30 / 89
ドラゴンクエスト1
第27話:トンネルと町と宝物庫の罠
しおりを挟む
ラダトームを出て、まずは北東に向かう。さすがレベル9であり、大さそり、がいこつ程度なら呪文に頼らずに倒せるようになった。マイラは温泉の村。とはいっても1マス分の水を温泉に見立てているだけで、セクシーな入浴シーンなどはあるはずもなく、想像力が試されると思った。
リムルダールとは陸続きではないが、洞窟の入口が両岸に見えるので地下トンネルがあるのだろう。すでにレミーラという灯りの呪文を覚えているので、たいまつは買わずに進む。沼地は1歩で2ダメージ、地味に痛い。
洞窟は真っ直ぐ進むだけでなく脇道がある。そちらのほうを進んでいたら、恐ろしく強いドラゴンに出くわしてあっという間に死んでしまった。他のモンスターとは大違いなので、おそらく固定敵なのだろう。きっと日々木さんも同じ目に遭ったんだろうけど、敢えて日記には書かなかったんだろうな。
*
気を取り直して再出発。まっすぐ進んだらリムルダールにはすぐに着いた。街の周りでは敵が急に強くなる。ラリホーには弱いみたいなので、眠らせながら確実に叩いていく。すぐに目を覚ますと結局無駄になるのだが、それでもまずはかけてみたほうがいいと思う。
リムルダールに着く頃にはMPがぎりぎりになってしまった。なるほど、日々木さんの言う通り、半端なレベルでたどり着いてしまったら帰るに帰れなくなるだろう。キメラの翼を使えば最初の城にワープできるようだが、なんとここには道具屋がない。かわりに鍵屋がある。
鍵が2重にかかった部屋の中にある宝箱も気になるが、まずは装備を優先したい。今の装備は鉄の斧、鉄の鎧、皮の盾。どうせなら鉄の盾を買って鉄シリーズで固めてみたいと思ったが、ここには売っていない。マイラにもなかったのでガライまで引き返す必要がある。となると、まずは武器だ。「はがねのつるぎ」、説明書では「鋼鉄」とルビが振ってある剣(変換しようと思っても出なかったので、これはドラクエ独自の用語なのだろうか)なんて、いかにも強そうじゃないか。
*
何度か宿屋と往復して、1500ゴールドが貯まる頃にはちょうどレベル10になった。魔法封じのマホトーンを習得。試しに魔道士に使ってみたら、かかった後も無駄撃ちをするようだ。これは強い! 鋼鉄の剣ももちろん購入。今までだいたい3発かかっていた敵を2発で倒せるようになる!
もう少しお金を貯めて鍵を買い、気になっていた宝箱を開ける。キメラの翼か。宝箱は町から出るたびに復活するので、つまり鍵2個分のお金(106ゴールド)でキメラの翼(定価70ゴールド)を買えるという意味だろうか。
800ゴールド貯めてから、キメラの翼を試しに使ってみる。一瞬で城に戻れるのか。そのままガライで鉄の盾を買う。そしてまだ探索していない南西方面へ。洞窟の中で戦士の指輪を見つけ、装備させる(攻撃力が上がったりはしないようだ)。調子に乗って砂漠の方へ進んでいったら町を発見、中に入ったらスターキメラが出てきて、あっという間に倒されてしまった。
このあたりで一旦中断しよう。
はのよずぶ でいるがごほせ
てもりわづ ちじき
パスワード画面とステータス画面を撮影して、ハルキに送る。
「おー、もうボスとか倒したのか?」
「まだ。イベントアイテムとかも全く出てきてない」
思えば、FF1だと開始数分でボス戦だし、出番はずっと後とはいえイベントアイテムの「リュート」も入手できた。その後も橋をかけたり船を手に入れたりと、常に冒険が進んでいる実感があった。しかしDQ1は、今のところ進展はなにもない。鍵を買ったので行けるところが増えたとか、ボスらしきドラゴンに出会ったくらいである。
そういや城に宝物庫があったな。電源を切る前に試してみるか(ペナルティとかあるかも知れないし)。しかし実際に開けてみると、ペナルティこそないものの宝箱から出てくるのは小銭ばかりで、全てを開けても鍵代の53ゴールドにすら満たなかった。やはり真の勇者なら盗みなどするべきではないということか。
僕は、例のセリフを撮影してハルキに送ってやった。
「宝物庫、完全にハズレ! 開けるだけ無駄!」
---
4月29日(土)
リムルダールの周りで稼いでレベル10、鋼鉄の剣を買う。鉄の盾を買って、ラダトーム西の洞窟へ。戦士の指輪を拾う。砂漠の中の魔物の町(?)でスターキメラに大ダメージを食らって死亡。
メモ:リムルダールへのトンネル、右側にドラゴンがいる!
