ヴィクトリアンメイドは夕陽に素肌を晒す

あとがき

　最後までお読みいただきありがとうございました！

　今回、初めて「歴史・時代」カテゴリへの投稿となります。今までは細かい設定考証が面倒で避けていたのですが、今回はAI（ChatGPT）をフル活用して時代考証に役立ててみました。たとえばカメラについて。その技術的な要素や、用語の浸透といった文化的な側面（「写真」という概念すらなかったのですから）まで、気になったことがあるたびにAIに質問してみました。他にもメイドの服装をはじめとするファッションや、食文化や言葉遣いなども調べ上げて、歴史ものらしい雰囲気を作り出せたのではないかと思います。

　もちろん、AIに聞いたままではなく自分で調べて裏付けを取ることも大切です。あるいは、敢えて嘘をついてみた部分もあります。副題に用いた「ゴールデンアワー」がそれで、光の差し込む時間帯を表す用語としてのそれは、どうやら後世になってカラー写真が登場してから使われ始めたものらしいのです。

　ともかくも、読者の方が本作をお読みになって、ヴィクトリア朝の雰囲気を感じられたのであれば作者としては大変嬉しいです。いずれまた、別の時代や国を題材に何か書いてみるかも知れません。