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【第三章:エデン第一区画/旧動植物研究所ビオトープエリア】
【第29話】
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(今の衝撃は何!?)
エデン第一区画、旧迎賓館地下で拘束椅子に括り付けられ医療用吸入マスクを装着されたたまま放置されていたサン博士。
(モンキーマンの内蔵兵器とは考えにくいし……まさか新手の敵襲!?)
グラビディブレイドの存在を知る由もないサン博士は最悪の可能性を思考する。
(まずいわ、こんなあられもない姿で捕まっていたら……どうにかしないと!!)
サン博士は無人の部屋を見回し、何か自力で脱出する手段はないか必死に模索する。
(とにかくアレを奪うか破壊しなくては!!)
旧エデン迎賓館の1階ラウンジでリュートと対時する人型戦闘用アンドロイドのモンキーマン&カッパマン。
博士を人質に取った戦闘力未知数の上位管理者アンドロイドが一撃必死攻撃を用いると言う退避を許されない状況下で2人は勝機を導き出そうとする。
『……』
そんな中でグラビディブレイドを両手持ちし、正眼で横に構えていたリュートはゆっくりと刃を下に下げる。
(切り上げるつもりか!?)
敵の一挙一動に注視する2人の前で何故か床にそれを突き立てたリュートは手を放し、人型上半身の服の裾をつまむ。
(そう来ますか!!)
蜘妹アンドロイドメイドのへそに仕込まれた粘糸ネット弾と同じ物が来る。
そう察したカッパマンはカッパオイル塗布済みの笠を盾持ちで構える。
『スコーピオンストマックガトリング!!』
『ひえええええ!!』
めくりあげられてあらわになる腹部の空洞とそこに隠されていた3門の機銃を乱射するリュート。
壁をえぐり壊し、狭い室内でぶつかり合って跳弾するそれらの不意打ちに2人は必死に駆け回って交わす。
『カッパマン!!』
『!?』
モンキーマンの警告でリュートのへそではなく手のひらに隠されていた2門の粘糸弾発射孔を向けられていた事に気が付いたカッパマン。
そこから撃ちだされた蜘妹アンドロイドメイド軍団の美へそプチサイズとは比較にならない程の巨大粘糸弾2発は機銃弾で空中炸裂し、逃げ場の無い網となってカッパマンに襲い掛かる。
『終わりよ!!』
『ヒィッ!!』
カッパマンの動きを止めた所ですぐさま機銃乱射を止め、グラビディブレイドを掴んで上段に構えて縦に振り下ろそうとするリュート。
カッパマンが完全破壊と言う名のアンドロイドの死を覚悟したその時だった。
『モンキーロッド!!』
機銃で満身創疾のモンキーマンはボルトアクスヘッド装着済みのロッドを下から斜め上にのばしてリュートの腕につっかい棒。
仲間を狙った即死攻撃を止めた一瞬で距離を詰め、鉄拳でその両腕を掴み止める。
『でゃああああ!!』
『美しく作られた物』を壊すのは主義心情に反すると発言したとは言えサン博士をお救いするのであれば話は別。
一気に出力上昇させたモンキーマンはリュートがこの危険な武器を二度と振るえないようにすべくフルパワーでアンドロイド上腕パーツをへし折り、一気に引きちぎる。
『キャアアアアア!! 腕が、腕がああああ!! 痛い、痛いいたいいいいい!!』
人工知能を中からガンガン叩きまくるような痛覚センサーアラートに無い腕で必死で頭を抱えようとするリュート。
『カッパマン、これはサバ折りしてOKか!?』
どうにか奪取に成功した危険物の扱いについて部屋の隅で粘糸ネットに囚われてもがくカッパマンに問うモンキーマン。
『それは多分ダメでございます!! むしろこの強力な粘糸ネットに絡めてしまいましょうぞ!!』
そう言いつつどうにかカッパオイルで自由にした指で網を指さすカッパマン。
その意図を察したモンキーマンはすぐに足下の粘糸網にグラビディブレイドを突き立ててそのままぐるぐる回し、粘糸塊に包みこんで引き抜けないようにしてしまう。
【第30話に続く】
エデン第一区画、旧迎賓館地下で拘束椅子に括り付けられ医療用吸入マスクを装着されたたまま放置されていたサン博士。
(モンキーマンの内蔵兵器とは考えにくいし……まさか新手の敵襲!?)
