24 / 85
第四章 闇と踊る薄幸の少女
第24話 子どもたちの残酷な遊び
しおりを挟む
――――排他的な村オーヴェル・河原・夕刻
空は赤く染まり、寂しげな鳥の声が響く。
しかし、一人の少女と男の子三人は寂しげな夕刻時を吹き飛ばすかのようにキャッキャと河原で遊んでいた……いや、遊んでいるのは男の子の三人であり、少女は悲痛な声を漏らして彼らに訴えていた。
「お願い、返して!」
つぎはぎだらけのぼろぼろな服を纏う少女は、リーダー格と思われる少年の近くで何度も飛び跳ねている。
少年は紐のついた指輪を高く掲げ、へらへらと笑う。
「ほらほ~ら、取って見なよ。お前の背丈じゃ届かないだろうけどな。ごほごほ」
彼は咳き込み、体の動きを止めて、掲げていた手を僅かに降ろす。
少女はその隙を突いて、紐のついた赤い魔石が収まる指輪へ飛びつこうとしたが……。
「えい!」
「――っと。てめぇ、化け物のくせに俺に近づくじゃねぇよ! 離れろ!!」
「キャッ――」
少年は少女を突き飛ばす。
突き飛ばされた少女は河原に転がる小石のせいで腕や足を擦り剥き、そこから血が滲み出てくる。
少女はおずおずと傷口へ指先を伸ばし、そっと触れて、痛みに顔を振った。
その動きで、顔の左半分を覆っていた桃色の髪が揺れて、左目が露わとなる。
そこにあったのは、黒目に浮かぶ赤の瞳。
黒目――それは魔族の象徴。
それを見た少年たちはげたげたと笑う。
「うっわ、きっしょ!」
「目が黒いなんて、やっぱり魔族だよな」
「そんな目、さっさととっちゃいえばいいのにな」
「「「あははははははははは!」」」
少年三人の笑い声。
少女は左手で左目を隠して、右目のみで彼らを見た。
その目は、白目に浮かぶ赤色の瞳。
人間の瞳……。
少女は痛みに涙を浮かべながらも立ち上がり、細く痩せた右手を少年たちへと伸ばす。
「お願い、それは返して。お母さんの形見なの!」
少女が涙を流し、疼く痛みに耐えて、手を震わせる姿には誰もが同情を抱くだろう。
だが、少年らはそれを実に滑稽だと腹を抱えて笑う。
「はははは、見ろよ。泣いてらぁ」
「あれ、鼻水流してね?」
「きったねぇ。元々服もボロボロでばっちいけどな」
そんな彼らの嘲りを少女は意にも介さずに、雄叫びと共に手を伸ばす。
「返してぇええ!」
「うるせいよ!!」
リーダー格の少年が少女の腕を払いのける。
それにより、痩せこけた少女はバランスを崩して再び地面に倒れてしまった。
痛みに呻く少女を少年は見下ろして、払いのけた自身の手を見つめる。
「げ、触っちまった。最悪だよ……最悪だよ、てめえ!」
彼は少女の身体を蹴り上げる。
「あがっ」
「てめぇのせいで病気が悪化したらどうすんだよ? この魔族の血を引く化け物が!」
彼はそう言って、何度も少女を蹴り上げる。
そのたびに少女は短い悲鳴を上げ続ける。
「ひぐ、ぎゃ、うぐ、が、いぎ」
「はぁはぁはぁ。マジで最悪。ばい菌がついたかも、ごほごほ」
彼は蹴り上げていた足のつま先を地面で拭うような仕草を見せた。
その彼へ、残りの少年たちが声をかけてくる。
