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21-2 伯爵家の御曹司
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爽やかなレモンイエローのドレスに身を包み。
丁寧に結われた髪には小ぶりのトルコ桔梗のような白と紫の花飾り。
鏡を覗き込み、優雅に腰を落としてカーテシーをしてみる。
――これで、お見合いの装いは、完璧……。
「素敵ですわ、お嬢様……でも」
口の端を少し上げじっと鏡とにらめっこしている美鈴に、ジャネットが恐る恐る声をかけた。
「何だか……お顔が……勇ましいですわ」
「……いやだわ、そんなに『悪い顔』をしていたかしら」
フィリップとのお見合いの準備は全て整った。
後は、車寄せに待たせてある馬車に乗り込めばいいだけだ。
恐らく人生一番の勝負所を目前に控えて、美鈴には華麗なドレスも戦場に向かう騎士の鎧のように思えてくる。
相手は、伯爵家の御曹司!……失敗はできないわ。
ルクリュ家のためにも、自分のためにも、これが「最善」の選択なのだと――。
美鈴はこの数日間考えに考えた結果を、もう一度頭の中で繰り返した。
この数日間、珍しくリオネルがルクリュ家を訪れなかったのも幸いだった。
全ては、滞りなく進んでいる。美鈴はそう確信していた。
「いってらっしゃいませ、お嬢様!」
ルクリュ夫妻とジャネットをはじめとした屋敷の召使いたちが見送る中、美鈴はにっこりと笑って皆に応える。
「楽しんでいらっしゃいな」
そう言って朗らかに笑う夫人の横で、子爵がはにかんだような、泣き出しそうな何とも言えない表情で立っている。
……お義父様、そんなに心配しないで! きっと成功させてみせますから。
子爵に向けてそっと馬車の窓から手を振ると、美鈴はルクリュ家の執事と邸を後にしたのだった。
正午を少し回った頃から、ラトゥール公園は散策にやってくる上流階級の人々で賑わいはじめる。
公園のほぼ中央に位置する塔と噴水に向かって馬車道とそれに並行して並木道が続く公園は、貴族社会の人々が遅い朝食を摂った後に繰り出し、散歩するのに絶好の場所だった。
ここでも、貴族たちは贅を凝らした馬車で乗りつけ、夫人や令嬢は夜会ほど派手ではないものの、それぞれに趣向を凝らした装いに身を包んでいる。
天蓋を折りたたんだ、さながらオープンカーのような華麗な馬車が列をなす中、ドパルデュー伯爵家の紋章入りの四輪馬車がゆっくりと通りを進んでくる。
先に公園に着いていた美鈴の馬車からも、艶々と黒光りする馬車の車体とその中央の金色の紋章がよく見える。
伯爵家の馬車は次第に速度を落とし、ルクリュ家の馬車に横付けすると先ず伯爵家の召使いが降車し、続いてフィリップがゆったりとした動作で扉を開けて馬車を降りた。
ふっくらとした白い指、色の薄い金髪に水色のビー玉のようなぱっちりとした瞳。
濃紺の上衣にグレーのズボンを着た身体のラインはお世辞にもスマートとはいい難い。
少々心もとなさげな表情を浮かべた人の好さそうな青年は召使いとともにルクリュ家の馬車に歩み寄る。
執事に手を取られて、美鈴も馬車から降り、フィリップの前に進み出た。
……やっぱり、似ているわ。
再び間近にフィリップを見て、美鈴は確信した。
ルクリュ家にある子供の天使の陶製人形によく似たつるりとした頬にブルーの瞳、チョンと突き出た鼻に小さな唇。
……いけない、余計なことを考えていては。
美鈴はフィリップを前にゆっくりと腰を落として跪礼をした。
「お久しぶりでございます。フィリップ様」
すかさず、伯爵家の召使いがフィリップの耳元で何事かを囁く。
「あ、ああ……奇遇ですね。こんなところでお目にかかるとは……!」
白い頬をうっすらと桃色に染めながらフィリップが美鈴に話しかける。
「せっかくですから、少しその辺を歩きませんか? 良いお天気ですし……」
「光栄ですわ。ぜひ、ご一緒させてください」
……ここまではあらかじめ打ち合わせたシナリオ通り。
この後、メインストリートから少し脇道にそれた場所にある、丸い屋根を備えた円形の東屋へ向かうことになっている。
二人がゆっくり話せるように、伯爵家の人間が人払いをしているはずだ。
丸い小さな池の脇に立つその東屋は小さな階段を数段重ねた上に建てられており、10本の柱が天蓋を支えている。
内部には椅子が配されており、座ってゆったりと時を過ごすのにうってつけの場所だった。
フィリップにエスコートされて東屋につくと、美鈴は椅子に腰を下ろした。
緑の木々が茂り、小鳥の鳴き声が聞こえてくる穏やかな午後。
向かいに座るフィリップの穏やかな笑顔にたわいない会話。
……愛とか、好きだとか、そんなことだけが結婚の条件じゃないわ。
美鈴はここ数日間繰り返し考えてきたことを反芻する。
愛はいつかは冷めるもの。
自分はそのことをよく知っている。
愛のある結婚なんて求めないし、激しい感情は要らない……。
それが、元の世界でまったく結婚に興味がなかった美鈴がこの世界で見出した結婚観だった。
事実、貴族社会の古いしきたりでは、結婚は当人の結びつき以上に家と家同士のそれであったし、本人の意思などは結婚についてまわる家格や富の問題に比べたら取るに足らないこととされていた。
その点、目の前のフィリップは家柄は申し分なく、人物評も悪くない。
ただ、奥手な性格と女性に対する興味の無さで婚期が遅れていた……ということだが。
美鈴はこの数日で頭の中に叩きこんだドパルデュー家とフィリップの情報と当人の印象を比較し、予想通りのフィリップの好人物ぶりに安堵した。
フィリップの胸元を飾るジャボの後ろに複雑な文様の縁取りに中央部にはバラの花が彫られた銀のロケットを発見した美鈴はさり気なくそれを話題にあげた。
「素敵なロケットですわね。複雑な文様が彫り込んであって……素晴らしいお品なのでは?」
ドパルデュー家のフィリップの一風変わった趣味。
彼が居城に彫金の師匠まで召し抱えて、余暇に金銀細工の加工にいそしんでいるという情報を美鈴はドパルデュー家の召使いを通して入手していた。
「こ……これですか?」
召使いから得た情報によれば、フィリップはかなりの腕前の持ち主で、公にはされていないけれども王室に頼まれてタイピンやカフスなどいくつかの品を献上したこともあるという。
フィリップが恐る恐る差し出した銀のロケットはところどころ透かし彫りの細工が使われた見事な出来栄えだった。
間近に見れば見るほど、細部まで丁寧に仕上げられた逸品であることが分かる品だ。
「なんて、美しい……。細かなところまで文様がちりばめられていて……わたくし、こんな素晴らしいものはいままで……」
ロケットから顔を上げて美鈴が見たものは。
両手で顔を抑えた上、その顔を真っ赤にしているフィリップの姿だった。
「フィリップ様!?」
慌てて美鈴が声をかけるとフィリップは恐る恐る開いた指の隙間からぱっちりとした瞳をのぞかせた。
「……いえ、すみません……」
ハンカチを取り出して玉の汗が浮かんだ額を抑えながらフィリップは言った。
「何だか、恥ずかしくなってしまって……。でも、貴女にそんなに褒めていただけるとは嬉しい」
美鈴からロケットを受け取りながらフィリップは愛おしそうに蓋を指先でそっと撫でた。
「実は、これを作ったのは僕なのです」
丁寧に結われた髪には小ぶりのトルコ桔梗のような白と紫の花飾り。
鏡を覗き込み、優雅に腰を落としてカーテシーをしてみる。
――これで、お見合いの装いは、完璧……。
「素敵ですわ、お嬢様……でも」
口の端を少し上げじっと鏡とにらめっこしている美鈴に、ジャネットが恐る恐る声をかけた。
「何だか……お顔が……勇ましいですわ」
「……いやだわ、そんなに『悪い顔』をしていたかしら」
フィリップとのお見合いの準備は全て整った。
後は、車寄せに待たせてある馬車に乗り込めばいいだけだ。
恐らく人生一番の勝負所を目前に控えて、美鈴には華麗なドレスも戦場に向かう騎士の鎧のように思えてくる。
相手は、伯爵家の御曹司!……失敗はできないわ。
ルクリュ家のためにも、自分のためにも、これが「最善」の選択なのだと――。
美鈴はこの数日間考えに考えた結果を、もう一度頭の中で繰り返した。
この数日間、珍しくリオネルがルクリュ家を訪れなかったのも幸いだった。
全ては、滞りなく進んでいる。美鈴はそう確信していた。
「いってらっしゃいませ、お嬢様!」
ルクリュ夫妻とジャネットをはじめとした屋敷の召使いたちが見送る中、美鈴はにっこりと笑って皆に応える。
「楽しんでいらっしゃいな」
そう言って朗らかに笑う夫人の横で、子爵がはにかんだような、泣き出しそうな何とも言えない表情で立っている。
……お義父様、そんなに心配しないで! きっと成功させてみせますから。
子爵に向けてそっと馬車の窓から手を振ると、美鈴はルクリュ家の執事と邸を後にしたのだった。
正午を少し回った頃から、ラトゥール公園は散策にやってくる上流階級の人々で賑わいはじめる。
公園のほぼ中央に位置する塔と噴水に向かって馬車道とそれに並行して並木道が続く公園は、貴族社会の人々が遅い朝食を摂った後に繰り出し、散歩するのに絶好の場所だった。
ここでも、貴族たちは贅を凝らした馬車で乗りつけ、夫人や令嬢は夜会ほど派手ではないものの、それぞれに趣向を凝らした装いに身を包んでいる。
天蓋を折りたたんだ、さながらオープンカーのような華麗な馬車が列をなす中、ドパルデュー伯爵家の紋章入りの四輪馬車がゆっくりと通りを進んでくる。
先に公園に着いていた美鈴の馬車からも、艶々と黒光りする馬車の車体とその中央の金色の紋章がよく見える。
