【完結】溺愛喪失シリーズ

Ringo

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溺愛夢中

侵入開始

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「エドワード様!」


父親の視察について街へ来ていたエドワードが馴染みの店でひとりお茶をしていると、この世で一番嫌いな声で名を呼ばれた。


「おひとりですの?ご一緒してもいいかしら」


誰もいいと言っていないのに、勝手に向かいの椅子に座り見つめてくるアンジェリカ。

控える侍女は、申し訳なさそうな顔をしているが主を止めるまではしない。

エドワードの護衛は警戒している。


「お好きにどうぞ。私はもう出るので」
「それなら私も!!」


分かりやすく不機嫌になり席を立つエドワードに付いていこうと、慌ただしく席を立つアンジェリカ。


「何かご用があって街へ?」と言ってさりげなく腕を絡めようとしたが、バッと振り払われた。

その行為さえも「恥ずかしいのね」と前向きに勘違いを起こしている。


「遊びで来ているわけではない。父上と一緒に視察に来ている。付いてこないでくれ、迷惑だ」


ギッと睨まれているのにも関わらず、その美貌にうっとり見惚れてしまう。
やはりこの男と結婚したい。
いえ、結婚するのは私なのよ。
そんな思いが頭と心を占めていく。


「ご立派ですわ…私も、エドワード様をお支え出来るようにーーー」
「何を勘違いしている?私を支えるのも隣に立つのもカロリーナ以外ありえない」
「まだそんなことを…早く目をお覚ましになって、エドワード様。私はいつでもエドワード様と結ばれる準備は出来ておりますの」


言葉を遮り拒絶するも、しなを作り凭れかかろうとしてくるアンジェリカを躱し、さらに冷たく言い放つ。


「気持ち悪い…目障りだ」
「エドワード様…昨夜はあんなに優しく愛してくださったのに…どうして?」
「なんの話だ…気味が悪い、失礼する」


遠くに父親が戻る姿を確認し、その場を立ち去ろうと背を見せたその時ーーー


「あんなに愛し合ったのに…どうしてですの?」


後ろからガバッと抱き着かれ、対応が遅れながらも護衛が引き剥がして侍女に突き返す。
カロリーナ以外に抱き着かれたことで吐き気を催すほどに気分を害したが、それを必死で堪えた。


「意味が分からない…先程から何を言っている?」


護衛を前にしながら怒りを込めた声で疑問を投げかけると、アンジェリカは欲情に頬を染めてうっとりと話し出す。


「エドワード様と愛し合った事についてですわ。昨夜も…その前の晩も、とても優しく…時には激しくお求めになってらした」


エドワードは全身に鳥肌がたった。
本気で意味が分からない。
毎晩愛し合っているのはカロリーナだ。
この女と愛し合った事もなければ、むしろ殺してやりたいと思っている。


「エドワード、どうした?」
「父上」


様子がおかしいことに気がついたボアルネ公爵。
近付いてみれば護衛は息子を守るように立ち、その向かいにはひとりの令嬢。
かつて何度も「娘をご子息の婚約者に」と絵姿を送り付け打診してきた侯爵の娘だと分かり、状況を察した。


「息子に何かご用かな?ドルー侯爵令嬢」


冷ややかな声音で話しかけられたにも関わらず、何故か頬を緩め、さらに染める。
反対に、控える侍女の顔色は悪くなるばかりなのに。


「ボアルネ公爵様…ごきげんよう」


腐っても妄想癖があっても侯爵令嬢。
挨拶のカーテシーは完璧である。


「それで?」


息子に詰め寄る理由を述べよと促すと、またもうっとりと話し出すアンジェリカ。


「公爵様にお話しするのはお恥ずかしいのですけれども…エドワード様と愛し合った夜の事をお話ししていたのです」


恍惚と目さえ潤ませて愉悦に浸っている。
その常軌を逸した様子に、ボアルネ公爵は眉を潜めた。


「夜?エドワードは夜に外出などしない」


カロリーナの寝室以外は…と内心で思い、毎晩欲に駆られている息子をちらりと見る。


「いえ、公爵様。昨夜もその前も、そのまた前も…毎晩のようにエドワード様と愛し合いましたわ!」


控えの侍女が倒れそうな程に蒼醒めている様子から、日々このような虚言を繰り返していると理解したボアルネ公爵。


「そのような虚言で息子の評判を下げるようでは、正式に抗議をさせてもらう必要があるな…そうドルー侯爵に伝えてくれ」


もはや宙を見て独り言を呟いているアンジェリカを通り越して、侍女にそう伝えた。


「はっ、はい!」


卒倒寸前の侍女の返事に頷いて、息子を促し待機する馬車へと向かった。







そして帰宅後、ボアルネ公爵は正式にドルー侯爵へ宛てて抗議の文書を送り、それを読んだ侯爵は慌てて謝罪の文書を送り返し、娘を屋敷から出さない、エドワードに近付けないと約束した。





