63 / 90
【第五章:エデン第五区画/特殊物理学研究ラボ】
【第63話】
しおりを挟む
『捕えよコウキンジョウ!!』
互いの動きが読めず、にらみ合うばかりのミクラ・ブレイン配下のサンリキセンVSレジスタンス軍特殊エージェント達。
そんな中、金色の縄をサン博士目掛けて投げる先制攻撃に出たのは羊頭のヨウリキセンだ。
『カッパワイヤー!!』
相手が縄ならこっちはワイヤー。
3人の前に出たカッパマンは先端に重石をつける事で局所破壊力上昇と投郷エイムの安定化に成功した改良型カッパワイヤーを投郷。
そのまま絡め落とし、引き寄せ奪おうとする。
『はあっ!!』
突如大声を上げながら拳を突き上げるヨウリキセン。
サン博士目掛けて正面から真っすぐに飛んでいたそれはその動きに応じるかのように斜め上に上昇し、大きなカーブを描きながらグネグネと予測困難な動きを始める。
『何ですと!?』
『アクスブーメラン!!』
等加速度直線運動しか出来ないが故にそのまま明後日の方向に飛んでいくカッパマンのワイヤーを挑発するかのようなくねくねとした動きで宙を舞うコウキンジョウ。
あれは手品や特殊ドローンの類ではないと判断したモンキーマンはすぐに戦闘用人工知能で軌道予測しつつ背中のモンキーロッド専用アタッチメントパーツをブーメラン投郷。
切断破壊しようとする。
『ほっ!!』
再度拳を握り、大きく半円を描くようなモーションを取るロクリキセン。
『ああ!?』
モンキーマンの投郷したアクスヘッドブーメランは中空でU字の構えを取って空中停止したコウキンジョウの真下を通過。
もはや挑発を通り越して宣戦布告そのものな余裕っぷりにモンキーマンは青筋が立ちそうになる。
「モンキーマン、落ち着きなさい!! ピッグマン!!」
『おうだブウ!!』
サン博士の攻撃命令ですぐにドスドスと前に出て大きく口を開けるピッグマン。
『ピッグフアイアー!!』
急降下してサン博士を狙うコウキンジョウを前に巨大な腹部内蔵型火炎放射器を起動させ、口腔内の噴射口ロック解除するピッグマン。
既存の内蔵兵器たるそれにサン博士が3Dプリンターで複製したカッパオイル生成機器を組み込み、火力強化と言う改良を施された業火放射は圧倒的な火力で呑みこみ、そのまま一気にサンリキセンに迫る。
『ヨウリキセン!!』
『おう!!』
一直線に迫りくる火炎放射を前に仲間の前に立ったサンリキセンの1人にして羊頭の戦闘用アンドロイド・ヨウリキセン。
『バショウセン!!』
音声認証で大団扇内蔵の何かを起動させたヨウリキセンは火炎放射目掛けて大団扇を全力フルスイング。
それにより生じた空気塊により押し返されたピッグファイアーは一瞬でかき消され、瞬間風速30メートル級の立っていられない爆風が4人に襲い掛かる
『博士を守れ!!』
無機物の頑強な肉体を持つ戦闘用アンドロイドである自分達はとにかく、生身のサン博士がこれを食らったら吹き飛ばされて金属壁に全身を叩きつけられてしまう。
股を大きく広げて下半身に全力を注ぐ四股の構えで踏ん張り、物理的障壁となったピッグマンの後ろでモンキーマンはサン博士を抱きかかえたまま地面に倒れ込むように身を低くする。
『かかったな!!』
『!?』
突如巻き込まれた暴風に耐えるしかないサン博士と3体の戦闘用アンドロイド。
うつ伏せになって覆いかぶさり、自身を守るモンキーマンにしがみついていたサン博士の視界隅を一瞬、金色の何かが過る。
【MMS 第64話につづく】
互いの動きが読めず、にらみ合うばかりのミクラ・ブレイン配下のサンリキセンVSレジスタンス軍特殊エージェント達。
そんな中、金色の縄をサン博士目掛けて投げる先制攻撃に出たのは羊頭のヨウリキセンだ。
『カッパワイヤー!!』
相手が縄ならこっちはワイヤー。
3人の前に出たカッパマンは先端に重石をつける事で局所破壊力上昇と投郷エイムの安定化に成功した改良型カッパワイヤーを投郷。
そのまま絡め落とし、引き寄せ奪おうとする。
『はあっ!!』
突如大声を上げながら拳を突き上げるヨウリキセン。
サン博士目掛けて正面から真っすぐに飛んでいたそれはその動きに応じるかのように斜め上に上昇し、大きなカーブを描きながらグネグネと予測困難な動きを始める。
『何ですと!?』
『アクスブーメラン!!』
等加速度直線運動しか出来ないが故にそのまま明後日の方向に飛んでいくカッパマンのワイヤーを挑発するかのようなくねくねとした動きで宙を舞うコウキンジョウ。
あれは手品や特殊ドローンの類ではないと判断したモンキーマンはすぐに戦闘用人工知能で軌道予測しつつ背中のモンキーロッド専用アタッチメントパーツをブーメラン投郷。
切断破壊しようとする。
『ほっ!!』
再度拳を握り、大きく半円を描くようなモーションを取るロクリキセン。
『ああ!?』
モンキーマンの投郷したアクスヘッドブーメランは中空でU字の構えを取って空中停止したコウキンジョウの真下を通過。
もはや挑発を通り越して宣戦布告そのものな余裕っぷりにモンキーマンは青筋が立ちそうになる。
「モンキーマン、落ち着きなさい!! ピッグマン!!」
『おうだブウ!!』
サン博士の攻撃命令ですぐにドスドスと前に出て大きく口を開けるピッグマン。
『ピッグフアイアー!!』
急降下してサン博士を狙うコウキンジョウを前に巨大な腹部内蔵型火炎放射器を起動させ、口腔内の噴射口ロック解除するピッグマン。
既存の内蔵兵器たるそれにサン博士が3Dプリンターで複製したカッパオイル生成機器を組み込み、火力強化と言う改良を施された業火放射は圧倒的な火力で呑みこみ、そのまま一気にサンリキセンに迫る。
『ヨウリキセン!!』
『おう!!』
一直線に迫りくる火炎放射を前に仲間の前に立ったサンリキセンの1人にして羊頭の戦闘用アンドロイド・ヨウリキセン。
『バショウセン!!』
音声認証で大団扇内蔵の何かを起動させたヨウリキセンは火炎放射目掛けて大団扇を全力フルスイング。
それにより生じた空気塊により押し返されたピッグファイアーは一瞬でかき消され、瞬間風速30メートル級の立っていられない爆風が4人に襲い掛かる
『博士を守れ!!』
無機物の頑強な肉体を持つ戦闘用アンドロイドである自分達はとにかく、生身のサン博士がこれを食らったら吹き飛ばされて金属壁に全身を叩きつけられてしまう。
股を大きく広げて下半身に全力を注ぐ四股の構えで踏ん張り、物理的障壁となったピッグマンの後ろでモンキーマンはサン博士を抱きかかえたまま地面に倒れ込むように身を低くする。
『かかったな!!』
『!?』
突如巻き込まれた暴風に耐えるしかないサン博士と3体の戦闘用アンドロイド。
うつ伏せになって覆いかぶさり、自身を守るモンキーマンにしがみついていたサン博士の視界隅を一瞬、金色の何かが過る。
【MMS 第64話につづく】
1
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる