篝火導師
冬。ある日の夜のこと、少女は一匹の黒猫を拾った。彼に導かれて、山に住む物の怪の少女と出会った彼女は、彼らとの関係を通して生と死について考える。すべては仕組まれている。それでも、予め定められたシナリオに沿って行動し、様々に思考するのがつまらないとは限らない。捉え方は人それぞれ。解釈の仕方も千差万別。決められた道程を経た先に彼女が見るものとは何か?(もちろん、何も見えない可能性もある)。
あなたにおすすめの小説
山神様の言うことには
田中 乃那加
BL
むかしむかしの話である。
とある山にほど近い村。村人たちは一年ほど前から流行り病に苦しんでいた。
『村で一番若く美しい女を贄として山に登らせよ』
そう言い出したのは、祈祷師の婆。夢で山神様から告げられたのだという。
そこで村人たちは急いで村一番のべっぴんだった庄屋の娘を差し出すことに。
籠に乗せられ、山道を行く一行。
ほどなくして山奥の祠の前で生贄は降ろされた。
出てたのはなぜか――男!?
娘の身代わりで生贄に成りすました男と山神は、村が抱える暗い秘密とそこにひそむ凶悪な『モノノ怪』の正体を知ることになる?
呪われ蝕まれた村の末路とは。
生贄×山神
の、異種間(?)冒険譚。
時守家の秘密
景綱
キャラ文芸
時守家には代々伝わる秘密があるらしい。
その秘密を知ることができるのは後継者ただひとり。
必ずしも親から子へ引き継がれるわけではない。能力ある者に引き継がれていく。
その引き継がれていく秘密とは、いったいなんなのか。
『時歪(ときひずみ)の時計』というものにどうやら時守家の秘密が隠されているらしいが……。
そこには物の怪の影もあるとかないとか。
謎多き時守家の行く末はいかに。
引き継ぐ者の名は、時守彰俊。霊感の強い者。
毒舌付喪神と二重人格の座敷童子猫も。
*エブリスタで書いたいくつかの短編を改稿して連作短編としたものです。
(座敷童子猫が登場するのですが、このキャラをエブリスタで投稿した時と変えています。基本的な内容は変わりありませんが結構加筆修正していますのでよろしくお願いします)
お楽しみください。
古屋さんバイト辞めるって
四宮 あか
ライト文芸
ライト文芸大賞で奨励賞いただきました~。
読んでくださりありがとうございました。
「古屋さんバイト辞めるって」
おしゃれで、明るくて、話しも面白くて、仕事もすぐに覚えた。これからバイトの中心人物にだんだんなっていくのかな? と思った古屋さんはバイトをやめるらしい。
学部は違うけれど同じ大学に通っているからって理由で、石井ミクは古屋さんにバイトを辞めないように説得してと店長に頼まれてしまった。
バイト先でちょろっとしか話したことがないのに、辞めないように説得を頼まれたことで困ってしまった私は……
こういう嫌なタイプが貴方の職場にもいることがあるのではないでしょうか?
表紙の画像はフリー素材サイトの
https://activephotostyle.biz/さまからお借りしました。
待つノ木カフェで心と顔にスマイルを
佐々森りろ
キャラ文芸
祖父母の経営する喫茶店「待つノ木」
昔からの常連さんが集まる憩いの場所で、孫の松ノ木そよ葉にとっても小さな頃から毎日通う大好きな場所。
叶おばあちゃんはそよ葉にシュガーミルクを淹れてくれる時に「いつも心と顔にスマイルを」と言って、魔法みたいな一混ぜをしてくれる。
すると、自然と嫌なことも吹き飛んで笑顔になれたのだ。物静かで優しいマスターと元気いっぱいのおばあちゃんを慕って「待つノ木」へ来るお客は後を絶たない。
しかし、ある日突然おばあちゃんが倒れてしまって……
マスターであるおじいちゃんは意気消沈。このままでは「待つノ木」は閉店してしまうかもしれない。そう思っていたそよ葉は、お見舞いに行った病室で「待つノ木」の存続を約束してほしいと頼みこまれる。
しかしそれを懇願してきたのは、昏睡状態のおばあちゃんではなく、編みぐるみのウサギだった!!
人見知りなそよ葉が、大切な場所「待つノ木」の存続をかけて、ゆっくりと人との繋がりを築いていく、優しくて笑顔になれる物語。
薔薇の耽血(バラのたんけつ)
碧野葉菜
キャラ文芸
ある朝、萌木穏花は薔薇を吐いた——。
不治の奇病、“棘病(いばらびょう)”。
その病の進行を食い止める方法は、吸血族に血を吸い取ってもらうこと。
クラスメイトに淡い恋心を抱きながらも、冷徹な吸血族、黒川美汪の言いなりになる日々。
その病を、完治させる手段とは?
(どうして私、こんなことしなきゃ、生きられないの)
狂おしく求める美汪の真意と、棘病と吸血族にまつわる闇の歴史とは…?

平凡な高校生活を送る予定だったのに
空里
恋愛
高校生になり数ヵ月。一学期ももうそろそろ終わりを告げる頃。
僕、田中僚太はクラスのマドンナとも言われ始めている立花凛花に呼び出された。クラスのマドンナといわれるだけあって彼女の顔は誰が見ても美人であり加えて勉強、スポーツができ更には性格も良いと話題である。
それに対して僕はクラス屈指の陰キャポジである。
人見知りなのもあるが、何より通っていた中学校から遠い高校に来たため、たまたま同じ高校に来た一人の中学時代の友達しかいない。
そのため休み時間はその友人と話すか読書をして過ごすかという正に陰キャであった。
そんな僕にクラスのマドンナはというと、
「私と付き合ってくれませんか?」
この言葉から彼の平凡に終わると思われていた高校生活が平凡と言えなくなる。
邪眼の娘
由宇ノ木
ライト文芸
更新 令和7年1月25日
***霊能力の強い女が生まれる一族・水無瀬。
水無瀬 玄州(みなせ げんしゅう)を頂点とする水無瀬一族は、『ひとつの国家を掌握する』という野望を抱いている。
一介の拝み屋だったのが、政治・経済界から頼られることが多くなり、時代の流れとともに宗教色を強めた一族だ。
ある日、当主の水無瀬 知世(みなせ ちせ)が早々に亡くなり、新たな当主が選ばれた。
新たな当主となったのは、14歳の少女、礼夏(れいか)だった。
関連作品
『繚乱ロンド』『月光に咲く花』など。
※『繚乱ロンド』は礼夏の娘の物語です。