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悪夢の夜会と愛しの婚約者 sideフリードリヒ
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「ジュリエンヌ!!…っ、離してくれ!なにをっ、、なにをしているっ!!マリーベル嬢っ!」
この華奢な体のどこにこんな力があるのかと疑うほどに強く抱きつかれ、引き剥がしたいと思うも強く腕を掴むことも出来ず、ギリギリの力加減で抵抗を試みる。
何が起きたのか…
家同士の付き合いもあり幼馴染みのモナクール公爵家で開かれていた夜会の終盤、酔いを覚ます為に庭園に出てこの四阿まで歩いてきた。
この庭園にはジュリエンヌの好きな薔薇が咲き誇っており、彼女が好んで使っている香油と同じの香りに包まれて…眠気に襲われた。
3ヶ月後に控えている結婚式の準備と、少しずつ引き継いでいる領地経営の忙しさから抱えていた睡眠不足故だった。
少しだけ…大好きな婚約者の香りに包まれて眠ろう、そう思ったところまでは覚えている。
『……なにをっ!』
女性の、それでいて低く響いた声に意識が浮上し、変わらず包まれる薔薇の香りに愛しさが込み上げた。
(ジュリエンヌ…)
唇に柔らかい感触を捉え、誰よりも愛しい婚約者を思い浮かべて目を開けると…目の前にはジュリエンヌではない女性。
幼い頃から、なにかと恋慕を寄せてきている令嬢マリーベルが自分に口付けていることに気が付いた。
そして、その状況をジュリエンヌが見ていることも。
「ちょ…マリーベル嬢っ……!!ジュリ……なんでっ!離してくれ!!違う!ジュリエンヌ!違うんだ!!…っ、マリーベル嬢!!離れてくれっ、、」
迂闊だった。
どれだけ拒絶して抗議をしても、夜会には必ず金色と緑色のドレスで着飾るマリーベル…その彼女が今夜も付かず離れずの距離に常にいたことは気が付いていたのに…っ。
蹲り、大粒の涙を流しているジュリエンヌの傍にいきたい…っ、だけど思いの外マリーベルの力が強くてそれが叶わない。
誤解を解きたい、激しく心が慟哭しそう思う反面で体がどんどん冷えていく。ジュリエンヌは俺とマリーベルの口付けを見ている……最悪だっ。
「…ミー……シャ…かえり……たい……」
弱々しくもはっきりと聞こえたジュリエンヌの声に絶望する。嫌だ、離れたくないと心が叫ぶ…それでも大声をあげられないのは、この状況を他者が見てしまうことを避けるため。
噂ひとつで全てを失う貴族社会において、この状況は醜聞以外のなにものでもない。
それも望まない相手との逢瀬や不貞など…ジュリエンヌに降りかかるであろう事も然り、これが原因で破談になる恐怖に襲われた。
「…ジュリエンヌっ!!」
僅か声を大きく呼び掛けるも、愛しい婚約者は侍女に支えられながら去っていく。
いやだ……いやだ……
半ば混乱しながらもジュリエンヌの姿を視線で追い続け、その間も抱きつくマリーベルを引き剥がそうと抗う。
「…っいい加減にしてくれ!!」
低く冷たい声で鋭く言い放つと、いつまでも離れずにいる体がビクリと震え…
「…どう…っして……わたくしでは……だめなの…」
もう何百回と問われてきた言葉。
同い年のマリーベル初めて会った4歳の頃から思いを寄せられ、それからと言うもの彼女が身につけるのは決まって金色と緑色のドレスと装飾。
応えることはできないとどれだけ言い続けても、「わたくしの好きな色なだけですわ」と聞き入れられず…娘を溺愛するナチュリシア公爵も諫めることはしない。
ジュリエンヌと出逢い婚約を結んでからもそれは変わらず、美しい造形の美貌と高い教養を持つことから誰からも慕われ尊敬される彼女は、表向き《憧憬の淑女》と呼ばれながらも裏側では《哀恋の淑女》と囁かれている。
どれだけ恋慕っても叶わぬ思いを抱き続け、追い続け。報われないであろうに相手の色を纏い続ける姿は最早誰も触れられないところであった。
それでも、今夜の…このような愚行を犯すことはなかったからこそ、はっきりと拒絶し距離を置くことだけに留まっていた……のに。
