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本編
481.ラストチャレンジ
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「さて、どうしようか?」
数日掛けて街の至る所を歩き回り、たっぷりと買いものをし尽くした後、僕はどうするか悩んでいた。
「「なにがー?」」
「明日というか、今後の予定についてだよ」
「よていー?」
「めいきゅうー?」
「それな……」
「「いかないの!?」」
「やっぱり行きたいよね?」
「いきたい!」
「いく~」
迷宮に行くとなると、確実に十数日は潜ることになる。
その間、パトリックさん達を待たせることになるんだよな~。
「タクミさん、私達のことでしたら気にしないでください」
「そうですよ。私達は長期間待機することも視野に入れて来ていますからね。遠慮する必要はありませんよ」
パトリックさんとマシューさんが後押しをしてくれる。
ランサーさんとユージンも同意するように頷いてくれているので、僕達は四人の好意に甘えることにした。
◇ ◇ ◇
というわけで、僕達は再び『貴石の迷宮』に来ていた。
「どこまで行けるかわからないけど、ここは今回で最後にしようか」
「「わかった!」」
「うむ、承知した」
僕達は一階層のダイヤモンドの森を抜けて転移装置を使い、二十六階層の終わりにある転移装置へと飛んだ。
「「二十七かいそうだ~」」
「次はどのようなところなのだろうな~」
「順番通りだと緑の坑道だね。問題はその素材だよね~」
「「よしいこう!」」
「あ、ちょっと待って。その前にみんなを呼ぶから」
新しい階層に入る前にジュール達契約獣を呼び出す。
《お、ここは迷宮だね! 頑張るぞ~》
《私も役に立つように頑張るわ》
《兄上、ぼくも頑張ります》
《やった~。迷宮だね! 暴れるぞぉ~》
《タクミ兄、わたしも頑張るの!》
《いっぱいあそぶぞ~》
全員集合したところで、早速二十七階層へと足を踏み入れた。
「「これなーに?」」
「えっと……何だろう?」
【鑑定】で確認してみると、樹脂っぽい素材のようだった。
「「ほうせきー?」」
「違うかな? 樹脂が固まったものみたいだね」
ここの坑道の素材はプラスチックやレジンっぽいもののようだ。あくまでも〝っぽい〟ものだ。
琥珀も樹脂で、宝石の一種だが、あれは……化石だったか?
「「ひろう?」」
アレンとエレナが両手で持てるくらいの石を持ち上げ、首を傾げていた。
使える素材なら持ち帰るために集めるか確認しているのだろう。
「細工には使えるかもしれないから、いくつかは持って帰ってみようか」
「「わかった~」」
こうやって《無限収納》の在庫が増えていくのはわかっているのだが、収集癖はなかなか止められないんだよな~。
「さて、そろそろ攻略を始めるか~」
「「「《《《《《 《おー!》》》》》》」」」
一人一個の石……じゃないな、樹脂の塊を拾えば十個だ。二、三個持ってくる子もいるので、あっという間に収集は終了する。なので、気を取り直して二十七階層の攻略を始めることにする。
「「あっ!」」
開始すると同時にアレンとエレナが何かに気づいて駆け出して行った。
《魔物かな?》
《姿がまだ見えないわね》
《あ、あそこの曲がり角から来そうですね》
子供達が走り出すのが早すぎて僕達の視界にはまだ敵の姿が現れていなかった。
《あ、兄ちゃん、来たみたいだよ!》
「本当だな。ん? あれは……何だろう?」
《ロックゴーレムみたいなの!》
《ろっくごーれむ?》
見た目はロックゴーレムなのだが、素材が岩でなく半透明の緑だった。
「……鑑定ではロックゴーレムって出るな~」
「ふむ、あれはロックゴーレムの亜種のようだな」
カイザーの鑑定では亜種だということがわかったようだ。
「亜種か……って、しまった!」
初めて見るロックゴーレムの観察に時間を費やしている間に、アレンとエレナが蹴り技を繰り出してしまっていた。
岩系の魔物に蹴りはまずい! と思っても、止める暇がなかった。
「アレン、エレナ! 固くなかった!? 足は大丈夫?」
「「だいじょうぶ?」」
「何で疑問形!?」
「「たおせなかった~」」
僕は慌てて子供達の足を確認したが、問題ないようだ……たぶん。
それよりも二人にとってはロックゴーレム(亜種)を倒せなかったほうが問題だったようだ。
《ていやー!》
いつの間にかベクトルもロックゴーレム(亜種)に向かって走っていき、体当たりしていた。
《岩よりも固くないかな? でも、脆いわけでもないな~》
「……そうか」
固さの確認に行ってくれた……のかな? 体当たりで確認する辺りが、とてもベクトルらしい。
「たぶんだけど、坑道自体の素材と同じなんじゃないかな? 見た感じの色と艶が同じだ」
《おぉ! 兄ちゃん、それだ! 壁の素材と似たような感じだ!》
『貴石の迷宮』の特性的に階層ごとの素材と魔物が同一の可能性がある。となると樹脂のゴーレムってことだ。
《樹脂の塊のゴーレムか~。弱点って何だろう?》
「それが問題だよな~」
通常のロックゴーレムならある程度の打撃で砕けるし、水が有効だったりするし、アイアンゴーレムも雷や火が有効だ。
でもまあ、レジンやプラスチックっぽいものと仮定すると、熱に弱そうな気がする。
「ベクトル、ちょっと燃やしてみて」
《わかった~。――《ファイヤーボール》」
「あ、とけてきた~」
「わ~、ドロドロ~」
試しにベクトルに【火魔法】をお願いしたら、弱めの魔法でも溶けだしたようだ。
予想通りで安心したよ。
「これなら何とかなるな。というか、むしろ上級迷宮のこの階層の魔物にしては弱く感じるな~」
《そうね~、何というか奇抜を狙っている迷宮のような気がするわ~》
《そういう傾向もありそうですけど、他の冒険者なら炎に弱そうと気がつくかどうかもわかりませんし、わかっても対処できるかどうかも別問題じゃありませんか? 兄上だから、簡単に倒せるだけでは?》
《言われてみればその通りね。私達には兄様がいるから弱く感じるのね》
「……」
冷静に分析するフィートとボルトの言葉を聞くと、僕は全力で目を逸らしたくなった。
僕がプラスチックというものを知っているから、すぐに火魔法を試すことができた。そして、弱点が熱だと気がついても火魔法が使える者がいなかったら、試すことすらできないんだよな~。
……弱いと思ってすみませんでした!
「「おにぃちゃん、これなーに?」」
《何か、緑のドロドロしたのがドロップアイテムだったよ!》
無事にロックゴーレム(亜種)を仕留めた子供達が、手に入れたドロップアイテムを渡してくる。
「えっと、これは……塗料剤だな。板の表面とかに塗って乾かせば、ここの壁みたいにツルツルになるみたいだ」
「「ふ~ん」」
ぱっと浮かぶのが建築材としての使い方なので、そう説明するとアレンとエレナはあまり興味がなさそうな顔をした。あまり関わることがないので、二人は建築材系のものだとわりとこういう反応をする。
「まあ、一応持って帰って、使わないなら売ればいいさ」
「「そうする~」」
本当に驚くくらい興味なさそうだった。
数日掛けて街の至る所を歩き回り、たっぷりと買いものをし尽くした後、僕はどうするか悩んでいた。
「「なにがー?」」
「明日というか、今後の予定についてだよ」
「よていー?」
「めいきゅうー?」
「それな……」
「「いかないの!?」」
「やっぱり行きたいよね?」
「いきたい!」
「いく~」
迷宮に行くとなると、確実に十数日は潜ることになる。
その間、パトリックさん達を待たせることになるんだよな~。
「タクミさん、私達のことでしたら気にしないでください」
「そうですよ。私達は長期間待機することも視野に入れて来ていますからね。遠慮する必要はありませんよ」
パトリックさんとマシューさんが後押しをしてくれる。
ランサーさんとユージンも同意するように頷いてくれているので、僕達は四人の好意に甘えることにした。
◇ ◇ ◇
というわけで、僕達は再び『貴石の迷宮』に来ていた。
「どこまで行けるかわからないけど、ここは今回で最後にしようか」
「「わかった!」」
「うむ、承知した」
僕達は一階層のダイヤモンドの森を抜けて転移装置を使い、二十六階層の終わりにある転移装置へと飛んだ。
「「二十七かいそうだ~」」
「次はどのようなところなのだろうな~」
「順番通りだと緑の坑道だね。問題はその素材だよね~」
「「よしいこう!」」
「あ、ちょっと待って。その前にみんなを呼ぶから」
新しい階層に入る前にジュール達契約獣を呼び出す。
《お、ここは迷宮だね! 頑張るぞ~》
《私も役に立つように頑張るわ》
《兄上、ぼくも頑張ります》
《やった~。迷宮だね! 暴れるぞぉ~》
《タクミ兄、わたしも頑張るの!》
《いっぱいあそぶぞ~》
全員集合したところで、早速二十七階層へと足を踏み入れた。
「「これなーに?」」
「えっと……何だろう?」
【鑑定】で確認してみると、樹脂っぽい素材のようだった。
「「ほうせきー?」」
「違うかな? 樹脂が固まったものみたいだね」
ここの坑道の素材はプラスチックやレジンっぽいもののようだ。あくまでも〝っぽい〟ものだ。
琥珀も樹脂で、宝石の一種だが、あれは……化石だったか?
