帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

大学生

交通手段を増やそう！

教室にて。
「ふぅ。疲れたー。」
「おいまだ、2日だよ？」
「うん、そうだけどさー。」
「はは。」
「で、今日の授業は細胞学と薬学と生理学と免疫学、臨床医学、生化学か。」
「ええ、そうですね！にしても、教科書本当に分厚いですねー！」
「だな。」
「まぁ、私たちは馬車なので困りませんが。」
「そだよなー。でも、全ての学生が馬車登校はできないのか？」
「うーん、いまの状況ではむりですね。」
「できたら、簡単に移動手段ができる物があればな。」
「あ！私しってます！」
「うん？」
「自転車です。」
「あ！そうだ！自転車か。」
「はい。」
「自転車をこの国で量産化すればもっと移動が簡単になるな。」
「はい！」
「よし、じゃあ、どうやって量産化するか帰宅後考えよう。」
「はい！」
「そういえば、自転車はいまどれぐらい…。」
「いや、あんまりだ。どちらかといえば男爵の下男や下女か裕福な国民だけだな。」
「なるほど。」
「下男や下女は当主から通勤で貰えるそうだ。だが、普通の国民や貧しい国民は…むりだな。」
「ですね。」
「いま、自転車工場があるのは2ヶ所だけ。しかも王都にしかない。」
「では、それを辺境とかに増やせば？」
「辺境か…悪くないな。」
チャイムがなったので私とアレクは急ぎ席に座った。
「では、細胞学の授業を始めます。起立！礼！着席！」
「「よろしくおねがいします！！」」
「よし、では細胞についてから…。」