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実践

「いざ、開ける日になると怖いぜ。」

「大丈夫だ。
 俺たちはモンスターをあんなに鍛えたじゃないか。」

「俺たちの知恵の門もだいぶ強化されたし、軍隊も出来てる。
 それも、特殊部隊の訓練法を採用してるから大丈夫だ。」

3人寄れば文殊の知恵とは言ったモノで、
俺たちのダンジョンは大幅に強化されていた。

余ったダンジョンポイントでゴーレム召喚陣とスライム種無限召喚陣を購入して生まれて行った傍から彼らを指導していたのだ。
この世界でモンスターと呼ばれる存在は子ども並みの知能はあるらしく、言葉などをハンドサインやモールス信号で統一することで会話を円滑で秘匿性が高いモノに変えた。
そしてダンジョンをより迷宮に近づけるため、知恵の門でそれらしい本を手に入れ設計した。

知恵の門は初期の段階で居れており、答えを間違っても殺されることは無い。
ただし、何か一つをランダムで奪う機能を付けた。
やはり人を積極的には殺したくない。

「お、来たか。」

ぞろぞろと一斉に甲冑を来た軍隊がダンジョンに侵入してきた。

「ここが、新しくできたダンジョンか。」

「王都に居を構えるとは馬鹿なマスターも居たモノだな。」

「ダンジョンは勝手に湧き出るモノだが王都には我々が居るからな。」

「でもよう資源としてみればダンジョンは優秀ですぜ。」

「もしスタンピードが来たらどうする。
 王都はただでさえ人が多いんだ。
 城壁を破るモンスターが出てこないとは言い切れん。
 早急に潰せ、との上のお達しは間違っていないぞ。」

見つかってから一度、似たような甲冑を着た人物がこちらの入り口を下見していた。
恐らく門番あたりが報告を受け確認し、彼らを呼んだ。
しかし、甲冑を着ている彼らは数百人と本気で潰しに来ている気がした。

「ん?コイツは知恵の門か?」

「マジか甲冑脱いでおかねえとモノ取られるぞ。」

「それにしてもこの書物の量はなんだ。」

「知恵の門の一部には答えになるヒントが問題とは別に設けられていると聞くが……。」

その量は王都の図書館に匹敵する蔵書量だった。

「これほどまでの紙を用意できるのはさすがはダンジョンというべきか。」

「しかし、コイツは持ち帰ることは無理そうですね。」

「これだけの紙を使用済みとはいえ持ち替えると一財産になるがダンジョンのモノは宝箱やモンスターのドロップを除いて持ち帰られないが痛すぎる。」

「初手で知恵の門とか馬鹿は居れる気が無いって言いたいのか。」

「それにしても、この蔵書の量がヒントというのはオカシイ。」

知恵の門の内容を見た。

週刊誌トランポリンに掲載されていたマンガで業物と名の付く武器の数を述べよ。
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