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仕事を終えて家に戻るとレシェが居間の椅子に座りながら足先を摩っていた。
「ただいまレシェ。どうかしたのか?」
「あ、リル。お帰りなさい…ごめんね気付かなくて」
「いや、良いよ。痛いのか?」
「ううん。痛くはないんだけど…たまに足に力が入らなくて。よろけて転んじゃった」
「転ぶ程か?どれ見せてみな」
レシェの左足を見るが別に傷が付いてたりアザがある訳ではない。
「ん~…何も無いみたいだけど一応治癒の術掛けておくか、心配だしな」
そう言って俺は術式を唱え彼女の足に治癒を掛けた。レシェは魔力を吸収して発散する特殊な体質持ちだから少し長めに。これで病気や怪我は治る筈なんだけど…
「どう?」
「…う、ん…大丈夫そう。ありがとうリル。ご飯にするね?」
「急がなくて良いよ。あー…いや、俺も手伝う」
「ふふ。じゃあお皿並べて?パンは開き戸の中よ」
「ああ、分かった」
日常の風景、日常の会話。いつも通りの可愛い妻。たまに風邪を引いたり、軽い怪我をする事があっても俺が彼女を治してやっていた。過保護なのは充分解っているのだが、俺がレシェの辛そうな顔を見るのが堪らなく嫌だった。
レシェは身体に触れる物や人、つまりタリスマンなどの御守りや防御の術式に使われる魔力でさえ吸収して散らして破壊してしまう。これら術式は繊細だ。文字一つ欠ければ効果が発揮出来ない。勿論レシェのこれは無自覚だ。
なので危機に対して事前に備えておく事が出来ないのだ。俺を救ってくれた彼女の力は彼女自身を危険に晒す。
「人」と言うのは俺の事で、触れ合えば魔力を吸収される。魔力を持たない者は関係ない話なんだが俺は魔力持ちだ。まあ、毎晩触れ合って一緒に寝ているが俺の方が格段に魔力量が多いので緩やかに吸収される分には何も問題は無い。寝ればそれ以上の早さで復活するし気にならない程度だ。
だがこの「備え」が出来ない事が心配で仕方が無い。
多少の致命傷であっても治せはするので即死でない限りは…いや、いや、そんな事は起こさせないがな。
と言う訳でかなり過保護な夫になってしまった。…元から自覚はあったが仕方が無い。俺は魔術師なのに彼女を全方向から護れていないのだ。
今は彼女の魔力吸収を防いで防御の術式を固定し永続的に効力を発揮出来ないか研究中だが正直上手くいって無い。レシェの魔力吸収はある意味術式の天敵で最強なのだ。
「今日、母さんが首都から戻って来てたよ。元気そうだった」
「そう。じゃあリンゴパイでも作って挨拶に行こうかしら」
「会いに来るって言ってたし…五日は居るらしいからもし行くなら俺と行こう」
「リルも?…うん分かったわ。久しぶりだし沢山お話ししたいもんね」
「…ああ」
そう言う訳では無い。ただあの乳母の呟きが少し気になっていた。
『あの子の所為ね』
所為?当然夫婦なんだから彼女を含めての話だろ?当たり前なのに…所為っておかしくないか?以前の乳母はこんな言い方などしなかった。活発でシャキシャキした男前の性格。だからこそ血の繋がらない身で仕えていた家の捨てられそうな子供の俺を故郷にまで連れ帰ってくれたのだと…
でも今は少し…違うみたいだ。家族を持ったからかな。
乳母には二人の子供がいる。行商人の夫との間に新たに出来た子だ。王都に仮に住んでいるのは子育ての為だと前は言っていたが、まだ居を移す気配は無いみたいだ。いや、それどころか俺を呼び寄せ共に暮らそうと言い出している。
「王都は…華やかだからな。建物、街並み、扱っている商品。服装や食べる物全てが質が良い。金が有れば傅かれ貴族の様な暮らしも実現出来る。…戻れないくらい染まってしまったんだろうな、きっと…」
「リル?」
「ん?何でも無いよ。このシチュー美味しいな。試したの?あの調味料」
「あ!気が付いた?ふふっ。凄いね~肉や野菜、後リンゴがあんな粉になるなんて。ビックリしたよ~」
「塩揉みした後熱処理してから細かく粉砕して乾燥させただけだけどな。味に旨味が増して深みが出て美味いよ。食糧貯蔵庫整理したかったし、術式で保存は出来るけど去年のが溜まって来てたし、二人だからあんまり減らなくて。良い考えだろ?」
「……家族増えたら良いね…」
一瞬身体が固まった。しまった、話の選択間違えたな…
「ああ、うん…」
この二年、避妊はしてこなかった。俺としてはいつでも受け入れる準備は出来ていたんだけど…子供はまだ出来ていない。
「…まだ二年じゃないか。もう少し新婚気分を味わおうよ。こればっかりは魔術師でも難しいし…あ、いや…じゃなくて…えっと…」
流石に受胎の術式は無い。
「そう、そうだね!タイミングよね?お母さんも兄さんが生まれてから中々出来なかったって言ってたし。でもその後私も生まれたわ。きっとまだ時期じゃないのよね?」
「ああ、そうだよ。心配しなくても二人共まだ若いし健康だし…その内あっという間に大家族になるかも知れないぞ?」
「ふふふふっリルったら!」
「五、いや八人くらいなら…」
「ぷっ!それは大変よ、ふふっ」
「ちゃんと家事は分担するよ。そうだな…家も広くしないと…子供部屋を増やして、居間も…テーブルも長ーくして皆んなでワイワイ食事するんだ。風呂に順番に入れて身体洗って…うわっ大変そうだ…!」
「あははははっ!凄く慌てるリルが見れるわね?楽しみよ」
「ああ、任せとけ!」
俺達はいつか来る未来図を…来て欲しいこの先の出来事をこうして話し合った。慎ましやかでなんの変哲もない近くて遠い未来の話。
田舎の村民の家は子沢山だ。こんな経験してる夫婦も沢山いる。だから…俺達だっていつか。
「じゃあ、今日は頑張らないとな」
「ん?頑張る?」
「頑張ってな?レシェ」
「ん?」
ニコッと笑い掛ける俺に分からないままつられて笑うレシェ。彼女は少し天然だからこう言うのに気付かない所がある。それもまた可愛い。
パンをちぎり口に放り込む。本当このシチューは美味いな。酸味と甘み、仄かに香るリンゴの良い匂いがアクセントになって…これは商品化しても良いかも知れない。コリコット村産の調味料でも作るかな…リンゴは万能だ。
*
と、言う訳で
「子供を作るには君がいっぱい鳴かないと出来ないだろ?」
「やぁ…やっ…あっ…リルぅぅっ」
「今日は凄い溢れて…欲しかったの?…すんなり飲み込んだね?…」
「や!はっ…はぁっんっだめっふか、ぁいぃ」
「ここ…同時に擦られる方が好き?」
「あっあ!だめっダメっだめああっああぁっっ」
「っ…んっ…身体は素直っ…っ…ふ」
「あっむね…だっだめ…そこっ、も、どっちも…あっ!かんじゃ、やぁーぁっ」
「ハァ…これ?…はは…良い反応…っ」
泣かせるのは嫌だけど鳴かせるのは好きなんだよな。色々試して来たけどまだまだレシェを開発中だし…もうちょっと二人暮らしでも構わないかも知れない。
回帰前はこんな事考えた事無かった。彼女が辛くない様にとか、負担にならない様にとか、そんな感じで…唯々繋がれたら少し心が満たされて…胸に収めた彼女を捕まえて壊さない様にするので必死だった。
それでも前の彼女の気持ちいい所を一つ知ってて…
レシェを仰向けにして倒し、前のめりになりながら右足を掴む。膝を曲げさせて肩に乗せ、白い太腿に吸い付きながら体勢を整えて…少し左に向けて上から狙って数回強く突けば…
「っぃ!やっあぁっっぁ!」
あっという間にビクンッと柔い全身に震えが起きてきゅうっと足に力が入り達するのだ。とろとろの中も吸われるみたいにギュウッと締め付けられて敢えなく俺も果てた。
「くっ、ぅ…ハァ、は…変わらない、な…ここ…」
