57 / 61
第57話
しおりを挟む
久しぶりに相棒を収納から取り出し、出発。
チェイス領の街までノンストップだ。
途中、盗賊のような人たちが茂みから出てきたが無視して通り過ぎる。
チェイス領、ファントム領、ズィーク領、それぞれで20日ほど滞在、露店を開き商品を売った。
どの領でも領主に会うイベントは起こらなかった。
そして国境を越え、ジオーネ王国に辿り着いた。
ジオーネ王国は他のどの国よりも亜人種に寛容らしく、国境付近で亜人の姿をよく見かけた。
特に多いのがドワーフ、やはり魔道国というだけあって物作りに強い人が集まるのだろうか。
ジオーネ側の駐屯所で国の大まかな地図をゲット。
王都まではイースティン領、ハバル領、カスティエ領、ユークス領と通るようだ。
さて、では相棒を取り出し出発…しようと思ったのだが。
「ちょ、ちょっと待ってくれそこの君!」
「…」
「君!そこの黒髪の君だよ!」
「…あ、俺?」
「そう!そうだよ!それはなんだ?乗り物なのか?」
そう声を掛けてきたのはドワーフらしき人。
「えぇ、俺の持っている移動手段、乗り物ですけど、なにか?」
「それはどこで手に入れたんだ?」
「どこと言われましても…」
困ったなぁ。どうやって切り抜けよう。
…まぁでも隠す事でもないし、いいか。
「俺のギフトによるものですね」
「ギフト…ギフトかぁ…そうか、それはもうひとつ出せないのか?」
「出せないことはないですけど、先にこの国の王様にでも、と思って」
「!そうか!なら早く見せてくれ!」
「え?」
するとそのドワーフの後ろからもう1人、エルフだろうか、やってきた。
「やっと見つけましたよダガ陛下!なにやってるんですか!」
「へ、陛下?」
「おぉ、言い忘れていたな、俺の名前はダガ・スーラ・ジオーネ、ジオーネ王国の王だ」
「へ?え?ええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
チェイス領の街までノンストップだ。
途中、盗賊のような人たちが茂みから出てきたが無視して通り過ぎる。
チェイス領、ファントム領、ズィーク領、それぞれで20日ほど滞在、露店を開き商品を売った。
どの領でも領主に会うイベントは起こらなかった。
そして国境を越え、ジオーネ王国に辿り着いた。
ジオーネ王国は他のどの国よりも亜人種に寛容らしく、国境付近で亜人の姿をよく見かけた。
特に多いのがドワーフ、やはり魔道国というだけあって物作りに強い人が集まるのだろうか。
ジオーネ側の駐屯所で国の大まかな地図をゲット。
王都まではイースティン領、ハバル領、カスティエ領、ユークス領と通るようだ。
さて、では相棒を取り出し出発…しようと思ったのだが。
「ちょ、ちょっと待ってくれそこの君!」
「…」
「君!そこの黒髪の君だよ!」
「…あ、俺?」
「そう!そうだよ!それはなんだ?乗り物なのか?」
そう声を掛けてきたのはドワーフらしき人。
「えぇ、俺の持っている移動手段、乗り物ですけど、なにか?」
「それはどこで手に入れたんだ?」
「どこと言われましても…」
困ったなぁ。どうやって切り抜けよう。
…まぁでも隠す事でもないし、いいか。
「俺のギフトによるものですね」
「ギフト…ギフトかぁ…そうか、それはもうひとつ出せないのか?」
「出せないことはないですけど、先にこの国の王様にでも、と思って」
「!そうか!なら早く見せてくれ!」
「え?」
するとそのドワーフの後ろからもう1人、エルフだろうか、やってきた。
「やっと見つけましたよダガ陛下!なにやってるんですか!」
「へ、陛下?」
「おぉ、言い忘れていたな、俺の名前はダガ・スーラ・ジオーネ、ジオーネ王国の王だ」
「へ?え?ええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
1,180
お気に入りに追加
2,652
あなたにおすすめの小説
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
テンプレを無視する異世界生活
ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。
そんな彼が勇者召喚により異世界へ。
だが、翔には何のスキルもなかった。
翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。
これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である..........
hotランキング2位にランクイン
人気ランキング3位にランクイン
ファンタジーで2位にランクイン
※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。
※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
W職業持ちの異世界スローライフ
Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。
目が覚めるとそこは魂の世界だった。
橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。
転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる