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第5章
145話 反撃開始 3
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「兄貴あのイケメンかっこつけて行っちまったけど、どうする?」
「こんな状況だアイツの言った通り俺らで攻撃するしかあるまい」
「だけど俺達の攻撃で倒せるかね?」
「うむ。一つ試したい事があるググガ耳を貸せ」
「お、何か作戦か?」
ガルルがググガに何やら耳打ちをしている。そしてググガが納得した様に首を縦に振るのであった。
「兄貴の作戦試してみるか!」
「上手くいくかは分からん」
「このままじゃ埒があかねぇ! やるだけやってみようぜ」
「分かった。死ぬなよ……」
「兄貴こそ!」
二人は小型に向かって走り、飛び乗る様にジャンプした。ガルル達以外はイケメンも後衛達も何をするか分からない。そしてガルル達が小型の背中に飛び乗った事により矢を撃てなくなる。
「ガルルさん達が小型に飛び乗ったぞ!?」
「だ、大丈夫だ。二人の事だし何か考えがあっての事だろう」
「とにかく今は二人を信じよう」
商人達の腕前では当たってしまう為に矢を撃てないでいる。
「ふふ、あの醜い二人は何をするつもりなのかしら?」
「分からねぇーけど私らは撃つのみだろ」
「その通りです。小型に矢が突き刺さるのですから攻撃あるのみです」
「全力攻撃……」
後衛四人も何をするか分からないでいる。だが四人は本職の為ガルル達が背中にいたとしても当てない自信があるのだろう矢を放ち続ける。
ガルル達は一体何をするつもりだ?
俺はガルル達の動きに集中していつでもサポートが間に合うように構える。
「オラ、オラ!」
「フンッ!」
二人の攻撃に対してサポートをしつつ何をしているのか観察する。すると二人は小型に突き刺さっている矢を釘を打つ様に小型の体内にどんどん打ち込んでいる。小型は矢を体内に打ち込まれる度にそこから液が漏れ出ている。
小型は嫌なのか身体を大きく動かしガルル達を引き剥がそうとするが、二人は必死にしがみ付き離れないでいる。
「さすがだぜ兄貴! 作戦通り効いているぜ!!」
「この調子で全て打ち込むぞ」
「おい、イケメン! 小型を惹きつけとけ!」
「この戦いが終わったら絶対僕の名前を覚えさせてやる」
三人はそれぞれの役目を果たす為に全力で動き出す。イケメンが小型を惹きつけている間にガルル達はどんどん矢を打ち込んでいき、その度に体内から体外に液が出て行っているようだ。
「クッソー、全部打ち込んだのにまだ動いてやがるぜ!」
「倒れるまで打ち込むしか無い」
小型はかなり弱っているのは分かるが、まだ倒れる気配が無い。ガルル達は一度小型から降りて後衛達に大きな声で指示をする。
「また大量に矢を撃ってくれ!」
すると、後衛達は再度弓を構えて小型に矢を打ち続ける。
「流石ガルルさん達だ!」
「だな、まさか矢を打ち込んじまうなんでな!」
「ふふ、なんで私があんな醜い男の言う事を聞かないといけないのかしら」
「うるせぇーよ! 黙ってガルルさんの言う事を聞いて弓を撃て!」
大量の矢が小型に突き刺さる。それをガルル達が打ち込み矢を体内に入れ込む。
そして何度も同じ作業を繰り返し、とうとう小型が倒れた。人間で言うところの出血多量だろう。小型の周りには大量の液が飛び散っていた。
倒れてからもしばらくは脚などを必死に動かして起き上がろうとしていたが次第に動きが遅くなり完全に止まった。
「よっしゃー! 兄貴、イケメン倒したな!」
「僕をその名で呼ぶな! だが二人共お疲れ様、良く倒せたな……」
「お前が常に小型を惹きつけてくれたお陰だ。感謝する」
「い、いや僕は出来る事をしただけだ」
ガルルに言われてイケメンは照れた様に笑った。
「だが、まだ後一体いる」
「そうだぜ、何安堵しているんだよイケメン!」
「安堵などしてない!」
「残りの一体は相当に強そうだ……」
「あぁ、あの魔族のオッサンが防戦一方だな……」
「僕を助けてくれた方か。あの方でも苦戦するなら相当な強さだな」
すると後衛に居た者達が集まって来る。
「ガルルさん、ググガさん無事ですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「なんともねぇーぜ!」
「さすがガルルさん達だぜ!」
「俺達は直ぐに最後の一体の討伐を手伝いに行く」
「お前らも準備してすぐ来い!」
「「「分かりました!」」」
「オラ! イケメンお前も来い!」
「僕に指図をするな!」
ガルル達三人はそのままロピ達の所に向かう。
「ふふ、カッコいいだけじゃなくて正義感も強いのね」
「ババァ、惚けてないで俺らも助太刀にいくぞ」
「どうやら商人達も行きましたね」
「私達も急いで追いかけるべき」
イケメンのパーティである後衛四人と商人もガルル達を追う。ロピ達の所までは直ぐなので俺も更に集中しないとな。
「あと一体だな……」
だが、その一体が問題なのである。次の小型は今ガルル達が倒した倍以上の人間を捕食して成長している。先程からロピ達の方もサポートをしているが、攻撃の隙を全く与えてくれないのである。
だが二体の小型を倒した事により全員で挑む事が出来る。流石にこの人数で相手をしたら攻撃の隙くらい出来ると思いたい……。
「こんな状況だアイツの言った通り俺らで攻撃するしかあるまい」
「だけど俺達の攻撃で倒せるかね?」
「うむ。一つ試したい事があるググガ耳を貸せ」
「お、何か作戦か?」
ガルルがググガに何やら耳打ちをしている。そしてググガが納得した様に首を縦に振るのであった。
「兄貴の作戦試してみるか!」
「上手くいくかは分からん」
「このままじゃ埒があかねぇ! やるだけやってみようぜ」
「分かった。死ぬなよ……」
「兄貴こそ!」
二人は小型に向かって走り、飛び乗る様にジャンプした。ガルル達以外はイケメンも後衛達も何をするか分からない。そしてガルル達が小型の背中に飛び乗った事により矢を撃てなくなる。
「ガルルさん達が小型に飛び乗ったぞ!?」
「だ、大丈夫だ。二人の事だし何か考えがあっての事だろう」
「とにかく今は二人を信じよう」
商人達の腕前では当たってしまう為に矢を撃てないでいる。
「ふふ、あの醜い二人は何をするつもりなのかしら?」
「分からねぇーけど私らは撃つのみだろ」
「その通りです。小型に矢が突き刺さるのですから攻撃あるのみです」
「全力攻撃……」
後衛四人も何をするか分からないでいる。だが四人は本職の為ガルル達が背中にいたとしても当てない自信があるのだろう矢を放ち続ける。
ガルル達は一体何をするつもりだ?