今のレシェにも一番良い所に当たるみたいだ。
「ただいまレシェ。どうかしたのか?」
「あ、リル。お帰りなさい…ごめんね気付かなくて」
「いや、良いよ。痛いのか?」
「ううん。痛くはないんだけど…たまに足に力が入らなくて。よろけて転んじゃった」
「転ぶ程か?どれ見せてみな」
レシェの左足を見るが別に傷が付いてたりアザがある訳ではない。
「ん~…何も無いみたいだけど一応治癒の術掛けておくか、心配だしな」
そう言って俺は術式を唱え彼女の足に治癒を掛けた。レシェは魔力を吸収して発散する特殊な体質持ちだから少し長めに。これで病気や怪我は治る筈なんだけど…
「どう?」
「…う、ん…大丈夫そう。ありがとうリル。ご飯にするね?」
「急がなくて良いよ。あー…いや、俺も手伝う」
「ふふ。じゃあお皿並べて?パンは開き戸の中よ」
「ああ、分かった」
日常の風景、日常の会話。いつも通りの可愛い妻。たまに風邪を引いたり、軽い怪我をする事があっても俺が彼女を治してやっていた。過保護なのは充分解っているのだが、俺がレシェの辛そうな顔を見るのが堪らなく嫌だった。
レシェは身体に触れる物や人、つまりタリスマンなどの御守りや防御の術式に使われる魔力でさえ吸収して散らして破壊してしまう。これら術式は繊細だ。文字一つ欠ければ効果が発揮出来ない。勿論レシェのこれは無自覚だ。
なので危機に対して事前に備えておく事が出来ないのだ。俺を救ってくれた彼女の力は彼女自身を危険に晒す。
「人」と言うのは俺の事で、触れ合えば魔力を吸収される。魔力を持たない者は関係ない話なんだが俺は魔力持ちだ。まあ、毎晩触れ合って一緒に寝ているが俺の方が格段に魔力量が多いので緩やかに吸収される分には何も問題は無い。寝ればそれ以上の早さで復活するし気にならない程度だ。
だがこの「備え」が出来ない事が心配で仕方が無い。
多少の致命傷であっても治せはするので即死でない限りは…いや、いや、そんな事は起こさせないがな。
と言う訳でかなり過保護な夫になってしまった。…元から自覚はあったが仕方が無い。俺は魔術師なのに彼女を全方向から護れていないのだ。
今は彼女の魔力吸収を防いで防御の術式を固定し永続的に効力を発揮出来ないか研究中だが正直上手くいって無い。レシェの魔力吸収はある意味術式の天敵で最強なのだ。
「今日、母さんが首都から戻って来てたよ。元気そうだった」
「そう。じゃあリンゴパイでも作って挨拶に行こうかしら」
「会いに来るって言ってたし…五日は居るらしいからもし行くなら俺と行こう」
「リルも?…うん分かったわ。久しぶりだし沢山お話ししたいもんね」
「…ああ」
そう言う訳では無い。ただあの乳母の呟きが少し気になっていた。
『あの子の所為ね』
所為?当然夫婦なんだから彼女を含めての話だろ?当たり前なのに…所為っておかしくないか?以前の乳母はこんな言い方などしなかった。活発でシャキシャキした男前の性格。だからこそ血の繋がらない身で仕えていた家の捨てられそうな子供の俺を故郷にまで連れ帰ってくれたのだと…
でも今は少し…違うみたいだ。家族を持ったからかな。
乳母には二人の子供がいる。行商人の夫との間に新たに出来た子だ。王都に仮に住んでいるのは子育ての為だと前は言っていたが、まだ居を移す気配は無いみたいだ。いや、それどころか俺を呼び寄せ共に暮らそうと言い出している。
「王都は…華やかだからな。建物、街並み、扱っている商品。服装や食べる物全てが質が良い。金が有れば傅かれ貴族の様な暮らしも実現出来る。…戻れないくらい染まってしまったんだろうな、きっと…」
「リル?」
「ん?何でも無いよ。このシチュー美味しいな。試したの?あの調味料」
「あ!気が付いた?ふふっ。凄いね~肉や野菜、後リンゴがあんな粉になるなんて。ビックリしたよ~」
