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第51話
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うさぎ亭に戻ると、アオイとカインが居た。
ファルナだけでなく、トレイン娘・エリス・ヒメ・シスターちゃんも攫われた。
「アオイとカインが居て止められなかったのか!」
まずい!
敵の数が多いか?
それともストーリーボスのスティンガーが居たか?
だ、大丈夫だ。
英雄騎士団はさらった女をすぐ襲わない。
まず媚薬風呂に入れて時間が経ってからスティンガーが最初に犯す。
分かっていても落ち着かない。
「ぼ、僕の作戦だよ。い、今から奇襲をかけるんだ」
「あんたは魔力切れで逃げただけでしょ。私も無理だったわ。というか私も狙われていたわね。前から尾行されていたわ」
兵士のお姉さんが叫ぶ。
「お願いします!転移者の3強の協力をお願いします!すぐに救出に行きましょう!」
「最強は、ぼ、僕だけだよ」
「2人と一緒にされるのは心外ね」
俺もアオイと同じことを考えてしまった。
いやだな。
俺はアオイと同じ思考パターンか。
「俺は行くけど、アオイとカインは来るのか?」
「ぼ、僕が英雄になるんだ!!これでファルナは僕の物だああ!」
声が大きい!
怖っ!
僕の物ってなんだよ!
いや、俺が焦ってカリカリしているのか。
落ち着いて救出に向かおう。
取り乱すな!俺!
「エリスとヒメを攫ったあいつらは許さないわ。皆殺しにしてあげる」
俺は、こいつらと共闘するのか。
2人とも正直怖い。
背中を預けるのが怖い。
だが、2人は強い。
一緒に戦うしか道は無いか。
皆を助けたい俺との利害も一致する。
「すぐに行こう」
俺達は、17名の兵士と共に英雄騎士団の元へと向かった。
門の前で俺は魔法スキルを使った。
門の中に敵の気配がするのだ。
「スケルトン!」
俺のサイドにスケルトンが2体現れる。
カインが塀に囲まれた門をファイアで破壊して中に入る。
中には武器を構えた英雄騎士団と、剣聖ツヨシが居た。
「お前ら馬鹿なのか?こっちは30名の精鋭だ。だがそっちは20人しかいない。しかも俺達にやられて逃げただろ?なあ、汗豚」
「ぼ、僕を汗豚って言うなああああああ!!」
「おいおい!前の世界では仲が良かっただろ?パシリとしてなあ!ぎゃははははははははははは」
ファルナ側の兵士と英雄騎士団は武器を構えて対峙する。
その横から勇者アサヒが来た。
俺は叫んだ。
「アサヒ!ヒメや皆を連れ去るクズに落ちたか!」
「な、何を言ってるんだい?」
「ぎゃははははは!アサヒはハブられてんだよ。信用が無いからなあ!ま、女共は俺が可愛がってやる!ヒメも、他に捕まえた女も俺が飼ってやるよお!無能でビビりのアサヒは指をくわえて見てな!俺と違って序列下位の無能のアサヒよおおおおおおおお!」
「僕を無視するなああ!僕の本当の姿を見せてやるうう!」
カインがブチ切れた。
剣聖ツヨシも勇者アサヒもカインもアオイもみんなやばいな。
今の内に救出に向かうか?
いや、まだ早い。
俺も転移組と同じ男か。
俺だけはみんなと同じカテゴリーに入れないで欲しい。
入れられたら怒るかもしれない。
「ぼ、僕は天使なんだあああ!!」
カインの背中から純白の翼が生える。
固有スキル、天使の翼か!
LVを上げればカインの魔力は、+250だ。
カインのレベルは恐らく高い。
高い魔力の能力値+250の魔力。
魔力特化か!
ファイアの威力が高かったが納得だ。
英雄騎士団が動揺する。
「神の使いか!」
「た、戦って大丈夫なのか?」
「皆ビビるな!汗豚に羽が生えただけだ!」
剣聖ツヨシが叫ぶ。
こいつ、煽りが凄い。
人を怒らせる才能がある。
いや、前からそうだったな。
自分のミスを指摘されるのは許せないが人のミスや欠点は徹底的に批判する。
話をしても無駄だと思わせるタイプだ。
「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
カインがファイアを連続で放つ。
英雄騎士団の陣が乱れる。
そして勇者が叫ぶ。
「このチャンスを待っていたよ!ブレイブボム!」
アサヒは英雄騎士団にブレイブアーツを放った。
英雄騎士団が爆発で吹き飛ぶ。
前からの攻撃とカインの翼で敵は動揺していた。
その横腹を突くようなアサヒの攻撃で英雄騎士団の動きが悪くなる。
英雄騎士団が3人倒され、他の者もダメージを負う。
アサヒの攻撃タイミングが絶妙すぎる!
ブレイブアーツの使い方が上手くなったのか?
ブレイブアーツの中で攻撃範囲の広いブレイブボムか!
絶妙にみんなを攻撃範囲に巻き込んでいる!
このゲームは運動神経のような能力が重要になる。
そしてアサヒの運動神経はいい。
その場その場の判断精度も上がっているのか?
「ファイア!ファイア!ファイア!」
「ブレイブショット!」
そして孤立し、逃げようとする英雄騎士団をアオイが確実に槍で突き殺していった。
あいつ!
やはり強い!
しかもアサヒも強くなっている!
2回のブレイブアーツの仕様で確信した。
明らかに立ち回りも能力値も上昇した!
「立て直せ!汗豚の魔力はすぐ切れる!ぐはああ!」
剣聖ツヨシはカインのファイアの直撃を受けた。
さらに、
「ブレイブクロス!」
アサヒの十字の斬撃がヒットし、剣聖ツヨシは全力で逃げる。
「待つんだ!」
「ふざけんなふざけんな!」
剣聖ツヨシは勇者アサヒに追われながら逃げていく。
勇者アサヒにブレイブアーツは合っている気がする。
あいつすぐ逃げるし。
ドカンとぶっ放して逃げたり消えたりするアサヒにかっちりハマっている。
俺はクールタイム1時間のブレイブアーツはごめんだけどな。
一気に3連続で使えるメリットは確かにある。
威力も強い。
だが、クールタイムが長すぎて実質大技1つをスキル枠3枠で使っているようなものだ。
思考を切り替えよう。
今は英雄騎士団だ。
カインとアオイのおかげで今も押している。
行ける!勝てるぞ!
だがそこでカインの攻撃が止まる。
「ふー!ふー!み、皆!突撃だああ。少し待てば、ま、魔力は回復する」
魔力切れか!
俺は前に出て戦った。
兵士も前に出て乱戦状態になる。
アオイは完全に警戒され、包囲されつつある。
カインは後ろに下がって魔力ポーションで回復する。
俺は前に出た。
俺は1体1体確実に英雄騎士団を倒していく。
「みんな!1対1で戦うな!数人で1人を包囲して戦え!シャドーバインド!今だ!!」
ファルナの兵士たちは拘束された敵に一気に攻撃を加えた。
勝てる!
だが後ろからファイアが飛んでくる。
「うわ!!危ない!」
「き、君が、邪魔、な、何だよ。僕の魔法の邪魔をしてるんだ」
カインは味方に当たるリスクを軽く考えている。
そして敵を倒していくが、俺やアオイは危なくファイアの直撃を受けそうになる。
「危ないわよ!邪魔しないで!」
「ぼ、僕のおかげで、て、敵が減ってるんだ。か、感謝して欲しいくらいだよ」
「この場はカインに任せよう!みんなを救出する!ついて来てくれ!」
だが好都合だ。
俺が邪魔者扱いされている!
兵士5名と俺は建物の内部に侵入する。
無双するアオイとカインは完全に警戒されていた。
俺は警戒されていない!
今がチャンスだ!
兵はおらず、厚い布袋に入れられたみんなをすぐに見つけた。
媚薬をかけられているのか全身ぬるぬるしている。
体は小刻みに震え、状態異常になっているようだった。
「みんな!異常解除のポーションを早く飲ませて!体も拭いて!早くしないと解除できなくなるわ!」
俺は皆を救出し、戦っている兵士に叫ぶ。
「救出は終わった!撤退だ!」
「ぼ、僕なら一人で倒せるよ!!」
「そうか!頼んだ!」
こいつに背中を預けるのは怖すぎる。
俺にファイアが当たっても気にしないだろう。
アオイは、4人の兵士に囲まれているが、大丈夫だろう。
俺より強いし。
俺達はうさぎ亭に帰還した。
ファルナだけでなく、トレイン娘・エリス・ヒメ・シスターちゃんも攫われた。
「アオイとカインが居て止められなかったのか!」
まずい!
