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【マリー視点】落ちるマリー
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マリーが目を覚ますと、手足を鉄の鎖につながれていた。
大の字に鎖が張られ、立ったまま身動きを取れない状態にされている。
周りは薄暗く、壁はごつごつとしていた。洞窟の中だろう。
下半身がじんじんと痛み、すーすーする。
着ていたローブの下半分は斬り裂かれ、胸もあらわになっていた。
周りを見渡すと、ゴブリンに体を奪われる女性の姿があった。
「もうだめえ!ゆるしてえ!」
泣きながら懇願する女性を弄ぶようにゴブリンは下卑た笑みを浮かべていた。
中には目がうつろでよだれを垂らしたまま倒れこんでいる女性の姿も目に映る。
マリーは目の前の光景に驚愕する。
私が捕まった?聖女であるこの私が?そんなはずはない!こんなこと許されるはずがない!!
一体のゴブリンが近づいてきた。
「ゲゲゲ、気が付いたか」
マリーはゴブリンを睨みつけた。
両手両足をバタバタと動かす。
ガチャン!ガチャン!ガチャン!
鎖の音が大きくなるだけで鎖は外れなかった。
その音に周りのゴブリンも集まってくる。
「ふざけるんじゃないわよ!今すぐ鎖を外しなしよ!」
マリーの頬に熱い感触!
殴られた?
聖女であるこの私が?
ゴブリンごときに?
許されない許されない許されない!!
「今すぐ鎖を外しなさいよおお!!!」
マリーは狂ったように叫ぶ。
ゴブリンはマリーの腹を殴った。
「がはああ!ゴブリンごときに」
マリーが言い終わる前にさらに殴られる。
マリーは自身にヒールの魔法を使おうとするが、うまく発動しない。
「首輪で魔法使えない!」
「間抜け間抜け!」
「「ぎゃへへへへへ」」
ゴブリンは一斉に笑い出す。
マリーは自身に首輪をはめられていることに気づく。
「いきのいい女だ!遊んでやれ!」
マリーは気絶するまでゴブリンに弄ばれた。
マリーが目を覚ますと、下半身の痛みは前よりひどくなっていた。
女性が乱暴される音が聞こえてくる。
マリーはビクンと体を委縮させた。
鎖がガシャンと音を立てる。
「生きのいいのが目覚めたぞ!」
「げへへ!かわいがってやる!」
「ひいいいいい!!!」
◇
もう何日たったのか分からない。
犬のような体勢で餌を食べさせられながら体を弄ばれ、気絶するまで体を奪われ続けた。
ゴブリンの繁殖の道具としてゴブリンを生み続け、魔力が切れるまでゴブリンや女性を回復する道具となり果てていた。
限界まで魔力を使わされ続け、ステータスを監視され、徹底的に歯向かうことが出来ないように追い込まれ続けていた。
そこに奴が現れた。
「おれのなは、グラブだ。おまえが、まものに、なるなら、たすけてやっていい、だが、いうことはきいて、もらう」
ゴブリンごときが私の上に立つの!?
許せない!
絶対に許さない!
「は!誰があんたなんかに!」
「たすけは、いらないか。ようはおわった。たっぷりかわいがれ」
後ろから笑い声をあげるゴブリンが6人入ってきた。
「ひい!」
◇
「グラブ!!なんで、こないのよ。何日も何日も待っているのに!早く来なさいよ!魔物にでもなってやるわ!言う事だって聞いてあげるわよ!早く来なさいよ!」
グラブは来ない。
呼んでも呼んでも来ない。
「今日も気絶するまで遊んでやる」
「気絶してもずっと遊ぶ」
「いじめてやる」
「や、やめ、やめなさ、あああ」
そして更に数日後。
「きてやった。まものになるか?」
「なってあげるわよ!!」
「ならせて、くださいだ」
グラブが去って行く。
グラブの合図とともにゴブリンが入ってくる。
「また可愛がってやる!」
「げへへへへ!」
さらに数日後。
グラブガやってきた。
「まりー、どうしてほしい?」
「魔物に、してほしいです」
「いうことを、きくか?」
「言う事を聞きたいです。私を、使ってください。なんでもします」
「くびわを、つけかえる」
私に新しい首輪がつけられた。
「まりー。なんでも、いうことを、きくか?」
「聞きます!何でも言う通りにしますうう」
新しい首輪が輝いて私はグラブの奴隷になった。
「まりー、まものに、なりたいか?」
「なりたいです!魔物にしてください!」
「まものになれば、いまよりじゆうだ」
「魔物にしてください!お願いします!」
「これをくちに、いれろ、のみこめ。それとも、はらをきって、うめてやろうか?」
「の、飲みます!」
魔石のような形をした石を飲み込む。
「なんとも、ない?」
「……」
「いっていなかったが、まものか、には、くつうが、ともなう」
「は、ぎい、ぎぎぎ、だました、あんた、騙しあがががががが!」
痛い痛い痛い!
