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11.地下ボス
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目を開けるとシュウメイの顔があった。
ん?
「大丈夫?ユア?」
心配してくれたのか。って、いやいや。膝枕っ。
飛び起きようとしたらシュウメイに頭を抑えられる。
「そんなに急に動いちゃダメだよ。まだ休んでないと。」
「そう言われても。休んでいられる状況じゃないでしょ。今日中に帰らなきゃなんだし。」
「なに言ってんの。帰れると本気で思ってる?」
「いや、まぁ、それはなんとも。」
「ね。休もう。」
首を動かす。
マメ太はというと隅の方で丸くなっている。
本当に魔王なのか怪しくなるほどに犬だ。
しばらくすると寝息が聞こえてくる。シュウメイも寝てしまったようだ。疲れていたのだろう。だけどそれにしてもこんなところで全員寝てしまうというのはあまりにも不用心すぎる。
疲れも取れてきたし。
そろりと起き上がる。
マメ太の耳がぴくりと動くが、起きてくる様子はないようだった。
そして考えた。まず第一に安全にここから出る。だけど出るとしても道に迷ってしまっているから‥。
マメ太は鼻が利くんじゃないか。
ちょんちょん。
マメ太ー。起きてー。
「なんだい?寝てるのを起こすとはいい度胸じゃないか。」
「あのさ。ここから出る方法なんだけど。」
「んぁ。」
「マメ太鼻が利くんじゃないかなーって。」
「犬のように這いつくばれと?」
「今も這いつくばってるじゃん。そして犬じゃん。」
「なっ。」
改めてショックを受けているようだった。
「そうやって言われると。なんか堪えるな。」
「まぁ。だけど。その必要はないよ。」
「えっ。」
「もっと手っ取り早い方法がある。聞きたいか?」
うんうん。
「ここにいるボスを倒すことだよ。」
「ボス?」
「そう。」
「ボスったってどこにいるんだい。」
「ずっと僕たちを見ている。すぐ近くにいる。君達は本当に気づいていなかったのかい。あきれるなー。」
「こそこそ見てないで姿を現しなよ。」
「仕方ない。気づかれていたとはな。」
どこからともなく声が聞こえる。
目の前を複数の蝙蝠型のモンスターが飛び回る。
それはやがて一つの塊となり。
そのボスとやらが姿を現す。
「大きい。」
そこに現れたのは人型の魔物。だが、大きさは5メートルはあるだろう。
その瞬間。
「なっ、なんだっ。」
シュウメイが目を覚ましたようだった。
「シュウメイ。こいつ。ボス。」
シュウメイは戸惑っていた。
「どうしたの、シュウメイ?」
「武器が。」
先ほど使った錆びた剣はエンチャントをしていたとはいえ話、継続して使えるものではなかった。
捨ててきたらしい。
それにしても武器がなにもないとは。
「おいおい、なにしてるんだ。お前、どうにかしろー。」
マメ太が騒いでいる。
「魔王なんだろ。こんなやつ簡単に倒せるだろ。」
「この姿じゃ無理なのー。」
「はっ?」
結局誰も戦えない。
こうなったら。
一応持ってきた。あれを使うしかないか。
持ってきたカバンに入った小さなナイフ。
シュウメイはそれを取り出すと魔物に向かって行った。
相変わらずすごい動きだ、人間を超越した動き。
だが、シュウメイは弾き飛ばされた。
目の前にシュウメイが飛んでくる。
「いたた。」
流石にこの武器じゃアイツと戦って勝つのは難しいかもしれない。
なんとかしないと。
「シュウメイ。ちょっと。」
手招きする。
シュウメイがこちらによってくる。
「シュウメイ‥。あのさ。」
ん?
「大丈夫?ユア?」
心配してくれたのか。って、いやいや。膝枕っ。
飛び起きようとしたらシュウメイに頭を抑えられる。
「そんなに急に動いちゃダメだよ。まだ休んでないと。」
「そう言われても。休んでいられる状況じゃないでしょ。今日中に帰らなきゃなんだし。」
「なに言ってんの。帰れると本気で思ってる?」
「いや、まぁ、それはなんとも。」
「ね。休もう。」
首を動かす。
マメ太はというと隅の方で丸くなっている。
本当に魔王なのか怪しくなるほどに犬だ。
しばらくすると寝息が聞こえてくる。シュウメイも寝てしまったようだ。疲れていたのだろう。だけどそれにしてもこんなところで全員寝てしまうというのはあまりにも不用心すぎる。
疲れも取れてきたし。
そろりと起き上がる。
マメ太の耳がぴくりと動くが、起きてくる様子はないようだった。
そして考えた。まず第一に安全にここから出る。だけど出るとしても道に迷ってしまっているから‥。
マメ太は鼻が利くんじゃないか。
ちょんちょん。
マメ太ー。起きてー。
「なんだい?寝てるのを起こすとはいい度胸じゃないか。」
「あのさ。ここから出る方法なんだけど。」
「んぁ。」
「マメ太鼻が利くんじゃないかなーって。」
「犬のように這いつくばれと?」
「今も這いつくばってるじゃん。そして犬じゃん。」
「なっ。」
改めてショックを受けているようだった。
「そうやって言われると。なんか堪えるな。」
「まぁ。だけど。その必要はないよ。」
「えっ。」
「もっと手っ取り早い方法がある。聞きたいか?」
うんうん。
「ここにいるボスを倒すことだよ。」
「ボス?」
「そう。」
「ボスったってどこにいるんだい。」
「ずっと僕たちを見ている。すぐ近くにいる。君達は本当に気づいていなかったのかい。あきれるなー。」
「こそこそ見てないで姿を現しなよ。」
「仕方ない。気づかれていたとはな。」
どこからともなく声が聞こえる。
目の前を複数の蝙蝠型のモンスターが飛び回る。
それはやがて一つの塊となり。
そのボスとやらが姿を現す。
「大きい。」
そこに現れたのは人型の魔物。だが、大きさは5メートルはあるだろう。
その瞬間。
「なっ、なんだっ。」
シュウメイが目を覚ましたようだった。
「シュウメイ。こいつ。ボス。」
シュウメイは戸惑っていた。
「どうしたの、シュウメイ?」
「武器が。」
先ほど使った錆びた剣はエンチャントをしていたとはいえ話、継続して使えるものではなかった。
捨ててきたらしい。
それにしても武器がなにもないとは。
「おいおい、なにしてるんだ。お前、どうにかしろー。」
マメ太が騒いでいる。
「魔王なんだろ。こんなやつ簡単に倒せるだろ。」
「この姿じゃ無理なのー。」
「はっ?」
結局誰も戦えない。
こうなったら。
一応持ってきた。あれを使うしかないか。
持ってきたカバンに入った小さなナイフ。
シュウメイはそれを取り出すと魔物に向かって行った。
相変わらずすごい動きだ、人間を超越した動き。
だが、シュウメイは弾き飛ばされた。
目の前にシュウメイが飛んでくる。
「いたた。」
流石にこの武器じゃアイツと戦って勝つのは難しいかもしれない。
なんとかしないと。
「シュウメイ。ちょっと。」
手招きする。
シュウメイがこちらによってくる。
「シュウメイ‥。あのさ。」
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