「塩揉みした後熱処理してから細かく粉砕して乾燥させただけだけどな。味に旨味が増して深みが出て美味いよ。食糧貯蔵庫整理したかったし、術式で保存は出来るけど去年のが溜まって来てたし、二人だからあんまり減らなくて。良い考えだろ?」
「……家族増えたら良いね…」
一瞬身体が固まった。しまった、話の選択間違えたな…
「ああ、うん…」
この二年、避妊はしてこなかった。俺としてはいつでも受け入れる準備は出来ていたんだけど…子供はまだ出来ていない。
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流石に受胎の術式は無い。
「そう、そうだね!タイミングよね?お母さんも兄さんが生まれてから中々出来なかったって言ってたし。でもその後私も生まれたわ。きっとまだ時期じゃないのよね?」
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「ふふふふっリルったら!」
「五、いや八人くらいなら…」
「ぷっ!それは大変よ、ふふっ」
「ちゃんと家事は分担するよ。そうだな…家も広くしないと…子供部屋を増やして、居間も…テーブルも長ーくして皆んなでワイワイ食事するんだ。風呂に順番に入れて身体洗って…うわっ大変そうだ…!」
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俺達はいつか来る未来図を…来て欲しいこの先の出来事をこうして話し合った。慎ましやかでなんの変哲もない近くて遠い未来の話。
田舎の村民の家は子沢山だ。こんな経験してる夫婦も沢山いる。だから…俺達だっていつか。
「じゃあ、今日は頑張らないとな」
「ん?頑張る?」
「頑張ってな?レシェ」
「ん?」
ニコッと笑い掛ける俺に分からないままつられて笑うレシェ。彼女は少し天然だからこう言うのに気付かない所がある。それもまた可愛い。
パンをちぎり口に放り込む。本当このシチューは美味いな。酸味と甘み、仄かに香るリンゴの良い匂いがアクセントになって…これは商品化しても良いかも知れない。コリコット村産の調味料でも作るかな…リンゴは万能だ。
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と、言う訳で
「子供を作るには君がいっぱい鳴かないと出来ないだろ?」
「やぁ…やっ…あっ…リルぅぅっ」
「今日は凄い溢れて…欲しかったの?…すんなり飲み込んだね?…」
「や!はっ…はぁっんっだめっふか、ぁいぃ」
「ここ…同時に擦られる方が好き?」
「あっあ!だめっダメっだめああっああぁっっ」
「っ…んっ…身体は素直っ…っ…ふ」
「あっむね…だっだめ…そこっ、も、どっちも…あっ!かんじゃ、やぁーぁっ」
「ハァ…これ?…はは…良い反応…っ」
泣かせるのは嫌だけど鳴かせるのは好きなんだよな。色々試して来たけどまだまだレシェを開発中だし…もうちょっと二人暮らしでも構わないかも知れない。
回帰前はこんな事考えた事無かった。彼女が辛くない様にとか、負担にならない様にとか、そんな感じで…唯々繋がれたら少し心が満たされて…胸に収めた彼女を捕まえて壊さない様にするので必死だった。
それでも前の彼女の気持ちいい所を一つ知ってて…
レシェを仰向けにして倒し、前のめりになりながら右足を掴む。膝を曲げさせて肩に乗せ、白い太腿に吸い付きながら体勢を整えて…少し左に向けて上から狙って数回強く突けば…
「っぃ!やっあぁっっぁ!」
あっという間にビクンッと柔い全身に震えが起きてきゅうっと足に力が入り達するのだ。とろとろの中も吸われるみたいにギュウッと締め付けられて敢えなく俺も果てた。
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