伯爵家の馬車は次第に速度を落とし、ルクリュ家の馬車に横付けすると先ず伯爵家の召使いが降車し、続いてフィリップがゆったりとした動作で扉を開けて馬車を降りた。
ふっくらとした白い指、色の薄い金髪に水色のビー玉のようなぱっちりとした瞳。
濃紺の上衣にグレーのズボンを着た身体のラインはお世辞にもスマートとはいい難い。
少々心もとなさげな表情を浮かべた人の好さそうな青年は召使いとともにルクリュ家の馬車に歩み寄る。
執事に手を取られて、美鈴も馬車から降り、フィリップの前に進み出た。
……やっぱり、似ているわ。
再び間近にフィリップを見て、美鈴は確信した。
ルクリュ家にある子供の天使の陶製人形によく似たつるりとした頬にブルーの瞳、チョンと突き出た鼻に小さな唇。
……いけない、余計なことを考えていては。
美鈴はフィリップを前にゆっくりと腰を落として跪礼をした。
「お久しぶりでございます。フィリップ様」
すかさず、伯爵家の召使いがフィリップの耳元で何事かを囁く。
「あ、ああ……奇遇ですね。こんなところでお目にかかるとは……!」
白い頬をうっすらと桃色に染めながらフィリップが美鈴に話しかける。
「せっかくですから、少しその辺を歩きませんか? 良いお天気ですし……」
「光栄ですわ。ぜひ、ご一緒させてください」
……ここまではあらかじめ打ち合わせたシナリオ通り。
この後、メインストリートから少し脇道にそれた場所にある、丸い屋根を備えた円形の東屋へ向かうことになっている。
二人がゆっくり話せるように、伯爵家の人間が人払いをしているはずだ。
丸い小さな池の脇に立つその東屋は小さな階段を数段重ねた上に建てられており、10本の柱が天蓋を支えている。
内部には椅子が配されており、座ってゆったりと時を過ごすのにうってつけの場所だった。
フィリップにエスコートされて東屋につくと、美鈴は椅子に腰を下ろした。
緑の木々が茂り、小鳥の鳴き声が聞こえてくる穏やかな午後。
向かいに座るフィリップの穏やかな笑顔にたわいない会話。
……愛とか、好きだとか、そんなことだけが結婚の条件じゃないわ。
美鈴はここ数日間繰り返し考えてきたことを反芻する。
愛はいつかは冷めるもの。
自分はそのことをよく知っている。
愛のある結婚なんて求めないし、激しい感情は要らない……。
それが、元の世界でまったく結婚に興味がなかった美鈴がこの世界で見出した結婚観だった。
事実、貴族社会の古いしきたりでは、結婚は当人の結びつき以上に家と家同士のそれであったし、本人の意思などは結婚についてまわる家格や富の問題に比べたら取るに足らないこととされていた。
その点、目の前のフィリップは家柄は申し分なく、人物評も悪くない。
ただ、奥手な性格と女性に対する興味の無さで婚期が遅れていた……ということだが。
美鈴はこの数日で頭の中に叩きこんだドパルデュー家とフィリップの情報と当人の印象を比較し、予想通りのフィリップの好人物ぶりに安堵した。
フィリップの胸元を飾るジャボの後ろに複雑な文様の縁取りに中央部にはバラの花が彫られた銀のロケットを発見した美鈴はさり気なくそれを話題にあげた。
「素敵なロケットですわね。複雑な文様が彫り込んであって……素晴らしいお品なのでは?」
ドパルデュー家のフィリップの一風変わった趣味。
彼が居城に彫金の師匠まで召し抱えて、余暇に金銀細工の加工にいそしんでいるという情報を美鈴はドパルデュー家の召使いを通して入手していた。
「こ……これですか?」
召使いから得た情報によれば、フィリップはかなりの腕前の持ち主で、公にはされていないけれども王室に頼まれてタイピンやカフスなどいくつかの品を献上したこともあるという。
フィリップが恐る恐る差し出した銀のロケットはところどころ透かし彫りの細工が使われた見事な出来栄えだった。
間近に見れば見るほど、細部まで丁寧に仕上げられた逸品であることが分かる品だ。
「なんて、美しい……。細かなところまで文様がちりばめられていて……わたくし、こんな素晴らしいものはいままで……」
ロケットから顔を上げて美鈴が見たものは。
両手で顔を抑えた上、その顔を真っ赤にしているフィリップの姿だった。
「フィリップ様!?」
慌てて美鈴が声をかけるとフィリップは恐る恐る開いた指の隙間からぱっちりとした瞳をのぞかせた。
「……いえ、すみません……」
ハンカチを取り出して玉の汗が浮かんだ額を抑えながらフィリップは言った。
「何だか、恥ずかしくなってしまって……。でも、貴女にそんなに褒めていただけるとは嬉しい」
美鈴からロケットを受け取りながらフィリップは愛おしそうに蓋を指先でそっと撫でた。
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