「ごほごほ、消毒した方が良くね?」
「そうだよ、ただでさえ変な病気が流行ってるのに。ごほごほ」
そう言って、彼らは何度も咳き込む。
痛みに塗れる少女は、視界掠れる瞳に彼らの姿を収め、再び立ち上がり、もう一度懇願する。
「おねがい、それだけは、それだけは……」
少女のこのあまりのしつこさに、少年らは鬱陶しそうにため息を返した。
「はぁ、うっざ。あ~~~~、そうだなぁ――あ!」
リーダー格の少年は何かを思いついたのか、口端を捩じ上げて笑みを生む。
そして、猫撫で声で少女へ言葉を掛けた。
「ほんとうはさ~、俺らもお前と仲良くしたいんだぜ~」
「え?」
「だけど、こいつのせいで俺たちは仲違いしちまう」
彼は紐のついた赤い魔石の指輪を見せつける。
そして――
「だから、これが無くなったら仲良くできるんじゃね! ほら!!」
彼は突然、指輪を川へ投げ捨てた。
少女はそれを茫然自失と見つめる。
「あ、あ、あ、あ、あ」
「あはははは、じゃあな! また遊んでやるよ」
「見たかよ、あの顔。マジウケる」
「あ、あ、あ。だってよ! さすがは化け物。言葉が話せないでやんの」
「「「ギャハハハハハハハ!!」」」
少年たちの笑い声が響き渡り、離れる足音共に掻き消えていく。
一人残る少女は川を見つめて、傷に痛む足を引きずり、ゆっくりと近づく。
足先が水に触れる。
春先の川の水。それは肌に痛みを生む冷たさを伝えるが、少女は歩む足を止めない。
ただ、指輪を投げ捨てられた場所を見つめ、川の中へと入っていく。
母を思いながら。
(お母さん、お母さん、お母さん、お母さん)
冷水は少女からあっという間に熱を奪い、すでに下半身には感覚がない。
不意に足元から地面が失われた。
それでも、進むことは止めず、手足をバタ狂わせ、水が肺の中を埋めようとも、少女は前へ前へと進む。
(お母さんの指輪。お父さんがお母さんへ贈った指輪……冷たい。痛い。苦しい。だけど、あれだけは、あれだけ……は、あれだ……け……)
少女の強い思いとは裏腹に、あれほどまでに激しく動かしていた手足の感覚が失われていく。
顔は水に浸かり、瞳もまた溺れる。
それでも指先だけは想いにしがみつき、微かに動く。
しかし、氷のような冷たさが無慈悲に全身を覆い、想いからも熱を奪う。
ただ、水面に揺らめく光だけが、白と黒の目に包まれた赤き瞳に浮かび、幻想的な光景を映し出す。
(きれい……もう、いいか……)
キラキラと輝く光が、昏く沈んだ世界へと導いていく。
何もかもが消えて失われる無音の世界。
そこは痛みもなく苦しみもなく……喜びもない世界。
それでも少女は、その世界に心を預けようとした。
だが、その世界を否定する激しい音が突如鼓膜を突き刺す。
無音を切り裂く音は、冷たさを体に思い出させる。痛みを心に思い出させる。
コポリと僅かに残った肺の空気が口より漏れ出て、きらきらと揺らめく水面に昇っていく。
その水面を大きな影が覆った。
影は少女を抱きしめる。
(なに……? あたたかい……)
影から伝わる温もり。命を感じさせる鼓動。
(おかあさん?)
光から遠ざかっていたはずの瞼を薄らと開き、再び光を取り入れて影を見つめる。
「大丈夫!? すぐに温めてあげるからね!」
少女の赤き瞳に映ったのは、子猫のように愛らしい空色の瞳を持つ年上の少女の姿だった。
空は赤く染まり、寂しげな鳥の声が響く。
しかし、一人の少女と男の子三人は寂しげな夕刻時を吹き飛ばすかのようにキャッキャと河原で遊んでいた……いや、遊んでいるのは男の子の三人であり、少女は悲痛な声を漏らして彼らに訴えていた。
「お願い、返して!」
つぎはぎだらけのぼろぼろな服を纏う少女は、リーダー格と思われる少年の近くで何度も飛び跳ねている。
少年は紐のついた指輪を高く掲げ、へらへらと笑う。
「ほらほ~ら、取って見なよ。お前の背丈じゃ届かないだろうけどな。ごほごほ」
彼は咳き込み、体の動きを止めて、掲げていた手を僅かに降ろす。
少女はその隙を突いて、紐のついた赤い魔石が収まる指輪へ飛びつこうとしたが……。
「えい!」
「――っと。てめぇ、化け物のくせに俺に近づくじゃねぇよ! 離れろ!!」
「キャッ――」
少年は少女を突き飛ばす。
突き飛ばされた少女は河原に転がる小石のせいで腕や足を擦り剥き、そこから血が滲み出てくる。
少女はおずおずと傷口へ指先を伸ばし、そっと触れて、痛みに顔を振った。
その動きで、顔の左半分を覆っていた桃色の髪が揺れて、左目が露わとなる。
そこにあったのは、黒目に浮かぶ赤の瞳。
黒目――それは魔族の象徴。
それを見た少年たちはげたげたと笑う。
「うっわ、きっしょ!」
「目が黒いなんて、やっぱり魔族だよな」
「そんな目、さっさととっちゃいえばいいのにな」
「「「あははははははははは!」」」
少年三人の笑い声。
少女は左手で左目を隠して、右目のみで彼らを見た。
その目は、白目に浮かぶ赤色の瞳。
人間の瞳……。
少女は痛みに涙を浮かべながらも立ち上がり、細く痩せた右手を少年たちへと伸ばす。
「お願い、それは返して。お母さんの形見なの!」
少女が涙を流し、疼く痛みに耐えて、手を震わせる姿には誰もが同情を抱くだろう。
だが、少年らはそれを実に滑稽だと腹を抱えて笑う。
「はははは、見ろよ。泣いてらぁ」
「あれ、鼻水流してね?」
「きったねぇ。元々服もボロボロでばっちいけどな」
そんな彼らの嘲りを少女は意にも介さずに、雄叫びと共に手を伸ばす。
「返してぇええ!」
「うるせいよ!!」
リーダー格の少年が少女の腕を払いのける。
それにより、痩せこけた少女はバランスを崩して再び地面に倒れてしまった。
痛みに呻く少女を少年は見下ろして、払いのけた自身の手を見つめる。
「げ、触っちまった。最悪だよ……最悪だよ、てめえ!」
彼は少女の身体を蹴り上げる。
「あがっ」
「てめぇのせいで病気が悪化したらどうすんだよ? この魔族の血を引く化け物が!」
彼はそう言って、何度も少女を蹴り上げる。
そのたびに少女は短い悲鳴を上げ続ける。
「ひぐ、ぎゃ、うぐ、が、いぎ」
「はぁはぁはぁ。マジで最悪。ばい菌がついたかも、ごほごほ」
彼は蹴り上げていた足のつま先を地面で拭うような仕草を見せた。
その彼へ、残りの少年たちが声をかけてくる。
「ごほごほ、消毒した方が良くね?」
「そうだよ、ただでさえ変な病気が流行ってるのに。ごほごほ」
そう言って、彼らは何度も咳き込む。
痛みに塗れる少女は、視界掠れる瞳に彼らの姿を収め、再び立ち上がり、もう一度懇願する。
「おねがい、それだけは、それだけは……」
少女のこのあまりのしつこさに、少年らは鬱陶しそうにため息を返した。
「はぁ、うっざ。あ~~~~、そうだなぁ――あ!」
リーダー格の少年は何かを思いついたのか、口端を捩じ上げて笑みを生む。
そして、猫撫で声で少女へ言葉を掛けた。
「ほんとうはさ~、俺らもお前と仲良くしたいんだぜ~」
「え?」
「だけど、こいつのせいで俺たちは仲違いしちまう」
彼は紐のついた赤い魔石の指輪を見せつける。
そして――
「だから、これが無くなったら仲良くできるんじゃね! ほら!!」
彼は突然、指輪を川へ投げ捨てた。
少女はそれを茫然自失と見つめる。
「あ、あ、あ、あ、あ」
「あはははは、じゃあな! また遊んでやるよ」
「見たかよ、あの顔。マジウケる」
「あ、あ、あ。だってよ! さすがは化け物。言葉が話せないでやんの」
「「「ギャハハハハハハハ!!」」」
少年たちの笑い声が響き渡り、離れる足音共に掻き消えていく。
一人残る少女は川を見つめて、傷に痛む足を引きずり、ゆっくりと近づく。
足先が水に触れる。
春先の川の水。それは肌に痛みを生む冷たさを伝えるが、少女は歩む足を止めない。
ただ、指輪を投げ捨てられた場所を見つめ、川の中へと入っていく。
母を思いながら。
(お母さん、お母さん、お母さん、お母さん)
冷水は少女からあっという間に熱を奪い、すでに下半身には感覚がない。
不意に足元から地面が失われた。
それでも、進むことは止めず、手足をバタ狂わせ、水が肺の中を埋めようとも、少女は前へ前へと進む。
(お母さんの指輪。お父さんがお母さんへ贈った指輪……冷たい。痛い。苦しい。だけど、あれだけは、あれだけ……は、あれだ……け……)
少女の強い思いとは裏腹に、あれほどまでに激しく動かしていた手足の感覚が失われていく。
顔は水に浸かり、瞳もまた溺れる。
それでも指先だけは想いにしがみつき、微かに動く。
しかし、氷のような冷たさが無慈悲に全身を覆い、想いからも熱を奪う。
ただ、水面に揺らめく光だけが、白と黒の目に包まれた赤き瞳に浮かび、幻想的な光景を映し出す。
(きれい……もう、いいか……)
キラキラと輝く光が、昏く沈んだ世界へと導いていく。
何もかもが消えて失われる無音の世界。
そこは痛みもなく苦しみもなく……喜びもない世界。
それでも少女は、その世界に心を預けようとした。
だが、その世界を否定する激しい音が突如鼓膜を突き刺す。
無音を切り裂く音は、冷たさを体に思い出させる。痛みを心に思い出させる。
コポリと僅かに残った肺の空気が口より漏れ出て、きらきらと揺らめく水面に昇っていく。
その水面を大きな影が覆った。
影は少女を抱きしめる。
(なに……? あたたかい……)
影から伝わる温もり。命を感じさせる鼓動。
(おかあさん?)
光から遠ざかっていたはずの瞼を薄らと開き、再び光を取り入れて影を見つめる。
「大丈夫!? すぐに温めてあげるからね!」
少女の赤き瞳に映ったのは、子猫のように愛らしい空色の瞳を持つ年上の少女の姿だった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
わたしだけノット・ファンタジー! いろいろヒドイ異世界生活。
月芝
ファンタジー
「てめぇらに、最低のファンタジーをお見舞いしてやるから、覚悟しな」
異世界ノットガルドを魔王の脅威から救うためにと送り込まれた若者たち。
その数八十名。
のはずが、フタを開けてみれば三千人ってどういうこと?
女神からの恩恵であるギフトと、世界の壁を越えた際に発現するスキル。
二つの異能を武器に全員が勇者として戦うことに。
しかし実際に行ってみたら、なにやら雲行きが……。
混迷する異世界の地に、諸事情につき一番最後に降り立った天野凛音。
残り物のギフトとしょぼいスキルが合わさる時、最凶ヒロインが爆誕する!
うっかりヤバい女を迎え入れてしまったノットガルドに、明日はあるのか。
「とりあえず殺る。そして漁る。だってモノに罪はないもの」
それが天野凛音のポリシー。
ないない尽くしの渇いた大地。
わりとヘビーな戦いの荒野をザクザク突き進む。
ハチャメチャ、むちゃくちゃ、ヒロイックファンタジー。
ここに開幕。
男女比1/100の世界で《悪男》は大海を知る
イコ
ファンタジー
男女貞操逆転世界を舞台にして。
《悪男》としてのレッテルを貼られたマクシム・ブラックウッド。
彼は己が運命を嘆きながら、処刑されてしまう。
だが、彼が次に目覚めた時。
そこは十三歳の自分だった。
処刑されたことで、自分の行いを悔い改めて、人生をやり直す。
これは、本物の《悪男》として生きる決意をして女性が多い世界で生きる男の話である。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる