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第111話
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「ハヤト、驚いた顔をしてどうしたんだい?」
「いや、いいんだ」
「そうかい?」
「学園に戻ろう。ランチを摂りながら話をしよう」
「ハヤト、疲れてないかい」
「大丈夫だ」
俺の行動がいつもと違うからエリスが心配したようだ。
「転生前よりも余裕が出来たからエリスともっと話をしたいと思ったんだ。それだけなんだ。それに、話をするなら学園に戻ってからにしたい」
「うん、すぐに戻ろう」
俺とエリスは学園に向かって歩く。
【学園・食堂】
「午後はレベル3にしたいよね?」
「そうだな」
俺とエリスは2人で話をする。
エリスはきゅうを抱いてじっと見つめる。
「きゅう?」
きゅうがつぶらな瞳でエリスを見つめた。
「きゅうは、トレイン娘じゃなくてきゅうだね」
エリスはきゅうの内面の話をしている。
トレイン娘はきゅうの中で眠っているんだ。
「そうだな。そう言えばカムイについてなんだけど、エリスとファルナはカムイの事が好きだったりするか?」
エリスとファルナはカムイと結ばれた。
今回もそうなる可能性は十分にある。
「僕はハヤトの方が好きだよ。それにファルナもハヤトの方が好きなんだ。どうしたんだい?」
ゲームの話はみんなに言わないよう女神から言われている。
「いや、カムイはモテそうだからな」
「かっこいいとは思うよ。でも、ハヤトの方がかっこいいと思うんだ」
その後俺とエリスはどんな料理が好きか、今魔導士にクラスチェンジする者が増えている件、色々な話をした後またダンジョンに向かった。
【ダンジョン1階】
グルルルル!
アタックボアを刀で袈裟斬りにする。
俺は何度も魔物を倒す。
新たな問題が浮き彫りになった。
疲れが取れないのだ。
その為魔物をたくさん倒すことが出来ない。
次は魅力の値を上げて回復力を強化しよう。
テクニカルチキンを倒した瞬間、
『レベルが2から3に上がりました』
「はあ、はあ、戻ろう」
「大丈夫かい?無理は良くないよ?」
「ははは、さすがに疲れた」
「そう言えば」
「ん?」
「魔物からダメージを受けなかったね」
「そう言えばそうか。今にダメージを食らうと思っていたけど、これじゃポーションで回復できるか試すことが出来ないな」
俺は自分の左腕を刀で軽く傷つけた。
これでポーションを飲めば検証できる。
ポーションで回復できるとは思うけど、魔物に殺されそうになってからポーションを飲んで万が一回復が出来なければ俺は死んでしまう可能性がある。
「ダメだよ!自分を傷つけちゃいけないんだ!」
「俺はそれより自分の命を大切にしたい。ポーションが使えるか試しておきたいんだ」
「命は大事だよ!でもそういうのは良くないんだ!」
「試し終わったからこれで終わりだ」
俺はポケットからポーションを取り出して飲んだ。
「……おお!傷が塞がってきた!効いてるぞ!」
「……そうだね」
「次は魔力ポーションを使いたいけど、MPを使う機会が無いからな。やはりレベルが足りないか」
「ハヤトは自分への苦痛に慣れすぎているね」
「ん?そうか?」
「そうさ、そんなにヘロヘロになるまで魔物を倒し続けて、しかも自分の腕を躊躇なく傷つけたよ」
「でも、楽しさもあるんだ。まるでゲームをやっているような感覚だ」
「君の魂は、もう高みに昇っているのかもしれない」
「大げさな」
「大げさじゃないよ。そう感じるんだ。女神の苦行を楽しめるハヤトは、もう普通の人間の領域を超えていると思うんだ……あ、ごめんね。学園に帰って休もう。疲れているよね?」
「……そうだな。ゆっくり休もう」
俺が高みに昇っている?