「…何度も申し上げているはず。私が恋慕い妻に望むのはジュリエンヌ唯ひとり。あなたの思いに応えることもつもりもありません。はっきり言って迷惑だっ」
語気を強めて言うも、震えながら抱きつく腕の力を弱めてはくれない。こんな状況を誰かに見られでもしたら……っ。
「……たまに…たまにお会いするだけで構いません……僅かな時間でも…あなた様の便りだけでも……っ…」
どれだけ縋られようと泣かれようと、俺が愛して大切にしたいのはジュリエンヌだけだ。
「無理です。出来ませんしやりません。離れてくださいっ……」
もう、いっそのこと思い切り突き飛ばしてしまおうか…そんな考えが過った時、
「いい加減になさいませ」
冷えてきた夜風をさらに冷えさせるような、怒りをも含んだ声音が耳に届いた。
***
ジュリエンヌとの出逢いは俺が8歳の時。
「深く考えなくていいのよ、色んなご令嬢がいることを知って欲しいだけだから」
この時点で既にマリーベルからの慕情に辟易していた俺に、苦笑しながらそう言った母上。
そうは言っても、今日も今日とてマリーベルは金色と緑色のドレスを着て参加している。どれだけ距離を取ろうとしても付いて回るその姿を見て、参加者の親子達は早々に諦念の様相を呈し遠ざかった。
有り難いことに両親はマリーベルの家との婚約を無理強いしてくることはなく、まずは自分の目で心でほかのご令嬢と向き合う時間をと言ってくれる。
けれど常にマリーベルが隣にいるため、ほかのご令嬢への挨拶すら儘ならない…そんな状況に疲れてきた時、少し離れた席で楽しそうに団欒する家族が目に入った。
(……綺麗な髪…)
両親と兄であろう少年と楽しそうに過ごしている令嬢に強く惹き付けられた。
父親譲りなのだろう、濃い金色の髪が日に照らされてキラキラと輝いており、その煌めきに釘付けとなった。
何を話しているのだろう…とても楽しそうに、令嬢としての作法は保ちつつ華やいだ雰囲気に目が離せない。
母親と思われる女性の髪は淡いピンクゴールド…母上のお茶会で見掛けたことがある…たしか……プルミア侯爵家。と言うことは、その娘であるあの子は……ジュリエンヌ嬢。
公爵家嫡男として受けた教育のひとつである貴族名鑑のページをフル回転で思い出した。
(話してみたい……)
隣からの視線は流しつつ、ただひたすらにジュリエンヌに思いを飛ばし続け。
あまりにも強い視線に気が付いたのかジュリエンヌがこちらを向き、ニコッと笑顔を見せ…その瞬間、俺は恋に落ちた。
(……かわいいっ)
あまりの衝撃に顔が熱くなる。きっと真っ赤だ。
何を言っても離れてくれないマリーベルをなんとか撒けたのはお茶会も終わりの頃で、漸くジュリエンヌに声を掛けて挨拶することが出来た。
色が白くて大きなアメジスト色の瞳。
ふたつ年下で6歳のジュリエンヌはまだ幼く、ぷにぷにのほっぺたをピンクに染めて微笑んでくれて……少なからず嫌われてはいないことに安堵する。
その日、夕餐の席で両親に告げた。
「プルミア侯爵家のジュリエンヌ嬢に婚約を申し込みたいです!!」
勢いづき前のめりになってまで募る息子の姿に両親は優しく微笑み、まだ4歳の妹は口一杯の料理をもぐもぐしながらキョトンとしている。
「分かった」
應揚に頷いた父に笑みを返し、その日は浮かれた気持ちでなかなか寝付けなかった。もしかしたら断られるかもしれない…そんな思いもあり。
彼女に近付いた時にふわりと漂ったのは薔薇の香り…好きなんだろうか。贈ったら喜んでくれるかな……
そんな事をつらつらと考えていたらいつの間にか眠りについていて、寝坊した俺はいつもより遅く家庭教師からの教授を終えた。
のんびりと軽食をとっていたところに両親がにこやかに現れると、その手には一枚の封書。
胸が高鳴るのを止められない。
「父上っ……」
焦る俺を面白がるように一瞥し、口角をあげてニヤリとしながら封書を手渡してくる。
「ジュリエンヌ嬢からの返事だ」
婚姻の申し出を送る際に、無理を言ってジュリエンヌ宛に俺からの手紙を同封してもらっていた。渡すかどうかは侯爵に任せていたのだが、父の言葉が確かなら読んでくれたと言うことだ!!
