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第一章 アルミュール男爵家
第二十二話 怪物は契約する
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審理から早三ヶ月。
いつの間にか寒くなっていて、一年の終わりを感じていた。
男爵家は静かなもので、平和そのものだ。
というのも、審理の内容が議事録として残り、世界の教会に配布された。さらに、判例の一つとして分厚い書物に記されたのだ。
当然王都でも大騒ぎになり、男爵に叙爵されて以来の竜騎士が役人を連れて現れた。
俺も事情を聞きたいと言われ、教会に連れて行かれるはめに。
さすがに二回目の禁忌だ。
かなり慎重になっているらしく、男爵家を取り潰すとか言い出した。
将来的には見限る予定だが、今すぐ貴族でなくなったらママンやメイベルと路頭に迷うことになる。
そこでキレてしまったわけよ。
「随分勝手なことを言いますね。元々は辺境伯に貸しを作るために辺境を押しつけ、税金の減額もなければ支援もなし。役人を竜騎士で運んで来ただけのお手軽叙爵。手続きだけしてとんぼ返りした後は放置。苦しい生活を強いられながら辺境を守り、人手が足りないから子どもを戦地に出したという背景なんですが?」
「君が被害者だろ!? 我々は君のために言っているんだよ!?」
「はい? 僕のためではなく、国の体裁のためでしょう? 僕は男爵家の子息です。男爵家を潰すということは、僕に罰を受けろと仰っているのですね!? 罰を受けることが僕のためだと、王都からきた役人様は考えているわけですか!」
ここで神像の前まで走り、スライディング土下座の要領で跪く。
「おぉーー! 神よっ! 僕がいったい何をしたのでしょうか!? 戦力を整えることができないようにした者たちに罰せられようとしていますっ! 自分たちは豊かな場所でぬくぬくと過ごし、辺境には生活苦にあえいで戦地に行くはめになった子どもがいるのに……。国のため、僕に死ねと言いますっ! 神はっ、僕に死をお望みかっ!?」
『……茶番ですー」
『今回ばかりはキレちゃった! 取り潰すなら、俺が物理的に城を潰すよ? マジで』
『……城なら構いませんよー。世界が無事ならいいんですー』
『怪物リミッター解除するよ?』
『それは禁止ですーー!』
ついでに脅迫しておくか。
『魔力解放、五秒前っ!』
『ちょっとーーー!』
準備のためにチョロッとだけ出しただけで、建物が振動し始めた。
「な、何がっ!?」
「いったい何が起きているんだっ!?」
チャンス到来っ!
「おぉーー! 神よっ! 僕のために怒って下さるのですねっ! ありがとうございますっ!」
そして、まさかの支援者が登場。
「おいっ! あんたらいい加減にしろよ!? 今回の審理では少年の嘆願により、男爵家は償う機会をもらったんだ! あんたらは神々の裁定を覆すほど偉いのか!? このことは王都の教会に報告させていただく! これ以上、神々を怒らせるのはやめろっ!」
審理の時より雑な言葉遣いだが、役人たちを黙らせることには成功した。
そしてこのことは覗いていた人たちによって村人に知らされ、何故か俺が男爵家を守ったことになっていた。
結果、慈悲深い少年と言われることに。
反対に神々の裁定に唾を吐きかけた役人と竜騎士は、村の人々や男爵家、神父様やシスターからも嫌われ、逃げるように帰っていった。
さらに、神父様は本当に王都の教会に報告したようで、再び別の竜騎士がやってきた。
神々に唾を吐きかけたことに対する謝罪をしたいから、王都に来いという内容の手紙を持ってきたのだ。
ついでに詳しい事情も聞きたいという内容だった。
当たり前だが、俺も呼ばれた。
行かないけどね。
今回の審理の争点である祝福の儀式は、子どもにとって大きな意味を持つ。
戦う術を持つのはもちろん、ステータスによる身分証明が可能になるということだ。これにより何ができるかというと、他領に行けるようになる。
つまり、現在の俺は他領に行けないのだ。
これを持ち出して同行を回避。
また禁忌を犯しますよ? と言ったら、すぐに承諾してくれた。
代わりに神父さんがシスターを連れて同行することに。
治療役はエルードさんに任せていたから大丈夫だろう。
ついでに双子の入学式とデビュタントって言うのかな? 社交界デビューがあるらしく、本家全員で向かった。
まぁ針のむしろだろうけど。
ニックは賠償金のために蛇皮などのスタンピードで確保した品を馬車に満載して、少し離れて王都に向かうらしい。
男爵家と一緒だと商売にならなそうだもんなぁ。
というか、呼びつけたなら竜騎士出せよなっ!