自分では何も実感が出来ない。
俺はただの人間だ。
俺は学園に戻ってすぐにステータスを割り振った。
ビフォー
ハヤト 男
レベル:3
ステータスポイント:10
スキルポイント:5
ジョブ:ハイブリッド
体力:2
魔力:2
敏捷:7
技量:7
魅力:2
スキル・攻の紋章LV3・防の紋章LV2・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:90 ハンドガン:10(最大10発) 防具 ミリタリージャケット:40
アフター
ハヤト 男
レベル:3
ステータスポイント:0
スキルポイント:1
ジョブ:ハイブリッド
体力:2
魔力:2
敏捷:7
技量:7
魅力:12
スキル・攻の紋章LV3・防の紋章LV2・銃の紋章LV1・収納の紋章LV2・カートリッジの紋章LV1・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:90 ハンドガン:10(最大10発) 防具 ミリタリージャケット:40
俺は収納の紋章をLV2にする事でカートリッジの紋章を解放した。
カートリッジの紋章を解放する条件は今取得できるハイブリッドスキルすべてのLV2以上なのだ。
リジェネ解放の条件もハイブリッドスキルを全部3以上に上げる必要がある。
ハイブリッドか。
1つのスキルを突出して上げにくい感じがする。
ハイブリッドは器用貧乏なのかもな。
ハンドガンの弾数が1日で1発しか回復しない。
多分カートリッジはそれ用だ。
俺は学園に戻るとすぐに覚えたスキルを試す。
エリスは紙と筆を用意して俺を見つめる。
ハイブリッドの報告係でもあるようだ。
「ストレージ!」
ポケットにあるポーションをストレージに収納して出す。
「ちょっと待ってほしいんだ。収納スピードが早くないかい?」
「確かに、容量は少ない感覚があるけど、一瞬で収納出来る」
「手から一瞬で出し入れ出来るならポーションをポケットに入れる必要は無いんじゃないかな?」
「そう思う」
「預かっていたポーションを入れられるだけ入れて欲しいんだ」
「分かった」
ポーションをストレージに入れる。
「全部出して欲しいんだ」
「分かった」
「……うん、ありがとう。収納して大丈夫だよ」
収納の紋章はストレージとして機能し、LVを上げることで収納量が増える。
そして一瞬で出し入れ出来るからポーション倉庫としては優秀だ。
容量が少なくても、一瞬で取り出して使用できるメリットは大きい。
「次はカートリッジの紋章だね」
「そうだな、カートリッジ!」
大きめの弾丸のような形の魔力の塊が発生した。
「もう、魔力を使い果たした。魔力不足で生成量が足りない。けど、使い方は何となく分かる」
俺は魔力弾丸を手の甲に押し付けた。
紋章に魔力弾丸が吸収される。
「何か変化はあったかな?」
「ハンドガンの弾数が1発回復して、武具の耐久力も回復している」
「でも、武具の耐久力は自然回復するんだよね?」
「するけど、凄く遅い。刀とミリタリージャケットの耐久力はだんだん減っている」
武具の自然回復力が遅くて、カートリッジの回復力も低い。
今は俺の能力値が低いおかげで耐久力は保てているけど、今後レベルを上げて行けば武具の耐久力が足りなくなるだろう。
銃弾は今すでに回復が遅れている。
しばらくは近接攻撃でレベルを上げていく必要があるか?
