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第一章 新生活と新天地
閑話 太陽教国ソリオンの波乱
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勇者召喚を行った翌日、太陽教国ソリオンの首都イーリスは街門を全て封鎖していた。太陽教国は世界五大国に含まれないが、それでも首都には多くの人が住み、街門の外には多くの商人や旅行者などの開門待ちの人々で溢れかえっていた。
太陽教国が首都の機能のほとんどを停止させてでも行いたかったのは、昨夜に教皇を襲った不届き者の捜索である。
首都の隅々を神殿騎士が隊列を組んで捜索する姿は、首都に住んでいる者や滞在している者に恐怖を抱かせるには十分すぎた。
しかし結局見つかることはなく、出入国管理を厳しくするように各地に通達を出すことで、なんとか街門を開けることができたのだ。
「失礼します」
「何の用だ?」
不届き者が見つからないことと教皇の具合が悪いことにより、教会内の空気は重くピリピリしていた。特に勇者召喚を行ったことを知っている幹部たちが顕著で、一般職員は幹部に会うことを避けるようになった。
そこに今回の幹部への訪問である。幹部たちも一般職員に避けられていることは知っている。だからこそ、今回の訪問が厄介事の始まりのような気がしてならなかった。
「報告します。各教国より通信魔道具での連絡が来ております。内容は基本的にはスキルの内容です。大地教国は【魔具マスター】、海洋教国は【治癒マスター】、大空教国は【武術マスター】とのことです。最後に、大空教国から『聖剣』の貸し出しについての問い合わせです。以上で報告を終わります」
「『聖剣』だと? そう言えば、前の勇者が使っていた物が宝物庫にあったな。まずは確認してみるか。それと、宝物庫の確認が終わったらラボの者を呼べ」
「はっ!」
重い空気の中貧乏くじを引いて報告に来た一般職員は、教会幹部の男性に頭を下げると部屋から出て行った。
「教皇猊下が臥せっておられる今、宝物庫の管理をしているのはチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿だったな。宝物庫に同行してもらおう。――誰か」
「ここに」
鈴をチリンと鳴らし人を呼ぶと、隣の部屋から秘書官が現れた。
「チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿にアポを取ってきてくれ。急ぎで頼む」
「はっ!」
秘書官が部屋を出て数十分後、秘書官とチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿が部屋を訪れる。ちなみに、この枢機卿はアルマが鏡餅のおっちゃんと呼んでいた人物である。
「ランジ・アブール枢機卿、何やら急ぎの用とお聞きしましたがどうされました?」
「大空教国より『聖剣』の貸し出し申請が届いたようで、まずは宝物庫内にあるか確認したいのです」
「なるほど。それは大変ですね。すぐに宝物庫に向かいましょう」
「よろしくお願いします」
この二人の枢機卿は十歳ほど年齢が離れているのだが、お互いに話すときは敬語で話している。本来なら枢機卿の上下関係をなくし、教皇が相談しやすい関係を築くことで、教皇を支えることこそが枢機卿の主な役割となっている。
それなのに、この二人の枢機卿の間には壁があるように見える。理由としては、枢機卿に上り詰めるまでの経緯の違いが挙げられるだろう。
ランジ・アブールは教皇の弟であり、実力で枢機卿の地位にまで上り詰めた生粋の聖職者だった。しかしチモンズ・ミラーゲイズは、教皇に取り入ることで史上最年少で枢機卿に就任したのだ。
片や要領が悪く愚直な叩き上げ、片や要領だけの無能な愚物と、お互いが侮蔑と嘲笑の視線を向けているのである。
それはさておき、枢機卿の二人とランジ・アブールの秘書官の三人は宝物庫がある図書館に到着した。
「おや、久しぶりに図書館に来たが綺麗になっているではないか。さすが、チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿が管理している場所ですな」
「え? えぇ……まぁ……」
ランジ・アブールの嫌みとも取れる発言にも気づかないほど、チモンズ・ミラーゲイズは訝しげに図書館の中を見回していた。
「では、さっそく『聖剣』の状態を確認させていただきたいのですが?」
「こちらに」
チモンズ・ミラーゲイズが宝物庫の結界を解除し鍵を開ける。
「では、どうぞ御覧ください」
チモンズ・ミラーゲイズが扉を開けて確認を促す。だが、宝物庫を開けたことで誰もが予想していなかった新たな問題が発生する。
「素晴らしい! ジャンルや種類ごとに整理整頓や展示がされており、宝物庫と呼ぶに相応しい様相ではないか! 感服いたしましたぞ! さすがはチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿だ!」
「……えっ? わ、私は……何も……」
「こんなに素晴らしい仕事をしたのに謙遜とは、チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿は謙虚な方なのですな。見直しましたぞ。それで肝心の『聖剣』はどちらに? 武具関連は鎧だけのように見えるが?」
アルマによって片付けられた宝物庫は、アルマにとって不要だった美術品や教国の刻印付きの鎧と装飾品、使途不明のガラクタやボロボロの毛皮だけである。
「……ない。何故何もないのだ……。私の……私の金が一つもないではないか!」
「ん? 何を言っている? 宝物庫の物は全て教会の物であり、教皇猊下でさえ気軽に使える物ではないぞ?」
「違うぅぅぅ! 私の金はここに保管しておいたのだ! 教皇猊下には許可を取っておるし、書類も残してある! それなのに、ガラクタ以外は何もないではないかぁぁぁぁぁーー!」
資産の管理場所に宝物庫を選んだチモンズ・ミラーゲイズは、硬貨だけでなく宝石や鉱石、希少金属などの資産が全て消え去っていることに気づき錯乱してしまった。
太陽教国が首都の機能のほとんどを停止させてでも行いたかったのは、昨夜に教皇を襲った不届き者の捜索である。
首都の隅々を神殿騎士が隊列を組んで捜索する姿は、首都に住んでいる者や滞在している者に恐怖を抱かせるには十分すぎた。
しかし結局見つかることはなく、出入国管理を厳しくするように各地に通達を出すことで、なんとか街門を開けることができたのだ。
「失礼します」
「何の用だ?」
不届き者が見つからないことと教皇の具合が悪いことにより、教会内の空気は重くピリピリしていた。特に勇者召喚を行ったことを知っている幹部たちが顕著で、一般職員は幹部に会うことを避けるようになった。
そこに今回の幹部への訪問である。幹部たちも一般職員に避けられていることは知っている。だからこそ、今回の訪問が厄介事の始まりのような気がしてならなかった。
「報告します。各教国より通信魔道具での連絡が来ております。内容は基本的にはスキルの内容です。大地教国は【魔具マスター】、海洋教国は【治癒マスター】、大空教国は【武術マスター】とのことです。最後に、大空教国から『聖剣』の貸し出しについての問い合わせです。以上で報告を終わります」
「『聖剣』だと? そう言えば、前の勇者が使っていた物が宝物庫にあったな。まずは確認してみるか。それと、宝物庫の確認が終わったらラボの者を呼べ」
「はっ!」
重い空気の中貧乏くじを引いて報告に来た一般職員は、教会幹部の男性に頭を下げると部屋から出て行った。
「教皇猊下が臥せっておられる今、宝物庫の管理をしているのはチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿だったな。宝物庫に同行してもらおう。――誰か」
「ここに」
鈴をチリンと鳴らし人を呼ぶと、隣の部屋から秘書官が現れた。
「チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿にアポを取ってきてくれ。急ぎで頼む」
「はっ!」
秘書官が部屋を出て数十分後、秘書官とチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿が部屋を訪れる。ちなみに、この枢機卿はアルマが鏡餅のおっちゃんと呼んでいた人物である。
「ランジ・アブール枢機卿、何やら急ぎの用とお聞きしましたがどうされました?」
「大空教国より『聖剣』の貸し出し申請が届いたようで、まずは宝物庫内にあるか確認したいのです」
「なるほど。それは大変ですね。すぐに宝物庫に向かいましょう」
「よろしくお願いします」
この二人の枢機卿は十歳ほど年齢が離れているのだが、お互いに話すときは敬語で話している。本来なら枢機卿の上下関係をなくし、教皇が相談しやすい関係を築くことで、教皇を支えることこそが枢機卿の主な役割となっている。
それなのに、この二人の枢機卿の間には壁があるように見える。理由としては、枢機卿に上り詰めるまでの経緯の違いが挙げられるだろう。
ランジ・アブールは教皇の弟であり、実力で枢機卿の地位にまで上り詰めた生粋の聖職者だった。しかしチモンズ・ミラーゲイズは、教皇に取り入ることで史上最年少で枢機卿に就任したのだ。
片や要領が悪く愚直な叩き上げ、片や要領だけの無能な愚物と、お互いが侮蔑と嘲笑の視線を向けているのである。
それはさておき、枢機卿の二人とランジ・アブールの秘書官の三人は宝物庫がある図書館に到着した。
「おや、久しぶりに図書館に来たが綺麗になっているではないか。さすが、チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿が管理している場所ですな」
「え? えぇ……まぁ……」
ランジ・アブールの嫌みとも取れる発言にも気づかないほど、チモンズ・ミラーゲイズは訝しげに図書館の中を見回していた。
「では、さっそく『聖剣』の状態を確認させていただきたいのですが?」
「こちらに」
チモンズ・ミラーゲイズが宝物庫の結界を解除し鍵を開ける。
「では、どうぞ御覧ください」
チモンズ・ミラーゲイズが扉を開けて確認を促す。だが、宝物庫を開けたことで誰もが予想していなかった新たな問題が発生する。
「素晴らしい! ジャンルや種類ごとに整理整頓や展示がされており、宝物庫と呼ぶに相応しい様相ではないか! 感服いたしましたぞ! さすがはチモンズ・ミラーゲイズ枢機卿だ!」
「……えっ? わ、私は……何も……」
「こんなに素晴らしい仕事をしたのに謙遜とは、チモンズ・ミラーゲイズ枢機卿は謙虚な方なのですな。見直しましたぞ。それで肝心の『聖剣』はどちらに? 武具関連は鎧だけのように見えるが?」
アルマによって片付けられた宝物庫は、アルマにとって不要だった美術品や教国の刻印付きの鎧と装飾品、使途不明のガラクタやボロボロの毛皮だけである。
「……ない。何故何もないのだ……。私の……私の金が一つもないではないか!」
「ん? 何を言っている? 宝物庫の物は全て教会の物であり、教皇猊下でさえ気軽に使える物ではないぞ?」
「違うぅぅぅ! 私の金はここに保管しておいたのだ! 教皇猊下には許可を取っておるし、書類も残してある! それなのに、ガラクタ以外は何もないではないかぁぁぁぁぁーー!」
資産の管理場所に宝物庫を選んだチモンズ・ミラーゲイズは、硬貨だけでなく宝石や鉱石、希少金属などの資産が全て消え去っていることに気づき錯乱してしまった。
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