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癒-healing-
P13.私の事、嫌いになっちゃったの?
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視線を感じる…
ここ数日、誰かに見られているような気がしてならない。
特に自習室へ向かう最中だ。
今日こそは視線の原因を突き止めたいが
いつどこを見回しても誰もいない。
考えすぎか…?
………そういやこの前、
あの気の強い女にあった時は
進路室のダンボールの影に
1人ちっさい女がいたっけか…
何となくそんな事を思い出して
目的地の自習室を通り越して
ダンボールの影を覗いてみた
「………あんた、何やってんの?」
まさか居ないよなと覗いたはずの
ダンボールの陰にうずくまっていたのは
この前もいた…えーと…“みかん”だっけ?
目が合った瞬間に顔がみるみる赤くなっていき、
次の瞬間に訳のわからない言葉を叫んでいた。
「毎日ここにいたの?」
「え、と…その…えとあの…」
はっきりしない奴は苦手なんだよな…
イライラしてくるし。
「とにかく、用がないなら消えてくんない?俺忙しいから」
「あ…ごめん、なさい」
そう言うと今度は泣き出しそうな顔になる。
うわ…めんどくさ。
これが一番嫌だわ。
「じゃあ」
そう言って自習室へ足を向けた時
「まって…!」
振り向くとそいつは
まだ泣きそうな顔をしていたが
立ち上がってこっちを向いていた
「もう、図書室には来ないの?」
「はぁ?」
俺はそもそも滅多に図書室には行かない
だが、その言葉で確信した。
やっぱりこいつは俺と“あいつ”を勘違いしているのだと。
「あのさ、人違いしてるぞ。」
「え…」
「お前が言ってるのは俺の事じゃない。図書室にそっくりな奴がいるだろ?そっちの方だ。」
これでわかるだろ…
「それ、雫にも言われたよ…でも、そんな訳ない。
私、あなたの事間違ったりなんかしない。…あんなに沢山お話ししたのに…私の事、嫌いになっちゃったの?」
そういうとそいつは号泣した。
ここ数日、誰かに見られているような気がしてならない。
特に自習室へ向かう最中だ。
今日こそは視線の原因を突き止めたいが
いつどこを見回しても誰もいない。
考えすぎか…?
………そういやこの前、
あの気の強い女にあった時は
進路室のダンボールの影に
1人ちっさい女がいたっけか…
何となくそんな事を思い出して
目的地の自習室を通り越して
ダンボールの影を覗いてみた
「………あんた、何やってんの?」
まさか居ないよなと覗いたはずの
ダンボールの陰にうずくまっていたのは
この前もいた…えーと…“みかん”だっけ?
目が合った瞬間に顔がみるみる赤くなっていき、
次の瞬間に訳のわからない言葉を叫んでいた。
「毎日ここにいたの?」
「え、と…その…えとあの…」
はっきりしない奴は苦手なんだよな…
イライラしてくるし。
「とにかく、用がないなら消えてくんない?俺忙しいから」
「あ…ごめん、なさい」
そう言うと今度は泣き出しそうな顔になる。
うわ…めんどくさ。
これが一番嫌だわ。
「じゃあ」
そう言って自習室へ足を向けた時
「まって…!」
振り向くとそいつは
まだ泣きそうな顔をしていたが
立ち上がってこっちを向いていた
「もう、図書室には来ないの?」
「はぁ?」
俺はそもそも滅多に図書室には行かない
だが、その言葉で確信した。
やっぱりこいつは俺と“あいつ”を勘違いしているのだと。
「あのさ、人違いしてるぞ。」
「え…」
「お前が言ってるのは俺の事じゃない。図書室にそっくりな奴がいるだろ?そっちの方だ。」
これでわかるだろ…
「それ、雫にも言われたよ…でも、そんな訳ない。
私、あなたの事間違ったりなんかしない。…あんなに沢山お話ししたのに…私の事、嫌いになっちゃったの?」
そういうとそいつは号泣した。
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(最終更新日:2022/04/09)
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