山脈を回り込んで行くから、一ヶ月は余裕でかかるらしい。
行かなくて良かった!
◇
時はあっという間にすぎる。
分家の屋敷が完成し、隣の空き地も大きな銭湯へと姿を変えていた。
そう。図書館ではなく、大きな銭湯だ。
「おいっ! 話が違うっ! 図書館じゃなかったのかっ!?」
「需要の関係で……」
「子どものくせに難しい言葉を使いおって!」
冬場は薪の確保が難しく、危険な森に行かなければいけないと聞いたのだ。
もしくは行水か拭くか我慢というもので、洗濯も大変と聞いたため、分家の方を遅らせてでも銭湯を優先してもらった。
俺とメイベルも手伝い、銭湯は冬の間に完成した。
お湯は魔石と魔法陣を組み合わせ、細かいものは紋章術と魔核を組み合わせて魔導具を作った。照明などの単純な魔導具は紋章術の方が誤作動なく、早く起動してくれるのだ。
ちなみに、魔石は鉱石で魔核は魔物の体内から取れる球体のものである。
個人的に魔核は、乾電池やバッテリーだと持っている。
本のことに喰いついてきたのはエルードさんだけだし、分家の方に書庫を用意するからいいかなって思ったんだよね。
教えても良かったけど、ガンツさんが完成まで教えるなって言っていたからサプライズになってしまったのだ。
「書庫で我慢してください!」
「図書館がいいんじゃーー!」
「……村の方に作るので、たまに遊びに行けばいいと思いますよ?」
「……遠い」
「そんなに遠くないですよ。ねっ!」
「うんっ! 数十分くらい!」
「子どもの足でですよ!」
「それなら……。今度は絶対に作ってもらいたいのう」
圧が……。
「もちろんです!」
「楽しみにしておるっ!」
そんなこんなで引っ越しも終わり、始めての窓あり自室を手に入れた。
そういえば、男爵家は夏前になってようやく帰ってきた。
大量の金貨を持って帰ってきて、俺の前に金貨の袋を積み上げたのだ。
スタンピードの討伐に参加した褒賞と役人が言った暴言に対する慰謝料に、火災の賠償金だ。
賠償金は一千枚――一億の支払いだった。
あと九十四億も頑張って払って欲しい。
【観念動】の浮遊と念動で自室に運び、【魔導眼】の収納で片付ける。
放置していると泥棒に入られそうだしね。
「グリムー、気にならなかった?」
「何がです-?」
「シスターが違う人になってたじゃん!」
「あぁー! そういえばー! こんな辺境に来たい人がいるんですねー」
「前のシスターの方が優しそうだったのになぁ」
「審理の間、ずっと爆笑してましたけどねー」
「あっ! 今回は恥をかかずに済んだかな?」
「無理でしょうね-」
「だよね-」
◇
「少年」
「……」
「少年」
「前にもこんなことがあった気がする」
「少年」
「何だよ! 誰っ!?」
「やっと起きたか」
……誰? このゴツい人。
「我が名はバラム。【恐王】バラムという」
「カルム……です」
怖いんだよなぁ。
「横にいる者はフルカスという」
外套で身を隠した騎士が胸に手を当て一礼する。
つられて俺も一礼した。
「それで……どうされました?」
「少年はフクロウに冥界羅漢について聞いていると思うが、我々が吸収された冥界羅漢だ」
「……すみません?」
「謝罪は不要だ。こうなることを予期して知識を与えたからな」
「賢者たちに知識を与えたのは吸収されるためですか?」
「そうだ」
「何故そのようなことを?」
「今はまだ言えん。が、協力して欲しいことがあるといったら、協力してもらえるかね?」
「いいですよ」
「――自分で言うのもなんだが、胡散臭くはないかね?」
胡散臭いけど、何か不思議と嫌な感じはしないんだよな。
