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【番外編】

ティトの魔法学園の一日 15

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 床に転がった魔石は、まだかすかに緑色の光を放っている。


「へえ、綺麗なグリーンだな……」

 ちっとも感心などしていない口調で、ファビオがつぶやく。


「緑の瞳……、ああ、なるほど。初等部のあの子だね」

 真顔に戻ったオルランドが淡々と言う。


「もう魔石を贈ってくるだなんて、10歳のガキといえど、油断禁物だな!」

「まったくだね。最近の子供は、早熟というか、なんというか……」


「あ、あのね、これは今日……」

 俺は慌てて二人に説明しようとするが……、


「「グラート・オルシーニに貰ったんだね? ティト?」」

 張り付いたような笑みの二人に問いかけられれば、もちろん素直にうなずくしかない俺。



「ねえ、ファビオ。ファビオは魔石って誰かに贈ったことって、ある?」

 笑顔のまま、オルランドがファビオに聞く。

「そう言えばないな。たくさん贈られはしたけど…‥、でも全部断ったし……。っつーか、お前も似たようなもんだろ?」

「そうだね、懐かしいなあ。学園ではたくさん押し付けられそうになったもんだけど……。
でもまさか、もう卒業したとはいえ、10歳の子供に、先を越されるなんて……」

「なんだか今日は踏んだり蹴ったりな一日な気がする……」

 ふうっとファビオは長い息をついた。


「あの……、魔石が、どうかしたの?」

 俺は不安げに二人の顔を覗き込む。


「でもまあ、ティトが知るわけないよな。学園のこんな妙な風習は……」

 ファビオは俺の身体に乗り上げると、自分のシャツを脱ぎ捨てた。


「確かに。でもこれは私たちの落ち度とも言えるよ。こんな風に、ティトに思わぬ隙きを作る結果になったんだから……。
相手が10歳でなければ、ティトの貞操にも危険が迫っていたかも……」

 オルランドはかがみこむようにして俺の唇にキスを落とす。

「ん……」

 やさしいキスに、俺は酩酊する。


「まあ、そんなこと、俺たちがさせるわけ、ないけどな……」

 ファビオは小さく笑うと、俺の首筋に唇を這わせる。

「ねえ、さっきから、何の話だか、さっぱり……、あ、や、だ……、まだ、話のとちゅ……!」


「ティト……、相変わらず、君は自分の魅力に無頓着すぎるよ」

 オルランドは後ろから俺の脚を抱えると、俺の前にいるファビオに見えるように大きく広げさせた。


「あ、ダメ……っ、あ……」

「恥ずかしがるティトは可愛いな……。でもそんな顏、俺たち以外の誰にも見せちゃ駄目だ」

 まるでなじるように言うと、ファビオは俺自身をパクリと口に含んだ。


「や、ああ……!!」


「ティトは私達だけのものだよね……」

 オルランドが後ろから俺の乳首をつまんで、ゆっくりとこねる。


「やあっ、そこダメっ、両方したら、やっ……、こんなのっ!」

 与えられる刺激に、俺は思わず腰を揺らしてしまう。


「こんなエロいティト、誰にも見せられないよな……」

「ひゃっ、ファビオ、そこで喋らない、でっ、ああ、あ、そこ……んっ!!」


「ティト、教えてあげる。
学園の生徒に自分の瞳の色と同じ魔石を送るっていうのはね……、
ーーどうか私の愛を受け入れてください、っていう意味なんだよ」

 オルランドが俺の乳首を弄びながら、俺の耳もとに息を吹きかける。


「はっ、あ、ああああんっ、だめっ、イクっ、イッちゃう……!!
あ、だめ、ファビオっ、そこはっ……」

 ファビオが俺の中に指を差し込んで、かき混ぜる。


「つまり、あなたとセックスしたい、そういう意味だぜ、ティト……。
知らなかったとはいえ、あのガキからこんなもんもらってきやがって……!
ああ、中、吸い付いてくるぞ……」

「っ……!! あ、ああ、嘘だっ、そんなの!
だって、グラート君はまだ10歳だしっ、俺のこと、友達だと思って……」

「友達? へえ、ティトは友達ともセックスできるのかな?」

 からかいを含んでいるが、明らかに俺を責める口調のオルランド。


「ち、違う! そんなこと言って、ない、あ! あ、ああ、やだ、指、もうっ、なか、ダメ、だから……!」

「急にペットを飼いたいって言い出したり、クラスメートから魔石をもらってきたり……、
ティトは俺たちのことなんかそっちのけで、毎日楽しくやってるんだな!」

 ファビオが俺の中に入っている指を、ある場所で曲げる。


「やああああっ! ダメっ、あああああああっ!!」


 二人から与えられる刺激に、俺はついに果ててしまっていた……。

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