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第20話 魔導師と治療
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知らなかった。俺はいつの間にか恐ろしい呪いを受けていたらしい。
しかし、いったいどこで!?
今まで真面目に地味に生きてきたつもりだ。呪われるほど人に憎まれる覚えはない。
「わかったわね。テオドール。じゃあ、アンドレ、頼んだわよ」
「かしこまりました。後はすべてお任せを」
アンドレと呼ばれた男は、シャンタルに頭を下げる。
「しかしっ、シャンタル様っ!」
なお、抗おうとするテオドールを俺は止めた。
「テオドール、俺はっ、大丈夫だから! 俺はテオドールのためにも、元気になりたいんだ!」
「叔父様……っ! ……わかりました。絶対元気になってくださいね」
テオドールが涙が今にも溢れそうな目で俺を見つめる。
「うん、ありがとう。大丈夫、絶対にすぐに良くなるから!」
何度も俺と黒いフードの男を振り返りながら、テオドールは俺の寝室をあとにした。
「では、ジュール様、始めましょうか」
魔導師のような男。なにか魔法を使って俺の呪いの効力をやわらげてくれるのだろうか?
「よろしく、お願いします」
俺は寝台に横たわったまま、男に返事をする。すでに、手足を動かすことすらままならなくなっていた。
「かなり衰弱されていますね。本来ならもっとゆっくり時間をかけるところですが、まずはジュール様のお身体の回復を第一優先事項とさせていただきます」
言うと、男はおもむろにその真っ黒な外套を脱ぎ去った。
中から出てきたのは、背中まである輝くような銀髪。
「……っ」
そして、目深に被っていたフードからあらわれたのは、吸い込まれそうなアクアブルーの瞳だった。
長い手足にはゆったりとしたシャツと、細身のズボンをあわせており、スタイルの良さが際だっている。
こんなに容姿の良い男なのに、なぜわざわざ隠すように黒い外套を着ていたのだろうか。
唇は常に微笑んででいるかのように口角が上がっており、それが見るものにとても優しげな印象を与えている。
なにもかも包み込んでくれるような、優しく甘い表情をした美しい男性。
「えっ、ちょっと? なにをっ?」
しかしその美形は、俺の前でなぜか自分の服を脱ぎ始めた。
「あのっ、なぜ、服を脱ぐのですか!? 魔法に必要なんですかっ!?」
慌てて問う俺に、アンドレは微笑むと、下穿き一枚の姿で俺の上に乗ってきた。
「うーん、いろいろと説明をしたいところですが、まずは治療からです。
ジュール様、あなたはなにもする必要はありません。力を抜いて、私に全部任せて」
ほっそりとした見た目なのに、意外に筋肉はついている。いわゆる、良い身体だ。
肌の色はとても白く、それが余計にアンドレの裸体を艶めかしいものに見せていた。
「で、でも……」
初対面の男に裸でのしかかられて、身を任せろと言われても、それは無理と言うものだ。
「ジュール様、そんなにこわばらないで、大丈夫です、何も怖くありませんよ」
アンドレの手が、俺の頬を撫でた。
「ちょ、ちょっと待ってください! 詳しい説明はいいんで、とりあえず端的にこれからなにをするかだけ教えてくれますっ!?」
焦る俺の寝間着の紐を、アンドレはするりと解いた。
「そうですね。すごく端的に申しますと、これから私は、あなたのアナルに私のペニスを入れて十分かき回した後、私の精液をあなたの中に注がせていただきます。……これでいいですか? では」
「ぎゃああああ!!!!」
ーーぜんっぜんよくないんですけどっ!?
しかし、いったいどこで!?
今まで真面目に地味に生きてきたつもりだ。呪われるほど人に憎まれる覚えはない。
「わかったわね。テオドール。じゃあ、アンドレ、頼んだわよ」
「かしこまりました。後はすべてお任せを」
アンドレと呼ばれた男は、シャンタルに頭を下げる。
「しかしっ、シャンタル様っ!」
なお、抗おうとするテオドールを俺は止めた。
「テオドール、俺はっ、大丈夫だから! 俺はテオドールのためにも、元気になりたいんだ!」
「叔父様……っ! ……わかりました。絶対元気になってくださいね」
テオドールが涙が今にも溢れそうな目で俺を見つめる。
「うん、ありがとう。大丈夫、絶対にすぐに良くなるから!」
何度も俺と黒いフードの男を振り返りながら、テオドールは俺の寝室をあとにした。
「では、ジュール様、始めましょうか」
魔導師のような男。なにか魔法を使って俺の呪いの効力をやわらげてくれるのだろうか?
「よろしく、お願いします」
俺は寝台に横たわったまま、男に返事をする。すでに、手足を動かすことすらままならなくなっていた。
「かなり衰弱されていますね。本来ならもっとゆっくり時間をかけるところですが、まずはジュール様のお身体の回復を第一優先事項とさせていただきます」
言うと、男はおもむろにその真っ黒な外套を脱ぎ去った。
中から出てきたのは、背中まである輝くような銀髪。
「……っ」
そして、目深に被っていたフードからあらわれたのは、吸い込まれそうなアクアブルーの瞳だった。
長い手足にはゆったりとしたシャツと、細身のズボンをあわせており、スタイルの良さが際だっている。
こんなに容姿の良い男なのに、なぜわざわざ隠すように黒い外套を着ていたのだろうか。
唇は常に微笑んででいるかのように口角が上がっており、それが見るものにとても優しげな印象を与えている。
なにもかも包み込んでくれるような、優しく甘い表情をした美しい男性。
「えっ、ちょっと? なにをっ?」
しかしその美形は、俺の前でなぜか自分の服を脱ぎ始めた。
「あのっ、なぜ、服を脱ぐのですか!? 魔法に必要なんですかっ!?」
慌てて問う俺に、アンドレは微笑むと、下穿き一枚の姿で俺の上に乗ってきた。
「うーん、いろいろと説明をしたいところですが、まずは治療からです。
ジュール様、あなたはなにもする必要はありません。力を抜いて、私に全部任せて」
ほっそりとした見た目なのに、意外に筋肉はついている。いわゆる、良い身体だ。
肌の色はとても白く、それが余計にアンドレの裸体を艶めかしいものに見せていた。
「で、でも……」
初対面の男に裸でのしかかられて、身を任せろと言われても、それは無理と言うものだ。
「ジュール様、そんなにこわばらないで、大丈夫です、何も怖くありませんよ」
アンドレの手が、俺の頬を撫でた。
「ちょ、ちょっと待ってください! 詳しい説明はいいんで、とりあえず端的にこれからなにをするかだけ教えてくれますっ!?」
焦る俺の寝間着の紐を、アンドレはするりと解いた。
「そうですね。すごく端的に申しますと、これから私は、あなたのアナルに私のペニスを入れて十分かき回した後、私の精液をあなたの中に注がせていただきます。……これでいいですか? では」
「ぎゃああああ!!!!」
ーーぜんっぜんよくないんですけどっ!?
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