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第三章 始まりと報復
第三十八話 初めては奇跡の二連続
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鍛冶職人のおじさん改めヴェイグさんは、素材がないせいで本来の鍛冶という仕事を満足にできないでいた。それならば、素材を取りに行けばいいだけだ。そのことを提案してみると予想外の答えが返ってきた。
「無理だな。この近くにある鉱山は守護者ギルドが管理している。緊急時は代官が優先的に使用できるが、基本的に発見者が所有権を主張でき、依頼の最中での発見ならギルドに報告してギルドの所有になる。そして守護者ギルドは半永久的に護衛仕事を作り出すことができるわけだ。俺たちは守護者に護衛してもらう代わりに、割引した武具を提供しなければならん。だからほとんどの職人は鋼材商会から買うんだよ。それに職人ギルドから守護者ギルドに圧力がいっているだろうしな」
「じゃあ大丈夫そうですね」
「……話聞いてたか?」
「え? だって依頼じゃなければいいのでしょ? 俺たちも盗賊討伐試験待ちで暇と言えば暇なんですよ。ヴァルに運動もさせてあげたいですし、そもそもギルド所有の鉱山に入らずギルドの依頼として護衛しなければいいのでしょ? というよりも俺たちも護衛依頼受けれないし、元々強い戦士であるヴェイグさんにはそこまで気を遣う必要もないですしね。あと魔鉱石っていうのが宿に来る前に手に取っていたキラキラ光る石なら、最近別の場所で見つけましたから、こっそり取っちゃいましょう。俺のスキルなら手ブラで行けますしね。まぁ偽装で荷車を引いて狩りをしてきた風にしてもいいですけど」
あの『戦乙女』たちがズタボロになった洞窟を通り抜けるときに、洞窟の奥にキラキラ光る紫色の石があるのを見つけた。あれが魔鉱石ならかなりの量になることだろう。
「……だがそんなことしても利益はないだろ」
「それがあるんですよ。あの近くで甘い物が採れる場所を見つけたので、ついでに採取してジャムとかを作ろうかと思っているんです」
甘い物と聞いて、お腹をパンパンにして苦しんでいた肉好きトリオが飛び上がった。実際には飛び上がったリアにつられて他の二人も飛び上がっただけだが。
「甘い物が食べられるの!?」
「任せろ! 前回は肉とヴァルを優先したけど、今回は甘い物と果物狩りだ。いっぱい取って帰ろう。それに行く前に本屋によって植物図鑑を買っていくから、安心して食べられる物を爆取りできるはず」
「やったー!」
「……グルゥゥゥ……」
何故かションボリするロック。もしかして行きたいのかもしれないが、さすがにルドルフさんは行けないだろう。宿があるしな。
「ロックの分も取って来るから、それで我慢してくれな」
「……グルッ!」
いい子だ。安全な森なら連れて行ったかもしれないが、あの巨大蛇がいた森である。気軽に一般人を連れて行ける場所ではない。
「では決まりですね。明日でどうです? 投擲武器はそのあとでいいので」
「……よろしく頼む」
そのあと詳細な打ち合わせをしてお開きとなった。そして今はというと、俺にとってメインイベントとなる心臓の吸収を部屋で行うところだ。まずはホーンブルの心臓からである。
ーー《吸収》。
名前 アルマ
年齢 十五歳
加護 創造神の加護
スキル 魂霊術・言語・異空間倉庫・槍術
感知EX
ん? EX? 初めて見る表示に驚きと疑問が湧く。とりあえず、蛇の心臓を吸収してから詳細を確認してみよう。
ーー《吸収》。
名前 アルマ
年齢 十五歳
加護 創造神の加護
スキル 魂霊術・言語・異空間倉庫・槍術
感知EX・探知EX
おぉぉぉぉ! 奇跡の二連続!
山ほどの心臓を吸収しても一つも入手できなったのに、強さの格が上がったと感じたモンスターの心臓でいきなりの二連続っていうことは、俺が立てた仮説である階級が高いほど確率が上がるっていうのは間違いじゃなさそうだ。
「どうだった? 変化あった?」
「二連続でスキルを獲得できた!」
「ホントに!? やったじゃん! どんなの?」
「【感知EX】と【探知EX】の二つ」
「EX? 普通の感知と探知なら知ってるけど、EXは初めて聞くなぁ」
もしかしてレアスキルだったりするのか? 早速見てみよう。
スキル【感知EX】☆☆☆☆☆
害意感知 嫌がらせなど害意に敏感になる
気配感知 遮断されてもある程度はわかる
魔力感知 魔法の発動も含む魔力を感知
危険感知 罠や殺気に敏感になる
看破 急所や嘘を見抜く
スキル【探知EX】☆☆☆☆☆
振動探知 微振動で方向や速度、数を探る
熱源探知 温度や熱を視覚化して探る
生命探知 生き物の存在を探る
物質探知 知っているものを探る
心眼 目に見えないものを探る
これはあれだ。チートだって言いたくなるやつだ。それと最初からレベルMAXだからEXなんだというのが分かるし、仮説も立てられた。
グリーンオーガのときは【槍術】のレベル一だったが、今回はMAXだ。この違いは技術かそうでないかということだろう。槍術は基本的にどの生物も技術的に成長していくが、感知や探知は特にモンスターの種族によっては本能的なものである。
これに気づいたのはピット器官を持つ蛇の特性だ。サーモグラフィのような機能だと聞いたことがある。さらにホーンブルはリアの弓による狙撃を全て切り落としていた。これも野生故直感的な感覚が働いたのだろう。
つまり鍛え上げた二つのスキルをもつ者の心臓をそれぞれ吸収した場合、俺もレベル上げの必要があったが、本能によるモンスターの心臓からスキルを獲得したおかげで最初からMAXで獲得できたというのが、俺の新たな仮説だ。
それからもう一つ。おそらく俺はこの獲得法でなければスキルを得ることが出来ないのだろう。そうじゃなきゃ、そろそろポールアックスのスキルを得ていてもおかしくないはず。表示がないということは仮説通りなのだろう。あの愉快犯がわざわざこのスキルをつけたときに思いついていればよかったと若干の後悔をするが、それでも俺はポールアックスが好きだから使い続けるつもりだ。そしていつかは斧術か長柄武器術のスキルを持つモンスターからスキルを得てやろう。
「明日試してみようねー。図鑑熟読してね!」
「それいい! 探しものがしやすくなったり、獲物を探しやすくなれば便利だもんな!」
それに前世というか転移前の人間だった頃の記憶も知っているものの中に含まれるなら、お米とかも探せるかもしれない。過去の勇者は探せなかったようで、この世界では普及していないが、俺が人間に戻ったときに食べれるようにしておきたいし、リアにも食べさせてあげたいと思っている。
「それじゃあ明日に備えて寝るか」
「はーい! おやすみー!」
「……ガル……ル……」
「おやすみ」
◇
翌朝、誰に聞いたのかルドルフさんが採れる果物のことを教えに来てくれた。その後ろには女将さんのアンナさんと一番最初に対応してくれた娘さんのレベッカさんが、瞳をキラキラさせながらニコニコさせていた。
「おはようございます」
「おはようございます。本日は素敵なことをしに行くそうですね」
「グルルッルッ!」
ルドルフさんの後ろからレベッカさんが楽しそうに、そして嬉しそうに話し掛けてきた。ちなみに、俺たちは商人に絡まれたことと爆買い貴族の疑いをかけられたことで商人の相手を面倒に感じ、さらにできるだけロックと一緒にいたいという全員一致の意見により、宿にいる間は基本的にロックのいる庭にいることにしている。だから今もリアたちと一緒に朝ご飯を食べながら、レベッカさんの言葉に同意しているのだ。
「耳が早いですね。どなたから聞いたか伺っても?」
「えぇ。ブルーノさんとヴェイグさんに聞きましたよ。というよりもお父さんに話しに来たのを聞いたとも言えますね」