グリムの説明のときは所々嘘っぽく感じたけど。
「胡散臭いけどー、悪い感じはしないのでいいかなって思いました」
「そ、そうか。では、それまで我らも働こうと思う」
「……どうやって?」
「パシリという小間使いを欲していたな? 我らも同じようなことをしようと思う」
「……方法があるなら助かりますけど」
「少年の目的とも一致するから大丈夫だ。了承してくれるなら、我らと契約を交わして欲しい」
「いいですよ。どうすればいいですか?」
まだ【九十九神】を使っていないからわからんのだよ。
「精神世界だから、イメージ次第でステータスも呼び出せる。【九十九神】を押して『御朱印帳』を召喚してほしい」
「……戻せなくなりません?」
「精神世界だから大丈夫だ」
「なるほど」
召喚した『御朱印帳』は、これまた太陽と月の図柄が刻印されていた。
「表紙を開いてくれればいい」
表紙を開いて白紙の部分を見せると、バラムさんは手のひらをかざして魔力を込め始めた。
すると、バラムさんを表しているのか、大きな紋章が手のひらと御朱印帳の間に現れ、そのまま御朱印帳に吸い込まれるように刻印された。
続くフルカスさんの契約も完了し、御朱印帳もステータスの中に戻っていく。
「それでは今後もよろしく頼む」
「よろしく願います」
「こちらこそよろしく願います」
いつの間にか寒くなっていて、一年の終わりを感じていた。
男爵家は静かなもので、平和そのものだ。
というのも、審理の内容が議事録として残り、世界の教会に配布された。さらに、判例の一つとして分厚い書物に記されたのだ。
当然王都でも大騒ぎになり、男爵に叙爵されて以来の竜騎士が役人を連れて現れた。
俺も事情を聞きたいと言われ、教会に連れて行かれるはめに。
さすがに二回目の禁忌だ。
かなり慎重になっているらしく、男爵家を取り潰すとか言い出した。
将来的には見限る予定だが、今すぐ貴族でなくなったらママンやメイベルと路頭に迷うことになる。
そこでキレてしまったわけよ。
「随分勝手なことを言いますね。元々は辺境伯に貸しを作るために辺境を押しつけ、税金の減額もなければ支援もなし。役人を竜騎士で運んで来ただけのお手軽叙爵。手続きだけしてとんぼ返りした後は放置。苦しい生活を強いられながら辺境を守り、人手が足りないから子どもを戦地に出したという背景なんですが?」
「君が被害者だろ!? 我々は君のために言っているんだよ!?」
「はい? 僕のためではなく、国の体裁のためでしょう? 僕は男爵家の子息です。男爵家を潰すということは、僕に罰を受けろと仰っているのですね!? 罰を受けることが僕のためだと、王都からきた役人様は考えているわけですか!」
ここで神像の前まで走り、スライディング土下座の要領で跪く。
「おぉーー! 神よっ! 僕がいったい何をしたのでしょうか!? 戦力を整えることができないようにした者たちに罰せられようとしていますっ! 自分たちは豊かな場所でぬくぬくと過ごし、辺境には生活苦にあえいで戦地に行くはめになった子どもがいるのに……。国のため、僕に死ねと言いますっ! 神はっ、僕に死をお望みかっ!?」
『……茶番ですー」
『今回ばかりはキレちゃった! 取り潰すなら、俺が物理的に城を潰すよ? マジで』
『……城なら構いませんよー。世界が無事ならいいんですー』
『怪物リミッター解除するよ?』
『それは禁止ですーー!』
ついでに脅迫しておくか。
『魔力解放、五秒前っ!』
『ちょっとーーー!』
準備のためにチョロッとだけ出しただけで、建物が振動し始めた。
「な、何がっ!?」
「いったい何が起きているんだっ!?」
チャンス到来っ!