「能力値を上げれば自然回復力が上がるんじゃないかな?」
「そうかもしれない。まだ検証が必要だ」
俺は魔力ポーションを飲んだ。
「……MPもちゃんと回復するか」
その後、俺はカートリッジの紋章を何回か使った。
カートリッジの紋章は最大4発生成可能で、ストレージで保存できる。
だけど魔力不足で完全な魔力弾丸を作ることは出来なかった。
今後はカートリッジの紋章にも気を使い、武具の耐久力がゼロにならないよう気を使う必要があるか。
出来る検証を終える頃には夜になり、寝るだけの状態になっていた。
「エリス、お疲れ様」
「ハヤトこそ疲れたよね」
「じゃ、お休み」
「……ハヤト」
エリスが俺の袖を掴んだ。
俺とエリスは見つめ合う。
「いや、いいんだ」
「そうかい?」
「学園に戻ろう。ランチを摂りながら話をしよう」
「ハヤト、疲れてないかい」
「大丈夫だ」
俺の行動がいつもと違うからエリスが心配したようだ。
「転生前よりも余裕が出来たからエリスともっと話をしたいと思ったんだ。それだけなんだ。それに、話をするなら学園に戻ってからにしたい」
「うん、すぐに戻ろう」
俺とエリスは学園に向かって歩く。
【学園・食堂】
「午後はレベル3にしたいよね?」
「そうだな」
俺とエリスは2人で話をする。
エリスはきゅうを抱いてじっと見つめる。
「きゅう?」
きゅうがつぶらな瞳でエリスを見つめた。
「きゅうは、トレイン娘じゃなくてきゅうだね」
エリスはきゅうの内面の話をしている。
トレイン娘はきゅうの中で眠っているんだ。
「そうだな。そう言えばカムイについてなんだけど、エリスとファルナはカムイの事が好きだったりするか?」
エリスとファルナはカムイと結ばれた。
今回もそうなる可能性は十分にある。
「僕はハヤトの方が好きだよ。それにファルナもハヤトの方が好きなんだ。どうしたんだい?」
ゲームの話はみんなに言わないよう女神から言われている。
「いや、カムイはモテそうだからな」
「かっこいいとは思うよ。でも、ハヤトの方がかっこいいと思うんだ」
その後俺とエリスはどんな料理が好きか、今魔導士にクラスチェンジする者が増えている件、色々な話をした後またダンジョンに向かった。
【ダンジョン1階】
グルルルル!
アタックボアを刀で袈裟斬りにする。
俺は何度も魔物を倒す。
新たな問題が浮き彫りになった。
疲れが取れないのだ。
その為魔物をたくさん倒すことが出来ない。
次は魅力の値を上げて回復力を強化しよう。
テクニカルチキンを倒した瞬間、
『レベルが2から3に上がりました』
「はあ、はあ、戻ろう」
「大丈夫かい?無理は良くないよ?」
「ははは、さすがに疲れた」
「そう言えば」
「ん?」
「魔物からダメージを受けなかったね」
「そう言えばそうか。今にダメージを食らうと思っていたけど、これじゃポーションで回復できるか試すことが出来ないな」
俺は自分の左腕を刀で軽く傷つけた。
これでポーションを飲めば検証できる。
ポーションで回復できるとは思うけど、魔物に殺されそうになってからポーションを飲んで万が一回復が出来なければ俺は死んでしまう可能性がある。
「ダメだよ!自分を傷つけちゃいけないんだ!」
「俺はそれより自分の命を大切にしたい。ポーションが使えるか試しておきたいんだ」
「命は大事だよ!でもそういうのは良くないんだ!」
「試し終わったからこれで終わりだ」
俺はポケットからポーションを取り出して飲んだ。
「……おお!傷が塞がってきた!効いてるぞ!」
「……そうだね」
「次は魔力ポーションを使いたいけど、MPを使う機会が無いからな。やはりレベルが足りないか」
「ハヤトは自分への苦痛に慣れすぎているね」
「ん?そうか?」
「そうさ、そんなにヘロヘロになるまで魔物を倒し続けて、しかも自分の腕を躊躇なく傷つけたよ」
「でも、楽しさもあるんだ。まるでゲームをやっているような感覚だ」
「君の魂は、もう高みに昇っているのかもしれない」
「大げさな」
「大げさじゃないよ。そう感じるんだ。女神の苦行を楽しめるハヤトは、もう普通の人間の領域を超えていると思うんだ……あ、ごめんね。学園に帰って休もう。疲れているよね?」
「……そうだな。ゆっくり休もう」
俺が高みに昇っている?
