何でも殺(や)の裏事情

ピッチャン

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外伝と言う名の世間話

猫耳イケメンとお姫様のお忍び?デート

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ギルハート「アド!」
アド「すまん、待たせたか?」
ギルハート「いえ、大丈夫ですよ。時間ピッタリです」
アド「なら良いけど…何分前から?」
ギルハート「い、いえ!そんなに待っていませんよ!」
あの、パーティーの騒動から、2週間後。2人は約束通り、会ったのだ。
さて、このままデート、と言いたいところだがここで1週間ほど前に遡ろう。











1週間前…何でも屋の2階、
アド「異性と遊びに行く場所とか知ってるか?」
ライアー「どうした、ついにデートか?ん?」
アド「まだ友達だろうが!」
急に、そう切り出してきたアド。ライアーからすればギルハートと一緒に出かけるんだなと分かりきったが、アドは上手く隠してるつもりのようだ。
アド「な、なんかこの国に娯楽施設とか…」
ライアー「そうだな…生憎俺は異性とは無縁なもんでね。異性と行く場所に当てはないが、娯楽なら幾つかあるだろ」
アド「本当か?」
ライアー「例えば…お前の行ってた猫カフェとか。他にも買い物する店とかなら沢山あるな…」
アド「そうか、ありがとうな」
ライアー「ちなみにお前、服装はどうすんだよ?」
アド「…あ!」
どうやら行先のことで頭がいっぱいいっぱいだったらしい。
アド「ど、どうしよ!?」
ライアー「…中学生かお前は。いつものパーカーでも良いと思うが…顔が隠れるぞ?」
アド「あ…うう…そうか…」
ライアー「…しょうがねえな、俺のスーツを貸してやろう。ついでに帽子もしてろ」
そう言いながら、タンスから服を取り出し、ぽいぽいっと、スーツ一式と帽子をアドに投げ渡す。
アド「すまないな…」
俺は服のサイズがあってるか確認してるアドを見る、最初のあった時は素っ気ない奴だったのに…今じゃあ、女とデートか、なるほど。
ライアー「1発殴っても良いか?」
アド「何で!?」











同時刻、
王家、ギルハートの自室
ギルハート「どど、どうしましょ…」
ニア「落ち着いてください、お嬢様…」
こちらもこちらだった。
ギルハートのソワソワ度はアドよりはるかに上回ってる。
ギルハート「に、ニア!殿方とのお出かけには何処が…!?」
ニア「落ち着いてください!先程もその話をしたでしょう!?」
すっかり、テンパってた。ニアも側近として長年ギルハートをお仕えしていたが、これほどの慌てっぷりは初めてだ。
ニア「良いですね?お嬢様。食事に、買い物。後は娯楽施設で楽しめば最低限のラインはクリアしておりますから…」
最低限のラインって何だ…と、ニアは思いつつも、ギルハートの心配を増やさせまいと作ったのだと自分に言い聞かせる。
ギルハート「そ、そうね…ごめんなさい…」
ニア「じゃあ、今日はもうお休みに…」
ギルハート「ああ!洋服は何にしましょう…!?」
ニア「お嬢様!それもタンスに入れてありますでしょう!?」
やっぱり、不安は不安だった。しかも1週間も先の予定だと言うのに…
ニア「…(これは…)」
不安だ…










そんなこんなで、最初に戻る。
ちなみにギルハートはちゃんと変装をしていた。仮にも国の姫が男と2人っきり…国民の人は騒ぎになるに決まってる。
ギルハート「では、アドはお昼をお召しになって?」
アド「あ、いやまだだった」
ギルハート「ならまずは料理を食べましょう!」
アド「そうだな」
よし!とギルハートは内心、自分にGOODをして、歩き出した。