私は意識を失った。
目覚めて苦痛で意識を失う。
それを何度も繰り返した。
私は、落ちた。
終わった。
大の字に鎖が張られ、立ったまま身動きを取れない状態にされている。
周りは薄暗く、壁はごつごつとしていた。洞窟の中だろう。
下半身がじんじんと痛み、すーすーする。
着ていたローブの下半分は斬り裂かれ、胸もあらわになっていた。
周りを見渡すと、ゴブリンに体を奪われる女性の姿があった。
「もうだめえ!ゆるしてえ!」
泣きながら懇願する女性を弄ぶようにゴブリンは下卑た笑みを浮かべていた。
中には目がうつろでよだれを垂らしたまま倒れこんでいる女性の姿も目に映る。
マリーは目の前の光景に驚愕する。
私が捕まった?聖女であるこの私が?そんなはずはない!こんなこと許されるはずがない!!
一体のゴブリンが近づいてきた。
「ゲゲゲ、気が付いたか」
マリーはゴブリンを睨みつけた。
両手両足をバタバタと動かす。
ガチャン!ガチャン!ガチャン!
鎖の音が大きくなるだけで鎖は外れなかった。
その音に周りのゴブリンも集まってくる。
「ふざけるんじゃないわよ!今すぐ鎖を外しなしよ!」
マリーの頬に熱い感触!
殴られた?
聖女であるこの私が?
ゴブリンごときに?
許されない許されない許されない!!
「今すぐ鎖を外しなさいよおお!!!」
マリーは狂ったように叫ぶ。
ゴブリンはマリーの腹を殴った。
「がはああ!ゴブリンごときに」
マリーが言い終わる前にさらに殴られる。
マリーは自身にヒールの魔法を使おうとするが、うまく発動しない。
「首輪で魔法使えない!」
「間抜け間抜け!」
「「ぎゃへへへへへ」」
ゴブリンは一斉に笑い出す。
マリーは自身に首輪をはめられていることに気づく。
「いきのいい女だ!遊んでやれ!」
マリーは気絶するまでゴブリンに弄ばれた。
マリーが目を覚ますと、下半身の痛みは前よりひどくなっていた。
女性が乱暴される音が聞こえてくる。
マリーはビクンと体を委縮させた。
鎖がガシャンと音を立てる。
「生きのいいのが目覚めたぞ!」
「げへへ!かわいがってやる!」
「ひいいいいい!!!」
◇
もう何日たったのか分からない。
犬のような体勢で餌を食べさせられながら体を弄ばれ、気絶するまで体を奪われ続けた。
ゴブリンの繁殖の道具としてゴブリンを生み続け、魔力が切れるまでゴブリンや女性を回復する道具となり果てていた。
限界まで魔力を使わされ続け、ステータスを監視され、徹底的に歯向かうことが出来ないように追い込まれ続けていた。
そこに奴が現れた。
「おれのなは、グラブだ。おまえが、まものに、なるなら、たすけてやっていい、だが、いうことはきいて、もらう」
ゴブリンごときが私の上に立つの!?
許せない!
絶対に許さない!
「は!誰があんたなんかに!」
「たすけは、いらないか。ようはおわった。たっぷりかわいがれ」
後ろから笑い声をあげるゴブリンが6人入ってきた。
「ひい!」
◇
「グラブ!!なんで、こないのよ。何日も何日も待っているのに!早く来なさいよ!魔物にでもなってやるわ!言う事だって聞いてあげるわよ!早く来なさいよ!」
グラブは来ない。
呼んでも呼んでも来ない。
「今日も気絶するまで遊んでやる」
「気絶してもずっと遊ぶ」
「いじめてやる」
「や、やめ、やめなさ、あああ」
そして更に数日後。
「きてやった。まものになるか?」
「なってあげるわよ!!」
「ならせて、くださいだ」
グラブが去って行く。
グラブの合図とともにゴブリンが入ってくる。
「また可愛がってやる!」
「げへへへへ!」
さらに数日後。
グラブガやってきた。
「まりー、どうしてほしい?」
「魔物に、してほしいです」
「いうことを、きくか?」
「言う事を聞きたいです。私を、使ってください。なんでもします」
「くびわを、つけかえる」
私に新しい首輪がつけられた。
「まりー。なんでも、いうことを、きくか?」
「聞きます!何でも言う通りにしますうう」
新しい首輪が輝いて私はグラブの奴隷になった。
「まりー、まものに、なりたいか?」
「なりたいです!魔物にしてください!」
「まものになれば、いまよりじゆうだ」
「魔物にしてください!お願いします!」
「これをくちに、いれろ、のみこめ。それとも、はらをきって、うめてやろうか?」
「の、飲みます!」
魔石のような形をした石を飲み込む。
「なんとも、ない?」
「……」
「いっていなかったが、まものか、には、くつうが、ともなう」
「は、ぎい、ぎぎぎ、だました、あんた、騙しあがががががが!」
痛い痛い痛い!
私は意識を失った。
目覚めて苦痛で意識を失う。
それを何度も繰り返した。
私は、落ちた。
終わった。
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