〜侍女は騎士団長と恋に堕ちる〜

第2章

皇后とのお茶会(雪華side)

今日、わたくしは皇后に誘われ2人きりでお茶会をしました。近くでは、玉林さんが働いています。玉林さんは可愛らしいお方でさらにお茶を頂くとき、

「景家大夫人。もしも、アレルギーなどがあれば仰ってください。」
「お心遣いありがとう。」

そして、深淵さんもそう。
私が来る前にハンカチを落とすと、
「このハンカチは景家大夫人の物でしょうか？汚れていたら、私が洗います。」
「ええ、そうよ。そこまでしなくてもいいわよ。」

ちなみに、皇后は招待される人物に対して誠実に対応する侍女を選んでいる。その中でも深淵さんと、玉林さんはかなり有能だった。

そして、皇后と会話をすることになりました。
皇后と2人きりで話します。

「皇后、ご機嫌麗しゅうございます。」
「ありがとう。大夫人もご健康のようで。」
「感謝します。」
「お座りになって。」
「はい。」 
「皇后、実は私の3人の息子に玉林さんと玉華さんと深淵さんを頂きたいのですが。」
「あら？いいわよ！玉林は、景昭で、玉華は景永で、深淵は景雲だったかしら？」
「あら、ご存知なのですね。」
「ええ、もちろんですわ。それに、玉華と景永はすでに婚約してるみたいですし、玉林と景昭はいい所までいってますし。さらに、深淵はよく景雲と話してますし。」
「え！皇后！景永が、玉華さんと婚約！？聞いてません…。」
「あら？おかしいわね。もうすでに、婚約届は貰ってるわ。」
「え！そうなのですね。」
「それで、大夫人が聞きたいのは？」
「はい、結婚した後のことです。」
「そうね。それは、個人の自由かしら。でも、できれば辞めて欲しくはないわ。」
「そうですね。いつ婚約、結婚しましょうか？」
「そうね。玉華と景永は半年後に結婚、玉林と、景昭は翌年に結婚、景雲と深淵も翌年にしましょうか。」
「あら、いい案ですね。ありがとうございます。」
「いえいえ。3人ともよくやってくれるわ。でもね、働きすぎだから、あなたの息子がどうにかしてくればいいのですが。」
「まぁ、そうなのですか。」
「そうなのよ。もちろん、手当は出してるわ。でもね…いつ倒れるのか私はひやひやしているのです。大夫人から息子にいって貰えますか？」
「かしこまりました。」
「ええ。お願いね。」と、お茶会は終わった。


幸い、皇后は結婚には反対ではなそうね。
とりあえず、息子に報告よ。