 ◆  ◆  ◆



「ん…っ…ふっ…ん、、」
「ちゃんと咥えて、カロリーナ」


昼間の出来事で心を乱されたエドワードだが、寝室に忍び込んでカロリーナを抱き締めると一気に癒され欲情した。


ここ最近2本の指に慣れ達するようになったので、「今日は3本で解してやる」と意気込んでいたら、カロリーナから「私もしたいの…」と可愛いお願いをされてしまい、互いの秘所を慰め合う事にした。

仰向けのエドワードの顔にお尻を向けて、カロリーナは肉棒を必死で咥え舌を這わせている。

エドワードを気持ちよくしたいと思うのに、自分の秘所を知り尽くした手練手官により何度もイかされてしまう。


「どんどん溢れてくるよ…淫乱なんだな」
「やっ、ちがっ、、」


言葉でも攻められ、同時に指をくぷっと差し込まれてしまうと何も言えない状態になり、ただ嬌声をあげるだけ。


「早く挿れたい…気持ち良さそうだ」


舌を這わせ、指を差し込み…その両方でカロリーナを何度も昇天させる。

やがてくたりと伸し掛かり、息も絶え絶えになった。


体を起こして組み敷き、甘い息を吐くカロリーナの口を塞ぐ。

「んっ…んっ、、」と必死で応えるカロリーナの足を押し曲げ、肉僕の先端をぴとっ…と宛ててノックする。


「先端だけ慣らしておこうね」
「あ……っ、、んんっっ、、」


くぷっと先端を挿れて緩く抜き差しをしてみると、すんなりと受け入れてくれたことに安堵する。


「カロリーナ…君の中に出入りしていっ、、くっ…」


きゅんっ!と中が動いて締め付けられ、一気に吐精しそうになった。

少し出た気もする。

早めに手に入れた薬を飲んでもらうしかない…と思い、いっそこのまま浅い場所で出してしまおうか?とさえ考え出した。

カロリーナの膝裏を押さえたまま体を起こし、くぷっ…くぷっ…と出入りする様子をマジマジと見る。

先端だけとは言えさすがに中はダメだ…でも蜜口にかけるくらいなら大丈夫か?と考えを巡らせながら愉悦に浸る。


「はぁ…気持ちいい…出そうだ…」


ゆるゆると腰を振り、迫り来るものに抗う。
ここ最近は、だいぶコントロールも身に付いてきた。
毎晩の積み重ねが成せるものだ…と、ひとりドヤ顔。


「んっ、あっ、、、エディ…っ」


カロリーナも小さくイき続けている。

少しだけ奥に進めてみた。
少年とは言えバキバキに反り立っているし、何せ相手も同い年の少女なのである。

丁度狭くて気持ちいい。

乙女の証を破らないように、慎重に腰を振る。
そのテクニックは、前世から繋がる記憶の成せる技であろう…が、ここでふと思う。

破らないだけで、もうこれはセックスではないか?

そう思ったが、気付かなかった振りをする事にした。
カロリーナも気持ち良さそうに喘いでいる。
それならそれでいいじゃないか。




そして善がるカロリーナも考えていた。

先端だけ慣らすと言っていたのに、もう破られる寸前まで抽送されている。

もうセックスと変わらない…セックスと何が違うの?

でも言わない。
だって気持ちいいし、エドワードも恍惚としている。
それならそれでいいじゃない。



「カロリーナ…っ、、」
「出してっ、、エディ…っ」


同時に達し、エディは少しだけ中で出してから蜜口に向け吐精し、肉棒を擦り付ける。

少しだけ出したのは計画的だ。
これぞ経験の成せる技…さすが魂は300歳超え。


「少しだけ出してしまった…あとで薬を飲もう」
「んっ…はい」


とろんと目を蕩けさせているカロリーナに口付けながら、まだ屹立したままの肉棒を擦り付け続ける。

まだまだ体力は有り余っているエドワード。
体力作りをしようと決意するカロリーナ。

今夜もふたりの長く熱い夜は続く。









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