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第6話

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拠点に戻り今後のことを考える。

野菜は確保できるからいいとして、肉だよなぁ。

魔物の肉って食べられるんだろうか?

鑑定の魔法があるからあのブタだけでも調べておくんだった。

まぁ調べたとしても血抜きの方法が分からないと意味ないけど。

とにかく、肉の確保は必須だよな。

…待てよ、アイテムボックスの存在を忘れてたな。

もしかしたらアイテムボックスに入れれば血抜きから解体までやってくれるかもしれない。

やってみる価値はある、明日早速魔物を探しに行こう。

今日はもう暗くなってきたので寝ることに。

「おやすみスラ」

『おやすみなさい、ご主人』



次の日、食べられる魔物を探しに聖域外へ出ることに。

帰り道が分からなくなっても空間魔法に転移魔法があるから大丈夫だ。

転移魔法は1度行ったことのある場所へならどこにでも転移出来る魔法だ。

これなら迷ったとしても拠点を思い浮かべれば一瞬で帰れる。

さて、魔物を探しに行きますか。

「スラはどうする?一緒に行く?」

『スラも行くー』

「じゃ、行こっか」

『うん!』

聖域外に出て魔物を探す。

「スラは魔物の気配とか分かる?」

『うーん、向こうにいるかも』

スラが触手を伸ばし指す。

その方向に向かい10分ほどすると昨日見たブタのような魔物を見つけた。

鑑定すると、毒は無く、食べられる魔物だということが分かった。

「よし、じゃあ倒すか、ウィンドカッター」

風の刃がブタに飛んでいき、スパッと首を切る。

「よし」

近付きアイテムボックスに入れる。

「さて、これで血抜きと解体が出来ればいいんだが…」

アイテムボックスのリストを見る。

すると、見事にそれぞれの部位と血と、別れてリストに現れた。

「よっしゃ!これで血抜きも解体もやる必要はなくなったな!」

帰って焼いて食べよう。

その前に、もう少し狩っていこうかな。

そうしてスラに魔物の場所を聞きながら全部で5匹の食べられる魔物を倒した。

「じゃあそろそろ戻るか」

『うん!』

転移魔法は使用者に指1本でも触れていれば一緒に転移が出来るのでスラと一緒に転移して帰る。

「ただいまー」

『ただいまー』

「さて、早速だが肉を焼こう、っとその前に、野菜はどうなったかな?」

畑を見に行くともう収穫出来るくらいに大きくなった野菜があった。

「ほう、成長促進魔法をかけると大体1日で取れるようになるのか」

野菜を収穫することに。

『スラもやるー』

「じゃあお願い」

道具が無いので手作業での収穫だ、今後道具も何とかしないとな。



木の棒に肉を刺し、火魔法で薪に火をつけ焼く。

野菜はそのまま。

調味料が無いんだよなぁ…。

やっぱり1度どこか街に行く必要があるかも。
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