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【第五章:エデン第五区画/特殊物理学研究ラボ】
【第80話】
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「まず前提条件として貴女達が使うその技術原理について私は全くわからないし、仮にその開発当事者たるミクラ・ブレインから専門的な説明を受けたところで一朝一タで理解できる代物ではないのは間違いないわね」
各々の武器を袖内にしまい、滞空浮遊のまま腕組みしつつ見下ろし睨むキンカク&ギンカク姉妹の求めるままに解説を始めるサン博士。
「ただ、貴女達の使う武器については単純明快。
キンカクさんの使うその瓢箪銃弾は着弾地点で拡散し、電撃弾を吸い込んで一時的に消滅させるブラックホールのようなモノを生成。
ギンカクさんの使うその水差し……いや、花瓶かしら? そっちはほぼ同じ機構だけどブラックホールが吸い込んだモノを吐き出す白い穴を生成する逆パターン。
宇宙物理学の理論上の存在でしかなかったブラックホールとホワイトホールを人為的に生成してしまうなんて科学技術に携わる者としてありえないと言いたいけど……要するに二対一丁の特殊物理兵器。これで間違いないかしら?」
「そっ、そんな事ないわよ……これはただのそれっぽいヒーローおもちゃ、そうでしょキンちゃん?」
「そっ、そうだぞ、デタラメ言うなサン博士!!
いくらお前がミクラ・ブレイン様の直系血縁者とは言えこれが特殊物理兵器そのものでもある上位管理者アンドロイドであるあたし達専用の武器だと口から出まかせで言えるわけが無いだろ!?」
露骨に目線を逸らしてくるギンカクと動揺丸出しでヒステリックに叫び散らして自ら答え合わせをしてしまうキンカク。
(モンキーマンにみんな、あの武器を奪うか壊すわよ)
このエデン第五区画と特殊物理学研究ラボを管理する上位管理者アンドロイド・キンカク&ギンカクが搭載している特殊物理兵器操作機構なるプログラムはおそらく人型アンドロイドの戦闘用プログラムの類ではなく、あの瓢箪と水差しのような銃も本来ならば逃走や護身、隠身などの用途を想定して作成されたモノ。
つまりはあのブラックホールとホワイトホールを生成できる超科学武装を解除さえしてしまえば敵は一角頭突き(?)と徒手空拳以外の攻撃手段を有さない可能性が高い……レジスタンス軍特殊エージェントとして敵‘の戦闘力を瞬時に推察したサン博士はモンキーマン達に小声で指示。
(了解だ、博士)
(うむ!!)
(やっちゃるブウ!!)
我らがリーダー・サン博士が言うなら間違いない。
未知の攻撃と能力を前に次の手を出しあぐねていた戦闘用人型アンドロイド達は明確で分かりやすい指示に従い上位管理者アンドロイド・キンカク&ギンカクと対時する。
(お姉ちゃん、どうしよ!? もう完全にばれちゃってるよ!!)
ミクラ・ブレインが二丁一対の特殊物理兵器・ベニヒサゴ&ジョウビョウの実用化に向け、基幹制御OSのみならずそのボディデザインと内部機構と言う人型アンドロイドの全てを最初から最後まで自ら開発したまさに特別そのものな上位管理者アンドロイドであるキンカク&ギンカク。
ただし専用物理兵器が無ければ身体能力面においては普通の人間の女の子とさほど大差がないというデメリット仕様を完全に見抜かれてしまったギンカクは隣のキンカクに間う。
(落ち着いて、ギンちゃん!! あたし達の目的はあのモンキーマンを倒すことじゃなくてサン博士を生け捕りにすることでしょ?
そのためにもまずは計画通りオペレーション・タップで対モンキーマンバトルフィールドを作ろう!!)
殺る気MAXでこちらに向かってくる1人と3体のチーム・サンを前にトリガー付き瓢箪型特殊物理兵器・ベニヒサゴを袖内から取り出したキンカクはその引き金に指をあてつつ心配性な妹を勇気付ける。
【MMS 第81話につづく】
各々の武器を袖内にしまい、滞空浮遊のまま腕組みしつつ見下ろし睨むキンカク&ギンカク姉妹の求めるままに解説を始めるサン博士。
「ただ、貴女達の使う武器については単純明快。
キンカクさんの使うその瓢箪銃弾は着弾地点で拡散し、電撃弾を吸い込んで一時的に消滅させるブラックホールのようなモノを生成。
ギンカクさんの使うその水差し……いや、花瓶かしら? そっちはほぼ同じ機構だけどブラックホールが吸い込んだモノを吐き出す白い穴を生成する逆パターン。
宇宙物理学の理論上の存在でしかなかったブラックホールとホワイトホールを人為的に生成してしまうなんて科学技術に携わる者としてありえないと言いたいけど……要するに二対一丁の特殊物理兵器。これで間違いないかしら?」
「そっ、そんな事ないわよ……これはただのそれっぽいヒーローおもちゃ、そうでしょキンちゃん?」
「そっ、そうだぞ、デタラメ言うなサン博士!!
いくらお前がミクラ・ブレイン様の直系血縁者とは言えこれが特殊物理兵器そのものでもある上位管理者アンドロイドであるあたし達専用の武器だと口から出まかせで言えるわけが無いだろ!?」
露骨に目線を逸らしてくるギンカクと動揺丸出しでヒステリックに叫び散らして自ら答え合わせをしてしまうキンカク。
(モンキーマンにみんな、あの武器を奪うか壊すわよ)
このエデン第五区画と特殊物理学研究ラボを管理する上位管理者アンドロイド・キンカク&ギンカクが搭載している特殊物理兵器操作機構なるプログラムはおそらく人型アンドロイドの戦闘用プログラムの類ではなく、あの瓢箪と水差しのような銃も本来ならば逃走や護身、隠身などの用途を想定して作成されたモノ。
つまりはあのブラックホールとホワイトホールを生成できる超科学武装を解除さえしてしまえば敵は一角頭突き(?)と徒手空拳以外の攻撃手段を有さない可能性が高い……レジスタンス軍特殊エージェントとして敵‘の戦闘力を瞬時に推察したサン博士はモンキーマン達に小声で指示。
(了解だ、博士)
(うむ!!)
(やっちゃるブウ!!)
我らがリーダー・サン博士が言うなら間違いない。
未知の攻撃と能力を前に次の手を出しあぐねていた戦闘用人型アンドロイド達は明確で分かりやすい指示に従い上位管理者アンドロイド・キンカク&ギンカクと対時する。
(お姉ちゃん、どうしよ!? もう完全にばれちゃってるよ!!)
ミクラ・ブレインが二丁一対の特殊物理兵器・ベニヒサゴ&ジョウビョウの実用化に向け、基幹制御OSのみならずそのボディデザインと内部機構と言う人型アンドロイドの全てを最初から最後まで自ら開発したまさに特別そのものな上位管理者アンドロイドであるキンカク&ギンカク。
ただし専用物理兵器が無ければ身体能力面においては普通の人間の女の子とさほど大差がないというデメリット仕様を完全に見抜かれてしまったギンカクは隣のキンカクに間う。
(落ち着いて、ギンちゃん!! あたし達の目的はあのモンキーマンを倒すことじゃなくてサン博士を生け捕りにすることでしょ?
そのためにもまずは計画通りオペレーション・タップで対モンキーマンバトルフィールドを作ろう!!)
殺る気MAXでこちらに向かってくる1人と3体のチーム・サンを前にトリガー付き瓢箪型特殊物理兵器・ベニヒサゴを袖内から取り出したキンカクはその引き金に指をあてつつ心配性な妹を勇気付ける。
【MMS 第81話につづく】
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