敵の数が多いか?
それともストーリーボスのスティンガーが居たか?
だ、大丈夫だ。
英雄騎士団はさらった女をすぐ襲わない。
まず媚薬風呂に入れて時間が経ってからスティンガーが最初に犯す。
分かっていても落ち着かない。
「ぼ、僕の作戦だよ。い、今から奇襲をかけるんだ」
「あんたは魔力切れで逃げただけでしょ。私も無理だったわ。というか私も狙われていたわね。前から尾行されていたわ」
兵士のお姉さんが叫ぶ。
「お願いします!転移者の3強の協力をお願いします!すぐに救出に行きましょう!」
「最強は、ぼ、僕だけだよ」
「2人と一緒にされるのは心外ね」
俺もアオイと同じことを考えてしまった。
いやだな。
俺はアオイと同じ思考パターンか。
「俺は行くけど、アオイとカインは来るのか?」
「ぼ、僕が英雄になるんだ!!これでファルナは僕の物だああ!」
声が大きい!
怖っ!
僕の物ってなんだよ!
いや、俺が焦ってカリカリしているのか。
落ち着いて救出に向かおう。
取り乱すな!俺!
「エリスとヒメを攫ったあいつらは許さないわ。皆殺しにしてあげる」
俺は、こいつらと共闘するのか。
2人とも正直怖い。
背中を預けるのが怖い。
だが、2人は強い。
一緒に戦うしか道は無いか。
皆を助けたい俺との利害も一致する。
「すぐに行こう」
俺達は、17名の兵士と共に英雄騎士団の元へと向かった。
門の前で俺は魔法スキルを使った。
門の中に敵の気配がするのだ。
「スケルトン!」
俺のサイドにスケルトンが2体現れる。
カインが塀に囲まれた門をファイアで破壊して中に入る。
中には武器を構えた英雄騎士団と、剣聖ツヨシが居た。
「お前ら馬鹿なのか?こっちは30名の精鋭だ。だがそっちは20人しかいない。しかも俺達にやられて逃げただろ?なあ、汗豚」
「ぼ、僕を汗豚って言うなああああああ!!」
「おいおい!前の世界では仲が良かっただろ?パシリとしてなあ!ぎゃははははははははははは」
ファルナ側の兵士と英雄騎士団は武器を構えて対峙する。
その横から勇者アサヒが来た。
俺は叫んだ。
「アサヒ!ヒメや皆を連れ去るクズに落ちたか!」
「な、何を言ってるんだい?」
「ぎゃははははは!アサヒはハブられてんだよ。信用が無いからなあ!ま、女共は俺が可愛がってやる!ヒメも、他に捕まえた女も俺が飼ってやるよお!無能でビビりのアサヒは指をくわえて見てな!俺と違って序列下位の無能のアサヒよおおおおおおおお!」
「僕を無視するなああ!僕の本当の姿を見せてやるうう!」
カインがブチ切れた。
剣聖ツヨシも勇者アサヒもカインもアオイもみんなやばいな。
今の内に救出に向かうか?
いや、まだ早い。
俺も転移組と同じ男か。
俺だけはみんなと同じカテゴリーに入れないで欲しい。
入れられたら怒るかもしれない。
「ぼ、僕は天使なんだあああ!!」
カインの背中から純白の翼が生える。
固有スキル、天使の翼か!
LVを上げればカインの魔力は、+250だ。
カインのレベルは恐らく高い。
高い魔力の能力値+250の魔力。
魔力特化か!
ファイアの威力が高かったが納得だ。
英雄騎士団が動揺する。
「神の使いか!」
「た、戦って大丈夫なのか?」
「皆ビビるな!汗豚に羽が生えただけだ!」
剣聖ツヨシが叫ぶ。
こいつ、煽りが凄い。
人を怒らせる才能がある。
いや、前からそうだったな。
自分のミスを指摘されるのは許せないが人のミスや欠点は徹底的に批判する。
話をしても無駄だと思わせるタイプだ。
「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
カインがファイアを連続で放つ。
英雄騎士団の陣が乱れる。
そして勇者が叫ぶ。
「このチャンスを待っていたよ!ブレイブボム!」
アサヒは英雄騎士団にブレイブアーツを放った。
英雄騎士団が爆発で吹き飛ぶ。
前からの攻撃とカインの翼で敵は動揺していた。
その横腹を突くようなアサヒの攻撃で英雄騎士団の動きが悪くなる。
英雄騎士団が3人倒され、他の者もダメージを負う。
アサヒの攻撃タイミングが絶妙すぎる!