自分では何も実感が出来ない。
俺はただの人間だ。
俺は学園に戻ってすぐにステータスを割り振った。
ビフォー
ハヤト 男
レベル:3
ステータスポイント:10
スキルポイント:5
ジョブ:ハイブリッド
体力:2
魔力:2
敏捷:7
技量:7
魅力:2
スキル・攻の紋章LV3・防の紋章LV2・銃の紋章LV1・収納の紋章LV0・カートリッジの紋章LV0・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:90 ハンドガン:10(最大10発) 防具 ミリタリージャケット:40
アフター
ハヤト 男
レベル:3
ステータスポイント:0
スキルポイント:1
ジョブ:ハイブリッド
体力:2
魔力:2
敏捷:7
技量:7
魅力:12
スキル・攻の紋章LV3・防の紋章LV2・銃の紋章LV1・収納の紋章LV2・カートリッジの紋章LV1・リジェネLV0・経験値取得増加LV0・強化の紋章LV0・きゅう???
武器 刀:90 ハンドガン:10(最大10発) 防具 ミリタリージャケット:40
俺は収納の紋章をLV2にする事でカートリッジの紋章を解放した。
カートリッジの紋章を解放する条件は今取得できるハイブリッドスキルすべてのLV2以上なのだ。
リジェネ解放の条件もハイブリッドスキルを全部3以上に上げる必要がある。
ハイブリッドか。
1つのスキルを突出して上げにくい感じがする。
ハイブリッドは器用貧乏なのかもな。
ハンドガンの弾数が1日で1発しか回復しない。
多分カートリッジはそれ用だ。
俺は学園に戻るとすぐに覚えたスキルを試す。
エリスは紙と筆を用意して俺を見つめる。
ハイブリッドの報告係でもあるようだ。
「ストレージ!」
ポケットにあるポーションをストレージに収納して出す。
「ちょっと待ってほしいんだ。収納スピードが早くないかい?」
「確かに、容量は少ない感覚があるけど、一瞬で収納出来る」
「手から一瞬で出し入れ出来るならポーションをポケットに入れる必要は無いんじゃないかな?」
「そう思う」
「預かっていたポーションを入れられるだけ入れて欲しいんだ」
「分かった」
ポーションをストレージに入れる。
「全部出して欲しいんだ」
「分かった」
「……うん、ありがとう。収納して大丈夫だよ」
収納の紋章はストレージとして機能し、LVを上げることで収納量が増える。
そして一瞬で出し入れ出来るからポーション倉庫としては優秀だ。
容量が少なくても、一瞬で取り出して使用できるメリットは大きい。
「次はカートリッジの紋章だね」
「そうだな、カートリッジ!」
大きめの弾丸のような形の魔力の塊が発生した。
「もう、魔力を使い果たした。魔力不足で生成量が足りない。けど、使い方は何となく分かる」
俺は魔力弾丸を手の甲に押し付けた。
紋章に魔力弾丸が吸収される。
「何か変化はあったかな?」
「ハンドガンの弾数が1発回復して、武具の耐久力も回復している」
「でも、武具の耐久力は自然回復するんだよね?」
「するけど、凄く遅い。刀とミリタリージャケットの耐久力はだんだん減っている」
武具の自然回復力が遅くて、カートリッジの回復力も低い。
今は俺の能力値が低いおかげで耐久力は保てているけど、今後レベルを上げて行けば武具の耐久力が足りなくなるだろう。
銃弾は今すでに回復が遅れている。
しばらくは近接攻撃でレベルを上げていく必要があるか?
「能力値を上げれば自然回復力が上がるんじゃないかな?」
「そうかもしれない。まだ検証が必要だ」
俺は魔力ポーションを飲んだ。
「……MPもちゃんと回復するか」
その後、俺はカートリッジの紋章を何回か使った。
カートリッジの紋章は最大4発生成可能で、ストレージで保存できる。
だけど魔力不足で完全な魔力弾丸を作ることは出来なかった。
今後はカートリッジの紋章にも気を使い、武具の耐久力がゼロにならないよう気を使う必要があるか。
出来る検証を終える頃には夜になり、寝るだけの状態になっていた。
「エリス、お疲れ様」
「ハヤトこそ疲れたよね」
「じゃ、お休み」
「……ハヤト」
エリスが俺の袖を掴んだ。
俺とエリスは見つめ合う。
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