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第16話 酒乱
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俺はヨウカをおんぶして走ってヨバイの村にたどり着いた。
「ユウヤさん、ありがとうございます。あんなに速い移動は初めてです!凄いです!」
違う、ヨウカをおんぶしているとむらむらしてくる。
それを戒めるための全力ダッシュだった。
後ヨウカの口癖である『凄すぎます』と『こんなの初めてです』はエチエチ妄想しか浮かんでこない。
それとヨウカの体術は基本蹴りだ。
丈の短い巫女服で蹴り技を使われるとヨウカの生足が気になってしまう。
巫女服の裾が舞い上がるのに目が行ってしまうのだ。
性欲を戒めるための全力ダッシュなのである!
なのである!
「まあ、早かったわね。ふふふ、少し休んでいきなさい」
ユキナは動きの1つ1つがきれいでボディタッチが多い。
「ユキナ!お酒を買ってきました」
「……いいわね。夜になったらみんなで飲みましょう」
「私の家で飲みましょう。おつまみも用意しておきます」
「ユウヤも飲むわよね?」
世界標準に合わせて日本も18才で飲酒もOKになっている。
異界が発生してから法律が変わったのだ。
「あまり酒は飲まないけど、つまみって何なんだ?」
「イカや魚の乾物、燻製肉、枝豆と、後はお漬物です」
「うまそうだな」
「食べるだけでも良いと思うわ。私も料理を手伝うわね。行きましょう」
「2人共、酒が好きなのか?」
「好きですよ」
「好きよ」
「分かった。全部ヨウカの家に酒を出しておこう」
「どんなお酒があるのかしら?」
「ふふふふ、色々ですよ。容器も綺麗で美味しそうなんです」
ヨウカとユキナはずっと酒の話をしていた。
俺はヨウカの家に上がって収納から酒を取り出す。
100本以上の酒が並ぶ。
「凄い量ね」
「料理をたくさん作りますね」
「俺はモンスターを倒してくる」
休息は必要だ。
だが俺はもっと強くなっておきたい。
ヨバイの村の周りにいるモンスターを倒しておきたい。
帰って来る途中、モンスターと多く遭遇した気がする。
モンスターが増えている。
たくさん倒しておきたいのだ。
「たまには休みましょう」
「いや、もっと強くなっておきたい。行って来る」
「分かりました。おいしい料理を作って待っていますね」
「あまり遠くに行っちゃ駄目よ」
「分かった。行って来る」
俺は走って村を出た。
ここは異界の中にあるダンジョンだ。
モンスターとの遭遇率が高い。
そのおかげで探索に時間を使わなくてもモンスターを発見できるメリットがある。
イエロースライムだ。
周りには取り巻きのスライムもいる。
「ホーミング!ショット!」
ホーミングとショットで邪魔な取り巻きを倒しつつイエロースライムと距離を詰める。
「セイバー!」
剣を発生させて連撃を叩きこんだ。
イエロースライムが大量のドロップ品を吐き出す。
イエロースライムは強敵ではなくなった。
倒すと多くの生命力を吸収できる経験値だ。
後、スライムの素材を必ず複数ドロップする。
イエロースライムを1体倒すだけでスライム100体分を倒したのと同じドロップ品が手に入る。
イエロースライムは当たりくじのような存在に変わっていた。
「おっし、当たりだ!」
俺はドロップ品を回収する。
さらに進むとイエロースライムが5体いた。
今日は大漁だ。
俺はイエロースライムを狩った。
モンスターの生命力を吸収してセイバーの扱いに慣れてきた。
そうするとセイバーの連撃数が少なくてもイエロースライムを倒せるようになってきた。
俺はセイバーの連撃数で自分が強くなった事を実感できる。
それが楽しい。
「一発で倒せるようになるまで強くなる!」
俺は狩りを続けた。
◇
「帰るのが遅くなったか」
ヨウカの家が騒がしい。
宴会が始まっているようだ。
中に入ると声がかけられる。
「「お帰りなさい!!」」
「た、ただいま」
ヨウカとユキナだけではなく、他の女性も集まっていた。
女性が1つの家に詰め込まれている。
全員服を着崩している。
ユキナさんでさえ着物がはだけている。
酒瓶が何本も転がり、他の家から持ってきたと思われる布団にダウンした女性が雑魚寝している。
「最初に風呂に入って来る」
一旦避難しよう。
心を落ち着かせるのだ。
脱衣所に入るとそこにも女性がいた。
「ユウヤ君お帰り、今から入るの?」
「そう、思っていましたが他の人がいるようなので後にします」
数人が俺の服を掴んだ。
「いいからいいから、入りましょう」
「私が洗うね」
そう言いながら俺の服を脱がせていく。
皆完全に出来上がっている。
俺に抱きついてくるし、4人で俺を抱えて温泉に運ぶ。
温泉に入ると本当に俺を数人掛かりで洗い出した。
洗うと女性が後ろから抱き着いてくる。
「恥ずかしいから目を隠すね」
そう言って後ろから俺に抱きつき目を覆った。
目隠しされたまま俺は、一緒に温泉に入った。
ここは、桃源郷かもしれない。
◇
「はあ、はあ、ゆう、や、くん。ありがとう」
「い、いえ、こちらこそ」
「たくさんシテ疲れ……まだ元気そうだね」
「あ、上がります!」
俺は強引に温泉から出て素早く着替えた。
「おそーーいですうう!」
「ユウヤ、座りなさい」
ヨウカは完全に酔っ払い、ユキナは隣の席をポンポンと叩いた。
ユキナの隣に座ると、ユキナが俺にもたれかかって来た。
説教モードかと思ったが、行動が読めない。
ヨウカも俺にもたれかかって来る。
「ヨウカ!力が強くないか!」
「ヨウカは酔拳のスキルを持っているのよ」
「ええええ!!初耳なんだけど!」
ユキナが俺に抱きついて右耳に囁いた。
「そんな事より、食べましょう。スキルは明日話すわね」
ヨウカもユキナのように抱きついて2人同時に囁いた。
「「食べちゃいましょう」」
「しょ、食事だな。温泉に入ってお腹が空いていたんだ」
「すんすん、ユウヤさん、サーラとエリス、それと他の人の匂いもします」
俺は聞こえない振りをしつつ無言で握り飯を食べた。
パンもあってそれも食べつつ、つまみを食べる。
「えへへへ、おなかいっぱいですか?」
「そうだな」
「温泉にも入ったわよね」
「そう、だな?」
「ユウヤさん、もっと熱くなりましょう」
「ん?」
「ヒートハート!」
俺の体に赤い光が吸い込まれていく。
「なん、だ?体が、熱い」
「私を見なさい。チェーンハート!」
ユキナの魔法で俺の体に氷の鎖が巻き付いて消えた。
ユキナを抱きしめたい衝動に駆られた。
だが、俺の能力値は上がっている。
魔法にはかからない。
後ろの女性も俺に魔法を使う。
「ファンタジードリーム!」
「エクスタシー!」
「ヘブン&ヘブン!」
「そういう冗談は、やめ!ちょ、やめろ!」
「リーズンブレイク!」
「インスティンクトアップ!」
「ユウヤ、無駄よ。溜めすぎは良くないわ」
ユキナが俺を撫でながら言った。
この状態で撫でられたら、まずい!
「チェーンハート!」
「がは!」
まずい!ユキナとヨウカの魔法は強力だ。
「ユウヤさ~ん、我慢は駄目ですよ」
ヨウカが俺を両足で挟み込む。
それもまずい!
「全部、受け入れましょう。ヒートハート!」
俺は、暴走した。
「ユウヤさん、ありがとうございます。あんなに速い移動は初めてです!凄いです!」
違う、ヨウカをおんぶしているとむらむらしてくる。
それを戒めるための全力ダッシュだった。
後ヨウカの口癖である『凄すぎます』と『こんなの初めてです』はエチエチ妄想しか浮かんでこない。
それとヨウカの体術は基本蹴りだ。
丈の短い巫女服で蹴り技を使われるとヨウカの生足が気になってしまう。
巫女服の裾が舞い上がるのに目が行ってしまうのだ。
性欲を戒めるための全力ダッシュなのである!
なのである!
「まあ、早かったわね。ふふふ、少し休んでいきなさい」
ユキナは動きの1つ1つがきれいでボディタッチが多い。
「ユキナ!お酒を買ってきました」
「……いいわね。夜になったらみんなで飲みましょう」
「私の家で飲みましょう。おつまみも用意しておきます」
「ユウヤも飲むわよね?」
世界標準に合わせて日本も18才で飲酒もOKになっている。
異界が発生してから法律が変わったのだ。
「あまり酒は飲まないけど、つまみって何なんだ?」
「イカや魚の乾物、燻製肉、枝豆と、後はお漬物です」
「うまそうだな」
「食べるだけでも良いと思うわ。私も料理を手伝うわね。行きましょう」
「2人共、酒が好きなのか?」
「好きですよ」
「好きよ」
「分かった。全部ヨウカの家に酒を出しておこう」
「どんなお酒があるのかしら?」
「ふふふふ、色々ですよ。容器も綺麗で美味しそうなんです」
ヨウカとユキナはずっと酒の話をしていた。
俺はヨウカの家に上がって収納から酒を取り出す。
100本以上の酒が並ぶ。
「凄い量ね」
「料理をたくさん作りますね」
「俺はモンスターを倒してくる」
休息は必要だ。
だが俺はもっと強くなっておきたい。
ヨバイの村の周りにいるモンスターを倒しておきたい。
帰って来る途中、モンスターと多く遭遇した気がする。
モンスターが増えている。
たくさん倒しておきたいのだ。
「たまには休みましょう」
「いや、もっと強くなっておきたい。行って来る」
「分かりました。おいしい料理を作って待っていますね」
「あまり遠くに行っちゃ駄目よ」
「分かった。行って来る」
俺は走って村を出た。
ここは異界の中にあるダンジョンだ。
モンスターとの遭遇率が高い。
そのおかげで探索に時間を使わなくてもモンスターを発見できるメリットがある。
イエロースライムだ。
周りには取り巻きのスライムもいる。
「ホーミング!ショット!」
ホーミングとショットで邪魔な取り巻きを倒しつつイエロースライムと距離を詰める。
「セイバー!」
剣を発生させて連撃を叩きこんだ。
イエロースライムが大量のドロップ品を吐き出す。
イエロースライムは強敵ではなくなった。
倒すと多くの生命力を吸収できる経験値だ。
後、スライムの素材を必ず複数ドロップする。
イエロースライムを1体倒すだけでスライム100体分を倒したのと同じドロップ品が手に入る。
イエロースライムは当たりくじのような存在に変わっていた。
「おっし、当たりだ!」
俺はドロップ品を回収する。
さらに進むとイエロースライムが5体いた。
今日は大漁だ。
俺はイエロースライムを狩った。
モンスターの生命力を吸収してセイバーの扱いに慣れてきた。
そうするとセイバーの連撃数が少なくてもイエロースライムを倒せるようになってきた。
俺はセイバーの連撃数で自分が強くなった事を実感できる。
それが楽しい。
「一発で倒せるようになるまで強くなる!」
俺は狩りを続けた。
◇
「帰るのが遅くなったか」
ヨウカの家が騒がしい。
宴会が始まっているようだ。
中に入ると声がかけられる。
「「お帰りなさい!!」」
「た、ただいま」
ヨウカとユキナだけではなく、他の女性も集まっていた。
女性が1つの家に詰め込まれている。
全員服を着崩している。
ユキナさんでさえ着物がはだけている。
酒瓶が何本も転がり、他の家から持ってきたと思われる布団にダウンした女性が雑魚寝している。
「最初に風呂に入って来る」
一旦避難しよう。
心を落ち着かせるのだ。
脱衣所に入るとそこにも女性がいた。
「ユウヤ君お帰り、今から入るの?」
「そう、思っていましたが他の人がいるようなので後にします」
数人が俺の服を掴んだ。
「いいからいいから、入りましょう」
「私が洗うね」
そう言いながら俺の服を脱がせていく。
皆完全に出来上がっている。
俺に抱きついてくるし、4人で俺を抱えて温泉に運ぶ。
温泉に入ると本当に俺を数人掛かりで洗い出した。
洗うと女性が後ろから抱き着いてくる。
「恥ずかしいから目を隠すね」
そう言って後ろから俺に抱きつき目を覆った。
目隠しされたまま俺は、一緒に温泉に入った。
ここは、桃源郷かもしれない。
◇
「はあ、はあ、ゆう、や、くん。ありがとう」
「い、いえ、こちらこそ」
「たくさんシテ疲れ……まだ元気そうだね」
「あ、上がります!」
俺は強引に温泉から出て素早く着替えた。
「おそーーいですうう!」
「ユウヤ、座りなさい」
ヨウカは完全に酔っ払い、ユキナは隣の席をポンポンと叩いた。
ユキナの隣に座ると、ユキナが俺にもたれかかって来た。
説教モードかと思ったが、行動が読めない。
ヨウカも俺にもたれかかって来る。
「ヨウカ!力が強くないか!」
「ヨウカは酔拳のスキルを持っているのよ」
「ええええ!!初耳なんだけど!」
ユキナが俺に抱きついて右耳に囁いた。
「そんな事より、食べましょう。スキルは明日話すわね」
ヨウカもユキナのように抱きついて2人同時に囁いた。
「「食べちゃいましょう」」
「しょ、食事だな。温泉に入ってお腹が空いていたんだ」
「すんすん、ユウヤさん、サーラとエリス、それと他の人の匂いもします」
俺は聞こえない振りをしつつ無言で握り飯を食べた。
パンもあってそれも食べつつ、つまみを食べる。
「えへへへ、おなかいっぱいですか?」
「そうだな」
「温泉にも入ったわよね」
「そう、だな?」
「ユウヤさん、もっと熱くなりましょう」
「ん?」
「ヒートハート!」
俺の体に赤い光が吸い込まれていく。
「なん、だ?体が、熱い」
「私を見なさい。チェーンハート!」
ユキナの魔法で俺の体に氷の鎖が巻き付いて消えた。
ユキナを抱きしめたい衝動に駆られた。
だが、俺の能力値は上がっている。
魔法にはかからない。
後ろの女性も俺に魔法を使う。
「ファンタジードリーム!」
「エクスタシー!」
「ヘブン&ヘブン!」
「そういう冗談は、やめ!ちょ、やめろ!」
「リーズンブレイク!」
「インスティンクトアップ!」
「ユウヤ、無駄よ。溜めすぎは良くないわ」
ユキナが俺を撫でながら言った。
この状態で撫でられたら、まずい!
「チェーンハート!」
「がは!」
まずい!ユキナとヨウカの魔法は強力だ。
「ユウヤさ~ん、我慢は駄目ですよ」
ヨウカが俺を両足で挟み込む。
それもまずい!
「全部、受け入れましょう。ヒートハート!」
俺は、暴走した。
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※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
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