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皇后の女官として

私の家族

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 そんな、私はなんと皇后から休暇を貰った。
「ありがとうございます。」
「そういえば、玉林の家族はいるの?」
「はい。お母さんと私と双子の妹玉華ぎょくかと兄の永燐えいりんと弟の永助えいすけです。」
「なるほどね。あまり、詳しくは聞きたくないのだけど、お父さんは?」
「あー。離婚したそうです。」
「そうなのね。」
「はい。」
 しかも、不倫だった。激怒した母は離婚届をしさらに父と相手に慰謝料を申し込んだ。月に1回お金が届けられる。そのため、これまでお金に困ったことは無かった。
 ちなみに、私はこの国の最難関校である女子校桜蘭おうらん学園に入学した。しかも、首席だったため学費の大半が免除された。玉華は首席では無い反面次席であり学費の半分以上が免除された。兄は最難関校である男子校うぐいす校に入学した。しかも、首席だった。そのお陰で学費のほとんどが免除された。弟も同様に。
 そのため、私たち兄妹は優秀だと言われるのは日常になった。
「え!あなた、桜蘭学園出身だったの!?」と、皇后にびっくりされた。
「は、はい。」
「桜蘭学園って、1000人から10人のみしか入れないと、言われる学校よね。」
「らしいですね。」
 (問題はそんな大したことなかったけど。)
「す、すごいわ。そういえば、万縁もあなたと、同じく桜蘭学園首席よ。」
「そうだったのですね!」
「そうよ。皇宮だけではなくて桜蘭学園と、鶯校と共学である璃校りこうも様々な面でとても給料がいいの。」
「そういえば、皇后も璃校でしたね。」
「ええ。陛下もね。」
 皇族や貴族は婚活があるため璃校に行く者が多い。
「じゃあ、家族に会いにいってらっしゃい。」
「はい。」
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