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第54話
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俺は皆を叩き起こし、大部屋で会議を開いた。
ファルナ以外の攫われたメンバーは眠そうだったが事の重大さを察して会議に出席する。
それ以前に媚薬を振りかけられて布袋に入れられて攫われるって怖くね?
この世界は気を抜きすぎたら駄目なんだ。
兵士とメイドだけでなく、何事もなかったように戻ってきたカインも参加する。
イラっとしたが戻ってきたら刺激しない方向で話はしてあった。
カインは強いけど癖があり、今怒らせてはいけない。
「結論から言う。ダンジョン合宿をしないか?」
「なんとなく言いたいことは分かりますわ。ですが、ハヤトの考えを知りたいですわ」
「分かった。まず俺達の戦力は弱い!だからみんなの兵の質を上げたい。今訓練が必要ないのはカインだけじゃないか?」
というかカインは来ないで欲しい。
下手をすればファルナが犯される。
「確かにそうですわね。ですが問題がありますわ」
「何だ?」
「皆を助ける為英雄騎士団の本部に向かったアオイさんが帰ってきませんの」
「そうだな。だが、このまま英雄騎士団の本部に向かっても俺達は返り討ちに合うし、アオイは俺より強いぞ。それにアオイがどこにいるのか分からない。この中で生きたままアオイの状況を調べて無事に戻ってこれるのはカインだけじゃないか?」
「そ、そうだね。僕だけが出来るよ」
「いや、いくらカインでも危ないかもしれない。アオイがやられたならカインも危ないかもな」
「だ、大丈夫だよ。僕なら、い、いけるよ。ぼ、僕はアオイより強いよ。さ、最強だからね」
「そうか、正直カインとアオイはどっちが強いか分からなかったがカインの方が強いんだな?」
「そ、そうなるね」
「となると、ファルナが心配するアオイの行方はカインしか調べられない。そして、俺達はダンジョンに向かった方がいいと思う」
「そう、ですわね。カインさん、お願いしたいのですがどうですか?」
「フォーー!!僕なら出来るよ!!僕なら英雄騎士団を倒しつつアオイの行方を捜すことが出来るんだ!!!」
急にカインが大声を出したことで女性の数人がびっくりしていた。
あと『フォーー!!』ってなんだよ。
この会議、ファルナと俺以外カインを恐れてか皆下を向いている。
気持ちはよく分かる。
「分かりましたわ!カインさん!お願いしますわね!」
「ま、任せてよ。ぢゅふふふ。か、仮眠を取ったら、すぐ動くよ!」
そう言ってカインは仮眠を取りにうさぎ亭を出て行った。
カインの笑い方に嫌な予感がした。
「さて、ダンジョンはどうする?」
「一緒について来て欲しいのですわ」
「もちろん行く」
「ハヤトさん!うさぎ亭の従業員はどうしましょう?このままだと狙われますよ!」
トレイン娘が言った。
急に元気になったな。
いや、カインを刺激しないよう何度も言ったから今まで封印状態だったのか。
「休んでもらおう。休みでも最低限の給金を払って10日は休んでもらえないか?」
「出来ると思います!すぐに話してみますね!」
「何かあればすぐ俺達はダンジョンに逃げたと発言してもらって構わない」
「そうですわね。というかきっとダンジョンに向かうまでは動きを掴まれてますわ」
トレイン娘が厨房に向かって行った。
「物資は十分にあるか?」
「恐らく、7日程度ですわね」
「分かった」
「すぐに向かおう。ダンジョンの方がまだ狙われにくい。ここの場所はもうバレてる」
会議は終わった。
「シスターちゃん!」
「どうしたですか?」
「すまなかったな。俺が勧誘してすぐに攫われただろ?」
「気にしないで欲しいのです。でももし、他の男性に体を奪われても、私をそばにおいてくれますか?」
「大丈夫だ。生活の苦労はさせない!」
「そういう意味じゃないのです!」
「今は時間が無い!すぐ動く!」
俺達はすぐにダンジョンに向かった。
奇襲してきた英雄騎士団は全員倒した。
動きを察知される前にダンジョンに急ぐ。
【カイン視点】
ぢゅふふ。
ファルナは縋るように僕を見てきた。
英雄騎士団を倒して僕がヒーローになる。
アオイは恐らく捕まっている。
スティンガーに犯されるだろう。
でもまずは英雄騎士団の数を減らす。
それと、剣聖ツヨシは殺す。
僕を今までパシリ扱いしてきたツヨシ。
腹を殴ったツヨシ。
金を巻き上げたツヨシ。
前の世界でされたことは全部覚えている。
もしアサヒがツヨシを殺していなかったら、僕がツヨシを殺すよ。
仮眠も終わったし、英雄騎士団を倒そう。
英雄騎士団の敷地の周りに団員が居る。
敷地の周りを巡回しているようだね。
ぷっふー!
たった一人で見回りご苦労さん。
僕は団員の背後に回り込んだ。
「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
カインの連続ファイアで団員を倒した。
僕は最強なんだ!
