死神と俺の日常

SIYO

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二年目!

死神、金魚を飼う。

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そいつの出現は突然だった。

ペットショップにて…
久々のペットショップで月虹メダカっていうのが安売りされていた。
俺はクーポン券、会員カードを持ってペットショップに向かった。
「おー!スゲー!メダカばっかりじゃん!!」
今日の死神はソワソワしていた。
いつもだったらあの絡みがあるはずが、死神は懐に手を入れて黒い財布のようなモノを取り出した。

「店員さん!この金魚ください!」
俺は∑(゚Д゚)みたいな顔で振り返った
「空いてる水槽なんてないぞ?」
死神は笑顔で
「もう注文してあります!」
「注文?」
それから2時間後…ピンポーン!
「代引きのお届けモノでーす!」

届いたモノは金魚鉢だった。
死神は鼻歌を歌いながら金魚の水合わせをしている。

「なんだよ!これ!玄関からじゃ入らねぇよ!!」

死神は~_~;みたいな顔で金魚鉢を小さくする
「これくらい?」
「まだだ!」
~_~;
「こ、これくらいで勘弁して(>人<;)」

俺は定規で金魚鉢を測り頷く
「これならいいだろう。」
死神は金魚を金魚鉢に入れる。
「よし!さてとお高い、お高い金魚様を水槽に…」

「あー生き返る、生き返る。」
何処からか響く中年オヤジの声
死神はリビングをキョロキョロしながら「だ、ダレですか!」

ハッ!∑(゚Д゚)
死神は恐る恐る振り返る
「何をそんなに恐れているんだ?え?」
俺は死神の顔を見て金魚を見て、メダカ専門雑誌に視線を戻す
「金魚が喋るって笑笑…はぁ!?」
俺はメダカ専門雑誌を投げ金魚鉢に入った金魚を眺める

死神は∑(゚Д゚)の顔のまま時が止まっている。「おい、お腹減った。餌はまだか?」金魚が喋ってる…

死神はなぜか静かに涙を流している
「あ、え?なんで泣いてんの?」
死神は泣きながら静かに
「せ、せっかく買った金魚が…+*〆」
「え?なんて?聞こえない」
「餌はまだなのかって!」
金魚は金魚鉢の中で激しく泳いでいる
「ちょっ、カマ。こっち来て」
死神はテーブルに金魚鉢を置き
俺と死神で会議をした。
「あれ、いくらしたの?」
「5万円…いやほら喫茶店でバイト始めたから奮発したんです」
「5万!?ってか喫茶店でバイトしてんの!?」
死神はポロポロと涙を流す
「さっきからさ、その涙の意味がわからないんだけど」

ぉ~ぃ~
「だって金魚が喋るって…」

だから~ぉ~ぃ

「だよな~金魚が喋るなんて聞いたことねぇよ、シー◯ンしかないよ」

シー◯ン?なんぞや?

「ですよね?プレステ2でしたっけ?」「そうそうマイクがあって、人面魚を捕まえた虫で育てるゲームね^_^」「懐かしいですね!」

おい!話がそれてる!シー◯ンになってる!

死神はポロポロと涙を流しながら
呟いた
「あれどうしましょう。トイレに…」
「流すなよな!化けて出たらどうすんだよ!」「もう化けてますよ!」

トイレに流すだと?化けてる?

「あれどうすんだよ…」
ちらっ(・_・;
(・ω・)ノ「餌を…」
「いやいやいやいやいやいや!飼うなんて俺は嫌だよ?あんな中年オヤジの声をした金魚を飼うなんて俺はい、や!」

「そこまで言わなくても…5万もしたんですよ?」「ん~だよな~。いくら喋る金魚といっても5万だからな~」

私が捨てられずにいる理由それ!?

「カマ、お前は死神なんだから金魚と交渉してみれば?餌が欲しい時以外の時は喋らないって」
(・_・;「え?死神が金魚と交渉するなんて前代未聞ですよ?」
「いいから、いいから。金魚が
四六時中ずっと喋ってるよりはマシだろ?」

「えぇ…まあね。」
死神は恐る恐る金魚鉢に近付く
「お~やっと餌の時間かい?」
「あ、いや、金魚さん。」
「なんだ?」
「餌が欲しい時以外、喋らないで下さい。」
金魚は優雅に泳ぎながら
「喋ってないぞ?お前らがワシの心の声を勝手に聴いてるだけなんだからな」
死神は∑(゚Д゚)みたいな顔で俺の所へ瞬間移動してきた。
「どうした!」
「あの金魚さん、喋ってません!」
「どいうこと!?」
「金魚さんの心の声を私達は勝手に聴いてるんですよー!」

「ワシの名前は五右衛門じゃ!よろしく!(・ω・)ノ」

∑(゚Д゚)!∑(゚Д゚)!

「トイレに流せー!」
俺は金魚鉢を抱えトイレに向かう俺を死神が必死に抑える

「落ち着いて!落ち着いて!」
「ああ!俺は落ち着いてる!トイレに流せー!」

こんなやり取りが2時間続いた。

結局、金魚はリビングの棚の上に置かれた。
「あ~腹減った」

めでたしめでたし、続く。

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