上 下
82 / 116
第二章 一期一会

第七十八話 裏技からの事情聴取

しおりを挟む
「奴隷! 奴隷! ……奴隷! 奴隷!」

 基本的に奴隷にするが、俺が持っていないスキル所持者は奴隷にしないように、タマさんに指示されている。

 タマさんにしては珍しいと思ったのだが、自分の仕事を楽にするためらしい。

 なんでもノーマルスキルなら、レベル八以上で統合させることができる。統合した後は、統合スキルのレベルが基準になるから、最大値に上げる必要はないらしい。

 でも切り取ったばかりのスキルは、レベル一である。どう頑張っても時間が足りない。

 そこでタマさんは根回しを重ね、一つの方法を調べてきた。ノーマルスキルに限り、連続して同じスキルを吸収した場合はレベル八までなら上げられる。ただし、痛みが倍倍で増えていくことと、その後の習熟速度は通常の三倍かかるということがデメリットだ。

 つまりは同じスキルを八人用意して、連続でスキルを吸収しろと言われたのだ。

「習熟速度は加護があるから、あまりデメリットに感じないし、ドMのあんたなら痛みなんかへっちゃらよ!」

 と、軽い感じで言われた。

 習熟速度は統合してしまえば関係ないからいいとして、痛いのはイヤだと言ったが、鬼畜は聞く耳を持ってくれなかった。

 むしろ断りにくい説得をされた。

「【霊王】を助ける存在になるんでしょ!? 【霊王】はもっと辛い目にあって痛い思いをしたはずよ! こんな痛みも乗り越えられないようでは、【霊王】を助けるなんて夢のまた夢よ! ラビくんもそう思うでしょ!?」

「そ、そうかな……」

「思うでしょ!?」

「……はい」

 と言われ、開戦直前に急遽神器用の檻を拡張した。そして拡張して良かったと思っている。

 意外にも多く、内心では憂鬱になっている。

 痛みで快感を得るタイプではないから本当はイヤなんだけど、まだ見ぬ【霊王】様のためと言われたら断れるはずもない。

 まぁ従魔たちも欲しい人材を確保している。どうやって《鑑定》しているかは謎であるが。

「奴隷! 奴隷! 奴隷! ……奴隷!」

 反撃されることなく仕分けできているのは、暗い森の小道から明るい洞窟前に出てきた瞬間に、死角からピンポイントで《威圧》を放っているから。

 弱く放ってコントロールを学びつつ、足止めをしていくという一石二鳥の訓練法である。

 足を止めた兵士をレニーさんがツタで捕縛して、武器を取り上げた後、それぞれの檻に放り込むという流れだ。

 少し面倒だったのはエルフだ。

 さすがに戦士階級を全て投入してきただけあって、散り散りではなくまとまってきた。
 傷つけないと約束した手前攻撃するのも躊躇われ、エルフ娘たちを囮にしてまとめて拘束したあと檻へぶち込んだ。

 彼らは精霊が言うことを聞かない事実が受け入れられず、現在は放心状態らしい。精霊には精霊の事情があるのだ。三度目はないよっていう圧力が、多方向から加わっているらしいからね。

 そんなこんなで、パニックに陥った有象無象の討伐は無事に終了した。

 ちょっと疲れたから、みんなでお昼ご飯を食べて休息を取る。エルフ娘たちはエルフの戦士が気になるようだが、まだ武装解除をしてないから油断は禁物だ。

 何故なら、選民思想を持ったエルフは裏切り者も敵という扱いだからだ。彼らの定義では、奴隷になった者も裏切り者に含まれる。

「まずはエルフの武装解除からやるか」

「「はい!」」

 面倒だっただから、魔力の偽装を解除した。精霊も静かになるし、魔力に溺れてくれるから楽なのだ。

「あ、あの……!」

「あっ! ごめんね。そっちに向かないようにするから」

 魔力をエルフ専用の檻にだけ向かうように制御し、余計な被害を出さないようにする。魔力が集中するせいで苦しく感じるかもしれないが、早く終わると思って我慢してくれ。

「もういいかな。レニーさんたちも手伝ってー」

「任せよ」

「イムもーー!」

「我は武器を箱詰めするぞ!」

「私は一応護衛してますね」

 それぞれが考えて行動してくれる優秀な従魔のおかげで、仕事がとても楽である。それと狼兄弟は落とし穴のところに偵察に行っており、こちらに来ずに救助活動をしている者を伸して回っているらしい。

