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嵐の前の静けさ

一連の騒ぎ(皇后side)

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 しばらく皇后sideが続きます。


 今日は、玉林も出勤した。

「ふぅ。今日は、皇貴妃がくるわよ。」
「「かしこまりました。」」
「皇后。淑妃は、常在となりました。そして、いまは謹慎中だそうです。また、父が降格となったそうです。」と、玉林がいう。
「そうなのね。貴妃は?」
「貴妃は、金剛宮で療養中です。医者によると2週間休めばましになると。」
「なるほど。そうだわ。なぜ、貴妃は流産したの?」
「そこまではわかっていません。ただ、徳妃の侍女璃々いわく常在は産婆に銀子を渡していたそうです。」
「そうなのね。玉林、産婆に聞き込みを。」
「はい。」
「皇后!皇后!」
「どうしたの?」
「し、貴妃が常在を叩いています!」
「貴妃が?」
「場所は?」
「場所は…睦宮(すいぐう)です!」
「わかったわ!さぁ、急ぎましょう!」
「皇貴妃にはなんと?」
「皇貴妃も睦宮へくるようにと。」
「はい!」
「急ぐわよ!」
「こちらです!」
「ええ。」
 そして、睦宮へ着いた。
 そこには、怒った貴妃が蘭常在を叩いていた。
「あなたのせいで私の子は!!!」
「うっ!なによ!!あなたが気をつけなかったのでしょう?」
「は??!誰かこの女を!!」
「貴妃。皇后と皇貴妃が。」
「え?あ…申し訳ありません。」
「貴妃、常在。たちなさい。」
「感謝します。」
「貴妃。流産して悲しいだろうが安静にしているように。」
「皇后のおっしゃる通りです。そもそも、常在が流産させたとはまだ証拠がありません。」
「なにをいってのです!?」
「貴妃。この後宮の主は誰かしら?」
「もちろん、皇后です。」
「ええ。なら、私の命令に従いなさい。」
「しかし…!」
「貴妃、皇后の命令に従えよ!!」と、皇貴妃が叱る。
「っ…申し訳ありません!」
「貴妃は、金剛宮へ。常在は謹慎なので睦宮へ。」
「「はい。」」
 とりあえず、この騒ぎは終わったか。
「皇后。近頃、たくさんの者たちが滅んでいきますね。」
「ええ。そうね。」
「では、行きましょうか。」
「ええ。」
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