便箋からふわりと香る薔薇の香りに頬を緩ませ、断られるなど微塵も思えずに目を通す。
まだまだ幼くて拙い文字が並んでいる。もしかしたら教えてもらいながら書いてくれたのかもしれない…その気持ちが嬉しくて。
『よろしくおねがいいたします』
可愛らしい文字が与える感動に胸は震え、喜びを全面に出して父上を見上げた。
「来週末、当家にて改めて婚約を結ぶ」
「ありがとうございます!!」
貴族として、公爵家の長男として諌められるべき大声で感謝の意を述べてしまったが、その時の俺を咎める者は誰もおらず。
「ジュリエンヌ嬢……早く会いたい」
便箋の文字を指先で撫ぞり、早鐘を打つ胸に抱き締めた。
この華奢な体のどこにこんな力があるのかと疑うほどに強く抱きつかれ、引き剥がしたいと思うも強く腕を掴むことも出来ず、ギリギリの力加減で抵抗を試みる。
何が起きたのか…
家同士の付き合いもあり幼馴染みのモナクール公爵家で開かれていた夜会の終盤、酔いを覚ます為に庭園に出てこの四阿まで歩いてきた。
この庭園にはジュリエンヌの好きな薔薇が咲き誇っており、彼女が好んで使っている香油と同じの香りに包まれて…眠気に襲われた。
3ヶ月後に控えている結婚式の準備と、少しずつ引き継いでいる領地経営の忙しさから抱えていた睡眠不足故だった。
少しだけ…大好きな婚約者の香りに包まれて眠ろう、そう思ったところまでは覚えている。
『……なにをっ!』
女性の、それでいて低く響いた声に意識が浮上し、変わらず包まれる薔薇の香りに愛しさが込み上げた。
(ジュリエンヌ…)
唇に柔らかい感触を捉え、誰よりも愛しい婚約者を思い浮かべて目を開けると…目の前にはジュリエンヌではない女性。
幼い頃から、なにかと恋慕を寄せてきている令嬢マリーベルが自分に口付けていることに気が付いた。
そして、その状況をジュリエンヌが見ていることも。
「ちょ…マリーベル嬢っ……!!ジュリ……なんでっ!離してくれ!!違う!ジュリエンヌ!違うんだ!!…っ、マリーベル嬢!!離れてくれっ、、」
迂闊だった。
どれだけ拒絶して抗議をしても、夜会には必ず金色と緑色のドレスで着飾るマリーベル…その彼女が今夜も付かず離れずの距離に常にいたことは気が付いていたのに…っ。
蹲り、大粒の涙を流しているジュリエンヌの傍にいきたい…っ、だけど思いの外マリーベルの力が強くてそれが叶わない。
誤解を解きたい、激しく心が慟哭しそう思う反面で体がどんどん冷えていく。ジュリエンヌは俺とマリーベルの口付けを見ている……最悪だっ。
「…ミー……シャ…かえり……たい……」
弱々しくもはっきりと聞こえたジュリエンヌの声に絶望する。嫌だ、離れたくないと心が叫ぶ…それでも大声をあげられないのは、この状況を他者が見てしまうことを避けるため。
噂ひとつで全てを失う貴族社会において、この状況は醜聞以外のなにものでもない。
それも望まない相手との逢瀬や不貞など…ジュリエンヌに降りかかるであろう事も然り、これが原因で破談になる恐怖に襲われた。
「…ジュリエンヌっ!!」
僅か声を大きく呼び掛けるも、愛しい婚約者は侍女に支えられながら去っていく。
いやだ……いやだ……
半ば混乱しながらもジュリエンヌの姿を視線で追い続け、その間も抱きつくマリーベルを引き剥がそうと抗う。
「…っいい加減にしてくれ!!」
低く冷たい声で鋭く言い放つと、いつまでも離れずにいる体がビクリと震え…
「…どう…っして……わたくしでは……だめなの…」
もう何百回と問われてきた言葉。
同い年のマリーベル初めて会った4歳の頃から思いを寄せられ、それからと言うもの彼女が身につけるのは決まって金色と緑色のドレスと装飾。
応えることはできないとどれだけ言い続けても、「わたくしの好きな色なだけですわ」と聞き入れられず…娘を溺愛するナチュリシア公爵も諫めることはしない。
ジュリエンヌと出逢い婚約を結んでからもそれは変わらず、美しい造形の美貌と高い教養を持つことから誰からも慕われ尊敬される彼女は、表向き《憧憬の淑女》と呼ばれながらも裏側では《哀恋の淑女》と囁かれている。
どれだけ恋慕っても叶わぬ思いを抱き続け、追い続け。報われないであろうに相手の色を纏い続ける姿は最早誰も触れられないところであった。
それでも、今夜の…このような愚行を犯すことはなかったからこそ、はっきりと拒絶し距離を置くことだけに留まっていた……のに。
「…何度も申し上げているはず。私が恋慕い妻に望むのはジュリエンヌ唯ひとり。あなたの思いに応えることもつもりもありません。はっきり言って迷惑だっ」
語気を強めて言うも、震えながら抱きつく腕の力を弱めてはくれない。こんな状況を誰かに見られでもしたら……っ。
「……たまに…たまにお会いするだけで構いません……僅かな時間でも…あなた様の便りだけでも……っ…」
どれだけ縋られようと泣かれようと、俺が愛して大切にしたいのはジュリエンヌだけだ。
「無理です。出来ませんしやりません。離れてくださいっ……」
もう、いっそのこと思い切り突き飛ばしてしまおうか…そんな考えが過った時、
「いい加減になさいませ」
冷えてきた夜風をさらに冷えさせるような、怒りをも含んだ声音が耳に届いた。
***
ジュリエンヌとの出逢いは俺が8歳の時。
「深く考えなくていいのよ、色んなご令嬢がいることを知って欲しいだけだから」
この時点で既にマリーベルからの慕情に辟易していた俺に、苦笑しながらそう言った母上。
そうは言っても、今日も今日とてマリーベルは金色と緑色のドレスを着て参加している。どれだけ距離を取ろうとしても付いて回るその姿を見て、参加者の親子達は早々に諦念の様相を呈し遠ざかった。
有り難いことに両親はマリーベルの家との婚約を無理強いしてくることはなく、まずは自分の目で心でほかのご令嬢と向き合う時間をと言ってくれる。
けれど常にマリーベルが隣にいるため、ほかのご令嬢への挨拶すら儘ならない…そんな状況に疲れてきた時、少し離れた席で楽しそうに団欒する家族が目に入った。
(……綺麗な髪…)
両親と兄であろう少年と楽しそうに過ごしている令嬢に強く惹き付けられた。
父親譲りなのだろう、濃い金色の髪が日に照らされてキラキラと輝いており、その煌めきに釘付けとなった。
何を話しているのだろう…とても楽しそうに、令嬢としての作法は保ちつつ華やいだ雰囲気に目が離せない。
母親と思われる女性の髪は淡いピンクゴールド…母上のお茶会で見掛けたことがある…たしか……プルミア侯爵家。と言うことは、その娘であるあの子は……ジュリエンヌ嬢。
公爵家嫡男として受けた教育のひとつである貴族名鑑のページをフル回転で思い出した。
(話してみたい……)
隣からの視線は流しつつ、ただひたすらにジュリエンヌに思いを飛ばし続け。
あまりにも強い視線に気が付いたのかジュリエンヌがこちらを向き、ニコッと笑顔を見せ…その瞬間、俺は恋に落ちた。
(……かわいいっ)
あまりの衝撃に顔が熱くなる。きっと真っ赤だ。
何を言っても離れてくれないマリーベルをなんとか撒けたのはお茶会も終わりの頃で、漸くジュリエンヌに声を掛けて挨拶することが出来た。
色が白くて大きなアメジスト色の瞳。
ふたつ年下で6歳のジュリエンヌはまだ幼く、ぷにぷにのほっぺたをピンクに染めて微笑んでくれて……少なからず嫌われてはいないことに安堵する。
その日、夕餐の席で両親に告げた。
「プルミア侯爵家のジュリエンヌ嬢に婚約を申し込みたいです!!」
勢いづき前のめりになってまで募る息子の姿に両親は優しく微笑み、まだ4歳の妹は口一杯の料理をもぐもぐしながらキョトンとしている。
「分かった」
應揚に頷いた父に笑みを返し、その日は浮かれた気持ちでなかなか寝付けなかった。もしかしたら断られるかもしれない…そんな思いもあり。
彼女に近付いた時にふわりと漂ったのは薔薇の香り…好きなんだろうか。贈ったら喜んでくれるかな……
そんな事をつらつらと考えていたらいつの間にか眠りについていて、寝坊した俺はいつもより遅く家庭教師からの教授を終えた。
のんびりと軽食をとっていたところに両親がにこやかに現れると、その手には一枚の封書。
胸が高鳴るのを止められない。
「父上っ……」
焦る俺を面白がるように一瞥し、口角をあげてニヤリとしながら封書を手渡してくる。
「ジュリエンヌ嬢からの返事だ」
婚姻の申し出を送る際に、無理を言ってジュリエンヌ宛に俺からの手紙を同封してもらっていた。渡すかどうかは侯爵に任せていたのだが、父の言葉が確かなら読んでくれたと言うことだ!!
便箋からふわりと香る薔薇の香りに頬を緩ませ、断られるなど微塵も思えずに目を通す。
まだまだ幼くて拙い文字が並んでいる。もしかしたら教えてもらいながら書いてくれたのかもしれない…その気持ちが嬉しくて。
『よろしくおねがいいたします』
可愛らしい文字が与える感動に胸は震え、喜びを全面に出して父上を見上げた。
「来週末、当家にて改めて婚約を結ぶ」
「ありがとうございます!!」
貴族として、公爵家の長男として諌められるべき大声で感謝の意を述べてしまったが、その時の俺を咎める者は誰もおらず。
「ジュリエンヌ嬢……早く会いたい」
便箋の文字を指先で撫ぞり、早鐘を打つ胸に抱き締めた。
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