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第3章 学園に通おう
114話 いたずらっ子
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さて、あとは防犯装置のほうか。
「ミニっくん。次は、防犯装置に引っかからない人を……なんていうかプライベートエリアに自由に出入りできる人を設定したいんだけど」
「承知いたしました。
2階左エリアの防衛機構の除外対象の設定ですね」
おお、あんな曖昧な指示でもちゃんと理解してくれた。
日本の下手なbotチャットより優秀だな、ミニっくん。
なんか誇らしい。
……いけないいけない、ミニっくんの見た目が見た目だから親感覚が抜けない。
「ああ、あと、この執務室への入室も一緒にお願いできる?」
「可能でございます」
今の僕の身内でここに入っちゃだめな人はいないから、プライベートエリアに入れる人=執務室に入れる人でいいだろう。
「それじゃ、お願いします。
えっと、どうすればいいのかな?」
「マスター、新規除外対象はこの屋敷内にいますでしょうか?」
「うん、いるよ」
除外対象どころか、僕の身内全員……あ、マリーナさんいないや。
あと、スレイくんとかルキアンさんとかどうするかなぁ?
まあ、今度実際に来ることになったときに考えればいいか。
「屋敷内より除外対象になっていないものを検索…………検索中…………検索中……」
ん?なんか長いな?まあ、結構広いからなぁ、このお屋敷。
そう思いながら待っているけど、なかなか終わらない。
周りのみんなはもちろん、アッキーまで不思議そうな顔になっているってことはなにか異常事態かな?
「アッキー、もしかしてミニっくん壊れちゃった?」
パソコンで言うフリーズ起こしちゃったとか。
「いや、そんなことはないと思うが……それにしてはやけに長いな。
この程度の屋敷の人物探査ごとき数秒で終わるはずだが……」
アッキーはそう言うけど、もうすでに数分経ってる。
『検索中』と言い続けるだけで、動きも止まっちゃったしそろそろ再起動方法とか聞いたほうがいいのかな?と思ったところで、ミニっくんが動きだした。
「…………検索完了。
現在、屋敷内には7,824名の除外対象になっていないものが存在します」
……は?
え?どういうこと?今このお屋敷に8千人近くの人がいるって言ってるの?
「……アッキー、やっぱりミニっくん壊れちゃった?」
やっぱり、僕とミッくんの魔力が混ざったりしたのがなにか問題に?
な、なんとかミニっくん治せないかな?
狼狽えている僕だけど、アッキーは腕を組んで少し考え込んでいる。
「ふむ……ハル、精霊を除外させるように言ってくれ」
え?精霊ってノームさんたちのこと?
「ええっと……ミニっくん、精霊を除外すると何人になる?」
「……精霊除外後の数は4名になります」
…………このお屋敷に8千人近くのノームさんがいるってこと?
え?いくら小さいって言ったって、8千人もいたら足の踏み場無くなってない?
というか、すでに何人か踏んでない?大丈夫?ノームさんたち。
ミニっくんの言葉を聞いて、僕以外のみんなも周りを……特に足元をキョロキョロしだしている。
「いや、実体化していないときの精霊は物理的影響を受けないから仮に踏んでいたとしても問題はない。
…………無いが……さすがにそこまでの数が集まっているとは驚いたな。
これも精霊の巫女がいるからか?」
踏んじゃっても問題ないと聞いて、ひとまず安心。
確かに玄関にいたノームさん達は僕に集まってきてたけど、あの感じでさらに集まってきているってことなんだろうか?
流石に大丈夫なのか?これ。
「アッキー、精霊さん、こんなに集まっても大丈夫なの?」
集まりすぎて爆発とか合体とかしたりしない?
「いや、前も言った通り精霊自体に害はないから問題ない……。
無いが……」
言いよどむアッキーが怖い。
「アッキー、覚悟しておきたいから言って」
「うむ……人数分イタズラされるかもしれん……」
お、おおう……。
は、8千人のイタズラっ子か……耐えられるかな?
「それと……」
「え?まだなにかあるの?」
「…………あまりノームが増えすぎて、土のマナが長期にわたって濃くなりすぎると世界樹の芽が生えてくるかもしれん」
なにそれ怖い。
とりあえず、エルフの里はここの何百、ヘタすると何千倍もノームさんがいるらしいのでこれくらいなら世界樹が生えてくることはないらしい。
……多分。
アッキーも初めてのことでちょっと自信なさげだったけど、今はその言葉を信じようと思う。
僕にはどうしようもない話だし。
「そ、それじゃ、設定を終わらせちゃおうか……というか、ノームさん達は設定しなくていいの?」
ツタで驚いちゃったりしないかな?
「姿を消している限り爺たちが張ったトラップ魔法と言えど精霊を捕らえることはできんから問題ない。
……言い方を変えれば、止めようがないということだが……これは諦めるしかないな」
おおう……そういえば、長老様たちもノームさんたちのイタズラで困ってるって言ってたしエルフさんたちでも対処不能なのか。
ま、まあ、イタズラ以外の害はないって言うし、イタズラは我慢しよう。
とりあえずノームさんのことはひとまず忘れよう。
ポケットの中のノームくんが『忘れないでー』って感じで引っ張ってるけど、また後でね?
この子、一番はじめに僕に登ってきた子だよな?懐かれたんだろうか?
人形みたいで可愛いし懐かれるのは嬉しいんだけど、イタズラはお手柔らかにして欲しい。
ノームくんは任せとけって感じで笑いながら親指を立てているけど、どこまで僕の意図が伝わっているやら。
「さて、今度こそ設定を終わらせちゃおう。
ミニっくん、さっきの4人を防犯装置の除外対象にしたいんだけどどうすればいいんだろう?」
「承知いたしました。
この4名で大丈夫でしょうか?」
そういうミニっくんの頭上、僕の顔の前辺りに薄っすらと透けたモニタ画面のようなものが現れる。
そこには先程通ってきたプライベートエリアの入口あたりが映っていて、徐々にズームしていき、最後には4分割されたモニタにバナくんにエミールくん、クラウスさんとカミラさんが映し出された。
……十分に発達した科学は魔法と変わらないって聞いたことあるけど、逆もまた然りだな。
空中に浮かんでる透けてるモニタとかもうSFの世界だ。
「えっと、うん、この4人に防犯装置が反応しないようにして」
「承知いたしました。
防衛機構の除外対象に指定の4名を追加します……追加完了しました」
「これでもうツタとかは出てこないのかな?」
「はい、再設定するまでプライベートエリア及び執務室の防衛機構が反応することはありません」
良かった。これで一安心だ。
あとは、前に話に出てたマスターキーの設定とかだけど……これはまたあとでいいか。
とりあえずは館内を見て回って、部屋割りを済ませたあとでいいだろう。
「あとはなんかやっておいたほうがいいことあるかな?」
一応みんなにも聞いてみるけど、みんなとしても細かいところは落ち着いてから、って感じみたいだ。
それなら……と思って席を立ちかけてふと思いついたことがあった。
……聞くのが怖い気がするけど、多分1度は聞いておかないとだめだと思う。
今聞いちゃって大丈夫かな?とも思うけど逆に今いる人達には聞いてほしい気もする。
まあいいや、聞いちゃえ。
「あのさ、ミニっくん」
「なんでしょうマスター。
なんなりと何でもお申し付けください」
なんか笑顔のままズイッと寄ってくるミニっくん。
あれ?こんなに押しの強い子だったっけな?
ま、まあ、それはいいか。
「あのさ……こ、このお屋敷の防犯装置って他になにがあるの?」
「まず、全館の魔力結晶を用いた超長距離砲撃装置と……」
「あ、もういいです」
『まず』でお腹いっぱいです。
エルフさん達はこのお屋敷でなにする気なんだろう?
「ミニっくん。次は、防犯装置に引っかからない人を……なんていうかプライベートエリアに自由に出入りできる人を設定したいんだけど」
「承知いたしました。
2階左エリアの防衛機構の除外対象の設定ですね」
おお、あんな曖昧な指示でもちゃんと理解してくれた。
日本の下手なbotチャットより優秀だな、ミニっくん。
なんか誇らしい。
……いけないいけない、ミニっくんの見た目が見た目だから親感覚が抜けない。
「ああ、あと、この執務室への入室も一緒にお願いできる?」
「可能でございます」
今の僕の身内でここに入っちゃだめな人はいないから、プライベートエリアに入れる人=執務室に入れる人でいいだろう。
「それじゃ、お願いします。
えっと、どうすればいいのかな?」
「マスター、新規除外対象はこの屋敷内にいますでしょうか?」
「うん、いるよ」
除外対象どころか、僕の身内全員……あ、マリーナさんいないや。
あと、スレイくんとかルキアンさんとかどうするかなぁ?
まあ、今度実際に来ることになったときに考えればいいか。
「屋敷内より除外対象になっていないものを検索…………検索中…………検索中……」
ん?なんか長いな?まあ、結構広いからなぁ、このお屋敷。
そう思いながら待っているけど、なかなか終わらない。
周りのみんなはもちろん、アッキーまで不思議そうな顔になっているってことはなにか異常事態かな?
「アッキー、もしかしてミニっくん壊れちゃった?」
パソコンで言うフリーズ起こしちゃったとか。
「いや、そんなことはないと思うが……それにしてはやけに長いな。
この程度の屋敷の人物探査ごとき数秒で終わるはずだが……」
アッキーはそう言うけど、もうすでに数分経ってる。
『検索中』と言い続けるだけで、動きも止まっちゃったしそろそろ再起動方法とか聞いたほうがいいのかな?と思ったところで、ミニっくんが動きだした。
「…………検索完了。
現在、屋敷内には7,824名の除外対象になっていないものが存在します」
……は?
え?どういうこと?今このお屋敷に8千人近くの人がいるって言ってるの?
「……アッキー、やっぱりミニっくん壊れちゃった?」
やっぱり、僕とミッくんの魔力が混ざったりしたのがなにか問題に?
な、なんとかミニっくん治せないかな?
狼狽えている僕だけど、アッキーは腕を組んで少し考え込んでいる。
「ふむ……ハル、精霊を除外させるように言ってくれ」
え?精霊ってノームさんたちのこと?
「ええっと……ミニっくん、精霊を除外すると何人になる?」
「……精霊除外後の数は4名になります」
…………このお屋敷に8千人近くのノームさんがいるってこと?
え?いくら小さいって言ったって、8千人もいたら足の踏み場無くなってない?
というか、すでに何人か踏んでない?大丈夫?ノームさんたち。
ミニっくんの言葉を聞いて、僕以外のみんなも周りを……特に足元をキョロキョロしだしている。
「いや、実体化していないときの精霊は物理的影響を受けないから仮に踏んでいたとしても問題はない。
…………無いが……さすがにそこまでの数が集まっているとは驚いたな。
これも精霊の巫女がいるからか?」
踏んじゃっても問題ないと聞いて、ひとまず安心。
確かに玄関にいたノームさん達は僕に集まってきてたけど、あの感じでさらに集まってきているってことなんだろうか?
流石に大丈夫なのか?これ。
「アッキー、精霊さん、こんなに集まっても大丈夫なの?」
集まりすぎて爆発とか合体とかしたりしない?
「いや、前も言った通り精霊自体に害はないから問題ない……。
無いが……」
言いよどむアッキーが怖い。
「アッキー、覚悟しておきたいから言って」
「うむ……人数分イタズラされるかもしれん……」
お、おおう……。
は、8千人のイタズラっ子か……耐えられるかな?
「それと……」
「え?まだなにかあるの?」
「…………あまりノームが増えすぎて、土のマナが長期にわたって濃くなりすぎると世界樹の芽が生えてくるかもしれん」
なにそれ怖い。
とりあえず、エルフの里はここの何百、ヘタすると何千倍もノームさんがいるらしいのでこれくらいなら世界樹が生えてくることはないらしい。
……多分。
アッキーも初めてのことでちょっと自信なさげだったけど、今はその言葉を信じようと思う。
僕にはどうしようもない話だし。
「そ、それじゃ、設定を終わらせちゃおうか……というか、ノームさん達は設定しなくていいの?」
ツタで驚いちゃったりしないかな?
「姿を消している限り爺たちが張ったトラップ魔法と言えど精霊を捕らえることはできんから問題ない。
……言い方を変えれば、止めようがないということだが……これは諦めるしかないな」
おおう……そういえば、長老様たちもノームさんたちのイタズラで困ってるって言ってたしエルフさんたちでも対処不能なのか。
ま、まあ、イタズラ以外の害はないって言うし、イタズラは我慢しよう。
とりあえずノームさんのことはひとまず忘れよう。
ポケットの中のノームくんが『忘れないでー』って感じで引っ張ってるけど、また後でね?
この子、一番はじめに僕に登ってきた子だよな?懐かれたんだろうか?
人形みたいで可愛いし懐かれるのは嬉しいんだけど、イタズラはお手柔らかにして欲しい。
ノームくんは任せとけって感じで笑いながら親指を立てているけど、どこまで僕の意図が伝わっているやら。
「さて、今度こそ設定を終わらせちゃおう。
ミニっくん、さっきの4人を防犯装置の除外対象にしたいんだけどどうすればいいんだろう?」
「承知いたしました。
この4名で大丈夫でしょうか?」
そういうミニっくんの頭上、僕の顔の前辺りに薄っすらと透けたモニタ画面のようなものが現れる。
そこには先程通ってきたプライベートエリアの入口あたりが映っていて、徐々にズームしていき、最後には4分割されたモニタにバナくんにエミールくん、クラウスさんとカミラさんが映し出された。
……十分に発達した科学は魔法と変わらないって聞いたことあるけど、逆もまた然りだな。
空中に浮かんでる透けてるモニタとかもうSFの世界だ。
「えっと、うん、この4人に防犯装置が反応しないようにして」
「承知いたしました。
防衛機構の除外対象に指定の4名を追加します……追加完了しました」
「これでもうツタとかは出てこないのかな?」
「はい、再設定するまでプライベートエリア及び執務室の防衛機構が反応することはありません」
良かった。これで一安心だ。
あとは、前に話に出てたマスターキーの設定とかだけど……これはまたあとでいいか。
とりあえずは館内を見て回って、部屋割りを済ませたあとでいいだろう。
「あとはなんかやっておいたほうがいいことあるかな?」
一応みんなにも聞いてみるけど、みんなとしても細かいところは落ち着いてから、って感じみたいだ。
それなら……と思って席を立ちかけてふと思いついたことがあった。
……聞くのが怖い気がするけど、多分1度は聞いておかないとだめだと思う。
今聞いちゃって大丈夫かな?とも思うけど逆に今いる人達には聞いてほしい気もする。
まあいいや、聞いちゃえ。
「あのさ、ミニっくん」
「なんでしょうマスター。
なんなりと何でもお申し付けください」
なんか笑顔のままズイッと寄ってくるミニっくん。
あれ?こんなに押しの強い子だったっけな?
ま、まあ、それはいいか。
「あのさ……こ、このお屋敷の防犯装置って他になにがあるの?」
「まず、全館の魔力結晶を用いた超長距離砲撃装置と……」
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