ライアー「…」
そんな2人を遠くから見守る男。
もちろん、ライアーだ。ライアーはアドのソワソワぶりに不安を覚え、こうして尾行してきたのだ。ちなみにヒロはいない。
ライアー「…大丈夫そうだな」
自分の過度な心配だったかー、そう思ったライアーはこれ以上、あの2人の邪魔するのも悪いと思い、その場から離れようとすると
?「…その調子です。お嬢様…!」
ライアー「…」
隣で、若い女性がライアーと同じように見守ってた。しかも熱中して見てるせいか全然俺に気づかない。
それにその女の独り言でライアーはピンと来た。
ライアー「お前…ニアか?」
ニア「へ…?」
初めて会った時は、鎧で顔も体型も分からなかったが、声で分かった。
黒髪、短髪でキリッとした顔。縁がない少し大きめの丸メガネをしており、帽子を少し深めにかぶっていた。上下とも黒の私服を着ている。クールな感じの女性だった。
ニア「ら、ライアー!?何でここに!?」
ニアは凄く驚いた様子…いや、ガチで驚いてんな。目を見開き俺を見る。
ライアー「いや…まあ…分かるだろ?」
そう言いながら、親指でクイッとあのカップルを指差す。
ライアー「そうゆうアンタもじゃないのか?」
ニア「…同じ感情を覚えたか…」
互いにはぁ…、とため息が出た。
親が子供を心配するのはこんな気持ちなんだろうか?それに近い感情だろう。
ニア「それで、貴方はどうするのだ?私は最後まで見届けたいんだが…」
凄くソワソワしてる、心配半分、ニヤニヤしたいが半分って言ったところだろうか?
…俺は更に不安が芽生える、こいつが変な事をしないだろうか…?
ライアー「俺も同じようなもんだ。行くぞ」
アドとギルハートは既に遠くにいた、意外と行動するの早いな…
ニア「そうだな、行くか!」
なんでお前そんなに嬉しそうなんだよ…
新たな不安を抱えつつ、2人(プラス1)を保護する気持ちで尾行を開始した。










ギルハート「…ここは…?」
アド「占い、だな」
2人は占いみたいな屋台の前にいた。
ニア「占い…」
ライアー「何で初っ端から占いしてんだ…?」
よく分からんデートプランだなと思いつつ、後方から見守る俺たち。
ニア「わ、私は少しランダム性のあるイベントとかもありと言ったような…」
ライアー「いや完璧にそれだろ、つーか占い信じてない言い方だな、オイ」
そんな考えで店に行かせるなんてどうゆう神経してんだ…?
と、2人は既に椅子に座って占いを受けるようだ。
屋台といえど、あるのは長テーブルを挟んで椅子だけ。あとは仕切りなど無くまさに屋台でやる専用のようだ。
アド「あ、無料で良いんですか?」
占い師「ええ、ええ勿論。素敵なカップルがおいでくださいましたから…」
ギルハート「…」
アド「あ、え、と、ありがとうございます?」
おい、めちゃめちゃ動揺してんじゃねえか。つーかニア、お前もソワソワしまくるんじゃねえ。
ギルハート「…あら?もしやアンデッドの生まれで…?」
占い師「ああ、バレてしまいましたか。そちらのお嬢様の言う通り、私はアンデッドでしてね…」
占い師はマントのようなもので全身を隠し、手袋もしていたが、ギルハートに見破られたようだ。
アド「アンデッド…となると、骸骨?」
占い師「まあ、正確にはただの骸ですが…」
喉からカラカラと鳴る、どうやら骨で出来てるのは確実のようだ。



種族、アンデッド。
死を司る神を信仰する。世界の生と死の理を完璧に無視した存在。信仰者は生きている者もいれば、既に過去の歴史に名を刻んだ者もいる。




 
占い師「ですが、占いなど魔法の類で使えるんですよ…では、やりましょうか」
アド「どうすれば?」
占い師「お二人方の、生年月日と血液型を教えてくれれば…」
差し出された紙に2人はさっさとペンで書く。
占い師「ありがとうございます。では、行きますよ…!」
占い師がその生年月日と血液型を書いた文字に手を当てると…
アド「うお…!」
ギルハート「えっ…!」
なんと文字が生き物のように動きだしたのだ、それは次第に2人の生年月日と血液型を書いた文字が合わさって、最終的に1つの生年月日と血液型になった。
占い師「暗号化の魔法ですよ。暗号化と解除で使い分ける魔法なんですが…」
アドとギルハートはその暗号化された文字を見ても、見覚えのない文字であった。
占い師「実は、生年月日と血液型を暗号化すると、その2人の子供の誕生日と血液型になるとかならないとか…」
アド「へっ!?」
ギルハート「こ、子供!?」
占い師は喉からカラカラと笑いながら
占い師「占い程度の話ですよ。けど、これはちゃんと生年月日と血液型を示してますねぇ…もしや…当たりですかな…」
ギルハート「だ、大丈夫です!分からなくて!」
アド「そ、そうだな!!」
占い師「まだ早かったですかな…では、これは無いことにしましょう」
文字に手をかざすと、パラパラ…とその文字は消えて無くなった。
占い師「ありがとうございました。以上が私の商売です」
アド「あ、ありがとな」
ギルハート「ではまた…!」
2人はそそくさと出て行った、少し刺激が強かったのか?
ニア「…アレをメモすれば…!」
ライアー「おいコラ、追いかけるぞ」
姫の子供の出産日を知りたがってたニアの首根っこを掴みながら、再び追いかけた。










ライアー「ここは…」
ニア「洋服店だな」
…どんなデートプランだよ、ほんと。
ちなみにここにくる途中、ファーストフードなどで軽い昼食を取りながらのここに着いたようだ。
ギルハート「アドは服は欲しいですか?」
アド「んー…そうだな…特に無いかな…」
ギルハート「そうですか…」
考えてる2人を脇目に、俺はニアに素朴な質問をした。
ライアー「ギルハートの私服は誰が選んでる?」
ニア「え…と…その…」
ライアー「絶対自分で選んでないよな、アドも服には興味が無いんだよ…」
ニア「…お嬢様…」
どうすっか…絶対、ギルハートがアドに服を買ってあげようかなって感じだよな…けど2人とも服の流行とか知らんだろ…
ライアー「ニア、手伝え」
ニア「へ?え、ちょっと!」
俺はニアを引っ張り、何着か服を素早く取り、試着室にニアとその服を投げ入れる。
ニア「な、何を…!?」
ライアー「さっさと着ろ!後メガネは外せ!(小声)」
俺は素早く指示を出し、自分も何着か取り試着室で着替える。
ギルハート「どうしましょう…」
アド「そうだな…」
ニア「ら、ライアー。これで良いのか…?」
試着室から出てきたニアは先程の格好と180度変わっていた。
短髪の黒髪に、上に明るめのベージュに下は青のジーパン、帽子は薄めの茶色に柄が入ってるハンチング帽子のようなものを被ってた。
そして俺は黒のスーツから、白のパーカーに黒のダボダボのズボンを履き、伊達眼鏡をかける。
ライアー「良いじゃないか、似合ってるぞ」
ニア「へ…!」
頬を赤らめる、恐らくあまりこうゆう格好をしたことないのだろう。さっきの私服だって黒一色だったし。
ギルハート「…あっ、綺麗…」
ギルハートがこちらを見ていた、正確にはニアを。
ライアー「だろ?そっちの嬢さんもこうゆう服が似合うんじゃないか?」
俺はアドにふっかけた、俺としてはアドに察して貰って話を合わせて欲しかったが…
アド「そ、そうだな!似てるのを見ようぜ!」
…いや、こいつ気付いてねぇ。微妙に無言の合間があったから焦ってるな?
ニア「…褒めて貰った…」
ニアは憧れのギルハートから綺麗と言われて少しトリップしてるようだ。
ギルハートは素で気づいてないみたいだ。
ライアー「…ここら辺にあるから、着てみたらどうだ?俺たちは行くから」
俺は違う試着室に向かった、もちろん離れて見守るためだ。
ニア「褒めて貰った…」
ライアー「はよこい」
まだトリップしていたニアを引っ張る










あのあと、アド達も互いの服を一式ずつ買って店を後にした。
俺たち?いや服は戻したよ?
ライアー「次は………何この店」
ニア「香水店だな、部屋に置いて使う物だ」
香水店…へえ、それだけで経営が成り立つんだ。
店内に入りたかったが、店内が狭い為に中に入るとバレそうだったので外から見ていた。
しかし…向かいの建物の屋上から双眼鏡で覗いてる俺たちは不審者以外の何者でもないよな。
ライアー「ん?あの店員…エルフか?」


種族、エルフ、
大地、海、太陽、この世のあらゆる「自然」を愛し、祈り、摂理に従い生きていく種族。
そして1番の特徴として…


アド「…」
エルフ(店員)「こちらなんていかがでしょうか?」
ギルハート「良いですね!アド…どうしたのですか?」
アド「別に…」
店員のエルフは男性だった、だが一目では分からないほど美形で中性的なのだ。
そう、エルフの1番の特徴、自然から生み出された存在ー、なんて言われてる所以の通り、容姿がとても綺麗なのだ。
アドは少しやきもちでも焼いてるのか?ザマアミロ(私怨)
ギルハート「あ、そうだ。店員さん…(コソコソ)」
ギルハートが店員に小声で何か伝えてる
エルフ(店員)「…なるほど、勿論ありますよ!今準備しますので!」
何やら、店員に頼みごとのようだ。
アドはその様子を見てまたやきもちを焼いてみたいだ。
アド「ギルハート、何頼んだんだ?」
ギルハート「秘密です!帰りに渡しますよ」
むう…と言うアドの表情。
俺は中々良いものが見れたと思う、ニアは相変わらずハラハラとニヤニヤが交互に出てるようだ。
その店はそれだけで終わった…











ライアー「…そろそろ、デートも終わりか?」
日も落ち始め、周囲も暗くなってきた。
アレから2人はあまり会話をしてなかった、アドが少し不満を持ってるようだ
俺たちは相変わらず後方からストーカーだ。
ニア「…ライアー、分かるか?」
ニアが急に立ち止まる
ライアー「あー?何だよ、急に」
ニア「静かに!…誰かいる」
ライアー「…」
俺も周囲を警戒した、
確かに何人か気配が感じるな…
ライアー「…」
俺は無言で自分を指で指し、気配がある方を指した。
ニアは頷き返し、俺と反対方向に向かう
さて、軽く調べるか…




ギルハート「アド?気分が悪いですか…?」
アド「別に…大丈夫だ」
ギルハート「…あ、そうだ!プレゼントがあります!」
アド「?」
ギルハート「えーと、こっちのふくろだったっけ…?」
アド「それは服だぞ?」
ギルハート「ああ、間違えた…こっちです!」
差し出したのは、香水店で買った奴が入ってた袋だった。
アド「…これ?」
ギルハート「そうです!」
ギルハートはゴソゴソと袋の中で手を探ってる
ギルハート「これです、嗅いでみてください!」
アド「あ、ああ…?」
アドは恐る恐る嗅いでみると…




ライアー「はーい、ごめんねー」
?「…ッ!?」
俺は素早くその男を背後から首絞めをする、男は抵抗するも容赦なく(死なない程度に)締め上げた。
ニア「…こんな程度か」
近くの物陰から男が出てきたと思えば、白目をむいて倒れた。
ライアー「…コイツらは一体?」
ニア「大方、お嬢様の変装を見抜いた奴らだろうな。金の亡者だろう」
ライアー「クズったれか、そこら辺のゴミ箱に突っ込んでようぜ」
ニア「…流石に酷くないか?」
ライアー「良いよ良いよ、人の恋路を邪魔するクズったれは粗大ゴミだから」
ニア「…(引き)」







アド「ふぁ…!?」
嗅いだ瞬間、猫耳と目が一瞬にして剥き出しになった。まるで欲望に従ったように。
アド「そ、それは一体!?」
ギルハート「ふふーん、マタタビの香水です!」
アド「へぇえ!!?マタタビ!?」
そう、猫族の血を引くアドにとっては大好物なのだ。
アド「み、耳が…!」
戻そうと手を押し当てても、ピンっ、と立った状態だ。
ギルハート「やっぱりその姿が可愛いです」
アド「ちょ…!」
思いっきり抱きしめられる、胸元に頭を埋める。
ギルハート「私は貴方だけですよ、アド」
彼女はそう、静かに呟いた
アド「…すまん…ありがとう」
アドも抱きしめる


残念ながら、その間ライアー達はゴミ箱(警察署)にゴミ(襲撃者)を突っ込みに行った為、その光景は見れなかった。






後日、
アド「…」
ライアー「どうしたニヤけて、デートは成功か?」
アド「デートじゃねえよ!」
ライアー「…あっそうかい」
バレバレだ…



一方、
ギルハート「…」
ニア「お嬢様、デートはいかがでしたか?」
ギルハート「ひ、秘密れす!」
ニア「分かりました…(噛んじゃってる…可愛い…)」





ヒロ「ライアー!デートって何ー!?」
ライアー「そうだな…まずは恋を知ることだな」
ヒロ「恋?」
ライアー「ま、難しい感情だよ」
…よくよく考えると、ほんと難しいものだな、これって。




終わり


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