俺はガルル達の動きに集中していつでもサポートが間に合うように構える。
「オラ、オラ!」
「フンッ!」
二人の攻撃に対してサポートをしつつ何をしているのか観察する。すると二人は小型に突き刺さっている矢を釘を打つ様に小型の体内にどんどん打ち込んでいる。小型は矢を体内に打ち込まれる度にそこから液が漏れ出ている。
小型は嫌なのか身体を大きく動かしガルル達を引き剥がそうとするが、二人は必死にしがみ付き離れないでいる。
「さすがだぜ兄貴! 作戦通り効いているぜ!!」
「この調子で全て打ち込むぞ」
「おい、イケメン! 小型を惹きつけとけ!」
「この戦いが終わったら絶対僕の名前を覚えさせてやる」
三人はそれぞれの役目を果たす為に全力で動き出す。イケメンが小型を惹きつけている間にガルル達はどんどん矢を打ち込んでいき、その度に体内から体外に液が出て行っているようだ。
「クッソー、全部打ち込んだのにまだ動いてやがるぜ!」
「倒れるまで打ち込むしか無い」
小型はかなり弱っているのは分かるが、まだ倒れる気配が無い。ガルル達は一度小型から降りて後衛達に大きな声で指示をする。
「また大量に矢を撃ってくれ!」
すると、後衛達は再度弓を構えて小型に矢を打ち続ける。
「流石ガルルさん達だ!」
「だな、まさか矢を打ち込んじまうなんでな!」
「ふふ、なんで私があんな醜い男の言う事を聞かないといけないのかしら」
「うるせぇーよ! 黙ってガルルさんの言う事を聞いて弓を撃て!」
大量の矢が小型に突き刺さる。それをガルル達が打ち込み矢を体内に入れ込む。
そして何度も同じ作業を繰り返し、とうとう小型が倒れた。人間で言うところの出血多量だろう。小型の周りには大量の液が飛び散っていた。
倒れてからもしばらくは脚などを必死に動かして起き上がろうとしていたが次第に動きが遅くなり完全に止まった。
「よっしゃー! 兄貴、イケメン倒したな!」
「僕をその名で呼ぶな! だが二人共お疲れ様、良く倒せたな……」
「お前が常に小型を惹きつけてくれたお陰だ。感謝する」
「い、いや僕は出来る事をしただけだ」
ガルルに言われてイケメンは照れた様に笑った。
「だが、まだ後一体いる」
「そうだぜ、何安堵しているんだよイケメン!」
「安堵などしてない!」
「残りの一体は相当に強そうだ……」
「あぁ、あの魔族のオッサンが防戦一方だな……」
「僕を助けてくれた方か。あの方でも苦戦するなら相当な強さだな」
すると後衛に居た者達が集まって来る。
「ガルルさん、ググガさん無事ですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「なんともねぇーぜ!」
「さすがガルルさん達だぜ!」
「俺達は直ぐに最後の一体の討伐を手伝いに行く」
「お前らも準備してすぐ来い!」
「「「分かりました!」」」
「オラ! イケメンお前も来い!」
「僕に指図をするな!」
ガルル達三人はそのままロピ達の所に向かう。
「ふふ、カッコいいだけじゃなくて正義感も強いのね」
「ババァ、惚けてないで俺らも助太刀にいくぞ」
「どうやら商人達も行きましたね」
「私達も急いで追いかけるべき」
イケメンのパーティである後衛四人と商人もガルル達を追う。ロピ達の所までは直ぐなので俺も更に集中しないとな。
「あと一体だな……」
だが、その一体が問題なのである。次の小型は今ガルル達が倒した倍以上の人間を捕食して成長している。先程からロピ達の方もサポートをしているが、攻撃の隙を全く与えてくれないのである。
だが二体の小型を倒した事により全員で挑む事が出来る。流石にこの人数で相手をしたら攻撃の隙くらい出来ると思いたい……。
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