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【番外編】
聖騎士テオドールの華麗なる一日 その7(終)
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「ジュール、ちょっと待っ……」
止めようとする手を掴まれ、胸元のリボンをといたジュールの裸の胸に押し当てられる。
「触って、テオ…‥、ほら、俺の身体、もう、こんなに熱くなってる……」
ツンととがった胸の突起が指に触れた。
きっとそこは、赤く熟してテオドールから与えられる刺激を待っているのだろう。
「ジュール、でも……」
及び腰になっているテオドールをあざ笑うかのように、ジュールはネグリジェの裾をまくり上げた。
「見て、テオ……、俺、待ちきれないよ……、来て、テオ……!
はやく、テオが、欲しい……!」
明かりを落とした薄暗がりのなかにぼんやり浮かび上がるジュールの姿……。
すでに身体の中心部は、はち切れそうになっている。
ジュールはまるで、テオドールに見せつけるかのように、ゆっくりとその下穿きを取り去った。
姿を現したジュールの色づいた陰茎は、すでに先端から先走りの蜜があふれていて……。
ジュールが艶めかしい吐息を漏らした。
「触って、テオ……、俺、テオに触れられたい、テオだけに……」
その瞬間、かろうじて保たれていたテオドールの理性の糸は、プツリと切れた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぁっ、あ、あ、はっ……、んっ……」
「ああ、すごくいい……、ジュールっ!」
己の身体にまたがって腰を振るジュールを、テオドールは思い切り下から突き上げた。
「あっ、ああああああっ!!」
身体の最奥を突かれ、ジュールの白い肢体が大きくのけ反った。
――テオドールはようやく理解していた。
(こんなに淫らなご褒美がもらえるとは……、やはり先達の助言にも、たまには耳を傾けるべきだな……)
すでに何度か出された精によって、ジュールの胎内はぐちゅぐちゅに溶かされていた。
「ああ、テオ、テオ…‥、すごい、すごく、気持ちいい……」
いつになく乱れるジュールに、テオドールは舌なめずりする。
「じゃあ、もっと気持ちよく、してあげようね……」
テオドールは起き上がると、ジュールを自身の膝の上に抱え、今度は座位でそのしなやかな身体を穿ち始めた。
「ああ、テオ、好きっ、好きっ」
舌を出してキスをねだるジュール。
貪りあうような口づけで、テオドールも応えた。
テオドールはジュールの指に、己の指を絡ませる。
「ジュールの中っ、熱くて、溶けてしまいそうだ……」
「あっ、んっ……!」
淫らに存在を主張するその乳首に吸い付けば、ジュールはテオドールの頭をその旨に抱きしめるようにした。
「ねえ、テオ……、俺、テオからもらう誕生日のプレゼント、もう、決めた、からっ……」
返事の代わりに、その突起に軽く歯を立てた。
「んっ、ああっ……、俺…‥、テオと、毎日、こういうことしたい……っ!
週末だけなんて、足りないよ……!
だから、お願いっ、俺と、もっと……っ!」
テオドールは笑みを漏らすと、より一層強くジュールを突き上げた。
「うわああああああっ!」
背を逸らして全身を痙攣させるジュールの耳元に、テオドールは熱い息を吹き込んだ。
「ジュールっ、いいの? やっぱり毎日なんて無理、なんて後から言っても
もう俺は、絶対に聞いてあげないよ?」
その白い首筋に舌を這わし、その身体を揺らす。
「あ、ああっ、あああっ、すごい、すごい……っ! テオっ!」
「もう約束、したからね。これから毎日、ジュールは俺と、セックスするんだよっ!」
テオドールはジュールを寝台に押し倒すと、その脚を大きく開かせた。
「あっ、テオっ……!」
「じゃあ、今日も、いっぱい、しようね、ジュール。
それから明日も、明後日も、明々後日も……、ずっと、永遠にっ……!」
ずん、と腰を進めると、ジュールは全身でテオドールにすがりついてきた
「ああっ、んっ、テオっ、好きっ、好きっ、愛してるっ!
もう俺から絶対に離れないで!」
「ああ、もちろんだよ。ジュール。俺たちは絶対に離れない!」
両の手指を絡ませ、テオドールはさらにジュールの奥深くへと突き進む。
熱く湿った奥が、歓喜をもってテオドールを迎え入れた。
「あ、あ、あああああああっ! イクっ、イっちゃう!」
極まったジュールの身体が、全身でテオドールを締め付ける。
テオドールは、ジュールの身体の奥に、熱い飛沫をすべて吐き出していた。
「愛してるよ、ジュール、永遠に……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――俺はあなたを照らす、光になりたい。
どうかあなたは、この大空を高く自由に羽ばたいて。
――俺だけの、世界の中で……。
(了)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お読みいただきありがとうございます♡
次は『新婚編その2(ジュール視点)』です。そちらで、この作品は最後とする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
止めようとする手を掴まれ、胸元のリボンをといたジュールの裸の胸に押し当てられる。
「触って、テオ…‥、ほら、俺の身体、もう、こんなに熱くなってる……」
ツンととがった胸の突起が指に触れた。
きっとそこは、赤く熟してテオドールから与えられる刺激を待っているのだろう。
「ジュール、でも……」
及び腰になっているテオドールをあざ笑うかのように、ジュールはネグリジェの裾をまくり上げた。
「見て、テオ……、俺、待ちきれないよ……、来て、テオ……!
はやく、テオが、欲しい……!」
明かりを落とした薄暗がりのなかにぼんやり浮かび上がるジュールの姿……。
すでに身体の中心部は、はち切れそうになっている。
ジュールはまるで、テオドールに見せつけるかのように、ゆっくりとその下穿きを取り去った。
姿を現したジュールの色づいた陰茎は、すでに先端から先走りの蜜があふれていて……。
ジュールが艶めかしい吐息を漏らした。
「触って、テオ……、俺、テオに触れられたい、テオだけに……」
その瞬間、かろうじて保たれていたテオドールの理性の糸は、プツリと切れた。
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「ふぁっ、あ、あ、はっ……、んっ……」
「ああ、すごくいい……、ジュールっ!」
己の身体にまたがって腰を振るジュールを、テオドールは思い切り下から突き上げた。
「あっ、ああああああっ!!」
身体の最奥を突かれ、ジュールの白い肢体が大きくのけ反った。
――テオドールはようやく理解していた。
(こんなに淫らなご褒美がもらえるとは……、やはり先達の助言にも、たまには耳を傾けるべきだな……)
すでに何度か出された精によって、ジュールの胎内はぐちゅぐちゅに溶かされていた。
「ああ、テオ、テオ…‥、すごい、すごく、気持ちいい……」
いつになく乱れるジュールに、テオドールは舌なめずりする。
「じゃあ、もっと気持ちよく、してあげようね……」
テオドールは起き上がると、ジュールを自身の膝の上に抱え、今度は座位でそのしなやかな身体を穿ち始めた。
「ああ、テオ、好きっ、好きっ」
舌を出してキスをねだるジュール。
貪りあうような口づけで、テオドールも応えた。
テオドールはジュールの指に、己の指を絡ませる。
「ジュールの中っ、熱くて、溶けてしまいそうだ……」
「あっ、んっ……!」
淫らに存在を主張するその乳首に吸い付けば、ジュールはテオドールの頭をその旨に抱きしめるようにした。
「ねえ、テオ……、俺、テオからもらう誕生日のプレゼント、もう、決めた、からっ……」
返事の代わりに、その突起に軽く歯を立てた。
「んっ、ああっ……、俺…‥、テオと、毎日、こういうことしたい……っ!
週末だけなんて、足りないよ……!
だから、お願いっ、俺と、もっと……っ!」
テオドールは笑みを漏らすと、より一層強くジュールを突き上げた。
「うわああああああっ!」
背を逸らして全身を痙攣させるジュールの耳元に、テオドールは熱い息を吹き込んだ。
「ジュールっ、いいの? やっぱり毎日なんて無理、なんて後から言っても
もう俺は、絶対に聞いてあげないよ?」
その白い首筋に舌を這わし、その身体を揺らす。
「あ、ああっ、あああっ、すごい、すごい……っ! テオっ!」
「もう約束、したからね。これから毎日、ジュールは俺と、セックスするんだよっ!」
テオドールはジュールを寝台に押し倒すと、その脚を大きく開かせた。
「あっ、テオっ……!」
「じゃあ、今日も、いっぱい、しようね、ジュール。
それから明日も、明後日も、明々後日も……、ずっと、永遠にっ……!」
ずん、と腰を進めると、ジュールは全身でテオドールにすがりついてきた
「ああっ、んっ、テオっ、好きっ、好きっ、愛してるっ!
もう俺から絶対に離れないで!」
「ああ、もちろんだよ。ジュール。俺たちは絶対に離れない!」
両の手指を絡ませ、テオドールはさらにジュールの奥深くへと突き進む。
熱く湿った奥が、歓喜をもってテオドールを迎え入れた。
「あ、あ、あああああああっ! イクっ、イっちゃう!」
極まったジュールの身体が、全身でテオドールを締め付ける。
テオドールは、ジュールの身体の奥に、熱い飛沫をすべて吐き出していた。
「愛してるよ、ジュール、永遠に……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――俺はあなたを照らす、光になりたい。
どうかあなたは、この大空を高く自由に羽ばたいて。
――俺だけの、世界の中で……。
(了)
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お読みいただきありがとうございます♡
次は『新婚編その2(ジュール視点)』です。そちらで、この作品は最後とする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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