メモ:リムルダールの宝箱はキメラの翼(実質106ゴールド)
メモ:城の宝物庫は開けても損するだけの罠
---
1時間以上プレイしたのに、文章にするとこれだけになってしまう。プレイ内容のほとんどが単調な戦闘だとそうなるのも仕方ないだろう。ただ、BGMやコマンド選択音が心地よいためか、あまり苦にならない。むしろ中毒性があるかも知れない。あとでまた、リムルダールに行こう。南側も探索する必要がある。
リムルダールとは陸続きではないが、洞窟の入口が両岸に見えるので地下トンネルがあるのだろう。すでにレミーラという灯りの呪文を覚えているので、たいまつは買わずに進む。沼地は1歩で2ダメージ、地味に痛い。
洞窟は真っ直ぐ進むだけでなく脇道がある。そちらのほうを進んでいたら、恐ろしく強いドラゴンに出くわしてあっという間に死んでしまった。他のモンスターとは大違いなので、おそらく固定敵なのだろう。きっと日々木さんも同じ目に遭ったんだろうけど、敢えて日記には書かなかったんだろうな。
*
気を取り直して再出発。まっすぐ進んだらリムルダールにはすぐに着いた。街の周りでは敵が急に強くなる。ラリホーには弱いみたいなので、眠らせながら確実に叩いていく。すぐに目を覚ますと結局無駄になるのだが、それでもまずはかけてみたほうがいいと思う。
リムルダールに着く頃にはMPがぎりぎりになってしまった。なるほど、日々木さんの言う通り、半端なレベルでたどり着いてしまったら帰るに帰れなくなるだろう。キメラの翼を使えば最初の城にワープできるようだが、なんとここには道具屋がない。かわりに鍵屋がある。
鍵が2重にかかった部屋の中にある宝箱も気になるが、まずは装備を優先したい。今の装備は鉄の斧、鉄の鎧、皮の盾。どうせなら鉄の盾を買って鉄シリーズで固めてみたいと思ったが、ここには売っていない。マイラにもなかったのでガライまで引き返す必要がある。となると、まずは武器だ。「はがねのつるぎ」、説明書では「鋼鉄」とルビが振ってある剣(変換しようと思っても出なかったので、これはドラクエ独自の用語なのだろうか)なんて、いかにも強そうじゃないか。
*
何度か宿屋と往復して、1500ゴールドが貯まる頃にはちょうどレベル10になった。魔法封じのマホトーンを習得。試しに魔道士に使ってみたら、かかった後も無駄撃ちをするようだ。これは強い! 鋼鉄の剣ももちろん購入。今までだいたい3発かかっていた敵を2発で倒せるようになる!
もう少しお金を貯めて鍵を買い、気になっていた宝箱を開ける。キメラの翼か。宝箱は町から出るたびに復活するので、つまり鍵2個分のお金(106ゴールド)でキメラの翼(定価70ゴールド)を買えるという意味だろうか。
800ゴールド貯めてから、キメラの翼を試しに使ってみる。一瞬で城に戻れるのか。そのままガライで鉄の盾を買う。そしてまだ探索していない南西方面へ。洞窟の中で戦士の指輪を見つけ、装備させる(攻撃力が上がったりはしないようだ)。調子に乗って砂漠の方へ進んでいったら町を発見、中に入ったらスターキメラが出てきて、あっという間に倒されてしまった。
このあたりで一旦中断しよう。
はのよずぶ でいるがごほせ
てもりわづ ちじき
パスワード画面とステータス画面を撮影して、ハルキに送る。
「おー、もうボスとか倒したのか?」
「まだ。イベントアイテムとかも全く出てきてない」
思えば、FF1だと開始数分でボス戦だし、出番はずっと後とはいえイベントアイテムの「リュート」も入手できた。その後も橋をかけたり船を手に入れたりと、常に冒険が進んでいる実感があった。しかしDQ1は、今のところ進展はなにもない。鍵を買ったので行けるところが増えたとか、ボスらしきドラゴンに出会ったくらいである。
そういや城に宝物庫があったな。電源を切る前に試してみるか(ペナルティとかあるかも知れないし)。しかし実際に開けてみると、ペナルティこそないものの宝箱から出てくるのは小銭ばかりで、全てを開けても鍵代の53ゴールドにすら満たなかった。やはり真の勇者なら盗みなどするべきではないということか。
僕は、例のセリフを撮影してハルキに送ってやった。
「宝物庫、完全にハズレ! 開けるだけ無駄!」
---
4月29日(土)
リムルダールの周りで稼いでレベル10、鋼鉄の剣を買う。鉄の盾を買って、ラダトーム西の洞窟へ。戦士の指輪を拾う。砂漠の中の魔物の町(?)でスターキメラに大ダメージを食らって死亡。
メモ:リムルダールへのトンネル、右側にドラゴンがいる!
メモ:リムルダールの宝箱はキメラの翼(実質106ゴールド)
メモ:城の宝物庫は開けても損するだけの罠
---
1時間以上プレイしたのに、文章にするとこれだけになってしまう。プレイ内容のほとんどが単調な戦闘だとそうなるのも仕方ないだろう。ただ、BGMやコマンド選択音が心地よいためか、あまり苦にならない。むしろ中毒性があるかも知れない。あとでまた、リムルダールに行こう。南側も探索する必要がある。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
天ヶ崎高校二年男子バレーボール部員本田稔、幼馴染に告白する。
山法師
青春
四月も半ばの日の放課後のこと。
高校二年になったばかりの本田稔(ほんだみのる)は、幼馴染である中野晶(なかのあきら)を、空き教室に呼び出した。
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
男子高校生の休み時間
こへへい
青春
休み時間は10分。僅かな時間であっても、授業という試練の間隙に繰り広げられる会話は、他愛もなければ生産性もない。ただの無価値な会話である。小耳に挟む程度がちょうどいい、どうでもいいお話です。
夏休み、隣の席の可愛いオバケと恋をしました。
みっちゃん
青春
『俺の隣の席はいつも空いている。』
俺、九重大地の左隣の席は本格的に夏休みが始まる今日この日まで埋まることは無かった。
しかしある日、授業中に居眠りして目を覚ますと隣の席に女の子が座っていた。
「私、、オバケだもん!」
出会って直ぐにそんなことを言っている彼女の勢いに乗せられて友達となってしまった俺の夏休みは色濃いものとなっていく。
信じること、友達の大切さ、昔の事で出来なかったことが彼女の影響で出来るようになるのか。
ちょっぴり早い夏の思い出を一緒に作っていく。
彼女に思いを伝えるまで
猫茶漬け
青春
主人公の登藤 清(とうどう きよし)が阿部 直人(あべ なおと)に振り回されながら、一目惚れした山城 清美(やましろ きよみ)に告白するまでの高校青春恋愛ストーリー
人物紹介 イラスト/三つ木雛 様
内容更新 2024.11.14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる