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ファイナルスター!
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三人は綱渡りをしていた。
「綱は思ったより太いから何とか行けそう
だな...」
「そうですね...それでも警戒は怠らないよう」
「はーい、分かっておりまーす」
マリアとリアスはそう話ながら
難なく綱渡りをクリアした。
その後は先程のような迷路が続いた。
だが青い化け物は一匹もいなかった。
さらには鉄の檻を壊さなければならない
状況にもならず右へ左へと道を進めば
自然と三階へ行くための扉の前へついた。
だが、そこでリアスはある違和感に
気がついた。それはその扉に鍵穴が
あるのだ。まりもそれにすぐ気がついた。
「...限っあるってことは...鍵がいるって
ことだよね?」
「...そのようですね」
リアスは扉を軽く押しながらそう呟いた。
「...また戻るか...」
マリア達はその場をやむを得ず退散した。
「...二階はシンプルな構造だったし
何もないよな?」
「...無いとは思いますが...」
そんな会話をしているとき、アリスが
目覚めた。この旅で目を覚ますと何かしら
状況が変わってきたからか、アリスに
二人の視線が釘付けになった。
「...どうしたの?何だか怖いよ?」
「何も無かったかぁ」
二人は変わらない状況にため息をつくしか
なかった。
だが変わらない状況も一度受け入れて
三人はまた一階へと戻った。
そこはまだ青い化け物がうろついているからかアリスは少し震えていた。
「...こんな所に本当にあるの?」
「あるという確証はありませんが
あるとしたらここにしかないでしょう...」
「ところで二人は何を探しているの?」
「何って...鍵だよ」
「ありす様が何か持っていることも
無さそうですしね...」
二人はそう言ってさっきより深いため息を
はいた。
「鍵なら持ってるよ?...」
アリスがそう言った時二人は彼女を
羨望の眼差しでみた。
「あいつが」
そう言って指差した方向にいたのは
一匹の青い化け物体長は他の化け物より
一回りか二回り大きかった。そして
何より目立ったのは頭にのせた王冠。
おそらくやつらのボスなのだろう。
その王冠にはよく見ると所々に
ちりばめられた宝石に混じり鍵が
一つ飾られていた。
「...アリス、あれを倒せってことかな?」
「それしか手段はないしね?」
「...やりますか」
リアスはそう言って果敢にその化け物に
挑んだ。その長い黒髪は踊るように舞い、
リアスの魔法が炸裂した。
「ファイナルスター!」
そう叫んだとき、空から無数の
星が落ちてきた。その星は壁を一部壊せば
そこから一気に流れ込み青い化け物に
付着した。それを確認したリアスは
化け物をその開いた穴から山の奈落に
落とした。しばらくしてから鳴った地鳴りは
かなり大きく揺れも長く続いた。
おそらく奈落で先程の青い化け物と星が
爆発したのだろう。
「...ミッションコンプリートですね?」
「あの?...鍵は?」
「あ!」
そう言ってからリアスもその穴から
奈落へ落ちて鍵を探しに行った。
不思議とリアスが死んだかもという
不安はどこにもなかった。それよりも
リアスの魔法に恐怖を覚えた。
「綱は思ったより太いから何とか行けそう
だな...」
「そうですね...それでも警戒は怠らないよう」
「はーい、分かっておりまーす」
マリアとリアスはそう話ながら
難なく綱渡りをクリアした。
その後は先程のような迷路が続いた。
だが青い化け物は一匹もいなかった。
さらには鉄の檻を壊さなければならない
状況にもならず右へ左へと道を進めば
自然と三階へ行くための扉の前へついた。
だが、そこでリアスはある違和感に
気がついた。それはその扉に鍵穴が
あるのだ。まりもそれにすぐ気がついた。
「...限っあるってことは...鍵がいるって
ことだよね?」
「...そのようですね」
リアスは扉を軽く押しながらそう呟いた。
「...また戻るか...」
マリア達はその場をやむを得ず退散した。
「...二階はシンプルな構造だったし
何もないよな?」
「...無いとは思いますが...」
そんな会話をしているとき、アリスが
目覚めた。この旅で目を覚ますと何かしら
状況が変わってきたからか、アリスに
二人の視線が釘付けになった。
「...どうしたの?何だか怖いよ?」
「何も無かったかぁ」
二人は変わらない状況にため息をつくしか
なかった。
だが変わらない状況も一度受け入れて
三人はまた一階へと戻った。
そこはまだ青い化け物がうろついているからかアリスは少し震えていた。
「...こんな所に本当にあるの?」
「あるという確証はありませんが
あるとしたらここにしかないでしょう...」
「ところで二人は何を探しているの?」
「何って...鍵だよ」
「ありす様が何か持っていることも
無さそうですしね...」
二人はそう言ってさっきより深いため息を
はいた。
「鍵なら持ってるよ?...」
アリスがそう言った時二人は彼女を
羨望の眼差しでみた。
「あいつが」
そう言って指差した方向にいたのは
一匹の青い化け物体長は他の化け物より
一回りか二回り大きかった。そして
何より目立ったのは頭にのせた王冠。
おそらくやつらのボスなのだろう。
その王冠にはよく見ると所々に
ちりばめられた宝石に混じり鍵が
一つ飾られていた。
「...アリス、あれを倒せってことかな?」
「それしか手段はないしね?」
「...やりますか」
リアスはそう言って果敢にその化け物に
挑んだ。その長い黒髪は踊るように舞い、
リアスの魔法が炸裂した。
「ファイナルスター!」
そう叫んだとき、空から無数の
星が落ちてきた。その星は壁を一部壊せば
そこから一気に流れ込み青い化け物に
付着した。それを確認したリアスは
化け物をその開いた穴から山の奈落に
落とした。しばらくしてから鳴った地鳴りは
かなり大きく揺れも長く続いた。
おそらく奈落で先程の青い化け物と星が
爆発したのだろう。
「...ミッションコンプリートですね?」
「あの?...鍵は?」
「あ!」
そう言ってからリアスもその穴から
奈落へ落ちて鍵を探しに行った。
不思議とリアスが死んだかもという
不安はどこにもなかった。それよりも
リアスの魔法に恐怖を覚えた。
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