全部解決したら、ファルナは僕が貰うよ!
ファルナ以外の攫われたメンバーは眠そうだったが事の重大さを察して会議に出席する。
それ以前に媚薬を振りかけられて布袋に入れられて攫われるって怖くね?
この世界は気を抜きすぎたら駄目なんだ。
兵士とメイドだけでなく、何事もなかったように戻ってきたカインも参加する。
イラっとしたが戻ってきたら刺激しない方向で話はしてあった。
カインは強いけど癖があり、今怒らせてはいけない。
「結論から言う。ダンジョン合宿をしないか?」
「なんとなく言いたいことは分かりますわ。ですが、ハヤトの考えを知りたいですわ」
「分かった。まず俺達の戦力は弱い!だからみんなの兵の質を上げたい。今訓練が必要ないのはカインだけじゃないか?」
というかカインは来ないで欲しい。
下手をすればファルナが犯される。
「確かにそうですわね。ですが問題がありますわ」
「何だ?」
「皆を助ける為英雄騎士団の本部に向かったアオイさんが帰ってきませんの」
「そうだな。だが、このまま英雄騎士団の本部に向かっても俺達は返り討ちに合うし、アオイは俺より強いぞ。それにアオイがどこにいるのか分からない。この中で生きたままアオイの状況を調べて無事に戻ってこれるのはカインだけじゃないか?」
「そ、そうだね。僕だけが出来るよ」
「いや、いくらカインでも危ないかもしれない。アオイがやられたならカインも危ないかもな」
「だ、大丈夫だよ。僕なら、い、いけるよ。ぼ、僕はアオイより強いよ。さ、最強だからね」
「そうか、正直カインとアオイはどっちが強いか分からなかったがカインの方が強いんだな?」
「そ、そうなるね」
「となると、ファルナが心配するアオイの行方はカインしか調べられない。そして、俺達はダンジョンに向かった方がいいと思う」
「そう、ですわね。カインさん、お願いしたいのですがどうですか?」
「フォーー!!僕なら出来るよ!!僕なら英雄騎士団を倒しつつアオイの行方を捜すことが出来るんだ!!!」
急にカインが大声を出したことで女性の数人がびっくりしていた。
あと『フォーー!!』ってなんだよ。
この会議、ファルナと俺以外カインを恐れてか皆下を向いている。
気持ちはよく分かる。
「分かりましたわ!カインさん!お願いしますわね!」
「ま、任せてよ。ぢゅふふふ。か、仮眠を取ったら、すぐ動くよ!」
そう言ってカインは仮眠を取りにうさぎ亭を出て行った。
カインの笑い方に嫌な予感がした。
「さて、ダンジョンはどうする?」
「一緒について来て欲しいのですわ」
「もちろん行く」
「ハヤトさん!うさぎ亭の従業員はどうしましょう?このままだと狙われますよ!」
トレイン娘が言った。
急に元気になったな。
いや、カインを刺激しないよう何度も言ったから今まで封印状態だったのか。
「休んでもらおう。休みでも最低限の給金を払って10日は休んでもらえないか?」
「出来ると思います!すぐに話してみますね!」
「何かあればすぐ俺達はダンジョンに逃げたと発言してもらって構わない」
「そうですわね。というかきっとダンジョンに向かうまでは動きを掴まれてますわ」
トレイン娘が厨房に向かって行った。
「物資は十分にあるか?」
「恐らく、7日程度ですわね」
「分かった」
「すぐに向かおう。ダンジョンの方がまだ狙われにくい。ここの場所はもうバレてる」
会議は終わった。
「シスターちゃん!」
「どうしたですか?」
「すまなかったな。俺が勧誘してすぐに攫われただろ?」
「気にしないで欲しいのです。でももし、他の男性に体を奪われても、私をそばにおいてくれますか?」
「大丈夫だ。生活の苦労はさせない!」
「そういう意味じゃないのです!」
「今は時間が無い!すぐ動く!」
俺達はすぐにダンジョンに向かった。
奇襲してきた英雄騎士団は全員倒した。
動きを察知される前にダンジョンに急ぐ。
【カイン視点】
ぢゅふふ。
ファルナは縋るように僕を見てきた。
英雄騎士団を倒して僕がヒーローになる。
アオイは恐らく捕まっている。
スティンガーに犯されるだろう。
でもまずは英雄騎士団の数を減らす。
それと、剣聖ツヨシは殺す。
僕を今までパシリ扱いしてきたツヨシ。
腹を殴ったツヨシ。
金を巻き上げたツヨシ。
前の世界でされたことは全部覚えている。
もしアサヒがツヨシを殺していなかったら、僕がツヨシを殺すよ。
仮眠も終わったし、英雄騎士団を倒そう。
英雄騎士団の敷地の周りに団員が居る。
敷地の周りを巡回しているようだね。
ぷっふー!
たった一人で見回りご苦労さん。
僕は団員の背後に回り込んだ。
「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
カインの連続ファイアで団員を倒した。
僕は最強なんだ!
全部解決したら、ファルナは僕が貰うよ!
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