「「ひろう?」」
アレンとエレナが両手で持てるくらいの石を持ち上げ、首を傾げていた。
使える素材なら持ち帰るために集めるか確認しているのだろう。
「細工には使えるかもしれないから、いくつかは持って帰ってみようか」
「「わかった~」」
こうやって《無限収納》の在庫が増えていくのはわかっているのだが、収集癖はなかなか止められないんだよな~。
「さて、そろそろ攻略を始めるか~」
「「「《《《《《 《おー!》》》》》》」」」
一人一個の石……じゃないな、樹脂の塊を拾えば十個だ。二、三個持ってくる子もいるので、あっという間に収集は終了する。なので、気を取り直して二十七階層の攻略を始めることにする。
「「あっ!」」
開始すると同時にアレンとエレナが何かに気づいて駆け出して行った。
《魔物かな?》
《姿がまだ見えないわね》
《あ、あそこの曲がり角から来そうですね》
子供達が走り出すのが早すぎて僕達の視界にはまだ敵の姿が現れていなかった。
《あ、兄ちゃん、来たみたいだよ!》
「本当だな。ん? あれは……何だろう?」
《ロックゴーレムみたいなの!》
《ろっくごーれむ?》
見た目はロックゴーレムなのだが、素材が岩でなく半透明の緑だった。
「……鑑定ではロックゴーレムって出るな~」
「ふむ、あれはロックゴーレムの亜種のようだな」
カイザーの鑑定では亜種だということがわかったようだ。
「亜種か……って、しまった!」
初めて見るロックゴーレムの観察に時間を費やしている間に、アレンとエレナが蹴り技を繰り出してしまっていた。
岩系の魔物に蹴りはまずい! と思っても、止める暇がなかった。
「アレン、エレナ! 固くなかった!? 足は大丈夫?」
「「だいじょうぶ?」」
「何で疑問形!?」
「「たおせなかった~」」
僕は慌てて子供達の足を確認したが、問題ないようだ……たぶん。
それよりも二人にとってはロックゴーレム(亜種)を倒せなかったほうが問題だったようだ。
《ていやー!》
いつの間にかベクトルもロックゴーレム(亜種)に向かって走っていき、体当たりしていた。
《岩よりも固くないかな? でも、脆いわけでもないな~》
「……そうか」
固さの確認に行ってくれた……のかな? 体当たりで確認する辺りが、とてもベクトルらしい。
「たぶんだけど、坑道自体の素材と同じなんじゃないかな? 見た感じの色と艶が同じだ」
《おぉ! 兄ちゃん、それだ! 壁の素材と似たような感じだ!》
『貴石の迷宮』の特性的に階層ごとの素材と魔物が同一の可能性がある。となると樹脂のゴーレムってことだ。
《樹脂の塊のゴーレムか~。弱点って何だろう?》
「それが問題だよな~」
通常のロックゴーレムならある程度の打撃で砕けるし、水が有効だったりするし、アイアンゴーレムも雷や火が有効だ。
でもまあ、レジンやプラスチックっぽいものと仮定すると、熱に弱そうな気がする。
「ベクトル、ちょっと燃やしてみて」
《わかった~。――《ファイヤーボール》」
「あ、とけてきた~」
「わ~、ドロドロ~」
試しにベクトルに【火魔法】をお願いしたら、弱めの魔法でも溶けだしたようだ。
予想通りで安心したよ。
「これなら何とかなるな。というか、むしろ上級迷宮のこの階層の魔物にしては弱く感じるな~」
《そうね~、何というか奇抜を狙っている迷宮のような気がするわ~》
《そういう傾向もありそうですけど、他の冒険者なら炎に弱そうと気がつくかどうかもわかりませんし、わかっても対処できるかどうかも別問題じゃありませんか? 兄上だから、簡単に倒せるだけでは?》
《言われてみればその通りね。私達には兄様がいるから弱く感じるのね》
「……」
冷静に分析するフィートとボルトの言葉を聞くと、僕は全力で目を逸らしたくなった。
僕がプラスチックというものを知っているから、すぐに火魔法を試すことができた。そして、弱点が熱だと気がついても火魔法が使える者がいなかったら、試すことすらできないんだよな~。
……弱いと思ってすみませんでした!
「「おにぃちゃん、これなーに?」」
《何か、緑のドロドロしたのがドロップアイテムだったよ!》
無事にロックゴーレム(亜種)を仕留めた子供達が、手に入れたドロップアイテムを渡してくる。
「えっと、これは……塗料剤だな。板の表面とかに塗って乾かせば、ここの壁みたいにツルツルになるみたいだ」
「「ふ~ん」」
ぱっと浮かぶのが建築材としての使い方なので、そう説明するとアレンとエレナはあまり興味がなさそうな顔をした。あまり関わることがないので、二人は建築材系のものだとわりとこういう反応をする。
「まあ、一応持って帰って、使わないなら売ればいいさ」
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