じゃあしょうがないか。仲が良い友人同士がヴェイグさんを心配して俺たち相談したのが始まりで、お礼と予定を言いたくもなるだろう。ルドルフさんにはホーンブルの肉でお弁当も作ってもらったからな。それに褒めるべきは情報を細大漏らさず広うレベッカさんの耳だ。
「たくさん採ってきますのでお裾分けしますね。もちろんロックの分も採ってくるからな」
「ありがとうございます!」
「グルルルウゥゥゥ!」
当然だが、朝っぱらからフォレストバイパーのことを聞きつけた商人や代官の小間使いが俺のところに来たが、持っていないの一点張りで追い返した。代官の小間使いがなかなか納得しないせいで部屋の中まで見せたが、どこにもないことを確認したあと悔しそうに謝罪しながら帰って行った。
そんなことをしていると荷車を引いたヴェイグさんがやってきた。
「無理だな。この近くにある鉱山は守護者ギルドが管理している。緊急時は代官が優先的に使用できるが、基本的に発見者が所有権を主張でき、依頼の最中での発見ならギルドに報告してギルドの所有になる。そして守護者ギルドは半永久的に護衛仕事を作り出すことができるわけだ。俺たちは守護者に護衛してもらう代わりに、割引した武具を提供しなければならん。だからほとんどの職人は鋼材商会から買うんだよ。それに職人ギルドから守護者ギルドに圧力がいっているだろうしな」
「じゃあ大丈夫そうですね」
「……話聞いてたか?」
「え? だって依頼じゃなければいいのでしょ? 俺たちも盗賊討伐試験待ちで暇と言えば暇なんですよ。ヴァルに運動もさせてあげたいですし、そもそもギルド所有の鉱山に入らずギルドの依頼として護衛しなければいいのでしょ? というよりも俺たちも護衛依頼受けれないし、元々強い戦士であるヴェイグさんにはそこまで気を遣う必要もないですしね。あと魔鉱石っていうのが宿に来る前に手に取っていたキラキラ光る石なら、最近別の場所で見つけましたから、こっそり取っちゃいましょう。俺のスキルなら手ブラで行けますしね。まぁ偽装で荷車を引いて狩りをしてきた風にしてもいいですけど」
あの『戦乙女』たちがズタボロになった洞窟を通り抜けるときに、洞窟の奥にキラキラ光る紫色の石があるのを見つけた。あれが魔鉱石ならかなりの量になることだろう。
「……だがそんなことしても利益はないだろ」
「それがあるんですよ。あの近くで甘い物が採れる場所を見つけたので、ついでに採取してジャムとかを作ろうかと思っているんです」
甘い物と聞いて、お腹をパンパンにして苦しんでいた肉好きトリオが飛び上がった。実際には飛び上がったリアにつられて他の二人も飛び上がっただけだが。
「甘い物が食べられるの!?」
「任せろ! 前回は肉とヴァルを優先したけど、今回は甘い物と果物狩りだ。いっぱい取って帰ろう。それに行く前に本屋によって植物図鑑を買っていくから、安心して食べられる物を爆取りできるはず」
「やったー!」
「……グルゥゥゥ……」
何故かションボリするロック。もしかして行きたいのかもしれないが、さすがにルドルフさんは行けないだろう。宿があるしな。
「ロックの分も取って来るから、それで我慢してくれな」
「……グルッ!」
いい子だ。安全な森なら連れて行ったかもしれないが、あの巨大蛇がいた森である。気軽に一般人を連れて行ける場所ではない。
「では決まりですね。明日でどうです? 投擲武器はそのあとでいいので」
「……よろしく頼む」
そのあと詳細な打ち合わせをしてお開きとなった。そして今はというと、俺にとってメインイベントとなる心臓の吸収を部屋で行うところだ。まずはホーンブルの心臓からである。
ーー《吸収》。
名前 アルマ
年齢 十五歳
加護 創造神の加護
スキル 魂霊術・言語・異空間倉庫・槍術
感知EX
ん? EX? 初めて見る表示に驚きと疑問が湧く。とりあえず、蛇の心臓を吸収してから詳細を確認してみよう。
ーー《吸収》。
名前 アルマ
年齢 十五歳
加護 創造神の加護
スキル 魂霊術・言語・異空間倉庫・槍術
感知EX・探知EX
おぉぉぉぉ! 奇跡の二連続!
山ほどの心臓を吸収しても一つも入手できなったのに、強さの格が上がったと感じたモンスターの心臓でいきなりの二連続っていうことは、俺が立てた仮説である階級が高いほど確率が上がるっていうのは間違いじゃなさそうだ。
「どうだった? 変化あった?」
「二連続でスキルを獲得できた!」
「ホントに!? やったじゃん! どんなの?」
「【感知EX】と【探知EX】の二つ」
「EX? 普通の感知と探知なら知ってるけど、EXは初めて聞くなぁ」
もしかしてレアスキルだったりするのか? 早速見てみよう。
スキル【感知EX】☆☆☆☆☆
害意感知 嫌がらせなど害意に敏感になる
気配感知 遮断されてもある程度はわかる
魔力感知 魔法の発動も含む魔力を感知
危険感知 罠や殺気に敏感になる
看破 急所や嘘を見抜く
スキル【探知EX】☆☆☆☆☆
振動探知 微振動で方向や速度、数を探る
熱源探知 温度や熱を視覚化して探る
生命探知 生き物の存在を探る
物質探知 知っているものを探る
心眼 目に見えないものを探る
これはあれだ。チートだって言いたくなるやつだ。それと最初からレベルMAXだからEXなんだというのが分かるし、仮説も立てられた。
グリーンオーガのときは【槍術】のレベル一だったが、今回はMAXだ。この違いは技術かそうでないかということだろう。槍術は基本的にどの生物も技術的に成長していくが、感知や探知は特にモンスターの種族によっては本能的なものである。
これに気づいたのはピット器官を持つ蛇の特性だ。サーモグラフィのような機能だと聞いたことがある。さらにホーンブルはリアの弓による狙撃を全て切り落としていた。これも野生故直感的な感覚が働いたのだろう。
つまり鍛え上げた二つのスキルをもつ者の心臓をそれぞれ吸収した場合、俺もレベル上げの必要があったが、本能によるモンスターの心臓からスキルを獲得したおかげで最初からMAXで獲得できたというのが、俺の新たな仮説だ。
それからもう一つ。おそらく俺はこの獲得法でなければスキルを得ることが出来ないのだろう。そうじゃなきゃ、そろそろポールアックスのスキルを得ていてもおかしくないはず。表示がないということは仮説通りなのだろう。あの愉快犯がわざわざこのスキルをつけたときに思いついていればよかったと若干の後悔をするが、それでも俺はポールアックスが好きだから使い続けるつもりだ。そしていつかは斧術か長柄武器術のスキルを持つモンスターからスキルを得てやろう。
「明日試してみようねー。図鑑熟読してね!」
「それいい! 探しものがしやすくなったり、獲物を探しやすくなれば便利だもんな!」
それに前世というか転移前の人間だった頃の記憶も知っているものの中に含まれるなら、お米とかも探せるかもしれない。過去の勇者は探せなかったようで、この世界では普及していないが、俺が人間に戻ったときに食べれるようにしておきたいし、リアにも食べさせてあげたいと思っている。
「それじゃあ明日に備えて寝るか」
「はーい! おやすみー!」
「……ガル……ル……」
「おやすみ」
◇
翌朝、誰に聞いたのかルドルフさんが採れる果物のことを教えに来てくれた。その後ろには女将さんのアンナさんと一番最初に対応してくれた娘さんのレベッカさんが、瞳をキラキラさせながらニコニコさせていた。
「おはようございます」
「おはようございます。本日は素敵なことをしに行くそうですね」
「グルルッルッ!」
ルドルフさんの後ろからレベッカさんが楽しそうに、そして嬉しそうに話し掛けてきた。ちなみに、俺たちは商人に絡まれたことと爆買い貴族の疑いをかけられたことで商人の相手を面倒に感じ、さらにできるだけロックと一緒にいたいという全員一致の意見により、宿にいる間は基本的にロックのいる庭にいることにしている。だから今もリアたちと一緒に朝ご飯を食べながら、レベッカさんの言葉に同意しているのだ。
「耳が早いですね。どなたから聞いたか伺っても?」
「えぇ。ブルーノさんとヴェイグさんに聞きましたよ。というよりもお父さんに話しに来たのを聞いたとも言えますね」
じゃあしょうがないか。仲が良い友人同士がヴェイグさんを心配して俺たち相談したのが始まりで、お礼と予定を言いたくもなるだろう。ルドルフさんにはホーンブルの肉でお弁当も作ってもらったからな。それに褒めるべきは情報を細大漏らさず広うレベッカさんの耳だ。
「たくさん採ってきますのでお裾分けしますね。もちろんロックの分も採ってくるからな」
「ありがとうございます!」
「グルルルウゥゥゥ!」
当然だが、朝っぱらからフォレストバイパーのことを聞きつけた商人や代官の小間使いが俺のところに来たが、持っていないの一点張りで追い返した。代官の小間使いがなかなか納得しないせいで部屋の中まで見せたが、どこにもないことを確認したあと悔しそうに謝罪しながら帰って行った。
そんなことをしていると荷車を引いたヴェイグさんがやってきた。
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