのままゆっくりと挿入を始めた。





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