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65.本音と本性
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アルマン様は見るからに沈んだ顔をしていた。そして重い足取りでこちらにやって来ると、私の近くに椅子を寄せて座った。
「エマさん…どこか痛んだり、具合が悪かったりはしませんか?」
その声に力はなく、むしろアルマン様の方が私より具合が悪そうなぐらいだった。王太后陛下の暴挙にショックを受けているのだろうと私は推し量った。
「調子が良いとは言えません。麻酔を打たれた上に縛られていたので身体が痛みますし、雨の中を長い時間馬車に揺られていたせいか気分も優れません」
私は率直にそう言うと、病人のようなアルマン様を正面から見据えて続けた。ちょっと同情しそうになったが、ここで絆されてはいけない。
「…ですが、何よりも痛手を受けたのは心の方です。無理矢理言うことを聞かされ、尊厳を傷つけられました。私もあなた方と同じ、ひとりの人間なのですよ。あなた方の望みを叶えるための道具ではないのです。…今すぐ早馬を飛ばすなり何なりして王太后陛下に進言なさってください。何をなさったのか、ご自分で国王陛下にお申し出なさるようにと」
「いや、しかし…」
「言いにくいのは分かります。ですが、隠し通せることではない以上せめて御自らおっしゃらなければ。いくら私が大した身分でもないただの侍女でも、国王陛下は王太后陛下に厳しい罰をお与えになるかもしれませんよ。アンジェリッテさんは僻地の修道院に送られるかもしれません。私はそれも当然であり仕方ないと思いますが、忍びないとお思いなら私の言う通りになさった方がよろしいですよ」
そう言い放った私を、アルマン様は何とも言えない不思議な表情を浮かべて見ていた。驚嘆しているような、畏怖の念でも抱いているような。あるいはただ私のそっけなく不躾な物言いに引いているだけなのか。
「…あなたの言うことは、もちろん間違っていません。ですがエマさん、聞いてください」
暗く翳っていた青い目には、いつしか光が戻っていた。アルマン様は静かに立ち上がったかと思うと、私の足元に跪いた。一体何のつもりかと不審に思う私に、アルマン様は語りかけてきた。
「アンジェリッテを王女にするという願いは諦めます。こんなことになった以上、王太后陛下にも諦めていただくより他にありません。エマさん、その上であなたにお願いしたい。やはり私にはあなたが必要だ…あなたのような人は、他にいない。どうか私と結婚してください」
私は驚いた。何がどうなってそうなるのか。アルマン様はやはり変わったお方だ。
「お断りします、私の気持ちは変わっておりませんし、今後も変わりません。もうこの話はしないでくださいませ。跪くのもやめて、椅子におかけください」
「いいえ、私は諦めません」
「…それは、王太后陛下とアンジェリッテさんのためですか?私がアルマン様とこのまま結婚すれば王太后陛下のなさったことはうやむやになり、アンジェリッテさんも修道院行きを免れると目論んでいらっしゃるのでは?」
「それは…あくまで結果そうなるだろうというだけです。あなたへの愛は誓って真実ですし、あなたを全力で愛し、幸せにします。その前提の上でアンジェリッテを私たちの養女にし、公爵令嬢にしてやれたらと思うのです。王太后陛下のご希望には反しますが…」
「絶対に嫌です。…アルマン様は、なぜアンジェリッテさんにそこまで執着なさるのですか?」
「執着しているつもりはありません、ただこの上ないほど高貴な姫を守りたいだけですよ。あなたにもお分かりでしょう?王家の紫を持つ、王弟殿下のご落胤の尊さを」
「いいえ、分かりません。アンジェリッテさんなど私にとってはどうでも良いのです。王弟殿下の隠し子だろうが、紫の目をしていようが、私にとっては全く重要な存在ではありません」
「不敬なことを言うものではありません、エマさんらしくもない」
「いいえ、これが私の本心です。だって私が王族の皆様を敬っているのは、その御血が尊いからではありませんもの。脈々と受け継がれてきた血筋は確かに守るべき大切なものかもしれませんが、それよりも民を守り支える特別な存在であり続けていらっしゃることを私は尊敬しているのです。幼い頃から特殊な教育と厳しい制約を受け続け、遠慮のない注目を絶え間なく浴び続け、威厳と矜持を保ち続ける…。誰にでもできることではありません。十字架を担うこともなく贅沢三昧しているようなアンジェリッテさんに払う敬意など持ち合わせておりません」
アルマン様はショックを受けたようだったが、私は自分の言葉を止められなかった。怒りや悲しみやひどい疲れやストレスが私の神経を刺激し、興奮させ、理性のリミッターを外してしまったようだった。
「お母様と同じ紫の目を持つ、血筋の尊いアンジェリッテさんをそんなに大切にしたいなら、ご勝手にどうぞ。ただし私にも、他の誰にも、迷惑はかけないでくださいね。私には大切な人がいます、やりたいことも、やらなければいけないこともあります。どうでも良いことに構っていられるほど、私は暇じゃない。人の命は儚いし、人生は短い。明日には…いいえ、数秒後には死んでいるかもしれないんですよ、考えたことありますか?私の貴重な時間を奪うことは許しません、それが誰であっても!」
私は半ば叫ぶようにそう言い終えると、アルマン様に指図した。
「早く馬車を用意させてください、早く王宮に戻らなくては。こんな茶番はさっさと片づけましょう。ユリシーズの民が私を待っております。こんなことをしている時間はないのです。ほら、早く!」