グラビディブレイドの存在を知る由もないサン博士は最悪の可能性を思考する。
(まずいわ、こんなあられもない姿で捕まっていたら……どうにかしないと!!)
サン博士は無人の部屋を見回し、何か自力で脱出する手段はないか必死に模索する。
(とにかくアレを奪うか破壊しなくては!!)
旧エデン迎賓館の1階ラウンジでリュートと対時する人型戦闘用アンドロイドのモンキーマン&カッパマン。
博士を人質に取った戦闘力未知数の上位管理者アンドロイドが一撃必死攻撃を用いると言う退避を許されない状況下で2人は勝機を導き出そうとする。
『……』
そんな中でグラビディブレイドを両手持ちし、正眼で横に構えていたリュートはゆっくりと刃を下に下げる。
(切り上げるつもりか!?)
敵の一挙一動に注視する2人の前で何故か床にそれを突き立てたリュートは手を放し、人型上半身の服の裾をつまむ。
(そう来ますか!!)
蜘妹アンドロイドメイドのへそに仕込まれた粘糸ネット弾と同じ物が来る。
そう察したカッパマンはカッパオイル塗布済みの笠を盾持ちで構える。
『スコーピオンストマックガトリング!!』
『ひえええええ!!』
めくりあげられてあらわになる腹部の空洞とそこに隠されていた3門の機銃を乱射するリュート。
壁をえぐり壊し、狭い室内でぶつかり合って跳弾するそれらの不意打ちに2人は必死に駆け回って交わす。
『カッパマン!!』
『!?』
モンキーマンの警告でリュートのへそではなく手のひらに隠されていた2門の粘糸弾発射孔を向けられていた事に気が付いたカッパマン。
そこから撃ちだされた蜘妹アンドロイドメイド軍団の美へそプチサイズとは比較にならない程の巨大粘糸弾2発は機銃弾で空中炸裂し、逃げ場の無い網となってカッパマンに襲い掛かる。
『終わりよ!!』
『ヒィッ!!』
カッパマンの動きを止めた所ですぐさま機銃乱射を止め、グラビディブレイドを掴んで上段に構えて縦に振り下ろそうとするリュート。
カッパマンが完全破壊と言う名のアンドロイドの死を覚悟したその時だった。
『モンキーロッド!!』
機銃で満身創疾のモンキーマンはボルトアクスヘッド装着済みのロッドを下から斜め上にのばしてリュートの腕につっかい棒。
仲間を狙った即死攻撃を止めた一瞬で距離を詰め、鉄拳でその両腕を掴み止める。
『でゃああああ!!』
『美しく作られた物』を壊すのは主義心情に反すると発言したとは言えサン博士をお救いするのであれば話は別。
一気に出力上昇させたモンキーマンはリュートがこの危険な武器を二度と振るえないようにすべくフルパワーでアンドロイド上腕パーツをへし折り、一気に引きちぎる。
『キャアアアアア!! 腕が、腕がああああ!! 痛い、痛いいたいいいいい!!』
人工知能を中からガンガン叩きまくるような痛覚センサーアラートに無い腕で必死で頭を抱えようとするリュート。
『カッパマン、これはサバ折りしてOKか!?』
どうにか奪取に成功した危険物の扱いについて部屋の隅で粘糸ネットに囚われてもがくカッパマンに問うモンキーマン。
『それは多分ダメでございます!! むしろこの強力な粘糸ネットに絡めてしまいましょうぞ!!』
そう言いつつどうにかカッパオイルで自由にした指で網を指さすカッパマン。
その意図を察したモンキーマンはすぐに足下の粘糸網にグラビディブレイドを突き立ててそのままぐるぐる回し、粘糸塊に包みこんで引き抜けないようにしてしまう。
【第30話に続く】
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