「おぉーー! 神よっ! 僕のために怒って下さるのですねっ! ありがとうございますっ!」
そして、まさかの支援者が登場。
「おいっ! あんたらいい加減にしろよ!? 今回の審理では少年の嘆願により、男爵家は償う機会をもらったんだ! あんたらは神々の裁定を覆すほど偉いのか!? このことは王都の教会に報告させていただく! これ以上、神々を怒らせるのはやめろっ!」
審理の時より雑な言葉遣いだが、役人たちを黙らせることには成功した。
そしてこのことは覗いていた人たちによって村人に知らされ、何故か俺が男爵家を守ったことになっていた。
結果、慈悲深い少年と言われることに。
反対に神々の裁定に唾を吐きかけた役人と竜騎士は、村の人々や男爵家、神父様やシスターからも嫌われ、逃げるように帰っていった。
さらに、神父様は本当に王都の教会に報告したようで、再び別の竜騎士がやってきた。
神々に唾を吐きかけたことに対する謝罪をしたいから、王都に来いという内容の手紙を持ってきたのだ。
ついでに詳しい事情も聞きたいという内容だった。
当たり前だが、俺も呼ばれた。
行かないけどね。
今回の審理の争点である祝福の儀式は、子どもにとって大きな意味を持つ。
戦う術を持つのはもちろん、ステータスによる身分証明が可能になるということだ。これにより何ができるかというと、他領に行けるようになる。
つまり、現在の俺は他領に行けないのだ。
これを持ち出して同行を回避。
また禁忌を犯しますよ? と言ったら、すぐに承諾してくれた。
代わりに神父さんがシスターを連れて同行することに。
治療役はエルードさんに任せていたから大丈夫だろう。
ついでに双子の入学式とデビュタントって言うのかな? 社交界デビューがあるらしく、本家全員で向かった。
まぁ針のむしろだろうけど。
ニックは賠償金のために蛇皮などのスタンピードで確保した品を馬車に満載して、少し離れて王都に向かうらしい。
男爵家と一緒だと商売にならなそうだもんなぁ。
というか、呼びつけたなら竜騎士出せよなっ!
山脈を回り込んで行くから、一ヶ月は余裕でかかるらしい。
行かなくて良かった!
◇
時はあっという間にすぎる。
分家の屋敷が完成し、隣の空き地も大きな銭湯へと姿を変えていた。
そう。図書館ではなく、大きな銭湯だ。
「おいっ! 話が違うっ! 図書館じゃなかったのかっ!?」
「需要の関係で……」
「子どものくせに難しい言葉を使いおって!」
冬場は薪の確保が難しく、危険な森に行かなければいけないと聞いたのだ。
もしくは行水か拭くか我慢というもので、洗濯も大変と聞いたため、分家の方を遅らせてでも銭湯を優先してもらった。
俺とメイベルも手伝い、銭湯は冬の間に完成した。
お湯は魔石と魔法陣を組み合わせ、細かいものは紋章術と魔核を組み合わせて魔導具を作った。照明などの単純な魔導具は紋章術の方が誤作動なく、早く起動してくれるのだ。
ちなみに、魔石は鉱石で魔核は魔物の体内から取れる球体のものである。
個人的に魔核は、乾電池やバッテリーだと持っている。
本のことに喰いついてきたのはエルードさんだけだし、分家の方に書庫を用意するからいいかなって思ったんだよね。
教えても良かったけど、ガンツさんが完成まで教えるなって言っていたからサプライズになってしまったのだ。
「書庫で我慢してください!」
「図書館がいいんじゃーー!」
「……村の方に作るので、たまに遊びに行けばいいと思いますよ?」
「……遠い」
「そんなに遠くないですよ。ねっ!」
「うんっ! 数十分くらい!」
「子どもの足でですよ!」
「それなら……。今度は絶対に作ってもらいたいのう」
圧が……。
「もちろんです!」