私はパンと手を叩き、すっかり気圧された様子のアルマン様を焚きつけた。
「エマさん…どこか痛んだり、具合が悪かったりはしませんか?」
その声に力はなく、むしろアルマン様の方が私より具合が悪そうなぐらいだった。王太后陛下の暴挙にショックを受けているのだろうと私は推し量った。
「調子が良いとは言えません。麻酔を打たれた上に縛られていたので身体が痛みますし、雨の中を長い時間馬車に揺られていたせいか気分も優れません」
私は率直にそう言うと、病人のようなアルマン様を正面から見据えて続けた。ちょっと同情しそうになったが、ここで絆されてはいけない。
「…ですが、何よりも痛手を受けたのは心の方です。無理矢理言うことを聞かされ、尊厳を傷つけられました。私もあなた方と同じ、ひとりの人間なのですよ。あなた方の望みを叶えるための道具ではないのです。…今すぐ早馬を飛ばすなり何なりして王太后陛下に進言なさってください。何をなさったのか、ご自分で国王陛下にお申し出なさるようにと」
「いや、しかし…」
「言いにくいのは分かります。ですが、隠し通せることではない以上せめて御自らおっしゃらなければ。いくら私が大した身分でもないただの侍女でも、国王陛下は王太后陛下に厳しい罰をお与えになるかもしれませんよ。アンジェリッテさんは僻地の修道院に送られるかもしれません。私はそれも当然であり仕方ないと思いますが、忍びないとお思いなら私の言う通りになさった方がよろしいですよ」
そう言い放った私を、アルマン様は何とも言えない不思議な表情を浮かべて見ていた。驚嘆しているような、畏怖の念でも抱いているような。あるいはただ私のそっけなく不躾な物言いに引いているだけなのか。
「…あなたの言うことは、もちろん間違っていません。ですがエマさん、聞いてください」
暗く翳っていた青い目には、いつしか光が戻っていた。アルマン様は静かに立ち上がったかと思うと、私の足元に跪いた。一体何のつもりかと不審に思う私に、アルマン様は語りかけてきた。
「アンジェリッテを王女にするという願いは諦めます。こんなことになった以上、王太后陛下にも諦めていただくより他にありません。エマさん、その上であなたにお願いしたい。やはり私にはあなたが必要だ…あなたのような人は、他にいない。どうか私と結婚してください」
私は驚いた。何がどうなってそうなるのか。アルマン様はやはり変わったお方だ。
「お断りします、私の気持ちは変わっておりませんし、今後も変わりません。もうこの話はしないでくださいませ。跪くのもやめて、椅子におかけください」
「いいえ、私は諦めません」
「…それは、王太后陛下とアンジェリッテさんのためですか?私がアルマン様とこのまま結婚すれば王太后陛下のなさったことはうやむやになり、アンジェリッテさんも修道院行きを免れると目論んでいらっしゃるのでは?」
「それは…あくまで結果そうなるだろうというだけです。あなたへの愛は誓って真実ですし、あなたを全力で愛し、幸せにします。その前提の上でアンジェリッテを私たちの養女にし、公爵令嬢にしてやれたらと思うのです。王太后陛下のご希望には反しますが…」
「絶対に嫌です。…アルマン様は、なぜアンジェリッテさんにそこまで執着なさるのですか?」
「執着しているつもりはありません、ただこの上ないほど高貴な姫を守りたいだけですよ。あなたにもお分かりでしょう?王家の紫を持つ、王弟殿下のご落胤の尊さを」
「いいえ、分かりません。アンジェリッテさんなど私にとってはどうでも良いのです。王弟殿下の隠し子だろうが、紫の目をしていようが、私にとっては全く重要な存在ではありません」
「不敬なことを言うものではありません、エマさんらしくもない」
「いいえ、これが私の本心です。だって私が王族の皆様を敬っているのは、その御血が尊いからではありませんもの。脈々と受け継がれてきた血筋は確かに守るべき大切なものかもしれませんが、それよりも民を守り支える特別な存在であり続けていらっしゃることを私は尊敬しているのです。幼い頃から特殊な教育と厳しい制約を受け続け、遠慮のない注目を絶え間なく浴び続け、威厳と矜持を保ち続ける…。誰にでもできることではありません。十字架を担うこともなく贅沢三昧しているようなアンジェリッテさんに払う敬意など持ち合わせておりません」
アルマン様はショックを受けたようだったが、私は自分の言葉を止められなかった。怒りや悲しみやひどい疲れやストレスが私の神経を刺激し、興奮させ、理性のリミッターを外してしまったようだった。
「お母様と同じ紫の目を持つ、血筋の尊いアンジェリッテさんをそんなに大切にしたいなら、ご勝手にどうぞ。ただし私にも、他の誰にも、迷惑はかけないでくださいね。私には大切な人がいます、やりたいことも、やらなければいけないこともあります。どうでも良いことに構っていられるほど、私は暇じゃない。人の命は儚いし、人生は短い。明日には…いいえ、数秒後には死んでいるかもしれないんですよ、考えたことありますか?私の貴重な時間を奪うことは許しません、それが誰であっても!」
私は半ば叫ぶようにそう言い終えると、アルマン様に指図した。
「早く馬車を用意させてください、早く王宮に戻らなくては。こんな茶番はさっさと片づけましょう。ユリシーズの民が私を待っております。こんなことをしている時間はないのです。ほら、早く!」
私はパンと手を叩き、すっかり気圧された様子のアルマン様を焚きつけた。
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