 偵察から戻らないラビくんを心配してたら、タマさんが教えてくれた。

「じゃあエルフの説得よろしくーー!」

「「はい!」」

 全滅さけたいエルフ娘たちは、やる気を漲らせていた。思わず拳を握り締めるほどに。

 俺たちはラビくんたちの方に向かう。残った残党の捕縛と、指揮者クラスの捕縛が目的だ。そのあともやることは山ほどある。

 なんてったって、立つ鳥跡を濁さずだからね。

 ◇

「はっはーー! いっけーー!」

「ガウーー!」

「おい! あの兎、しゃべったぞ! 救助は後回しだ! 珍獣を捕獲しろ!」

「兎じゃない!」

「そっち行ったぞ!」

「ふぇ? リムくん、そっちじゃない!」

「おせぇぇーーー! とっ――ブフッ!」

「うちの子に触らないでもらえます?」

「アーク! 怖かったよぉぉぉーー!」

「ガウゥゥーー!」

 森の小道を抜けたら、目の前には包囲されているモフモフたちが……。珍しく我を忘れ、気づいたときには顔面に拳をめり込ませていた。

「主様、三分経ってしまいますよ。他は私たちがやっておきますので、どうぞラビくんたちと一緒に生存確認に向かわれては?」

「メルさん、ありがとう。みんなもよろしくね!」

「うむ!」

「任せてーー!」

「我に任せよ!」

 丸くなって震えているラビくんを抱っこしながら、ぶっ飛ばした男に近づきナイフを刺す。まだ吸収はしない。

 それよりもクソババアたちを捜し出して、捕縛しなければならないからだ。面倒だが、元凶の放置はありえない。

「馬車は徴収するから、あとで移動しよう。できれば村にあるものも全てもらいたいから、運搬用に使おうかな。それで、檻を小道側の両脇に造ったら、一人ずつ掘り起こしてさっきと同じ作業をしようか。VIP用の檻も造るから、指揮官クラスはそこによろしく!」

「はーい!」

「分かったぞ!」

「了解だ」

「任せてください」

 本当に良い子たちである。確実に俺より年上だけどね。

 侵略兵の半数以上を落とし穴に落としたから、捕縛にかなりの時間がかかりそうである。そこでゴーレムさんを出して、運ばせることにした。

 檻と落とし穴を行ったり来たりしなくて済み、効率的に捕縛が進んでいく。
 ラビくんは元気を取り戻し、レニーさんたちの近くで指示を出していた。ラビくんアイなるもので鑑定しているそうだ。

 だから、レニーさんたちも欲しい人材を確保できていたんだなと納得する。しかも捕縛時に、それぞれの髪色と同じ花を森魔術で咲かせ、誰が誰のものかの目印をつけていた。無印は全て俺のものというわけだ。

「おや? やっと見つけた! お久しぶりです! 神子様は元気でしょうか?」

「やっぱり生きてたのね……! 私のところに来れば不自由させなかったのに……!」

「奴隷生活なんかイヤですよ。俺には使命があるんですから。それに森に行くように言ったのは伯爵閣下です。その場にいなかった方には関係がないと思いますが?」

「よく言うわ! いつものように交渉すれば、私の元に来れたはずよ!」

「イヤですよ。行きたくなかったから、話の分かる伯爵閣下には感謝です。しかし、あんたが全てをぶち壊した。盟約違反を三度も行い、俺の平穏な生活を脅かした。今回の関係者にはもれなく罰を下そうと思っています」

「傲慢なガキに育ったものね! 親がいないから、誰も教えてくれなかったのね? 目上の者を敬う常識をっ!」

「いやだな。尊敬できる相手なら、種族や年齢関係なく敬いますよ。でもあなたは無理ですよ? 泥団子を魔核と偽って売却しようとしたんですから」

「――あれはっ! あんたの仕業だったのね! よくも……殺してやる!」

「埋まった状況で、何ができるというのです?」

 確か、森に追放された日に追撃に来た兵士も、埋まっている状況で「殺す」って吠えてたな。懐かしい。

「いろいろよ!」

「光魔術ですか?」

「な――何で!?」

「悪魔みたいなことをしているくせに、光魔術を使うとか……神子そっくりですね。あなたも両手を広げて祈るのですか?」

「一緒にするなぁぁぁーー!」

「あれ? そこまで反応するってことは……神子の毒牙に……?」

 俺を見る目がヤバいから、きっと地雷を踏んじゃったんだろうな。だが、やめない。

「だから神子被害者の会を創ったのですね?」

「そんなものは創ってないわ!」

「あぁ……、自然にできちゃったパターンですか。まぁ彼女たちと商会員に、あなたの奴隷たちは俺が有効利用させていただきます。あなたはそれを見ることなく輪廻の輪に加わるのです。転生後にまた会いましょう!」

「貴族殺しは大罪よ!」

「盟約破りも大罪ですよ? 俺は侵略者を撃退しているだけだから、死にたくないなら最初から侵略して来なければいいでしょ? 利益は欲しいがリスクは負わないって……商人ですらないですよ?」

「国に追われるわよ!?」

「大丈夫です。辺境伯家はもう終わりです。領兵の三分の二を消滅させ、力を大きく落とすことになった。そこにいる阿呆代官は知らないみたいだけど、戦時以外で大規模な兵を動かすには陛下の許可が必要です」

 猜疑心が強いと言われている陛下が、国一番の戦士と言われている辺境伯の部下を動かす許可を出すはずがない。

「仮に演習を理由に動員したとしても、伯爵や辺境伯に内密にしている時点で、あなた方がやっていることは謀反と解釈されると思いますよ。そして陛下は辺境伯領を取り上げ、魔境から撤退すると思います。自分では管理したくないけど、貴族に持たせて力をつけさせたくはないでしょうしね。よって、追われる立場になるのはあなた方だ」

「死んでいく私たちがいなければ、あんたに責任を取らせようとするでしょ!?」

「それですが、俺ってまだ生きていることになってるんですか? 予想では死産になってるはずですよ? 五歳の儀式でステータスを見たら、姓が表示されていませんでしたから。死んでいる者にどうやって責任を取らせるのですか?」

「……それなら私だって同じじゃない!」

「あなた方は輪廻に加わりますが、組合のカードは処分しませんので逃亡したと思われるはず。そして俺の両親は奴隷と、頭がお花畑の育児放棄ババアですが、あなたには息子がいますよね? 王都に」

「ま……まさか……」

「あなたが雲隠れしたら、毒杯を頂くのは息子でしょうよ。禍根を断つためにね。そして予備は誰かな? 降爵され、法衣貴族になった場合の当主は誰になるかな?」

「そんな! あの子は関係ないわ!」

「貴族でその理屈は通らないでしょうよ。辺境伯家の罪を一身に背負い、母の元に帰っていくのです! 感動ですね!」

 会ったこともない兄よ。さよならグッバイ!

「そんな……そんな! なんとかしなさいよ!」

「何で俺が? 二度も出した警告を無視したのは誰かな? 自業自得じゃないかな? 伯爵はこうなると分かってたから盟約守っていたし、俺に対して必要以上の関心を向けなかったんじゃないかな?」

「あんたを奴隷にする依頼が他国の公爵家から来たのよ!? 他国の王族の依頼よ?! 断れるわけないじゃない!」

「……いくらもらいました? 内政干渉になるからと突っぱねればいいのでは? 五大国の辺境伯家ですよ? 連合王国の公爵家とさほど変わらないでしょ」

「あんた……知ってたの?」

「俺を知っている公爵家は、連合王国のオラージュ公爵家しかありませんからね。……じゃあ、あの従者かな? 悔しそうな顔をしてたし……」

「そこまで分かっているなら、私のせいじゃないことも分かったでしょ!?」

「今回はね。でも、前回と前々回はあなただから解放できません。では他の人に絶望を与えないといけないので、これで失礼します。またお会いしましょう」

「待ちなさい! 待てって言ってるでしょぉぉぉーー!」

 クソババアは白虎ちゃんや熊姫様を傷つけた。最初から死刑以外の選択肢はない。まぁ光魔術を持ってたことだけは感謝する。

 ラビくんは絶対に攻撃したくないと、逃亡してしまったから属性攻撃を受ける訓練で光属性はできなかったからだ。
 タマさんに聞いた限りでは、神子に光属性が与えられたらしい。あの阿呆は俺を魔王だと思ってるから、いつか襲われてもいいように耐性訓練をしたいと思っている。

 そこに光属性が来てくれたのだ。もらうしかない。捕縛後、勝手に死なないように猿轡をかませて檻にぶち込んどいた。

「さて、次は誰かな?」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~

暇人太一
ファンタジー
 仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。  ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。  結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。  そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?  この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。

召喚勇者、人間やめて魂になりました

暇人太一
ファンタジー
甘酸っぱい青春に憧れ高校の入学式に向かう途中の月本朝陽は、突如足元に浮かび上がる魔法陣に吸い込まれてしまった。目が覚めた朝陽に待っていた現実は、肉体との決別だった。しかし同時に魂の状態で独立することに……。 四人の勇者のうちの一人として召喚された朝陽の、魂としての新たな生活の幕が上がる。 この作品は「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。

怪物転生者は早期リタイアしたい~チートあるけど、召喚獣とパシリに丸投げする~

暇人太一
ファンタジー
 異世界に召喚された王明賢(おう あきたか)。  愚民呼ばわりが我慢できず、思わず「私は王だ」と言ってしまう。  単なる自己紹介が誤解を生んでしまい、これ幸いと異世界の国王を装うことに……。  その結果、リセマラ転生の生贄から実験体にランクアップして、他国の辺境男爵家のカルムとして第二の人生を送ることになる。  99人分の能力や生命力などを取り込んだ怪物となったが、目指すは流行の早期リタイア『FIRE』!

異世界召喚されたのは、『元』勇者です

ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。 それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。

神様に転生させてもらった元社畜はチート能力で異世界に革命をおこす。賢者の石の無限魔力と召喚術の組み合わせって最強では!?

不死じゃない不死鳥(ただのニワトリ)
ファンタジー
●あらすじ ブラック企業に勤め過労死してしまった、斉藤タクマ。36歳。彼は神様によってチート能力をもらい異世界に転生をさせてもらう。 賢者の石による魔力無限と、万能な召喚獣を呼べる召喚術。この二つのチートを使いつつ、危機に瀕した猫人族達の村を発展させていく物語。だんだんと村は発展していき他の町とも交易をはじめゆくゆくは大きな大国に!? フェンリルにスライム、猫耳少女、エルフにグータラ娘などいろいろ登場人物に振り回されながらも異世界を楽しんでいきたいと思います。 タイトル変えました。 旧題、賢者の石による無限魔力+最強召喚術による、異世界のんびりスローライフ。~猫人族の村はいずれ大国へと成り上がる~ ※R15は保険です。異世界転生、内政モノです。 あまりシリアスにするつもりもありません。 またタンタンと進みますのでよろしくお願いします。 感想、お気に入りをいただけると執筆の励みになります。 よろしくお願いします。 想像以上に多くの方に読んでいただけており、戸惑っております。本当にありがとうございます。 ※カクヨムさんでも連載はじめました。

Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八
ファンタジー
 主人公のレンは、冒険者ギルドの中で最高ランクであるSランクパーティのメンバーであった。しかしある日突然、パーティリーダーであるギリュウという男に「いきなりで悪いが、レンにはこのパーティから抜けてもらう」と告げられ、パーティを脱退させられてしまう。怒りを覚えたレンはそのギルドを脱退し、別のギルドでまた1から冒険者稼業を始める。そしてそこで最強の《勇者》というスキルが開花し、ギリュウ達を見返すため、己を鍛えるため、レンの冒険譚が始まるのであった。

実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、pixivにも投稿中。 ※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。

処理中です...