「楽しみにしておるっ!」
そんなこんなで引っ越しも終わり、始めての窓あり自室を手に入れた。
そういえば、男爵家は夏前になってようやく帰ってきた。
大量の金貨を持って帰ってきて、俺の前に金貨の袋を積み上げたのだ。
スタンピードの討伐に参加した褒賞と役人が言った暴言に対する慰謝料に、火災の賠償金だ。
賠償金は一千枚――一億の支払いだった。
あと九十四億も頑張って払って欲しい。
【観念動】の浮遊と念動で自室に運び、【魔導眼】の収納で片付ける。
放置していると泥棒に入られそうだしね。
「グリムー、気にならなかった?」
「何がです-?」
「シスターが違う人になってたじゃん!」
「あぁー! そういえばー! こんな辺境に来たい人がいるんですねー」
「前のシスターの方が優しそうだったのになぁ」
「審理の間、ずっと爆笑してましたけどねー」
「あっ! 今回は恥をかかずに済んだかな?」
「無理でしょうね-」
「だよね-」
◇
「少年」
「……」
「少年」
「前にもこんなことがあった気がする」
「少年」
「何だよ! 誰っ!?」
「やっと起きたか」
……誰? このゴツい人。
「我が名はバラム。【恐王】バラムという」
「カルム……です」
怖いんだよなぁ。
「横にいる者はフルカスという」
外套で身を隠した騎士が胸に手を当て一礼する。
つられて俺も一礼した。
「それで……どうされました?」
「少年はフクロウに冥界羅漢について聞いていると思うが、我々が吸収された冥界羅漢だ」
「……すみません?」
「謝罪は不要だ。こうなることを予期して知識を与えたからな」
「賢者たちに知識を与えたのは吸収されるためですか?」
「そうだ」
「何故そのようなことを?」
「今はまだ言えん。が、協力して欲しいことがあるといったら、協力してもらえるかね?」
「いいですよ」
「――自分で言うのもなんだが、胡散臭くはないかね?」
胡散臭いけど、何か不思議と嫌な感じはしないんだよな。
グリムの説明のときは所々嘘っぽく感じたけど。
「胡散臭いけどー、悪い感じはしないのでいいかなって思いました」
「そ、そうか。では、それまで我らも働こうと思う」
「……どうやって?」
「パシリという小間使いを欲していたな? 我らも同じようなことをしようと思う」
「……方法があるなら助かりますけど」
「少年の目的とも一致するから大丈夫だ。了承してくれるなら、我らと契約を交わして欲しい」
「いいですよ。どうすればいいですか?」
まだ【九十九神】を使っていないからわからんのだよ。
「精神世界だから、イメージ次第でステータスも呼び出せる。【九十九神】を押して『御朱印帳』を召喚してほしい」
「……戻せなくなりません?」
「精神世界だから大丈夫だ」
「なるほど」
召喚した『御朱印帳』は、これまた太陽と月の図柄が刻印されていた。
「表紙を開いてくれればいい」
表紙を開いて白紙の部分を見せると、バラムさんは手のひらをかざして魔力を込め始めた。
すると、バラムさんを表しているのか、大きな紋章が手のひらと御朱印帳の間に現れ、そのまま御朱印帳に吸い込まれるように刻印された。
続くフルカスさんの契約も完了し、御朱印帳もステータスの中に戻っていく。
「それでは今後もよろしく頼む」
「よろしく願います」
「こちらこそよろしく願います」
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*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
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