ブレイブアーツの使い方が上手くなったのか?
ブレイブアーツの中で攻撃範囲の広いブレイブボムか!
絶妙にみんなを攻撃範囲に巻き込んでいる!
このゲームは運動神経のような能力が重要になる。
そしてアサヒの運動神経はいい。
その場その場の判断精度も上がっているのか?
「ファイア!ファイア!ファイア!」
「ブレイブショット!」
そして孤立し、逃げようとする英雄騎士団をアオイが確実に槍で突き殺していった。
あいつ!
やはり強い!
しかもアサヒも強くなっている!
2回のブレイブアーツの仕様で確信した。
明らかに立ち回りも能力値も上昇した!
「立て直せ!汗豚の魔力はすぐ切れる!ぐはああ!」
剣聖ツヨシはカインのファイアの直撃を受けた。
さらに、
「ブレイブクロス!」
アサヒの十字の斬撃がヒットし、剣聖ツヨシは全力で逃げる。
「待つんだ!」
「ふざけんなふざけんな!」
剣聖ツヨシは勇者アサヒに追われながら逃げていく。
勇者アサヒにブレイブアーツは合っている気がする。
あいつすぐ逃げるし。
ドカンとぶっ放して逃げたり消えたりするアサヒにかっちりハマっている。
俺はクールタイム1時間のブレイブアーツはごめんだけどな。
一気に3連続で使えるメリットは確かにある。
威力も強い。
だが、クールタイムが長すぎて実質大技1つをスキル枠3枠で使っているようなものだ。
思考を切り替えよう。
今は英雄騎士団だ。
カインとアオイのおかげで今も押している。
行ける!勝てるぞ!
だがそこでカインの攻撃が止まる。
「ふー!ふー!み、皆!突撃だああ。少し待てば、ま、魔力は回復する」
魔力切れか!
俺は前に出て戦った。
兵士も前に出て乱戦状態になる。
アオイは完全に警戒され、包囲されつつある。
カインは後ろに下がって魔力ポーションで回復する。
俺は前に出た。
俺は1体1体確実に英雄騎士団を倒していく。
「みんな!1対1で戦うな!数人で1人を包囲して戦え!シャドーバインド!今だ!!」
ファルナの兵士たちは拘束された敵に一気に攻撃を加えた。
勝てる!
だが後ろからファイアが飛んでくる。
「うわ!!危ない!」
「き、君が、邪魔、な、何だよ。僕の魔法の邪魔をしてるんだ」
カインは味方に当たるリスクを軽く考えている。
そして敵を倒していくが、俺やアオイは危なくファイアの直撃を受けそうになる。
「危ないわよ!邪魔しないで!」
「ぼ、僕のおかげで、て、敵が減ってるんだ。か、感謝して欲しいくらいだよ」
「この場はカインに任せよう!みんなを救出する!ついて来てくれ!」
だが好都合だ。
俺が邪魔者扱いされている!
兵士5名と俺は建物の内部に侵入する。
無双するアオイとカインは完全に警戒されていた。
俺は警戒されていない!
今がチャンスだ!
兵はおらず、厚い布袋に入れられたみんなをすぐに見つけた。
媚薬をかけられているのか全身ぬるぬるしている。
体は小刻みに震え、状態異常になっているようだった。
「みんな!異常解除のポーションを早く飲ませて!体も拭いて!早くしないと解除できなくなるわ!」
俺は皆を救出し、戦っている兵士に叫ぶ。
「救出は終わった!撤退だ!」
「ぼ、僕なら一人で倒せるよ!!」
「そうか!頼んだ!」
こいつに背中を預けるのは怖すぎる。
俺にファイアが当たっても気にしないだろう。
アオイは、4人の兵士に囲まれているが、大丈夫だろう。
俺より強いし。
俺達はうさぎ亭に帰還した。
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