弱小テイマー、真の職業を得る。～え？魔物って進化するんですか？～

第17話

「グオォォォォォ！！！」

オークキングが威嚇の咆哮をしてくる。

「くぅっ！みんな、大丈夫！？」

『この程度、造作もありません』『よゆーよゆー！』『オークキングって言ってもこの程度なんだねー』「ガウッ！」「ギャゥ！」

みんな大丈夫そうだ。

「よし、じゃあやりますよ、えっと、あ、僕アレンって言います」

「おう、俺はエオリアだ」

「よろしくお願いします、エオリアさん、クロ、ダークバインドで動きを止めて、ピノとレオは攻撃を、リルは落とし穴を作って、そこに土の槍を」

「ガウ！」「ギャウ！」『りょ！』

クロのダークバインドがオークキングに絡まる。

『フレイムボム！』「ギャオー！」

ピノの火魔法とレオの水魔法が飛び、オークキングに当たる。

「グォォァァァォ！！！」

だいぶダメージがあるようだ。

「行きますよエオリアさん！」

「あぁ！」

まだクロのダークバインドが絡まっているうちに攻撃を仕掛ける。

「ふんっ！」

「おりゃぁ！」

僕とエオリアさんの攻撃でオークキングに傷を付ける。

そして傷を付けた場所にクロのダークジャベリンが刺さる。

すごい、だいぶダメージが大きいぞ！

しかし、オークキングは特殊能力、自己再生を持っている。

あまりのんびりしていると全回復されてしまう。

「クロ、ピノ、レオ、とにかく手数だ、オークキングに回復させる暇を与えないで！」

「ガウ！」「ギャウ！」『分かった！』

そこからはこちらの連続攻撃が始まった。

クロのダークバレット、ピノのファイアブレス、レオのアイススピア、とにかく手数で攻める。

僕とエオリアさんもクロたちの攻撃が止まる間に攻撃をする。

しばらくすると他のオークを倒していた人たちもオークキング討伐に参加してくれる。

よし、これなら勝てる！

そこからオークキング討伐までは早かった。

みんなが傷を付け、攻撃が止まらなかったおかげでオークキングが自己再生する暇もなく、最後は途中から参加してきた冒険者により首が落とされた。

「オークキングを倒したぞー！」

「「「うおぉぉぉぉぉ！！！」」」

終わったぁ！

Bランク魔物は初めてだったけど、勝ててよかった。

まぁ、みんなで戦ったから勝てたみたいなものだけど。

その後、オークの集落にお宝が無いかみんなで探すと。

「ガウ！」「ギャウ！」

「ん？どうしたの？クロ、レオ」

見ると

「あれ？これ！ドグマジオ石とホルム石だ！」

オークたちは魔石を食べることもあるので恐らく取っておいたのだろう、ドグマジオ石とホルム石を見つけた。

「じゃあ、早速進化する？」

「ガウ！」「ギャウ！」

「じゃあ、はい」

クロとレオが石をバリボリと食べる。

そして

《個体名クロ、レオの進化条件が揃いました、進化させますか？》

「はい、お願いします」

クロとレオが光り、光が収まる。

ステータス。

-----------------------------
<名前> クロ
<種族> ジェネラルウルフ
<レベル> 60/70
<ランク> C
<魔法> 闇魔法
 
<進化条件>
レベル上限
ブラックスター石
-----------------------------
-----------------------------
<名前> レオ
<種族> アクアリザード
<レベル> 60/70
<ランク> C
<魔法> 水魔法
 
<進化条件>
レベル上限
ニェード石
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『ようやく俺もアレンと話せるようになるのか！』

『私もです、初めましてアレンさん』

「おぉ！クロ！レオ！」

僕はクロとレオに抱きつく。

『はっはっは！そんなに俺と話せて嬉しいか！俺も嬉しいぞ！』

「うん！とっても嬉しい！これでようやくみんなとお話が出来るね！」

『わたくしも主と話せて嬉しいです』

『ボクも嬉しい！』

『あたしもだよ！』

「よし！喜ぶのはここまでにして、とりあえずギルドに戻ろうか」

『はい』『『はーい』』『おう』『分かりました』

持てるだけオークの素材を持ちギルドへと帰った。