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犯人はいったい?

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リアスが奈落に向かってから一時間が
経とうとしたその時、リアスは
自ら開けた穴から帰ってきた。
「あぁ、やっと帰ってきた...」
「少し遅くなりました。」
「リアス姉ちゃんは何で遅くなったの?」
「...それが、まだ青い化け物が
生きておりまして...とどめを
さしてきました」
リアスはそう当然のように言ったが
それにほ誰も違和感を覚えなかった。
なぜなら彼女のその姿が戦いの後を語って
いたのだ。リアスが着こなす紳士服や
長い黒髪には青い化け物のかえり血が
かかっていた。
「でもリアスってそうしてみたら女子には
見えないな...胸だってないし」
そうマリアが呟いた時、リアスは
マリアを睨み付けた。
その時、マリアは青い化け物に向けられた
殺気を直にあびたため、しばらく硬直して
いた。
「...いこうか?」
まだ幼いアリスもその状況を察したか
そう言って先に進んだ。

三人はまた鉄の檻をくぐり抜け、
綱渡りをして迷路を歩き回って
鍵のいる扉の前へ来た。
「...いれるよ?」
「はい」
三人は扉を開けるときを固唾を飲んで
見守った。カチャそう聞こえて
マリアは扉を前へ押した。

その先にあったのはコンピュータが
並ぶ管理室のような場所だった。
そこには誰もおらずもぬけの殻だった。
「この雰囲気でボスはいないのかよ...」
「そのようですね」
「いないの?」
「そうですね...敵はきっとビビっているの
でしょうね」
そうリアスが呟いた時、一台のテレビが
急に光った。この世界にはもともと
機械は無いためそれが異世界の
人が持ってきたとすぐに分かった。
「びびりではありませんよ」
テレビに映った影はそう言った。
「...これ、聞こえてるの?」
「当然です。ついさきほどまでそこにいた
のですが...まぁ私に追い付けるなら
追い付いてください」
影はそう言ってテレビから消えた。

「いったいどこにいるんだ?」
「なにか奴のヒントがないか探して
みましょう」
三人はそうしてその部屋を物色した。
ペットボトル、スマートフォン
パソコンどれもマリアがもともといた世界に
あったものばかりだった。
そんな部屋に大切そうに棚の上に
飾っていたのは二枚の写真だった。
一つは日本の山の写真。
そこには畑が写っていた。おそらく
奴の故郷だろう。もう一つはマリア達も
見覚えがあった。それはいつしかの
デュアルの国だ。そこに写っていたのは
紳士のような金髪の青年だった。
「...こいつが、犯人?」
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